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481話「地区予選 二回戦は五タテ勝ち抜き!」

 アニマンガー学院の一年生であるピイロとキンゴローが敗れた後、中堅のコンドリオンが出て一気に敵チームの次鋒まで撃破したのだった。

 さすが四首領(ヨンドン)ダウートの息子であり、共にインドピース編で活躍してただけの事はある。

 そこいらのヤツじゃ歯が立たねぇぞ。


 なんと破壊されたキャンバスがシュイーンと修復されて、元通りになったぞ。


《プロレスリング学院の中堅『紅味(アカミ)クイン』選手、前へ!》


 コンドリオンの前に女性レスラーが現れる。

 女性ながらも強面。赤いコスチュームで体のラインに沿っているが、やや太くて筋肉質なのが窺える。


「では行きます!」

「ちょっと待って!! 女に手をあげるって言うの!? 紳士じゃないわよっ!」

(ゾォ)長鼻拳(ノォーズパンチ)!!」


 それでもコンドリオンは右腕を象の鼻に変形させ、ゴムゴ○の(ピストル)よろしく伸ばして容赦なくドゴォン!!

 ほおを殴られたクインは「ブぼォ!!」と吹っ飛ばされて撃沈した。


「なら試合に出るなァ!!」ドン!


 ル○ィみたいな顔でコンドリオンはそう叫ぶ。

 見てた誰もがスンッとした顔で「そりゃそう……」と納得せざるを得なかった。


《中堅『コンドリオン・カレイナーン・ジュピタァ』選手の勝ち!!》


 追い詰められた敵チームは顔面蒼白……。

 トボトボ戻ってきたクインは「ムリでした……」と呟いた。


「あんた、元々はヒャッハーして凶器でガンガン殴るヒールレスラーだったろ?」

「高いところからエルボードロップを落として敵の首を刈る『地獄のギロチン』が得意技だったろ?」

「つーか、今更か弱い女ぶってんだよ!?」


 口々に言ってる事からして、クインはそういうバトルスタイルなのか……。


「……見て分かるでしょ! 実力じゃ絶対勝てないもん!」

「「「そりゃそう!」」」



《プロレスリング学院の副将『聖斗(セイト)エサレム』選手、前へ!》


 白銀のマスクマンでガッシリとした体躯で金髪が後頭部から出てる。

 観客からプロレスファンと思わしき人がキャーキャー声援が飛んできたぞ。ハートの嵐が飛び交ってるぞ。

 でも確かにマスクしてるけどイケメンって雰囲気がする。目が凛々しいし。


「……素顔の方がもっと人気出るんじゃねぇか?」

「顔に傷をつけたくない理由でマスクしてるのかもね」


 ヤマミはスンッとしてる。オレ以外には冷めてて良かった。



 転送されたエサレムはビシッとポーズをとり、オーラを噴き上げた。ズオオッ!!!

 光属性って分かるくらいキラキラが飛び散ってるぞ。


「プロレスの誇りをかけて、全力で行きますぞっ!!」

「受けて立ちます!!」

「喰らうがいいッ!! 神聖技セイントバースト・ツインキーック!!!」


 エサレムは軽やかな足で跳ねてドロップキックを繰り出す。すると加速してオーラの尾を引きながら飛ぶぞ。それは弾道弾ミサイルかと思わせるほどだ。

 しかしコンドリオンは見聞○の覇気みたいに、するっと横に翻しつつ右手を繰り出す。

 それは大きな象の頭に変化させた超重量のパンチだ。


(ゾォ)頭突き拳(ベッドバッドパンチ)!!!」


 ドゴォオンッ!!


 エサレムの腹にめり込んだァ!! 思わずエサレムは「がブッ!!」と吐血!

 吹っ飛ばされてローブをグイ────ンと伸ばしていく。その反動でビョ~ンと返ってきたところをコンドリオンは象の頭拳を振り下ろして、エサレムをキャンバスに叩き落とすァ!!


 ド ン!!


