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祝 ~hafuri~  作者: 醍醐潔
深淵
1778/1780

22-26 死期、迫る?


迷路状の洞穴ほらあな


鍾乳石しょうにゅうせき石筍せきじゅんもナイが、鍾乳洞しょうにゅうどうのようにヒンヤリしている。






「ヴゥゥ。」


前方に敵、発見。ビリビリしている。


きっと強い力を持った、雷神の使いか何かだ。






うな清和きよなを撫で、あたりを照らした。


ズラッと並ぶのは、手前にさくめられたおり






「おや。」


その奥にうずくまり、消えかけた神神かみがみの御姿が見える。


「ナゼ霊獣が。」


こんな場所に。






血走った目をした雷獣らいじゅうが、呻る清和をにらむ。爪を出し、ノッソノッソと近づいて牙をいた。


その瞬間。






「ニャッ。」


腹をり上げられた雷獣が、天井てんじょうに突き当たる。


「ヴャッ。」


落下直後、脇腹を蹴り飛ばされた。






唖然あぜんとする清和を静かに下ろし、ツカツカと接近。


怯える雷獣、万事休ばんじきゅうす。






「出せ。」


「にゃぁ。」


可愛かわく鳴き、後退あとずさり。


「ほう。」


が相手が悪い。


和は猫より、犬が好き。






何だ、この生き物は。体は小さいのに、恐ろしく大きく感じる。


見える、見えるぞ! 刃をぐ姿が。隠し持っているな。恐ろしく切れる得物えものいぼのある鉄製の棒を。



殺される。眉一つ動かさず、甚振いたぶられながら。


外道げどうめ! 許さん。温もりを知らぬ雷獣だが、親は雷獣王の臣。と聞く。






「ニャァァァ。」 トツゲキィィ。


突進とっしんしてきた雷獣のふんを開き、牙を残らずくだいてから突いた。


こぶしで。






善悪の区別はつくし、力加減も出来る。けれど全力で突っ込んだ。



お子様は気が短い。


諦めろ、野良のら。逃げようとすればするホド、締め付けが強くなるゾ。






「仕方がない。」


具現ぐげんの才で手にせた機械をあらわし、グイーンと伸ばして操作する。






アンリエヌ化け王、六忠臣は獣。和神の使わしめ、その大半が獣。



何を隠そう、和はモフモフが好き。いや大好き♪ だから心を鬼にした。


早く終わらせるために。






「〇✕▽、◇※。」 グルジイ、ヲエッ。


地下で見つけた雷獣が、泣きながら吐き出したかたまり。それは柔らかく、まぶしいホド輝いていた。


「見つけた。」


御魂奪還みたまだっかんに成功。やったネ。


「モフモフよ、安らかに眠れ。」


いや死んでない、生きてます。生きてますって。






「和様。これから、どうされるのですか。」


清和が控え目に問うた。


「奥に御坐おわす神神に、御返しする。」


ニッコリ。


「と、その前に。」


違法飼育された雷獣に死期、せまる?


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