72話 三銃士との戦い
三銃士との戦いが始まって5分ぐらいで決着がつきそうだ。
もちろん俺が負けそうなんだが。
気力解放を先ほどの3倍から5倍に変え奥義剣戟乱舞を使用したが三銃士の連携プレイにあっさり破られた。
その後いくつかの魔術や剣技で交戦したが、右肩はアラミスの魔銃で撃たれ右足太ももをポルトスに切られ右腹部をアトスに斬られた俺は戦闘不能1歩手前まで来ている。
昔のよしみで手加減をしてくれると思ったのだが……マジでやばい
「はっ、はっ……ぐっ、痛いし、しんどいな」
「おいおい英雄殿始まってまだ5分ぐらいしか経っていないのにもう終わりか。魔人剣なしのお前は拍子抜けだな」
アトスは持っている銃を自分の肩でトントンと叩く仕草をしながら俺を見下していた。
「ほんとだらしないわねー。キラちゃん弱すぎるわよ」
アラミスは自身の綺麗な金髪の髪をかきあげながらふふと微笑みながら俺を見る。
くっそーその微笑みに見とれてしまったじゃないか。
「……うむ」
相変わらずうむしか言わないポルトス。
無表情だがなんとなく俺の弱さにがっかりしているように見える。
なら1対1で戦ってくれよ。
1対1で戦ったらいい勝負になるんと思うんだが、
なにせ3対1だ。
それも三銃士個々の戦闘力は俺の気力5倍と同レベルか少し上だと思う。
1対1で戦ったらポルトスにはなんとか引き分けだな。
アラミスで俺が捨て身で戦って引き分けに持ち込めるかな。
アトスは……負けるな。
1年前(31)なら魔人剣なしでも三銃士同時に戦っても勝てはしないがここまで一方的に負けることはなかったはずだ。
俺と三銃士が歩んだ年月でここまで差が開いたんだろうな。
なら俺も腹をくくるか。
「さすが余の三銃士だ。そこでうずくまっている哀れな英雄よ、余は寛大な男だ。ソナタの罪を許してやるから命乞いをし、余の家臣になると誓うのであれば考えてやらんこともないぞ」
先ほど慌てて三銃士の後ろに逃げたフィリップ王がいつの間にか偉そうに玉座に座っていた。
「キラ、我が王もこう言ってくださっている。謝罪をしろ」
「キラちゃん。フィリップ王への謝罪後に私とネイがどちらが美しいかもう一回聞くから」
「……うむ」
なんで俺が謝罪しなくてはならんのだ。
俺は悪くないだろう……王に対してあの態度は少しダメだったかもしれないが。
しかしアラミスもしっこいな。
ポルトス……お前はうむしか言わないのか。
「謝罪するつもりないし、家臣になる気もない」
「……貴様!」
俺の返答にフィリップ王は立ち上がり
「もうよい、この無礼者を始末せよ」
「「「ハッ、我が王よ」」」
悪いけどこのままやられるつもりはないよ俺。
俺は三銃士と距離を取るため後ろにさがる。
「おい、逃げれると思っているのか」
俺が後ろに下がったのを逃げると思ったようだ。
「逃げるつもりはないよ。俺も反撃させてもらう」
「あら、キラちゃんの今の状態で私たちに勝てると思っているの」
「ああ、奥の手を使わせてもらうよ……」
俺は精神を集中する。
「何をするかわからないが、そのまま素直にさせるわけ無いだろうが!」
「……うむ」
そう言ってアトスとポルトスは俺に斬りかかってきたがもう少し早く攻撃するべきだったな。
「強制召喚……来い!イフリート! シヴァ!」
「「イエス、マイマスター」」
俺の右側の地面から炎も柱が、左側の地面から氷の柱が立ち上がりその中からイフリートがアトスの剣を「炎壁」で防ぎ、シヴァはポルトスの斧を「氷壁」で防いでくれた。
「綺羅の愛に応えるために来たわよ」
「召喚により参りました、綺羅様」
さあ、反撃開始だ!
読んでくださりありがとうです。




