Peace0-3
遥か昔、ノイバラははずっと孤独でした。孤独が寂しかったノイバラは、神様にお願いをし、花の天国を創ってもらいました。ですが、他の花達はノイバラに対し畏怖の念を向け、対等の輪に入れてはくれませんでした。自分と同じく孤独を分かち合うには、自分の手で花を創り出さなくてはならないと、ノイバラは青バラを生み出しました。神様はその禁忌を見逃さず、ノイバラは花の天国から追放されました。その際に、自身の魂であるノイバラと青バラを隠すように、教会の奥深くへ埋めました。
明日は見習い天使達が立派な天使になり、特別な天使達が大天使へとなるための最終試験の日です。
けれどララは相変わらず、自然を汚す最危険種である"人間"に興味を抱いており、今日も授業をこっそり抜けては人間界を観察していました。
ララの周りには他の天使達もいて、ララに人間界のことを聞いていました。
ララ「あの青いのが海って言って、すごく深いんだって。」
「深いって何?」
ララ「何だろうね。でも、あの中に入ると人間は死んじゃうんだって。」
「なら良いところじゃん!」
ララ「そうなのかな?人間のことだし、きっとすぐ海でも生きていけるようになるよ。」
「えー。」
そんなところに、ララと同じ特別な天使のシュシュがやってきました。
シュシュ「またこんなところにいた。」
ララ以外の天使達に緊張が走りました。
「あ!シュシュ様だ!」
「ララ様、また今度続き聞かせて!」
そう言って他の天使達は去って行きました。
シュシュ「そんなに人間界を見て何が楽しいの?」
ララ「楽しいよ!人間って面白いんだよ。自分たちで争いをして自然を滅茶苦茶にするのに、争いが終わったら植物の種を植え始めるの。」
シュシュ「本当に、理解不能だよ。だったら最初から争いなんてしなきゃいいのに。」
ララ「でも、争いを止める人達もいるんだよ。結局殺されちゃうけど。最近は前見た時よりも平和になって、色んな人が自由に生きてる。」
シュシュ「その代わり科学っていうのが発展して、また自然を汚してるんでしょ?懲りないよね。」
ララ「えーそこが面白いんじゃん。こんな短期間に変化する生き物は人間しかいないよ。」
シュシュ「はぁ⋯それより、明日が最終試験なこと覚えてる?」
ララ「あ⋯。」
7体の特別な天使の最終試験は、"洗礼の扉"に入り、今まで磨いてきた清き心を自分だけの花として咲かせ、立派な大天使となる、大事な儀式のことです。
ここで、より立派な花を咲かせたものが、現国王の推薦により、時期国王に選ばれるのでした。
ララ「そ、そういうシュシュこそ、このままだと国王の座はリュリュで決まっちゃうよ?」
シュシュ「いや結局は最終試験でどのくらい崇高な花を司ることになったかで決まるから。それにリュリュもリュリュだよ。何でもできるくせに、ミュミュや追放された先生のことばっかり気にしてる。」
ララ「そしたらリュリュは、国王になることを望んでないんだし丁度いいじゃん。」
シュシュ「それ実力じゃないから。ララも遊んでないで授業出なよ。」
ララ「気が向いたらね〜。」
シュシュは皆と共にいるものの、何処か孤独を感じていた。フィフィのように親しみやすくない、メメのような信望もない、ミュミュのような想像力がない、レヴェのように自由さもなければ、ララのように人間に興味がない。そしてリュリュのように、花に愛される才がなく、いつも努力して勉強し、花を育てているのに、リュリュはシュシュ以上に卒なくこなしてしまう。
(シュシュは何で、花を育てているの…?何で、国王になりたいの…?
でもリュリュは国王になりたくないみたいだし、シュシュが頑張らなきゃ…皆みたいに、他の天使の役に立たなきゃ。)
何故努力をするのか分からないまま、シュシュは惰性で同じ日々を繰り返すのでした。
小説をあまり読まない為、脚本調になっています。




