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夢見ぬ異端者  作者: ねるこえめ
紡がれる白昼夢
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105/129

Peace3-4

-夢の中-

守護精霊達のフラワーアートが完成へと近づく。

皆が一致団結して花を植えているも、せれんは一向に参加しなかった。

ろわ「せれんは本当にこのまま参加しないの?」

せれん「どうせかぶれるだけだし、それ以前に花に興味ない。」

ろわ「それは分かってるけど…。皆で一緒にいられる時間は限られてるんだよ?」

せれん「ただ強制的に集められてるだけだし、今は創作する時に快適だからいるだけ。」

だが、創作中のせれんの手は動いていなかった。

ろわ「最近スランプなんでしょ?気分転換したら?」

せれん「前に思ったんだよね。先人達が歴史を築いてきたから豊かになったけど、そのせいで想像力を奪われてるんじゃないかって。」

ララ「なんか始まったラ。」

ろわ「だからこその自然だよ。自然は神様の創造物と言われているんだから、少しずつの変化はあっても、今も昔もどこにいたって変わらない。」

シュシュ「ろわ、難なくせれんの黄昏に合わせられるシュ。」

せれん「そこのペンギンと羊うるさい。」

ララ「ペンギンじゃないラ!」

シュシュ「羊じゃないシュ!」

ろわ「じゃあ、のえるとふらんが出る劇見に行こうよ。のえるは来てほしくなさそうだけど、皆行くって。」

せれん「…何の劇?」

ろわ「昔の童話だったはず。創作の参考になるかもよ?」

せれん「…考えとく。」


-クリスマス・イヴ 当日-

みれい「せれんも来ることになって、楽しいクリスマス・イヴですね〜!」

せれん「買い物付き合わされるとか聞いてないんだけど。」

るか「偶には運動しないと、将来寝たきりになるよ。」

ゆら「2人の為に花束も買っておかなきゃですね!今きっとリハーサルでしょうし。」

ろわ「花束なら作ってきたよ。皆からじゃなくなっちゃうけど…。」

りおう「いつの間に!?あとでお金払います。」

みれい「みれいも!いくらぐらいですか?」

ろわ「別にいいよ。うちの花だし。」

せれん「皆、せれんの誕プレは何買ってくれた?」

ゆら「それは内緒です…!せれんは、クリスマスプレゼント買いましたか?」

せれん「内緒。」

ララ「それ内緒にする必要ないラ…。」

るか「ろわ、師匠の具合どう?」

ろわ「…良いとは言えないかな。今日はゆうりさんがついてくれてる。」

みれい「師匠さんもゆうり先生も一緒に、劇見たかったですね…。」

6人は買い物を済ませ、劇団へと向かった。

りおう「ろわ、今度りおうも、お見舞いに行っていいですか?」

ろわ「…!勿論。りおうからそう言ってくれるなんて、珍しいね。」

りおう「ご恩を返せないほど、お世話になってますから。」

るか「るかも行きたい。」

みれい「みれいも師匠さんに会いたいです!」

ゆら「ゆらも行きたいですけど…人数多いと迷惑になりますよね。」

ろわ「師匠に聞いてみる。きっと来て良いって言ってくれる。」

みれい「あとでのえるとふらんも誘いましょう!」

りおう「本当に大人数になりますね…。」

しばらくすると辺りが暗くなり、舞台の幕が上がった。


-病院-

ゆうり「皆さん、演劇鑑賞している頃ですかね。」

師匠「ゆうりさんも見に行ってくださって良かったのですよ。ここにいてもつまらないでしょう。」

ゆうり「そんなことはありません。確かに本当は好きな童話の劇を…のえるさんとふらんさんの勇姿を先生と見届けたかったです。…先生のお身体が心配なんです。」

師匠「私は本当に良い人達に恵まれました。ゆうりさんやろわ、せれん、りおう、るか、みれい、のえる、ふらん、ゆら…皆さんのこれからが見られないのは悲しいですが、もう悔いはありません。」

