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夢見ぬ異端者  作者: ねるこえめ
紡がれる白昼夢
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102/129

Peace3-1

夜となった別荘近くの岸辺では、線香花火の灯りと話し声で賑わっていた。

りおう「花火は危険なイメージしかなかったのですが、近くで見ると綺麗ですね。」

ふらん「気をつけてれば大丈夫だよ!それに、藁で作られたのと和紙で作られたの、どっちも買ってきたんだ。比べてみよ〜!」

ゆら「あれ、大分火花が小さくなってきました。」

ろわ「散り菊だね。」

ゆら「散り菊とは?」

ろわ「線香花火の燃え方のことを言うんだ。最初は蕾、次に牡丹、松葉で最後が散り菊。」

シュシュ「花火を花に例えるなんて、人間もなかなか風柳シュ。」

せれん「何でまた花?」

みれい「花って色んな比喩表現に使われますよね。あ、終わってしまいました。次は和紙の方ください!」

せれん「打ち上げ花火とか地面から噴射される花火もやりたいけど、昔散々怒られたんだよね。」

ろわ「あったね。せれんが公園中に置いた花火全部に火をつけたやつ。」

のえる「え!?それ火事にならない!?」

ろわ「師匠が消化器何本も持ってきてたから、なんとか。」

みれい「流石師匠さんです…!仕事できすぎます!」

せれん「あとは水上に仕掛け花火を作ったんだけど、なんかミスって爆発した。」

ゆら/みれい/のえる/ふらん「はい!?!?」

ふらん「ば、爆発!?」

ろわ「ミスじゃないよ。せれんが完成途中のものに点火するからだよ。」

るか「それならドミノみたいに、途中までしか成功しないんじゃないの?」

せれん「テキトーに作ってたからよく分かんない。火薬をどっさりかけすぎたくらい。」

のえる「それの所為じゃん。」

りおう「そんな事になったら最悪なので、今日は線香花火を楽しみましょう。」

ふらん「そうだね〜。」


花火を終え、和服を返して別荘へと戻る。

るか「今日は久々に沢山寝れそう。」

ゆら「ここで寝ないでくださいね!?」

るか「明るすぎて眠れないよ。昼も寝て夜も寝て、最高。」

のえる「プラネタリウム聞いてなかったもんね…。」

みれい「あれは椅子の角度や照明の暗さが、完全に眠気を誘う構造になっている気がします。」

りおう「みれいも後半寝てましたね。」

せれん「せれんもるかよりは聞いてたけど、子守唄で寝た。」

ろわ「子守唄は一度も流れてないかな。星座の話だね。」

ふらん「あの時言った通り、星空綺麗だよ。」

皆で夜空を見上げた。空には雲一つなく、満天の星々が8人の瞳に映るほどだった。

ララはふと、せれんの腕を見る。

ララ「せれんは、ずっと左腕に包帯巻いてるラ?」

せれん「?うん。昔、窓にぶつかって怪我した傷痕が残ってて。あんまり他人に見せたくないから。」

ララ「大丈夫ラ?痛くないラ…?」

せれん「痕だから痛くないよ。それに包帯かっこいいし。」

ララ「かっこいいは厨二病ラ。」

せれん「そういうララだって包帯巻いてるじゃん。」

ララ「ララも昔怪我したラ。」

せれん「厨二病じゃん。」

ララ「一緒にしないでラ。」

ララ(せれんの青い髪と星空は似た色ラ。でも目は灰色で曇りラ。)


