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476話「地区予選 エガラの勝ち抜き戦!」

 エガラの放った火ハヤブサは新技のようだぞ。

 獲物を狙いすますがごとく超高速で飛行してきた火ハヤブサがヤセホソを爆撃した。


 ドガガガガアッ!!!


 爆破の連鎖が明々と等々力、ヤセホソは「ぐあ……」と爆破四散して棺桶化。


《中堅『藻乃柿(モノガキ)エガラ』選手の勝ち!!》


 トボトボと戻ってくるヤセホソに、敵チームは顔を曇らしていた。


《ミズギキーター学院の中堅『巣食瑞(スクミズ)ムメコ』選手、前へ!》

「ここで食い止めてやるッ!!」


 スクール水着の丸刈り男。額のゴーグルを下ろして両目に着用。

 気合を入れてエガラへ挑む。ブッキーを取り出して剣に伸ばして「おやああああ!!!」と斬りかかるが、肩乗りのダブル火リスが火炎放射してきてバボーン棺桶化。


「……やっぱダメでした」


 トボトボとムメコが戻ってきた。

 まさかノーマークの中堅を相手にボロ負けだったのだから、副将と大将は切羽詰るしかない。

 仮に百歩譲ってエガラに勝ててもフクダリウスとナッセが控えている。


「くそ~!! 団体戦で三本先取だったらいいのに~!」

「それだったら、まずナッセとフクダリウスが先鋒とかに来ると思う……」

「だ、だよな……。結局ムリじゃん!!」


《ミズギキーター学院の副将『協栄(キョウエイ)ハサム』選手、前へ!》


 競泳水着をきた金髪イケメンは息を飲んで「行ってくるぜ!!」と緊迫しながら向かう。

 エガラのいる砂浜へ転送されて、油断なく身構えた。


「では行くぞっ!! スカイスイミングッ!!!」


 ハサムは飛び上がると、なんと空中をクロールで泳ぎだしたぞ。

 縦横無尽と超高速で泳ぎまくるハサム。彼の周りには水流のエフェクトが見られ、それが空中水泳を可能にしている。

 スピードタイプの選手でかく乱するのか!?


「こっちも行きます!! 氷バチ!!」


 エガラは巨大な氷塊を浮かばせると、巣から群れるみたいに無数の氷バチがブーンと分割されていく。

 数え切れないほどの氷バチが四方八方に飛び散ると、空中水泳していたハサムへ追跡を始めたぞ。


「負けるかーッ!!! このまま、きさまへ突撃だーっ!!」


 氷バチに追われながらも、エガラへと目指して空中水泳を加速していく。

 なんと水の渦が螺旋を描いて全身を覆っていく。


「喰らえーッ!! スカイダイビング・ドリルチャージッ!!!」

「させません! 大岩クマですっ!!」


 エガラがしゃがみこんで右手で地面を叩くと、可愛いクマを象った大岩がズズズズと競り出てくる。

 それは「ウガアアアアーッ!!」と吠えて、強靭な前足でハサムを張り倒す。ハサムは砂浜へ突っ込んで、そのまま氷バチの群れに襲われて巨大な氷柱に閉じ込められた。

 余韻のように氷柱は尖った枝をビキビキッと伸ばしていく。


 氷の中でドンとハサムが爆散して棺桶化。

 敵チームは唖然とした……。


《中堅『藻乃柿(モノガキ)エガラ』選手の勝ち!!》


 トボトボと競泳水着イケメンが戻ってきて、敵チームはズーンと落ち込んでいた。

 もはや大将しかいない……。


《ミズギキーター学院の大将『湾泌(ワンピ)イース』選手、前へ!》


 観念したのか、ワンピース水着のゴリラみたいな強面の大男が悠々と歩き出した。

 黒髪オッサンで、胸元や前腕や足などに毛深いのが窺える。

 砂浜へ転送されて、エガラと対峙する。


「……正直言って、おまえにも勝てる気がしないが全力で勝負をさせていただく!」

「はい!」

「行くぞッ!!!」


 イースはメキメキと変貌していってジンベエザメ男になっていくぞ!?

