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祝 ~hafuri~  作者: 醍醐潔
深淵
1785/1789

22-33 焼き払え!


やしろに戻って早早そうそう九尋神くつねのかみ拳骨げんこつを食らわされた。




「焼き払え! どうしたちか。それでも九尾ここのお白狐しろぎつねか。」


九尋神、ニヤリ。


「そ、んなコト・・・・・・。」


「出せ。」


「きつねびぃぃ。」






泣きながら力をふるう尋を、冷たい目で見る鹿食かのけ


鹿肉しか食さないが猛禽類。その眼、爪。迫力満点。






「弱いな。」


鹿食が羽を動かし、加勢かせい


「ありがとう。」


ヘナヘナとくずおれる尋。


「次っ。」


「ひゃい。きつねびぃぃぃ。」






霧雲山の統べる地に伸びたソレは現在、和神なぎのかみが使わしめをともない、ふさいで御出おいでだ。


社を離れてもさわりない。



霧雲山系に御坐おわす武闘派の神神かみがみは、そう御考え遊ばす。






「許し無く開かれた道だ、思い悩む事は無い。」


ドド、ドーン。


「崩れ落ちる事も無い。」


ドド、ドッカーン。






霧雲山の統べる地から社を通って、数多あまたの神が御出で遊ばす。


イキナリ現れた大陸妖怪の駆除くじょ四苦八苦しくはっくなされた神神、颯爽さっそうと現れた援軍に狂喜乱舞きょうきらんぶ






「もう立てない。」


ペチャッ。






狐火の連続使用により、妖力が尽きそうな尋。妖艶ようえんにクネっと身をよじり、流し目で訴える。


『帰りたい』と。






むしるぞ。」


「き、きつねびぃぃぃ。」






おにとき和山社なぎのやまのやしろへ御出で遊ばした山守神やまもりのかみ。はじまりの隠神で在らせられる大蛇神おろちのかみに残らず、告げ報せ為さる。






「和神にケチョンケチョンにされ、ピクリとも動けなくなったこと祝辺はふりべひとやに。」






とつ守は思った。


祝辺に居ては山守の地で、がけの下で何か起きているのか分からない。下りるしかナイと。



崖の底、広滝の前に出て驚く。


困った。先が、何も見えない。そんな時だ。アンリエヌに御坐す化け王が、和神が御出で遊ばしたのは。






「和神から異を受け取った祝辺の守、とつ守は祝辺より霧山を選ぶでしょう。」


キリリ。


「大陸妖怪、虎杖こじょうは。」


コトリ。


「和神に捕らえられ、こちらに。」


ニコッ。






和山三嶺の神神、アングリ。


こんなに小さな器に大陸妖怪が、生きたまま入れるのか? と。



『捕らえられ』という事は生きている。そう思い直され、口角をクイッとあげ為さる。






「大蛇神。この虎、合いの子です。親に捨てられたか親ナシになり、悪いヨーカイに拾われたのでしょう。」


ゴクリ。


「そのかしら、どう為さる御ツモリで。」


キッ。


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