表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
祝 ~hafuri~  作者: 醍醐潔
深淵
1792/1796

22-40 蠶贓は知らない


溶解死ようかいししたのは團暴とんぼうの生き残り、虎杖こじょう


仙術せんじゅつをかけたのは奇羅きらせがれ。狐ときょんの合いの子、捌角はっかく






「團暴のが山越えしニャいよう、アレコレしていた。」


コクン。


「雷獣を向かわせた。」


コクン。


「死んだのは團暴、構成員だけ。」


コクン。


「確かか。」




もしアンリエヌのたみが、人でも魔物でもアンリエヌの民が命を落としていたら。




「どど、どうしようながれ。もしアンリエヌの民が死んでいたら、ててっ。天獄てんごくが破産する。消滅するぅ。」


知るか。


「待って。じゃなくて、お待ちください。」


「ニャんだい。」


「化け王は中津国なかつくにに、やしろを御持ちだよね。」






やまと中津国、人のとき。霧雲山の統べる地、山守山。鎮森しづめもりの中にある冀召きよし、その中に社がある。


けれど社を、国津神くにつかみの社を経由けいゆしなければ辿たどり着けない。






渦風社うずかぜのやしろを」


「断る。」


即答。


「そんなぁぁ。」






事件の真相を究明することは困難になった。


けれど、御隠れ遊ばした。いや、そう思われていた神神が御戻り遊ばしたのだ。数多あまたの神が御力をふるわれ、大陸に続く道が閉ざされたと聞く。


それもすべて。






和神なぎのかみは使わしめと、アンリエヌへ御戻り遊ばした。」


そう、なの?


「天獄からなら、出せるだろう。使い。」


へっ。


「和神は西の果て、天界で神格化なさったんだ。御持ちだろう。天界に、巨大神殿を。」


「ありがとう、流。」


急に元気になった神獣、白澤はくたく。天帝の元へける。






和を『バケモノ』呼ばわりした大陸妖怪、蠶贓さんぞうは知らない。いつも食べているくわの葉が、アンリエヌからの輸入品であることを。




アンリエヌは山国だが、飛び地を有している。


ムルピア海東部、アルティア海南部に浮かぶタルシェ。冥府、セパール。天界、ティーラ。やまと禍津国まがつくに圓洲みつくに


いづれも驚くホド豊か。



対象は人類ダケでは無い。神サマ仏サマ、その眷属けんぞく。魔物に妖怪、その他いろいろ。



高級品に慣れれば戻れない。


低級品では満足できない、受け付けない体になってしまったから。






「♪ アチコチで噴き出した 深く濃い闇 なげいても消えないから 離れてみよう♪」






はじまりの一族は、生きるために命を吸う。


嗜好品として血を飲んだり、食事を楽しむこともある。その多くは料理好き。



和は育ち盛り。チョッピリ食いしん坊。赤飯を楽しみにしながら、化け王城の階段を上がる。


日課にっかの体操をするために。






「ふぅ。今日も良い天気。」


使わしめと共に、とうの上で深呼吸しんこきゅう


「♪ 手を上げフリフリ、もう一方もフリフリ。おしりフリフリ、ひざげピョォン♪」


ジロの残念ソングを歌いながら。



深淵編でした。喜悦編に続きます。お楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