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祝 ~hafuri~  作者: 醍醐潔
深淵
1789/1794

22-37 面倒なコトになった


チッ、面倒めんどうなコトになった。あのガキ、生き神でも妖怪でも無い。


バケモノだ。






「はぁ。」


最後の一頭だったのに。


「まぁ良い。」


またさらえば良いんだ、雷獣なんて。


「ソレにしても。」


あの力。






糸を切られた。雷獣を奪われた。腹が立つ、のに震えが止まらない。怯えているのか。


あの扉を破壊して、このくらに現れるのを。






「ハッ、ない無い。」


どんなバケモノでも不可能。


「切った糸が伸びる先は、この贓では無く黄泉きせん。」


クックック。


「沈め! そして消えろ。バケモノ。」






なぎは人として生まれたが、はじまりの一族。それも王族である。


先代アンリエヌ化け王、カーから全てを継承。加えて豊雲神とよくものかみの鏡、光のたまつるぎ、祝の力。


それも先読さきよみ、守り、清め、緑と複数の力を生まれ持つめぐし子。




カーは全ての才を収集し、大王から王座を奪った歴代最強と謳われた化け王。そんな王が崩御ほうぎょ前、行ったのが和との養子縁組。


誕生前にもかかわらず承認しょうにんされたのは、他の王族が賛成したから。






「バケモノにバケモノって言われちゃった。」


シュン。






ドコのドイツだ! ウチの和を泣かせたのは。






「和様。こちらティーラ産の白桃、水蜜桃、黄桃をフンダンに使ったタルトレットで御座ございます。御賞味ごしょうみください。」


ヴァイスが微笑む。


「ありがとう。いただくわ。」






幸せそうにタルトを食べる和を、ニコニコしながら見守る六忠臣。その心は一つ。


アルバとネージュがスッと姿を消し、向かったのはアンリエヌ中央に建つ離宮。資料保管庫に納められているのは、古今東西の文献。


その蔵書量、言うまでもなく世界一。






「あった。」


金目白毛のふくろうの魔物、アルバは魔物文官では一番の古株ふるかぶ


「こちらも見つけた。」


姿を変えられる古狐の魔物、ネージュは外交を担当。化け王城から出ないアルバより、外の世界を良く知っている。


「さぁて。」


アルバの目が光る。


「始めるか。」


ネージュが予知を開始。






妖狐はドウか分からないが、狐の魔物には変事を予知する力がある。予知の才には劣るが、その能力。ナカナカのモノ。


特に戦いや物騒な事が始まりそうな気配には敏感で、これまで多くの民を怪しまれることなく救出。亡命を希望する優秀な人材、希少生物などを保護。






「ウム。」


アルバが目を細め、外交官が持ち帰った竹簡ちくかんを差し出す。


「やはり、そうか。」


ネージュが広げたのは、天竺てんじく冥界から献上された凍石とうせき製の護符ごふ


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