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夢見ぬ異端者  作者: ねるこえめ
迷える天使
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117/129

Peace0-6

ミュミュの足元には枯れかけたすずらんが咲いていました。

目の前には2つの影があり、その影は

「毒のある花は危険だ」

「枯れた花は美しくない」

と話をしていました。

「貴方もそう思うよね!?」

ミュミュは同調を求められます。

ミュミュ「そんなことないと思うけど…」

そう反論するも、

「いい子ぶってる」

と言われてしまいます。

枯れかけのすずらんは2つの影に応えるように、美しい花になろうとしましたが、ミュミュは直前で止めてしまいました。

ミュミュ「自然の摂理に逆らわなくていいんだよ。それに毒のある花、大好き。」

ミュミュはすずらんに声をかけました

するとすずらんから

「どこが好きなの?枯れてると汚いって言われるし、毒って周りに迷惑なんだって。」

と問われます。

ミュミュ「枯れてる花は、生きてるって分かって好き。毒のある花は、自分を精一杯守る武器を持ってて好き。そんな花の良さが分からないあの影は、もしかして人間?」

そう答えると、すずらんは喜ぶように咲き誇りました。



リュリュが目を覚ますと、そこは墓地でした。

墓の横に、泣いている人影がありました。

リュリュが近寄ってみると、

「愛していた人が事故で亡くなった…」

と、人影が言いました。

墓地から少し離れると、辺り一面はイバラで覆われており、その中に一輪、白いカーネーションが咲いていました。

リュリュはそのカーネーションを摘もうとするも、イバラで怪我をし、白いカーネーションは赤色になってしまいました。

リュリュ「お供えにならないかもしれないですが、貴方に渡します。教科書に、人は花をお供えすると書いてありました。」

しかしその人は赤色のカーネーションを見て

「そんな血を連想する花、見たくない!」

とだけ言って、いつの間にか消えてしまいました。

リュリュ「連想って、赤だけが血の色じゃないのに。人間って何で先入観に振り回されるんだろう。」

気づくと辺りを覆っていたはずのイバラがなくなっており、白いカーネーションが咲き乱れていました。リュリュが持っていたカーネーションも、白い色を取り戻していました。



シュシュは全方位イバラに囲われる中を彷徨っていました。辺りからは孤独への恐怖の声が聞こえ、それらを無視しながらシュシュは遠くにある光を目指します。

光へと辿りつくも、その光も孤独への恐怖に苛まれていました。

「孤独は嫌だ。皆いなくなってしまう。世界を1つにまとめたい。そこの王になれば、きっと誰も離れていかない。」

その光が闇へと変わってシュシュを包みこみました。

「お前も孤独だ。」

シュシュ「…!違う…シュシュは…」

「お前がノイバラを咲かせてしまったら、皆と一緒になどいられない。」

シュシュ「…!」

この国の作り出した神様はノイバラが好きだったと、教科書に記されていました。つまり、ノイバラを咲かせた時点で、その者に勝つ花などなく、時期国王になることが決まってしまうのです。

シュシュ(国王になってしまったら…皆は対等に関わってくれなくなるのかな…だったら、花なんて咲かせなければ…!)

そんなシュシュの意思に反するように、いつの間にかシュシュはノイバラを持って出口にいました。

小説をあまり読まない為、脚本調になっています。

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