Peace0-10
少しして、追放の場に国王が到着しました。
ララは人間界へと繋がる崖の淵に立っており、シュシュを筆頭に5体の大天使は国王へと近づきました。
国王「シュシュ。何故2体ではなく7体で出ていこうとしているのですか。」
シュシュ「…国王様。これは皆の意思を尊重したまでです。」
国王「言い訳をするのはやめなさい。」
皆は止めようとする国王を避け、お辞儀をしてからララの元へと向かいました。
国王「レヴェ、待ちなさい!ミュミュ!リュリュ!メメ!あなた達はこの国にいれば苦労しないのですよ!…フィフィまで!」
フィフィ「痛っ!」
国王はフィフィの腕を掴みました。
6体「フィフィ!」
国王「良いのですか?逆らえば、下界では呪われた人生を歩むことになるのですよ!?」
フィフィが震え、俯いていると
メメ「大丈夫だよフィフィ。皆一緒なら、ここにいるより何とかなるよ。」
フィフィ「…はい!国王様、ごめんなさい。フィフィは皆が大好きで大切で、そんな皆がいない世界は嫌なんです!」
国王「…そうですか。」
最後に皆の方に向かうシュシュの肩を、国王は強く掴みました。
シュシュ「…っ!」
国王「シュシュ、一つ良いことを教えてあげましょう。」
シュシュ「え?」
国王「皆は地上に辿り着いた時、ここでの記憶を失います。ですが、神が愛したノイバラを継ぐ貴方だけは記憶が残ります。」
シュシュ「何故…。シュシュは反乱分子ですよ。もう関係ありません。」
国王「それでも貴方はノイバラを咲かせました。この国を忘れられないのは宿命です。」
シュシュ「別にそうなりたくてなったわけじゃ…!」
ララ「国王様、シュシュを離してください!」
国王「…もう行きなさい。」
シュシュはみんなの元へ向かう。
ララ「ララは国王様を許しません。絶対にララ達を追放した貴方を後悔させてみせます。」
国王はララの言葉を無視し、口を開く。
国王「ここにいるシュシュ、ララ、レヴェ、リュリュ、ミュミュ、メメ、フィフィはこの国にとって罪深い反逆を犯しました。よって追放刑に処します。」
シュシュ「皆、準備はいい?」
フィフィ/メメ/レヴェ/ミュミュ/リュリュ「勿論/勿論です。」
シュシュ「ララ?」
ララ「ううん。ただ願えば、生まれ変わる時に何か変わるかなって。」
シュシュ「⋯きっと変わる。呪いなんて、皆で乗り越えられるよ。」
皆は顔を見合わせる。
シュシュ(大丈夫、シュシュ達は大天使となるために勉強し続けてきたんだから、地上に降りたってきっと上手く⋯)
ララ「⋯そうだね。大丈夫だよシュシュ。ララがこんな国、滅ぼしてやる。」
シュシュ「!?今なんて」
ララ「せーのっ」
―絶対にララがこんな国滅ぼしてみせるから―
7体は魂である花を天国に残し、人間界へ旅立っていきました。
国王「やっと行きましたね。私は待っていますから。」
「陛下、大変です。花が…。」
国王「分かっています。シュシュ、この国はね…」
花の天国が破滅へと向かっていることを、まだ7体の特別な天使達は知る由もありませんでした。
小説をあまり読まない為、脚本調になっています。




