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祝 ~hafuri~  作者: 醍醐潔
深淵
1788/1794

22-36 見た事は無いが


山守の地から闇が噴き出し、あふれた。



その前に生まれたのか、そうなってから生まれたのか。そんな事ドウでも良い。


ことを問い詰めても答えるとは思えないし、わかったトコロで何かが変わるとも思えないから。






「あおっ。」


あの狐、悪い事したな。






山守神やまもりのかみの使わしめ、シズエに心の中とはいえ、謝罪した事で生えた。なぎに砕かれ、ツルッツルになった歯茎からニュニュニュっと。


歯が。






「しゃべれる。」


ぱぁっ。


「そのようだね。で、首領しゅりょうは誰だい。誰の命令で動いた。言いニャ。」


猫又の大妖怪、ながれにらまれドキリ。






そうだ、考えろ。オカシ過ぎるだろう。


瓢箪ひょうたんの中から出されて、いろいろ聞かされて思った。利用できると思った、ら、利用されたんだ。


情けない事に。




あの建物、半妖が建てたにしては出来過ぎている。アレは・・・・・・そう、はじめフニャフニャしていた。


というコトは、あはは。そうか、そうか、そうだったのか。



見た事は無いが聞いた事は有る。






蠶贓さんぞう。」


絸緝けんしょうの首領で蠶王さんおう


「下級の分際ぶんざいで。」


ギリリ。






虎杖こじょうは中級妖怪だが、の下。下級妖怪に限りなく近い。


そんな中級が下級を嘲笑あざわらう。



常日頃、見下す相手にシテヤラレタのだ。腹が立つのだろう。けれどハッキリ言って、団栗どんぐり背比せいくらべ。


似たようなモノ。






「あぁ、そうかい。」


個体数を管理する前の天獄てんごくから、オスとメスをさらったのか。成獣か幼獣の。


「エッ。」


猫、それも猫又の大妖怪。考えるマデもなく上級、いや特級妖怪。


消される。引き裂かれる、殺されてしまう。


「もっ、申し訳ありません。」


虎杖が平伏ひれふし、のどを見せた。






服従の意思を示すも、向けられるのは侮蔑の眼。


同情では無い。






「アタイ、何ってった。」


アッ。


「大陸妖怪がナゼ山守の地に、根城ねじろを構えられたのか。」


そ、れは。


「アレ、半妖には無理。そうだろう。」


コクコク。


うなずかず、言え。」


「はい、その通りです。異には不可能と思われます。」


キリッ。






そうなんだ。あの建物、半妖にも下級にも建設不可能。なのに建っていた。闇堕やみおちした大岩が意思を持ったのか。


ソレでドウにかナル、とは思えない。



あぁ、考えれば考えるホド腹が立つ。


ナゼ下級妖怪にアレだけの、地下に異空間を広げるなんて事が出来たんだろう。






「雷獣。」


そうだ、居た。瓢箪から出された時、地下空間に。


「腹をかれ、げていた。」


それだけ大きな物を、離れた場所から。」


「というコトは、アレか。」


あの空間、蠶贓んトコに繋がっているのか。


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