第82話 クリスティーナの屋敷前で
クリステーナの屋敷の門の前に数人のイングランドの鎧を来た兵士がいた。
俺とアリスを見て隊長格と部下2人が俺たちに近づいてきた。
兵士は俺たちの前に近くまで来ると俺の首元にある階級章を見て自分より上官だと気づき敬礼をする。
「申し訳ございませんがお名前をお伺いしてもよろしいでしょうか」
隊長格が俺とアリスを見て騎士の礼をする。
アリスは自分で答えようとしたが俺が
「貴官ら王女に対して失礼ではないか」
「王女ですと?」
兵士たちは俺の言葉に戸惑う。
「こちらにおられる方はアリス・シュタイン・イングランド第6王女であられるぞ」
うむ、こんな言い方でよかったかな?
威厳ある言い方をしたつもりだが……
俺の言葉に兵士たちは顔を見合わせ慌てて膝を着き頭を下げる。
「これはアリス姫とは知らずあのような無礼な態度をしたことを許していただけますでしょうか」
兵士たちは少し震えているようだ。
俺が思うにアリス以外の王女だったら何らかの処罰があったかもしれない。
顔を知らないからといって自国の王女に「貴方は誰ですか?」と言っているんだから。
「いいえ、私も公の場に出ることがなかったので私の顔を知らないのは当然です。なので気にしないでください。」
アリスは微笑みながら兵士たちに優しい口調で話す。
おお~ なんだかアリスがカッコイイぞ。
「「「はっ」」」
アリス微笑みと優しい言葉に安堵する兵士たち。
「3人とも、もういいので立ち上がってください。それで私たちは中に入ってもよろしいのでしょうか?」
「あ、はい、でわ小官がご案内させていただきます」
兵士たちは立ち上がり再度俺たちに頭を下げる。
隊長格の兵士は2人の部下に小声で指示をし部下の兵士2人は門の前に戻っていった。
「ありがとう。お名前をお伺いしてもいいかしら?」
「はっ、クリスティーナ第1王女直属近衛兵、ウォルフ・バイエルン軍曹であります」
「でわバイエルン軍曹お願いします。あ、あとこっちにいるのが私の護衛騎士でキラて言うの」
ニコニコと笑顔で俺を紹介するアリス。
「アリス・シュタイン・イングランド第6王女護衛騎士のキラ・イチジョウだ。すまないが案内を頼む」
俺は軍曹に敬礼をすると彼も慌てて敬礼をする。
俺の名前を聞いておやっ?てな表情をする軍曹。
だが直ぐに顔を引き締め
「はっ、でわご案内させていただきます」
俺とアリスは軍曹を先頭にクリスティーナの屋敷に案内された。




