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73話 魔人のキス

 反撃したいと思ったが……体が動かない。

 血を流しすぎたみたいだ。

 今の俺かなり状況がきつい。

 早く治癒魔術をかけてくれないとマジやばい。

 あ、意識が……


 「綺羅、強制召喚するなんてどう……」


 「綺羅様、ご無事で……」


 イフリートとシヴァはアトス、ポルトスの攻撃を防ぎ俺の方に振り向くと言葉が続かなかった。

 そしてイフリートの全身に紅い焔を纏い、

 シヴァも全身に銀色の冷気を纏っている。

 アトスとポルトスは2人の魔人の雰囲気がガラリと変わったことに気づきアラミスがいる場所まで下がった。

 俺も久しぶりに見る2人が纏う焔気と冷気

 今の2人は本気で怒っている証拠だ。


 「綺羅に、綺羅に……あんたたち、よほど死にたいみたいね」


 「綺羅様にこのような傷を負わせたのはあなたたちですか……殺す!」


 2人の魔人の怒りに三銃士は少し後退する。 

 シヴァ殺すのはやめてくれ、三銃士も王に命令されて俺に攻撃しているだけなんだから。

 それよりも早く治癒魔術を頼む……


 「シヴァ、綺羅に治癒魔術を、その間にあたいがあいつらを始末するから」


 いや、だから始末しちゃだめだって

 少し懲らしめるだけでいいから。

 もしくわ俺が回復するまで時間を稼ぐだけでいいから

 シヴァは倒れている俺に駆けつけ俺の頭を自身の太ももの上におく

 ……この状況だから仕方ないが恥ずかしいぞ。

  

 「わかったわ、30秒だけ時間を稼いで、その間に綺羅様の傷を癒すから」


 「綺羅はアンタに任せる……さて3人とも死ぬ覚悟はできたかしら」


 「イフリート…30秒で…回復…す…るか…ら、絶対…殺し…てわ…だめ…だ」


 俺の言葉にイフリートが納得できないと言った表情をするが頷き


 「綺羅……わかったわよ、綺羅の命令だから殺しはしない、だから、だから早く元気になって……」

 

 そう言ってイフリートはシヴァに抱え込まれている俺に近づき右頬にキスをする。


 「おい……」


 「チョット!イフリートなにをするのですか」


 「今から、あたい1人であの3人を相手にするんだからご褒美の前払いよ」


 イフリートは俺に微笑み三銃士の方に振り返る。


 「ったく…イフリートちゃんと手加減しろよ……シヴァ…たの…む」

 

 イフリートの行動に少しビックリしたが……でも右頬に残るイフリートのキスがなぜだか心地いい。

 そんなことを考えているとシヴァが左の頬にキスをしていた。


 「……あ、シヴァ?」


 「わ、私も前払いで…いただきました」


 頬を赤く染めるシヴァに俺の心臓が早くなる。

 心臓が早くなる分出血が多くなるんじゃないかと心配になってきた。

 

 「シヴァ、イチャついてないで早く綺羅の治療をしな!」


 「イチャつくって……え、えと、とにかく、イフリートそっちの3人は任せましたわよ」


 「あいよ、あんたもしっかり綺羅を治すんだよ」


 「ええ……綺羅様、力を抜いてください」


 「ああ……」


 シヴァは俺の額に手をおき詠唱を唱え、

 

 「エクスヒーリング」 


 俺はシヴァの太ももの感触に戸惑いながらも心地よく意識を失った。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

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