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とある英雄の学園生活  作者: にゃん丸


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間話10 クリスマスてなに?

31年前のフランスでのクーデター後のお話です。


 俺たちは今グリーンランド王国にいる。

 フランスのクーデターが終わり新しい国王で今始まろうとした時に国王は病で倒れた。

 治癒魔術では治らない病で宮廷医師いわく万能薬であれば治るかもしれないと。

 万能薬は名の通りどのような病でも治すと言われている薬だ

 その万能薬はグリーンランドで作られているとをシアンが知っていた。

 それを聞いたフランス王国の家臣は自由に動け有能な冒険者の集まりである俺たちパーティに万能薬を手に入れてきてほしいと依頼してきた。

 ヒミコ討伐も大事だが、暴政から新しき指導者であるルイ13世がいなくなってはフランスの危機になるかの知れないので俺たちはこの依頼を受けることにした。

 グリーンランドの港町イトコルトルミットに到着した俺たちはその日は宿屋で1日休み、翌日は情報収集と買い物をし、その次の日に万能薬の原料である世界樹の葉がある中央都市エルファシルに向かうことになった。


 エルファシルに向かう途中。小休止で俺と遼とネイが3人で近くの湖に水取りに行っている時に遼がふと思いついたように、


 「そういえばもうすぐクリスマスだよな」


 とつぶやき俺とネイを見る。


 「そうだな、今は12月18日だからあと6日かでクリスマスイブだな」


 「そうだな」


 俺と遼の会話にネイが参加してきた。


 「パパ、リョウ、クリスマスてなに?」


 半年前に出会ったネイは俺のことをパパと呼ぶ。

 16歳の俺にパパは無いだろうと何度かやめさせるようにしたのだが、

 その度にネイが泣きそうな顔をするのでやめさせることができなかった。

 

 「クリスマスは家族でケーキ食べたり豪華な食事をする日だ」


 「どうしてケーキを食べるの?どうして豪華な食事を食べるの?」


 ……なんでだろう?俺もわからない?ただクリスマスイブは豪華な食事とケーキを食べるしか出てこないのだが。

 うんうんと悩んでいる俺を見かねた遼が

 

 「クリスマスは俺たちがいた世界でサンタクロースと言うお爺さんが良い子にプレゼントを渡す日なんだよ。」


 「そうなんだ。いいな~パパも遼もいい子だったからサンタクロースからプレゼントもらったんでしょう?いいな~」


 俺はいい子ではなかったのでプレゼントはもらったことないな~

 なにせサンタはいないことは5歳の頃に知ったからな。

 5才の頃いい子にしていた俺はクリスマスにプレゼントがもらえると思っていたのにもらえなかった。

 そのことを祖父に言うと

 

 「何がクリスマスじゃ!サンタクロースなどおらんわ!」

  

 と言われショックを受けたのを覚えている。

 俺の祖父はこのような行事は大嫌いだったからな~

 ただ大嫌いなのはわかるが5歳の俺にその言い方はダメだろうと15歳になる俺は思う。

 そんなことを考えていると


 「そうだよ俺も綺羅も良い子にしてたからプレゼントを一杯もらったんだよ。だからネイも今からでも遅くないから良い子になったらサンタクロースが来てプレゼントをくれるかもしれないよ」


 おいおい遼、いきなり何言い出すんだ!

 俺はネイに見えないように遼の脇腹を軽く殴り小声で


 「おい、なんでそんなことを言うんだ?」


 「チャンスだと思ったんだよ。ネイは綺羅には心を開いているが俺や他の仲間には心を開いていない。だからこれを機に心を開いてくれたらと思って」


 たしかにネイは遼には俺が近くにいるときだけ挨拶や会話をするが、それ以外の仲間とは挨拶もしないし会話もしない。

 なのでネイが俺たちと旅を始めて数カ月足つがパーティは少しギクシャクしている。

 俺も最初の頃はいろいろ考えていたが今は何とかなっているからそのうち改善されるだろうと思っていたので放っておいたのだが。

 そうだな、これを利用するのはいいと俺も思うので遼に任せることにした。


 「良い子?良い子にしてたらネイのところにもサンタクロースが来てプレゼントくれるの?」


 「ああ、だからネイも良い子になろうな」


 「……うん」


 満面の笑みで頷くネイ……かわいいな~

 だが頭をかしげ考え込むネイ


 「ネイ……どうした?」


 「良い子にしたらいいて言うけど……どうしたらいいの?」


 「そうだな……とりあえず俺や遼だけでなくみんなに笑顔で挨拶するのはどうだ?」


 「挨拶するのがいい子なの?」


 「そうだよ、たまに遼には挨拶するけど俺以外にはしないだろ。良い子は誰にでもちゃんと挨拶するもんだぞ」


 ネイは下を向き何かいろいろ考えているようだが考えがまとまったのか


 「うん、わかった。今日の朝のおはようを言ってないから今から行ってくる」


 そう言って少し離れた場所で休憩している仲間たちのところに走っていった。

 

 「遼、ネイのクリスマスプレゼントなんだが一緒に買わないか?」


 「いいよ、じゃあエルファシルの街で何か買おう」


 俺と遼はネイに渡すプレゼントの事で話し合いながら水汲みをし仲間たちのところに戻った。

 仲間たちはネイが挨拶してきたことに驚いていたが、理由を聞くと納得し結局全員でお金を出し合ってネイにプレゼントを買うことになった。


 3日後エルファシルに着いた俺たちは万能薬が売っている店に行くと次にできるのが5日後になると言われたの出来上がるまでこの街で待機することになった。

 ネイを除く俺たちはプレゼントを何にするか相談したが決まらなかった。

 唯一の女性であるセリアがいたからなんとかなると思ったのだが全然役に立たなかった。

 この街にある魔石店で「神々の雫」と呼ばれている1点もののネックレスにすることになった。

 

 12月24日は俺と遼の発案で少し豪華な食事をしケーキも食べた。

 ネイはクリスマスだねと言って喜んでくれた。

 そして食事も終わり少し会談して眠ることになった。

 ネイが眠ったことを確認し俺たちはネイの枕元にプレゼントを置いた。


 翌日ネイは眠っている俺たちをたたき起こし


 「サンタクロースがきたよ!プレゼントが置いてあったよ!」

 

 ネイ以外全員眠たそうな表情だが喜びまわっているネイを見てなんとなく微笑みあった。

クリスマスに投稿する予定だった話なんですが……今になりましたwww


読んでいただきありがとうございます。

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