 巨大なサメで通常のヒラに加えて太い手足がある魚人っぽい風貌。

 動物などに身を変えていく、まさかの蛮族(バーバリアン)!?


「ストロング・ビッグウェーブッ!!」


 両手を差し出すと、大津波が大量に押し寄せてきたぞ。ドドーッ!!

 エガラは流されるも、咄嗟に水イルカを生み出してライドオンして、スイーッと津波を泳いでいくぞ。


「氷イワシ!!」


 水イルカに乗ったまま、後ろへ氷のイワシをリリースしていく。

 氷イワシの群れが魚雷のようにイースへ殺到する。しかし大将の意地で大きな口を開けて水の渦が大きくなっていく。


「なんの!! ストロング・スクリューウェーブ!!」


 なんと螺旋状の水流レーザーを吐き出して、氷イワシをことごとく粉砕していく。


「なら風ウミネコですっ!!」


 なんと今度は風で翼を生やした白猫を象ったぞ。ウミネコ??

 無数の風ウミネコが「フニャー」とイースへ殺到して、バボボボーンと風の爆発を起こしていって、間欠泉のように水飛沫を噴き上げていった。

 そしてプカプカと腹を見せてイースが浮かび上がったぞ。

 ドン、と爆破四散して棺桶化した。


《中堅『藻乃柿(モノガキ)エガラ』選手の勝ち!! ゲームセット!! アニマンガー学院一回戦突破です!!》


 どわあああああああああああああああああああっっ!!!!


 観戦客が大音響で沸いた。

 エガラが帰ってきて、オレたちは快く迎え入れた。

 サラクとミキオは嫉妬しながらも「やったな! このやろー!」「まったくやってくれるね」と褒めたたえた。

 オレもフクダリウスもさっぱりとした笑みを浮かべた。


「もし、オレたちで勝ってたらああならなかったなー」

「うむ。そうだろう?」


 ……やっぱ一年生も青春してた方がいいよな。

 オレたちは何も知らず、二年生が勝手に初戦敗退して寝耳の水状態だったしな。

 というか、当時大会などの設定を用意してなかったとかはさておこう。メタァ!




「「「ありがとうございました!!」」」」


 お互いチームは一礼した。それで試合終了。まだ歓声が音響している。

 すると敵チームは颯爽とした顔で手を差し出す。


「負けたよ。次も頑張れよ」

「ああ」


 女水着を着た変態(おとこ)どもだが、勝負自体は正々堂々としたものであり下品なものでもなかった。

 握手を交わし、綺麗に別れたのであった。

 同じ創作士(クリエイター)だ。志すものも極めるものも違うが、真剣な気持ちは同じ。

 後腐れなく相手チームに手を振って会場を後にする。



 アニマンガー学院のみんなでぞろぞろと歩道を歩いていた。

 一年生メンバーはワイワイガヤガヤと盛り上がっているようだった。

 特にエガラがチヤホヤされて照れまくってるようだ。


「順調に初戦突破って感じか」

「そうね」


 オレとヤマミは空を見上げた。

 その後、みんなとも解散して二人だけでマンションへ帰宅。

 アレクシことロックマンが未だ起きる気配もなく、爆睡してて動かないのは見慣れてしまった。


「シャワー浴びるね」


 ヤマミはなぜかオレのバスルームでザーッと体を洗っていく。

 そう、生徒会長のような凛とした美女が自分の部屋で裸になって洗っているのも、考えてみればおかしな話なんだよな。

 意識してみればドキドキしてしまう。

 別にこれからエッチするとかじゃないのに……。


「上がったわよ」


 湯気が立ち込めるヤマミがバスタオル姿で恥ずかしげもなく出てきた。

 艶っぽい肌に、洗い流したばかりの綺麗な黒髪が色っぽい。おうふっ……。


「じ、じゃあ……オレも浴びとこか」

「うん」


 抵抗もなくヤマミは平然と部屋へ座り込んでドライヤーをかけ始めた。ブオー!


