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夢見ぬ異端者  作者: ねるこえめ
紡がれる白昼夢
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110/129

Peace4-4

せれんは仕方なく、花屋で青バラの苗を買うことにした。

ふらんから、ろわ以外の皆も夢を見ていないと連絡があった。しかし、未だにろわからは連絡がなく、ふらんにも返ってこないそうだ。せれんは数日前からろわと会っていない事に気がついた。

せれん「まあろわにはシュシュがついてるから大丈夫でしょ。」

ララ「せれんはろわに昔から、シュシュがいたこと知ってたラ?」

せれん「知ってたというか、ろわが教えてくれた。シュシュっぽい声も一度聞こえたし。正直、守護精霊がいるの羨ましかった。」

ララ「ラ?」

せれん「だって、自分にしか見えないってことは、好き放題できるじゃん。」

ララ「ラア!?!?」

せれん「でも、ろわにララとせれんは一心同体だって言われて、それなら大切にしなきゃって思った。」

ララ(ろわがせれんの事解ってて助かったラ⋯。)


-夜-

珍しくゆうりから、せれんの携帯に電話が来る。

ゆうり「せれん、ろわが何処にいるか知らない?様子を見に行ったんだけど、ろわが家にいないの。電話しても、繋がらなくて…。せれんの家にいたりしない?」

せれん「いないけど?もう師匠もいないし、必要ならせれんも探す。」

ゆうり「駄目だよ、こんな夜遅くに1人で出歩いちゃ。」

せれん「せれんが外に出ても、ゆうりさんに迷惑かけないよ。」

ゆうり先生「何言ってるの!私は師匠の遺言もあってろわのこと見に来たんだよ。それなのにせれんまでいなくなったらもうどうしたらいいか…。」

せれん「何で?ろわは分かるけど、別にせれんはゆうりさんとも、師匠とも親しくなかったのに。」

ゆうり「そんなの、せれんにとってはお節介かもしれないけど、こんなに長いこと一緒にいる人達、それにろわが連れてきてくれた皆…もう私にとっては家族同然なんだよ。」

せれん「家族…。」

せれんはろわを探しに家を出て、まずりおうに電話した。

せれん「ろわがいなくなったんだって。」

りおう「どういう事ですか…!?まさか、夢を見なくなったことに何か関係が…。」

せれん「それは分からないけど、いそうなとこ探して。」

りおう「分かりました。みれいも呼びます。」

りおうはみれいに連絡し、花城家まで迎えに行った。

その間にみれいはふらんに電話した。

みれい「教会にろわは来てなかったのですか?」

ふらん「来てたら気づくと思うんだけど、学校行ったりバイト行ったりしてるし、入れ違ったのかも…。ふらんとのえるで教会辺り探すね!」

のえる「ヴェヴェとレレからは、空から探してもらう。」

ふらん「ゆらとるかにはふらん達から伝えるから、みれいとりおうは探すのに集中して!」

のえるは散歩をしていそうなるかへと電話をした。

のえる「今外?ろわがいなくなったらしいんだけど、会ってない?」

るか「散歩中に会ったことないし、学校でも普段会わない…。メメとは一緒にいるけど、何処探せばいい?」

のえる「取り敢えず、ゆらにも伝えて。のえる達は教会周辺を探す予定。」

るか「分かった。住宅街探してみる。」

るかはゆらの家まで行き、ゆらと共に住宅街から学校へと行ってみる。学校の門に人影があり、近づいてみるとせれんだった。

ゆら「せれん!見つかりましたか!?」

せれん「ううん。今閉まってる門をどう突破するか考えてたとこ。」

るか「流石に警備員の人が巡回してるし、学校内にはいないと思うよ。」

ゆら「ろわがいなくなるという事は、何か一大事なことがあったんだと思います。それが学校と関係あるのかは分かりませんが…。」

せれん「普通だったら教会だけど、のえるとふらんは見てないんだってね。」

るか「手がかりはないけど…探すしかないね。」

せれんは島の各所にある公園を回ってみた。その途中で、のえるとふらんを見つける。

せれん「2人、教会周辺探してるんじゃなかった?」

のえる「夜の山は危険だからって、ヴェヴェとレレが探してくれてる。」

ふらん「せれん、ろわがいそうなところ、知らない?」

せれん「花があるところ以外知らない。…後は…海。」

ふらん「海?」

せれん「せれんとろわは島外から来たし、ろわも昔のせれんみたいに向こうが恋しくなったのかも。」

のえる「そしたら駅じゃない?」

せれん「せれんは海を渡ろうとしたから。」

のえる「それはせれんだからだよ…。」

ふらん「でも、思い出の場所ならいるかもしれないし、探してみる価値は十分にあるよ。」

せれん「じゃあ行ってみる。」

せれんはかつて海を渡ろうとした浜辺に行く。しかし、ろわの姿は見えない。

せれん「ろわがせれんを探すのは分かるけど、何でせれんがろわを探さなきゃいけないわけ?」

ララ「それはせれんが、ろわのこと大事に思ってるからラ。」

せれん「元はと言えば、ララが教えてくれないから探し回ってるんじゃん!」

みれい「ララって、ろわの居場所知ってるのですか!?」

街からみれいとりおうが走ってきた。

せれん「知ってるっぽいんだけど教えてくれない。」

ララ「知ってはいるラけど、予定外過ぎて合ってるか分からないラ!」

せれん「じゃあまず予定通りの方教えてよ!」

りおう「予定通り?それよりろわは…自決を考えているんですか…?」

せれん「自決?何で?」

りおう「ろわは師匠さんをとても慕っていましたし、唯一の家族でしたから…。」

せれん「それと死ぬの関係ある?」

みれい「ありますよ!大切な人が亡くなって、生きる気力がなくなる方は沢山いるのですよ!」

ララ「皆落ち着くラ!ろわは亡くなってないラ!シュシュがまだいるラ!」

せれん「シュシュがいることと何が関係あんの?」

ララ「ろわがいなくなったら、シュシュもいなくなって、そしたらララ達が分かるラ!」

りおう「ララは何と言っているんです?」

せれん「『シュシュがいなくなったら、精霊同士で受信されて分かる』らしい。」

みれい「あ、そう言えば、自決はできないってのえるが言ってました!ろわだって最初、『天寿を真っ当しなきゃいけない』って言ってましたし。だから生きてますね!」

りおう「ですがそれは裏を返すと、『決められた寿命が訪れたら死ぬ』ということですよね。当然のことですが、もし…本当に寿命がきているのなら…」

せれん「それなら、やっぱり教会だ。」

みれい/りおう「え?」

せれん「皆をいつものとこに呼んどいて。せれんは一度家に帰る。」

せれんは仕方なく買っていた青バラの苗を部屋に置いていたことを思い出す。

せれん「花だの植物だのうるさいろわなら、もしかして…」

小説をあまり読まない為、脚本調になっています。

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