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「……なんというイメチェン……」
「あ、あんまり見ないでください……、いーちゃん……」
「妹。こいつ、こんな色も似合うんだな。新発見でびっくりした。似合いすぎて絶句もんだったぜ」
ヘリオスがセレーネの家へ彼女を送り届けて、そのまま家に招かれる事もある。
今日もそうだった。
セレーネの家族も、ヘリオスの事は公認で、食事も一緒にする仲だ。
「ここの服、お姉ちゃんずっと気にしてたのは知ってたけど……。まさか本当に着る日が来るなんて……。あぁ、でも暗めの色も似合う似合う。白とかもいい感じだけどこういうのも似合うのか……。参考になる」
うんうんと感心するように、イェソドはまじまじと変貌したセレーネの姿を観察するように隅々まで見る。
「お姉ちゃん、着せ替え人形にしたら面白いかも。やっぱ似合うんだなー、こういうフリル」
「……人をおもちゃみたいにしないでください……」
「えー。かなり本気なのに」
「そんだけ似合ってんだよ。謙遜すんなって」
「ヘリオスさん、フォローになってません……」
「フォローしてる気はねえよ。むしろ俺は妹と同感だ」
「……ええ……? 二人して私を弄ぶのはやめてください……」
未だ恥ずかしそうにそう言うセレーネに、ヘリオスとイェソドは目を見合わせて笑む。
「さ、そろそろ帰るかな」
ヘリオスは楽しんだ、という表情でそう言うと、玄関へと向かう。
もう、勝手知ったる、という感じなので、それすら自然である。
玄関まで見送るセレーネが、ヘリオスの去り際に、言った。
「こんな素敵な服、嬉しいです。……本当に大切にします」
「新しい可愛いお前を見れて俺も満足だったよ。じゃあな」
「はい」
また明日。
もっと一緒に居たいのに、引きとめられないセレーネは毎回、もっと一緒に居たいのに、と思いながら別れるのだ。
けれど、明日もまた会える。
そう思って、帰宅するヘリオスを見送った。
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