 キャンバスにめり込んで、白目のエサレムは口から血を吹き意識消失。

 マスクが破れたのか、素顔があらわに……。

 なんと目は凛々しいのに、ゴリラみたいな顔つきでデコが広い。ブサメンでした……。


《中堅『コンドリオン・カレイナーン・ジュピタァ』選手の勝ち!!》


 同時にエサレムファンの女性陣はスンッと蛙化(ゲロか)現象になり帰っていった……。

 ただしイケメンに限る、を体現してるぞ。


「マスクしてた理由それか……」

「詐欺もいいとこだわ」


 ヤマミは相変わらず冷めた目だ。



 ファンも失ったエサレムがトボトボと帰ってくる。


「十八番のドロップキックをはじめ、流れるような華麗なコンビネーション技や、敵を落とす寝技の数々が出てればっ!!」

「そして最後の『ホーリーバスター』というキン肉バ○ターまんまの決め技で落とすっ!!」

「実力派としてプロからも注目された期待のプロレススターよ!!」

「威力値も三万そこそこと強いのにっ!?」


「……持ち上げないでくれ。この一戦でなんかポッキリ折れた」


 エサレムは拗ねるように(うずくま)る。

 レスラーとしては普通に実力者として刮目されてたんだな。



《プロレスリング学院の大将『近煎(キンニ)クマン』選手、前へ!》


 キン肉○ンを連想させる名前の割に、黒髪イケメンでタラコ唇のマッチョ男が真剣な面持ちで立ち上がる。

 勇ましい足取りでリングへ転送されていった。

 コンドリオンの前へ現れると身構える。


「もはや、こちらに後はない。だが精一杯やるしかないッ!」


 クマンはオーラを纏って駆け出す。素早い動きでコンドリオンを通り過ぎる。その先はローブ。

 なんとローブに突っ込んでグイ────ン伸ばして、その跳ね返る反動で加速して戻ってくる。

 それを縦横無尽と繰り返して段々加速していく。


「これが必勝の奥義!! ローブボバリング・アクセルターン!!」


 クマンは目にも止まらぬ動きでビュンビュンとリング状で駆け回り続ける。

 そして、その状態でクマンは「かあっ!!」と筋肉を膨らましたぞ。オレは見開く。


「あ、あれは火星でみた『最強形態(ムキックス)』とそっくりだー!!」

「ここまでそのネタ引っ張る?」


 ヤマミはジト目で呆れる。


 クマンは筋肉を膨らましてパワーに全振りしてスピードを殺してしまう欠点を、リングの四方ローブによって補うというのだ。

 威力値一〇万以上の丸々膨れた筋肉の塊が猛スピードでコンドリオンへ襲いかかるぞ。

 バチバチッと弾けるようなオーラも纏っていて、威力はかなりのものだぞ。


「これぞ我が家系三大奥義!! そのひと~つ、マッチョスパーク!!!」


 超重量x超高速x超硬度による、大の字で真横からのボディプレスだ。

 対して、コンドリオンの体から周囲へ煙幕の渦が吹き荒れる。威圧混じりにシュボボボボボと噴出音のように鳴り響いている。

 ボサボサだったの黒髪がやや逆立ち、表情もキッとしている。

 なんと『万覇羅(マハーラ)』を発動し、両腕を巨大な象に変えて身構えていた。

 クマンは「!!!」と見開く。


(ゾォ)ァ~“超速ェ”巨象連拳(ビッグゾォラッシュ)ッ!!!」


 両腕が巨大な象のままでバババババッて超速ェ連射ァ!!

 まるで大勢の象がマッハで体当りしてくるかのようなヤバい衝撃(インパクト)ァ!!

 それはクマンの全身を完膚なきまで殴打、殴打、殴打、殴打、殴打、殴打ァ!!


 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッッ!!

「!!!!」


 クマンは「ぐオァ!!」と白目で吐血し、高速で吹っ飛んでローブすらも突き破って向こうへ飛んでいったぞ。

 そのまま爆散して棺桶化した。

 敵チームは目を丸くして大きく口を開けていく。


「く、クマ~~~~ンッ!!!」

「あの最強レスラーだったクマンでさえ歯が立たないのかァ~~!?」

「なんてこったァ~~~~!!」

「コンドリオンだけで五タテされたァ~~~~~~!!!」


 コンドリオンは勇ましく仁王立ちでドン!


《中堅『コンドリオン・カレイナーン・ジュピタァ』選手の勝ち!! ゲームセット!! アニマンガー学院、準決勝戦進出ですっ!!》


 どわあああああああああああああああああああっっ!!!!



 観戦客が大音響で沸いた。

 コンドリオンが帰ってきて、ピイロ、キンゴローたちが駆け寄ってきた。

 そして「やっただすな!」「嬉しいで申す!」と涙ぐんでコンドリオンを褒めたたえた。

 マイシは済まし顔で「フン!」と腕を組んだまま見守る。

 エレナは退屈そうに「あ~出番なかったッ」と後頭部に両腕を組んだ。


「「「ありがとうございました!!」」」」


 お互いチームは一礼した。それで試合終了。まだ歓声が音響している。

 すると敵チームは颯爽(さっそう)とした顔で手を差し出す。


「負けたよ。次も頑張ってくれ」

「分かりました」


 レスラーたちは爽やかにコンドリオン、ピイロ、キンゴローと握手を交わし、綺麗に別れたのであった。

 とはいえ、一般プロレスや相撲界を追われた彼らだ。

 哀愁が漂う感じが見て取れた。


「気にする事ないわよ。彼らの問題だから……」


 ヤマミがオレの肩に手を置いてくる。うん、と頷くしかねぇ。


「そうだな。次は準決勝戦……。どの学院だろうな」

「さてね」


 ヤマミはこちらへ艶かしく笑んだ顔で傾けた。

 ぐう、そそらされる。抱きつきたい。

 いろいろ紹介!


