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夢見ぬ異端者  作者: ねるこえめ
紡がれる白昼夢
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111/129

Peace4-5

青バラの苗を持ち、教会に入る時皆で集う山の麓に赴く。麓にはゆら、せれん達には見えないフィフィ、るか、犬のメメ、みれい、猫のミュミュ、りおう、猫のリュリュ、のえる、鳥のヴェヴェ、ふらん、鳥のレレが集まっていた。

ゆら「その苗は…せれん、フラワーアートに参加しようと思ってたんですね!」

せれん「違うけど。ただ、これを持ってたら入れるかなって。」

ふらん「せれん、数日前に教会でゲームできないって言ってたもんね…。」

のえる「でも、何で苗?」

せれん「ろわがいなくなる前、園芸しろって煩かったから。」

ララ「それで入れるならいいラが…。」

せれんの読み通り、霧が現れ皆で教会に入ることができた。

りおう「それで、浜辺での話を覚えていますか?」

みれい「寿命と教会が関係してそうな話ですね。」

せれん「ろわが『せれんが園芸をしなかったら世界が滅ぶ』って言ってた。」

6人6精霊「ええ!?/フィ!?/メ!?/ヴェ!?/レ!?/ミュ!?/リュ!?」

ララ「それは例えラ。」

のえる「何だ例えか…。」

るか「でも、ろわってそんな例えしないイメージなんだけど…。冗談とか得意じゃないし。」

りおう「そうですね…なら、事実と捉えるべきなのでしょうか…。」

せれん「そろそろ話してもらうからね、精霊諸君。」

7精霊「!?」

ふらん「え?でもレレ、何も知らないって行ってたよ?」

せれん「どうせまた、言わないようにさせられてるんでしょ?」

ララ「だから、言わないんじゃなくて予想外ラ!」

ゆら「予想外ですか?フィフィも知っていたんです?」

フィフィ「…隠しててごめんなさいですフィ。でも、シュシュの行動が予想外なのは本当ですフィ。」

せれん「詳しく。」

ララ「…本当は、皆で園芸を頑張って、皆がそれぞれ成長したら、生まれ変わる前の国に戻れるはずだったラ。でも、戻る方法はシュシュしか知らないラ。」

リュリュ「それなのにシュシュとろわが何処かへ行ってしまったリュ。国に戻ったのか、別の理由でいなくなったのか、リュリュ達にも見当がつかないリュ。」

ふらん「そうだったんだ…。なら、やっぱり探すしかないね。」

ヴェヴェ「でも、殆ど探し回ったヴェ。これ以上探すところなんて…」

せれん「まだ、この教会を探してない。」

レレ「教会はレレ達が探したレ〜。だけど、見つからなかったレ…。」

せれん「だったら、今せれんがここに入れるようになった意味がない。必ずここのどっかにいる。」

のえる「メタ的に考えるのは違う気がするけど…多分ろわが最後に話したのってせれんだし、園芸に誘ったのなら、ここで間違いなさそうだね。」

みれい「ミュミュ、ここは生まれ変わる前にいた国とも関係している場所ですよね?」

ミュミュ「…そうミュ。大事な場所ミュ 。」

るか「なら、ここを隅々まで探そう。」

7人と7精霊は教会を手分けして探し始めた。

メメはふと、せれんが持っている苗が気になった。

メメ「それ、薔薇メ?」

せれん「うん。青バラ。」

るか「じゃあやっぱり、フラワーアートに参加しようと思ってた?」

せれん「だから違う。」

ゆら「そうなんですか?なら、何で青バラを選んだんです?」

せれん「何となく…青バラに意味ってある?」

フィフィ「せれんの代わりに、ろわがララのフラワーアートをしてたんですフィ。その時、青バラを沢山植えていましたフィ。」

りおう「あそこを見てください。」

せれんがりおうの指さす方角を見ると、青バラが一面を覆い尽くしていた。

ララ「でも、全部もう完成してるラ。」

せれんは惹きつけられたように、無言で青バラの周りを歩き出す。

せれん「まだ、完成してないよ。」

青バラの花々の中に、一つ苗が入るだけの隙間があった。

せれん「ララ、植えるの手伝って。」

ララ「…!分かったラ!」

ララはシャベルを持ってきて、せれんは青バラの苗を植える。

いつの間にか、6人と6精霊はその様子を見守っていた。

せれんがララに教わりながら苗を植え終えた頃には、せれんの手はかぶれて荒れていた。