-夢の中-

教会が現実に降りた影響なのか、教会周辺の花が消えてしまった為、フラワーアートで彩ることとなった。

ろわ「それで、フラワーアートって言っても何の絵にするの?」

みれい「各々が好きな絵を描いていっても良いですけど、やっぱり統一感はほしいですよね〜!」

るか「好きな花も迷う。るかは特にないし。」

ふらん「絵の色で決めるとかは?そしたら先に絵も決められるし。」

シュシュ「それで、絵はどうするシュ?」

そんなシュシュの言葉に、7人はそれぞれの守護精霊を見つめる。

ろわ「精霊達…はどうかな?」

りおう「同じことを考えました。各々が好きで、且つ統一感もありますね。」

ゆら「はい!フィフィを花で彩りたいです!」

るか「でも、上から見ないとどうなってるのか分からないよ?」

ふらん「うーん…ねえ、教会の屋根って登れない?」

のえる「それかドローン飛ばしたり。」

ろわ「登ってもいいけど、屋根に登れる人が登れない人の分まで指示出さなきゃいけないし、大変じゃない?」

ヴェヴェ「皆の衆、ヴェヴェ達をお忘れヴェ?」

レレ「レレ達なら、上からどうなってるか見れるレ〜。」

ミュミュ「ミュミュもこの場所なら飛べるミュ。」

フィフィ「ゆらをサポートしますフィ。」

るか「その手があった。メメ、よろしく。」

メメ「やっとメメ達のパートナー力が発揮できるメ。」

リュリュ「りおう、リュリュ達が一番仲良しなこと、証明するリュ!」

りおう「趣旨が変わってますけど…頼りにしています。」

みれい「精霊達が導く…これぞ守護精霊ですね!」

ミュミュ「今までも導いてるミュ。」

7人と7精霊は教会の中へと戻り、設計図を描いていく。

教会の周りを8等分し、円卓を囲んで作業している今と同じ方角に、8精霊のフラワーアートを作ることとなった。

一人でパソコンと向き合っているせれんとは反対に、ララは皆の様子に興味津々だった。

ララ「ララもフラワーアートで作ってくれるラ!?嬉しいラ〜!」

ろわ「当たり前だよ。それで、せれんも一緒にやらない?少しだけでいいから。」

せれん「やらない。」

ララ「せれん、ララを作ってくれないラ?」

せれん「ララはここにいるじゃん。」

シュシュ「そうシュけどそうじゃなくて、教会の周りだけでも皆で作業したいってことシュ。」

ふらん「無理強いはできないけど、ふらんもせれんに参加してほしいな。」

みれい「8人8精霊での共作、しかも精霊のフラワーアートですよ!?まさに夢のようじゃないですか!?」

せれん「ここ夢だし。」

ミュミュ「夢の中だからこそ、叶えてほしいミュ。」

るか「せれんは、どうしてもやりたくない?」

せれん「逆に、何で皆そんなやる気なの?ろわに言われて園芸してただけじゃん。」

のえる「それは…そうだね。最初はふらんが参加するから、一緒に頑張ってた。でも、案外植物も悪くないよ。」

るか「確かにるかのやりたい事とは違うけど、植物って食料にもなるし、せめてもの恩返しのつもり。あとは散歩が前より楽しくなった。」

ゆら「ゆらは花を枯らしてばかりで、贖罪になっているかすら分かりませんが、園芸をしていると、とても癒されるんです。前見ていた世界がどれだけ狭かったか、分かるくらいに美しいです。」

フィフィ「ゆら…!心の成長ですフィ。」

ララ「せれんも狭い世界ばっかり見てないで、心の成長するラ!」

せれん「せれんはもう成長してるし、ゲームとか創作の方が大事。一人でいたい。」

ろわ「…ごめん。」

メメ「…次はどんな花を植えるか決めるメ。」

リュリュ「植物図鑑持ってくるリュ。」

りおう「りおうも行きます。」

みれい「お供します!」

りおうとリュリュ、みれいとミュミュは2階へ行き、5人と5精霊もフラワーアートの話へと戻った。



-七海家-

今日は叔父さんも叔母さんも出かけているので、ちはるはろわとるか、ゆらといろを家に招いた。

ちはるのことはろわから皆へと話をしていた。いろとちはるは学校が同じなので、ちはるはいろからふらんやみれい、るかの話も聞いていた。


-回想 小学校-

いろ「ちはるが来る少し前から、ずっとるかが一緒にゲームしてくれてたんだ。ゆらはゲームできないけど、ゆらの友達は皆ゲーム上手いんだよ!」

ちはる「ゆらさんはいろと違って気配りもできるし優しいから、それだけの人望があって当然だよ。いろは友達とゲームしても喧嘩ばっかりじゃん。」

いろ「いつも素っ気なくしてるちはるよりは仲良くできてるし。」

ちはる「それはまだどうやって仲良くしたら良いか分からないだけ!」

「あの2人また喧嘩してる〜。」

「付き合ってるんじゃない?」

いろ/ちはる「付き合ってない!!!」

「でも、よくお互いの家に行ってるんでしょ?」

ちはる「いろ一人じゃないし!今度遊ぶ時だって、ちはるのきょうだいの友達が来てくれるんだよ!3人も!」

「すごーい!」

「七海さんって、いろ以外と仲良くしないんだと思ってたー!」

小説をあまり読まない為、脚本調になっています。

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