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祝 ~hafuri~  作者: 醍醐潔
深淵
1791/1797

22-39 確か昔、言っていたね


なぎ赤飯せきはんに胸をおどらせていた、その時。






ながれに引っかれるぅぅ。」


神獣、白澤はくたくが頭をかかえる。


「何が起きた。」


四瑞しずい、大騒ぎ。






虎杖こじょうから引き出した情報は『蠶贓さんぞう』。山守の地にあった建物、地下空間を含め『ことには建築不可能』。


『雷獣』、『腹をかれ、げていた』。






面倒めんどうな事になった。」


諦聴たいちょうつぶく。






少し間を置いて『絸緝けんしゅう』。『異能力』、『不老不死』。そして最後に、『奇羅きら』。






「もし奇羅が生きていたら。」


「いや、白澤。ソレは無い。」


「がな、鳳凰ほうおうよ。」


「落ち着いて、良く考えろ。あの化け王に処分されたんだぞ。」


「そうだ、そうだ。」


麒麟きりんうなずく。






虎杖が團暴とんぼうの事を考えた瞬間、消滅した捌角はっかくが仕掛けた罠が、闇が広がる。


溶解死したのだ。骨も、毛の一本も残ってイナイ。



事件の真相しんそう究明きゅうめいすることが困難になり、白澤と愉快ゆかいな仲間たちがおびえる。






「あぁ、そうかい。そうかい。」


ニヤリ。


「この感じ、大陸のだね。」


ドキッ。


「狐の臭いがする。」


ヒッ。


きょんじっている、となると。」


・・・・・・。


「白澤。」


「ヒャイ、流サマ。」


「確か昔、言っていたね。羗の妖怪からたましいを引きがし、ろうほうり込んだと。」


「ヒャイ。」


「その抜けがら、燃やしたのは仙狐せんこ。」


「ソのトおリ、でス。」


だね。」


ゴクリ。


「そんな事が出来る仙狐は、あの時。」


「ヒャイ、怕デす。怕ガ奇羅ノ抜け殻ヲ、むくろを狐火デ焼キまシタ。」






もし桃源とうげんに、仙弧の里に流が。猫又が行けばドウなるか、なんて考えるマデも無い。


血の雨が降るぞ。






「流サま、お願イしマス。どウか穏便おんびんニ。」


そう言って白澤が、のどを見せた。






死を覚悟した神獣、白澤。


息をみ、見守る四瑞と霊獣。






「安心しニャ。桃源へ行く気も、怕を問い詰める気もニャいよ。」


ホッ。


「でも化け王。」


ドキィン。


和神なぎのかみはアンリエヌのたみが傷つくのを、ひどく嫌われる。」






虎杖と共に瓢箪ひょうたんから出たと思われる雷獣は、化け王に保護されたのだろう。害が無いと判断されるまで、外に出される事は無い。


雷獣に結ばれていた、切られた糸も残っているハズ。


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