表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/47

4.暗雲と雷鳴

 そのままセレーネは、ヘリオスを連れて家に帰ると、真っ先にイェソドに報告した。


「付き合うことになりました!」


 その頃には、セレーネは嬉しそうに、幸せそうに報告出来るようになっていた。


「……お姉ちゃんの周りにお花畑が見えるよ……」


 表情を引きつらせて、若干引き気味にイェソドが言った。


「おい、妹。……俺はお前の姉がよくわからない」


「あたしもわかりません」


 隣にいるヘリオスも若干引いている。

 先ほどまで恥じらう様にしていたのに、今はこんなにも堂々と幸せそうなセレーネがいて、突然の変わりように正直ついていけない。

 イェソドもこんなセレーネを見た事がなかったので、正直戸惑っている、というよりはどうしていいのかわからなかった。


「幸せで胸がぽかぽかします! これが恋なんですね……!」


「え、あー、うん。多分そうだと思う……間違ってないと思う……」


「妹。……セレーネは、恋愛に疎いとかそういうレベルじゃない。全く知らない」


「懇切丁寧に説明しても理解しきってないと思います。というか、よく付き合う気になりましたね。普通の人はお姉ちゃんみたいな人、困ると思うんですけど……。まぁ、ヘリオスさんも変わり者、ってことですか」


 幸せなようでセレーネの頭はお花畑のまま、ヘリオスとイェソドはそんなセレーネを見ながら、そんな会話をしていた。

 セレーネには、どうやら届いていないようだが。


「……まぁ、こんなお姉ちゃんですけど、宜しくお願いします」


「ああ。……つか、俺に敵対心むき出しだった妹が俺にそう言う日が来るなんて、驚きだよ」


「お姉ちゃんが決めたなら、お姉ちゃんを応援するのが妹のあたしの務めです。ただし、ヘリオスさんがお姉ちゃんを捨てた瞬間、ただじゃ済ませないんで」


「……それは怖いな。ま、手放す気も全くねえから。安心しろよ」


 そんな二人をよそに、セレーネは幸せな時間に浸っていた。

 それを見て、二人して深いため息をついた。

 純粋で単純すぎる。

 お互い、心の中でそんな感想を述べながら。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