ゆうり「そんな事言わないでください!先生とお話したいこと、まだ沢山あるんです…。」

師匠「ありがとうございます。慕われるというのは、こんなにも嬉しいものなのですね。私は昔、自分のことだけで精一杯だったけれど、皆さんのおかげで、大分心に余裕が生まれました。」

ゆうり「…あの子達には、先生がもう長くないことを知らせないのですか…?」

師匠「…皆さんには、秘密にしていてくださいね。ですが私もまだ役目があるので、すぐにはゆきませんよ。」


-劇-

あるところに、とても仲の良い双子が暮らしていた。しかしある日、片方が創造主に選ばれ、役目を果たすために離れ離れになってしまう。創造主となった双子は、世界に忙しく片割れに構わなくなってしまった。それだけでなく、創造主は世界に対して、見たこともない愛おしそうな頬笑みを浮かべていた。片割れの双子はその微笑みの正体を知りたかった。創造主に振り向いてもらうため、そして愛おしさを知るため、片割れの双子は創造主の世界にいた自分と似た花の願いを聞き、世界を創った。これで創造主を近くで見守れるはずだった。しかし、世界を勝手に作るという禁忌を犯した為、創造主の世界の摂理を正す役目を与えられた。片割れの双子は役目を果たし、世界と共に跡形もなく消えてしまった。それを許せなかった創造主は、自身の役目が終わったのち、片割れを花として蘇らせ、自身も花になり、ずっと一緒に過ごすことが叶った。


-帰り道-

ふらん「き、緊張したあ…。」

ゆら「2人ともお疲れ様です!」

のえる「ありがとう。それでせれんは、何か創作の参考になった?」

せれん「何で最後花になるのがハッピーエンドな感じで終わるわけ?」

ゆら「好きな人と一緒になるっていう願いが叶ったからでしょうか…?」

せれん「そゆこと?それ以外結末が思いつかなかったとかじゃなくて?」

りおう「童話なんですから知りませんよ。けれど、花になるという視点で花を見たことがないので、不思議な感覚です。」

みれい「何で幸せの形が花になる、なのでしょう?」

るか「花になったら会話できるのかな。それとも、もう話さなくていいってこと?」

ふらん「宿命で一緒にいられないくらいなら、花になってでも結ばれた方が良くない?」

のえる「いや、危険すぎるよ。花になれてなかったらどうすんの。」

ふらん「でもふらん達も人の事言えないよねー!」

のえる「それとこれとは別。実際は危険すぎる。」

せれん「それは同感。どうせ危険な方が盛り上がるとかそういうのでしょ?」

るか「ろわはどう思った?」

ろわ「うーん、花って何で繊細って言われるか少し分かった気がする。どこか人っぽいというか、本当は自然に自生できるはずなのに、人間が育てなきゃいけないって過保護になりすぎてるというか…。」

ゆら「花の話をしていたら、教会の花達が見たくなってきました…!」

みれい「暗くて夜に花を見ないので、新鮮です!」

りおう「教会でも現実世界の夜だと、気温や土の状態が変わるのでしょうか。」

せれん「でも一度家に戻るんでしょ?やっぱり寒いから家で引きこもってる。」

のえる「はい、教会に行くよー。」

ふらん「お楽しみのプレゼント交換もあるよ!」

せれん「プレゼント交換…!」

せれんの腕を引っ張っていたのえるだったが、今度はせれんがのえるの腕を引っ張った。

のえる「せれんの家に行く予定ないんだけど!」

るか「メメ待たせてるし、連れてこないとー!」

ろわ「皆、大分植物に興味持ってくれてるんだね。」

りおう「当然です。集めたのはろわと精霊達じゃないですか。」

皆一度家に帰り、教会へと集まった。

小説をあまり読まない為、脚本調になっています。

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