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祝 ~hafuri~  作者: 醍醐潔
深淵
1782/1787

22-30 えぇぇぇ


木片に幽閉されていた山守神やまもりのかみは、闇を御抱え遊ばす。


闇堕やみおち為さるまで、あと少し。






「御戻り為さらぬなら、はなたれませ。」


なにを。


九尾ここのお白狐しろぎつね、シズエ。」


えっ。


つかえる神が闇堕ちすればドウなるか、御分かりですね。それでも、と御考えなら。」


「待って! シズエは、シズエは助かったの?生きているの。」


「腹を開いて折れた骨を取り除き、閉じました。足りない血は近くに居た、同じ九尾からタップリと。」


・・・・・・エッと。


「ついさっき、目を覚ましました。」


ぱぁぁ。






救出された山守神、シズエの安否あんぴを確認。


生きていると御知り遊ばし、安堵あんどなさる。






「御戻り遊ばせ。」


人虎の腹から取り出した御魂みたまを、木片に閉じ込められていた御魂にググィ。


「いっ、痛い。」


なぎとて初めての事。力加減が分らず、全力でね合わせてしまった。



特質系洗浄の才をふるったので、ピッカピカです。御許しください。






「良く御戻り遊ばしました。」


ニッコリ。


「ありがとう。あの、和神なぎのかみ。ココはドコなのかしら。」


山守神、キョロキョロ。


山守社やまもりのやしろの北で砕けた、大岩の下です。」


「えっ。えぇぇぇ。」






和、五歳。ドコからドウみても幼女です。


そんな幼児おさなごにヒョイと横抱きされ、もの凄い速さで進めば叫びたくもなりますヨ。



後ろには清和きよな。全力で駆けなければ、和に追いつけないからネ。必死に四肢を動かしてマス。


その後ろには團暴とんぼうに管理されていた、名無しの雷獣。コチラも必死です。






「シズエぇぇ。」


砕けた大岩から出た瞬間、転がるように山守社へ。


「居ない、居ないわぁぁ。」


石積みの社から飛び出し、和の肩を掴んで揺すり為さる。


「御待ちください。」


幼くても化け王。グラングラン揺すられても、清和を制しながら対応。


日和ひより。」


「はい、和様。」




鏡の中から出てきたのは、日和に支えられたシズエ。と、目を輝かせるちか




「シズエぇぇ。」


ギュッ。


「山守神、御離しください。苦しいです。」


「ごめんなさい。傷は、痛みは。」


「傷はふさがり、痛みも御座いません。」


ニッコリ。


「和神、ありがとうございます。御蔭さまで、元の姿に戻る事ができっ。」


ウルッ。


「山守神を御救いくださり、ありがとうございます。」


前足を揃え、頭を下げるシズエ。


「ありがとうございました。」


山守神が和神の御手を取られ、涙を流し為さる。


「これからおにとき和山社なぎのやまのやしろへ参ります。何が起きたのか、御伝えするために。」


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