ゆら「手、大丈夫ですか!?」

みれい「こんなにかぶれるなら早く言ってください!ここに薬はないのですか!?」

ミュミュ「探してくるミュ。」

せれん「いい。それより、あれ…」

せれんは教会へ渡る橋の前を指さした。今までに一度も見たことがない扉が現れていた。

精霊達は急いで扉の前へ飛んでいった。

フィフィ「これですフィ!」

フィフィは扉についている引き出しを開けた。そこには夢の中で8人の服についている"幸"のような形をした飾りと同じ窪みがあった。

ララ「これ…きっとこの扉の先に、シュシュとろわがいるラ!」

せれん「どういうこと!?」

ララ「これを見るラ!」

せれん達が扉に近寄ると、引き出しの窪みに、ろわの髪飾りが置かれていた。

せれん「この飾り、いつもろわが髪に巻いてる…」

るかは扉を開けようと取っ手に手をかけるも、鍵がかかっているかのようにびくともしなかった。

るか「開かないよ?」

メメ「多分、持ってる飾りを置かないと開かないメ。」

フィフィ「ゆら、ここに髪飾りを置くですフィ!」

ゆら「フィフィとお揃いの髪飾りですか?分かりました。」

ゆらが髪飾りを置くと、窪みにピッタリとハマる場所があった。

るか「パズルみたいだね。」

メメ「るかも腕にしてる飾りを置くメ!」

るかが昔かすむとお揃いで買った髪飾りを、窪みに合うように丸めて置く。

のえる「のえるが今持ってるアクセサリーで、窪みに合いそうななものないけど。」

レレ「取り敢えずふらん、この丸いところにのえるからもらったブローチ置くレ〜。」

ふらん「分かった!」

のえる「レレ、何でのえるがあげたブローチだって知ってんの!?」

レレ「2人が誕生日にプレゼントを渡しあってるの、見てたからレ〜!」

ふらん「ふらんはのえるがいつもつけてるイヤリングをアレンジしたよね!」

ヴェヴェ「のえるはふらんが小細工した飾りだけを置くヴェ。」

のえるの月型のイヤリングに、ふらんは片耳だけ宝石をつけた。

のえる「でも何処に…」

ヴェヴェ「ふらんのブローチの空いてる場所ヴェ!」

ふらんのブローチは真ん中だけ空いた太陽のような形をしている。のえるがそこに深い紫色の宝石を入れると、まるで金環日食のようになった。

ふらん「これ、はめられるなんて聞いてないんだけど!」

のえる「のえるも聞いてないよ!ふらん、同じお店で買った!?」

ミュミュ「次行くミュ!みれい、ミュミュとお揃いの飾りを置くミュ。」

みれいはカチューシャに猫耳のようなフリルと白い飾りをつけていた。

みれ「取り外しできるのがここで役に立つのですね!」

2つの白い飾りが窪みにピッタリとハマる。

リュリュ「りおう、みれいの飾りの真ん中にリュリュとお揃いの飾りをはめるリュ。」

りおう「リュリュが散歩中に迷子になっても分かるように、お揃いでつけてきましたね。」

りおうはケープの留め具として使っている飾りを窪みにはめた。

ララ「せれん!」

せれん「分かってる。一番上の窪みでしょ?」

雪の結晶型のネックレスが割れることを予知していたかのように、割れた結晶型にピッタリの窪みがあった。

せれん「この為にずっと持たせてたの?」

ララ「黙っててごめんラ…。これは、この世界が滅びる日が近づいた時、割れるようになってたラ。」

ゆら「じゃあ、本当に…」

せれん「別にそれくらい、教えてくれても良かったじゃん。」

フィフィ「それだと、今を諦めてた皆が成長しませんフィ。前の皆が知っていたら、喜んで園芸をしなかったはずですフィ。」

メメ「諦めた願いは、皆が心から望んだ幸せじゃないメ。」

6人「…。」

せれん「でも、せれんはどっち道園芸しなかったよ?」

ララ「問題はせれんがアクセサリーを故意的に壊したら困るからラ。話して壊しでもしたら、本当に世界が滅びる日が分からなくなるラ。それに、これから皆思い出すラ。せれんは、人間界を滅ぼしたいわけじゃないラ。」

せれん「思い出すって、生まれ変わる前の?」

ララ「そうラ。皆、準備はいいラ?」

7人は静かに頷き、ララは扉を恐る恐る開いた。

7人と7精霊が扉の中に入ると、精霊達と記憶が共有され、生まれ変わる前の記憶を思い出した。

小説をあまり読まない為、脚本調になっています。

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