7-3
「……すみません、ヘリオスさん。時間を取らせてしまって……」
「別に怒ってねえよ。なんつーか、想像通りだったな、と」
そう言って、ふっと笑んだヘリオスは、セレーネの頭を優しく撫でる。
服に手間取ったセレーネは、考えた末、イェソドに決めてもらったリボンがついた、真っ白なロココドレスに、頭には服と同じタイプのカチューシャ型のヘッドドレスを身に着けていた。
首元が寂しいので、金古美のリボンパーツと大きな鍵のパーツと小さめのクラウンパーツ、小さなチェコガラスのビーズが散りばめられたネックレスを付けた。
「今日も可愛いよ、セレーネ」
「……っ!」
優しい笑顔を浮かべて、ヘリオスが放った言葉に、セレーネは赤面する。
それを見て、可笑しそうにヘリオスが笑う。
「そんな赤くなんなって。本心だぞ? さ、そろそろ行くぞ。妹、出かけるから」
「わかりました。お姉ちゃんを宜しくお願いします。楽しんできてくださいねー」
「ありがとな。……ほら、セレーネ。ぼーっと突っ立ってないで、行くぞ」
「……え、あ、は、はいっ! いーちゃん、行ってきますね!」
「うん、お姉ちゃん気をつけて。……あと、そんなに動揺する必要性はないと思うよ」
イェソドはそう言って、ヘリオスの手に引かれたセレーネを見て、少し呆れ顔で見送った。
「……まぁ、ヘリオスさんも一緒だし、安心かな」
セレーネにとってはデートを意識するのが初めてなので、少し心配はあるが、そう思いながら二人を見送る事しか出来ないイェソド。
「……尾行するのも面倒だから家でゆっくりしてようっと」
どうにかなるだろう。
そう思いながら、そうして過ごすことに決めた。
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