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祝 ~hafuri~  作者: 醍醐潔
喜悦
1795/1797

23-3 悪かった、謝る


ことは、祝辺はふりべとの関わりを避けていた。


力を求めて呪いの種、カヨを取り込もうとするも逃げられ、オビスを狙う。それも叶わぬと知り、開いた。


山守のアチコチに、闇の道を。






「急げ。」


脱獄に成功した異は、から力を奪う。


「入ってろ。」


おのの代わりに放り込んだのが、祝辺の守だと知らず。


「さぁて、いそがしくなるぞ。」






異が開いた闇の道。その一つが山守社やまもりのやしろの北で砕けた大岩で、闇の噴き出し口になる。


アレを閉ざせるのは、闇に魅せられた大妖怪くらいだ。そう高をくくり、飛び出したのだが・・・・・・。






「あたり、か。」


と、とつ守!


「ひとつ守。」


ゲッ。ひとつ守まで、連れてきたのか。とつ守め。






強い清めの力を生まれ持つ初代、祝辺の守。


紙をき、式と名付けたおにを操る力を持つ一七五代、祝辺の守である夏がヤラカシテから心労が絶えない。






「ハァァァ。」


ダランと腕をらし、近づく。


「叩き込むか。」


怒りがつのるにつれ顔が青ざめ、目が据わってくる。そんな守に、ひとつ守に怯える異。






闇の道を開いた時、ドコかと繋がったのだろう。飛び出た瓢箪ひょうたんが落ち、割れて人虎が現れた。


『使える』と思い、ささやく。『闇で弱った神を取り込めば強くなれる』と。






「悪かった、あやまる。だかぁぁぁっ。」


ひとつ守に清められ、絶叫。


「まだ、終わっていません。」


とつ守の目が光る。


「分かっている。」


ひとつ守がひざをついた。






『死んでたまるか』と目をき、ポイと投げ出された八に異が入り込む。


その瞬間。






「ヴギャァァァ。」


八ごと清められ、消えて無くなった。


「ヨリ。八を、喰隠くおへ。」


「はい、とつ守。」






ひとつ守がパタリと倒れ、動けなくなった。代わりを務められるのは、緑の力を生まれ持つ隠。とつ守だけ。


鎮森に囲まれている祝辺で、とつ守が倒れる事は無い。何が起きても、どんな時も力をふるい続ける。






「ヴァッデ、グダザイ。」


清められ、透けてしまった八が手を伸ばす。






喰隠は人のとき喰谷山くたにやまの中央にある隠の刑場。


熊が多いのは人を食らい、狩られた獣の檻だから。



飢餓きが状態ゆえ頻繁ひんぱんに共食いが行われ、常にうめき声が聞こえる。






「喰隠ダゲバッ。」


めて!


「・・・・・・ギャァァ。」






スケスケなのに見えるのだろう。飢えた熊の隠が八に近づき、肉を食い千切ちぎる。グチャグチャ、ビチャビチャと音を立てて。


並の隠なら、それでオシマイ。けれど八は祝辺の守。幾ら食われても、しばらくすれば元通り。


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