『プロレスリング学院』

 昨年に設立された新しい学院。

 創作士(クリエイター)になった事でプロレスから追放されて、行き場をなくした人が集まってきた。

 なんとか盛り返すべき奮闘する創作士(クリエイター)レスラーたち。

 新しくできたばかりなので生徒が少なく、今も広告に精を出しているとか。



近煎(キンニ)クマン(騎手(ライダー))』

 チームのキャプテン。黒髪イケメンでタラコ唇のマッチョ男。

 プロレスリング学院にて最強。

ローブボバリング・アクセルターン(リングの四方ローブを使って加速していく)

マッスルブースト(パワー全振りの欠陥変身。最強形態(ムキックス)そのもの)

家系三大奥義マッチョスパーク(超重量x超高速x超硬度の大の字ボディプレス)

家系三大奥義マッチョインフェルノ(超重量x超高速x超硬度のドロップキック)

家系三大奥義マッチョリベンジャー(超重量x超高速x超硬度の頭突き)

家系三大奥義マッチョアポカリプス(超重量x超高速x超硬度で抱きついてからの宙返りパイルドライバーでキャンバスに叩きつける)

 威力値:38800(マッスルブースト=最強形態(ムキックス)116400)


聖斗(セイト)エサレム(格闘僧(モンク))』

 白銀のマスクマンでガッシリとした体躯で金髪が後頭部から出てる。目が凛々しいのでイケメンだと思われていたが、実はゴリラみたいな顔つきでデコが広いブサメンだった。

 今大会で素顔を晒してファンが全滅した。

 実はストーカーで特定の人にハァハァしてるらしい……。

神聖技セイントバースト・ツインキック(オーラで加速するドロップキック)

神聖技セイントバースト・ソバットキック(オーラ後ろ回し蹴り)

神聖技セイントバースト・ベッドバッド(相手の首を掴んでオーラ頭突きでガンガン)

神聖技セイントバースト・サブミッション(あらゆる寝技で締め上げる)

神聖技セイントバースト・ホーリーバスター(キ○肉バスターまんま)

神聖技セイントバースト・ホーリードライバー(○ン肉ドライバーまんま)

 威力値:32200


紅味(アカミ)クイン(狂戦士(バーサーカー))』

 女性ながらも強面レスラー。赤いコスチュームで体のラインに沿っているが、やや太くて筋肉質なのが窺える。

 ヒャッハーして凶器でガンガン殴るヒールレスラー。

 コンドリオンに殴られて一目惚れしたっぽい。ラリアット付きの告白を喰らわせたら振られた。

 かなーり鈍感で、近距離ストーカーされても全く気づかない。

 自認では絶世の美女だと思っている。

地獄のギロチン(高いところからエルボードロップを落として敵の首を刈る)

天国のボディプレス(自慢の筋肉おっぱいでプレスする。喰らった人は地獄)

冥界のチョークスリーパー(抱きついて首絞め)

奈落のパワーボム(前屈みになった相手の頭を足で挟み、腰部に抱きついて反転させ、頭からキャンバスに叩きつける)

告白ラリアット(好きな人にラリアットをかまして「好きです! 付き合ってください!」)

 威力値:13600


雁関(ガンセキ)イワオ(戦士(ファイター))』

 岩石のような肌の男。強面。見た目通り頑丈で意外と強い。

 ふてぶてしい態度で割と自信家。

ロックプレッシャー(超重量のタックル。迎撃技としても使う)

ロッククラッシュ(頑丈な拳で殴る)

ロックダイブ・プレスドライバー(逆さまにした相手の腕を背中に回して足で極め、両腕で足を交差させて極め、海老反りにして急降下して全体重で相手の頭に集約させる落下技)

 威力値:19900


牡網(オスモウ)ハリテン(格闘僧(モンク))』

 相撲界を追われて創作士(クリエイター)レスラーに転向。

 デブレスラーでパワー一番だが苦労人。

 追放されたとはいえ、衰退の一途をたどる相撲界の未来を案じている。同じく衰退していくプロレスにも同じ思いを持つ。

ヨコヅナ・マッハツッパーリ(オーラを纏っての張り手)

ヨコヅナ・センジュツッパーリ(無数の張り手を繰り出す連打系)

ヨコヅナ・マッチョラリアット(オーラを纏ってラリアット)

ヨコヅナ・サンドイッチドライバー(高くジャンプして相手の両腕を掴み、両足で両足を絡めて急降下してキャンバスに叩きつける)

ヨコヅナ・インフェルノ(垂直ジャンプ頭突きで相手の背中を突き上がり、落下を始める寸前に逆さまに反転して両腕で相手の頭と足を掴んでキャンバスに叩きつける)

 威力値:22700

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