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4-7

「……なんというイメチェン……」


「あ、あんまり見ないでください……、いーちゃん……」


「妹。こいつ、こんな色も似合うんだな。新発見でびっくりした。似合いすぎて絶句もんだったぜ」


 ヘリオスがセレーネの家へ彼女を送り届けて、そのまま家に招かれる事もある。

 今日もそうだった。

 セレーネの家族も、ヘリオスの事は公認で、食事も一緒にする仲だ。


「ここの服、お姉ちゃんずっと気にしてたのは知ってたけど……。まさか本当に着る日が来るなんて……。あぁ、でも暗めの色も似合う似合う。白とかもいい感じだけどこういうのも似合うのか……。参考になる」


 うんうんと感心するように、イェソドはまじまじと変貌したセレーネの姿を観察するように隅々まで見る。


「お姉ちゃん、着せ替え人形にしたら面白いかも。やっぱ似合うんだなー、こういうフリル」


「……人をおもちゃみたいにしないでください……」


「えー。かなり本気なのに」


「そんだけ似合ってんだよ。謙遜(けんそん)すんなって」


「ヘリオスさん、フォローになってません……」


「フォローしてる気はねえよ。むしろ俺は妹と同感だ」


「……ええ……? 二人して私を弄ぶのはやめてください……」


 未だ恥ずかしそうにそう言うセレーネに、ヘリオスとイェソドは目を見合わせて笑む。


「さ、そろそろ帰るかな」


 ヘリオスは楽しんだ、という表情でそう言うと、玄関へと向かう。

 もう、勝手知ったる、という感じなので、それすら自然である。

 玄関まで見送るセレーネが、ヘリオスの去り際に、言った。


「こんな素敵な服、嬉しいです。……本当に大切にします」


「新しい可愛いお前を見れて俺も満足だったよ。じゃあな」


「はい」


 また明日。

 もっと一緒に居たいのに、引きとめられないセレーネは毎回、もっと一緒に居たいのに、と思いながら別れるのだ。

 けれど、明日もまた会える。

 そう思って、帰宅するヘリオスを見送った。


†

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