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4-6

「ありがとうございました。またのご来店、お待ちしております」


 店員さんににこやかに見送られ、店を後にした二人。

 先ほどと違う服に、若干セレーネは戸惑いを感じていた。


「あの、ヘリオスさん。ほんとに、よかったんですか?」


「何? 服? 気にすんなよ。好きな女に好きなもん買ってやるのも彼氏の務めだよ」


「そ、そういうものなんでしょうか……?」


「そういうもんなの。お前も素直に受け取れよ。俺だって、こんな可愛いお前を隣に街を歩けるのっていうのは、歩き甲斐があるからな。遠慮すんな」


 そう言われてしまうと、セレーネには反論の余地がない。

 先ほどまでと違う格好で街を歩くと、いつもと違って少し恥ずかしい。

 けれど、確かに憧れていた店で買った服だ、嬉しくもある。


「私、大切にしますね。ヘリオスさんが、初めて私にくれたものですから」


「当然だろ。これから、まだいっぱいやるよ。いっぱい、お前が大切にしきれないぐらい、たくさんな」


 ヘリオスは悪戯っぽくそう言うと、ぐい、とセレーネの肩を抱き寄せて、彼女の唇にキスを一つくれてやった。

 瞬時に顔を真っ赤にしたセレーネは、慌てて言う。


「ままま、街中です! こんなところで、そ、そんないきなり……」


「俺がしたかったから。――これも俺からのプレゼントな」


 もう、と諦めたように顔を真っ赤にしたまま俯いてしまったセレーネを見て、ヘリオスはとても微笑ましく、愛おしく思った。


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