 オレはあせあせしながらバスルームへ入る。

 ムワッとした湿気……。さっきまでヤマミが洗ってたんだよな。

 いやいや初めてのように緊張してる場合じゃないだろ。まぁ意識してたからこれだけど、毎回毎回そうしてきてて麻痺ってたよな。


「ふう……」


 シャワーが終わって腰にバスタオルを巻いて、いそいそとパジャマに着替えて部屋へ戻るとヤマミが晩飯を作っていた。

 彼女もパジャマにエプロン姿。フンワリとした感じだ。

 香ばしい匂いが漂い美味しそうだ。


「「いただきます」」


 ヤマミと一緒に合掌……。

 晩飯を済ませ、満腹感に浸りながらテレビを見る。後はゲームしたり本を読んだりして有意義に過ごしていったぞ。


「そろそろ寝る?」

「だな」


 十時を過ぎた頃に消灯して、一緒のベッドに寝転がる。

 ヤマミと顔合わせに「おやすみ」と言い合う。

 二回戦までは間があるなぁと思いつつ、やがて意識は沈んでいった……。

 いろいろ紹介!


『ミズギキーター学院』

 五年前に設立された新しい学院。

 色んな水着を着こなす創作士(クリエイター)が多い。そして戦闘用の水着を開発する部門も存在している。

 専用のプールが兼備されており、レジャープール並に種類が豊富。

 夏季大会の選手は全員男だったが、女性の生徒もいる。

 ほとんどが創作士(クリエイター)の門を開いてしまった水泳選手が多いとか。



湾泌(ワンピ)イース(蛮族(バーバリアン))』

 ワンピース水着を着た強面の黒髪オッサンで、胸元や前腕や足などに毛深いのが窺える。

 ジンベエザメに変身ができ、陸を歩く為に魚人のように手足を残す事もできる。

 チームのキャプテン。

ストロング・ビッグウェーブ(何もないところでこのレベルの大津波を放つ)

ストロング・スクリューウェーブ(螺旋状の水流レーザー)

ストロング・メイルストローム(渦潮を生み出す)

 威力値:37000


協栄(キョウエイ)ハサム(遊撃士(レンジャー))』

 競泳水着をきた金髪イケメン。割と人気ある。やはりイケメンが全て。

 日本で有数の天才水泳選手だったが、創作士(クリエイター)になった事で夢を諦めるしかなかった。

スカイスイミング(水流のエフェクトを纏いながら空中を泳げる)

スカイダイビング・ドリルチャージ(水の螺旋をまとって体当りする)

 威力値:29700


巣食瑞(スクミズ)ムメコ(剣士(セイバー))』

 スクール水着の丸刈りの地味な男。額のゴーグルを下ろして両目に着用して戦う。

 他のメンバーと違って普通に剣を振るう。

 地味すぎて瞬殺された為にインパクトが弱い不遇なキャラ。

水流の太刀(水流のエフェクトを纏いながら斬りつける)

渦潮の太刀(渦潮のエフェクトを纏って回転切り)

滝の太刀(滝のエフェクトで斬り下ろす)

 威力値:17000


引煮(ビキニ)ヤセホソ(魔道士(マジシャン))』

 ビキニを着た痩せぎす男。不健康っぽく目に隈がある。

 ふてぶてしい態度で割と自信家。

ファイヤーブレイズブレッド(火炎球を生み出して散弾をばらまく)

レインシャワー(上空へ打ち上げた水玉から水針を敵に降らせる)

ウィンドフォロー(旋風を纏って飛行できる)

 威力値:18600


葉入具(ハイレグ)カタマデ(格闘僧(モンク))』

 ハイレグを股から肩まで着ている大柄な筋肉質の男。

 モヒカンでパイナップルみたい。

 容姿と性格がドラゴ○ボールのリク○ムに酷似する。意識してるんじゃないか?

ハイレグ・キャノーン(オーラを纏っての頭突き)

ハイレグ・バースト(オーラを纏って飛び膝蹴り)

スカイドロップ・ブレーンバスター(高くジャンプしてからの垂直落下式ブレーンバスター)

マックス・デストロイ・ボンバー(溜めに時間がかかるが、周囲を吹き飛ばす大技)

 威力値:23800

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