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467話「大魔剣ウェクサ編⑬ 魔剣の大乱闘!?」

 大阪の高層ビルが立ち並び、多くの道路が縦横無尽と交差していく中の、一つの道路で大魔剣ウェクサの狂信者であるダブエクシとアレクシがバッタリと出会って兄弟と判明。

 最初は兄弟ケンカしていたのだが、なんとオカマサとドラゴリラを操っているブキ二本が強襲してきたのだ。

 電魔剣サダソドと火魔斧フアックレイ、魔剣武団ウェクサを名乗っていたヘタレ組織の二人。

 この二人以外は聖剣団にドナドナされてしまったのだ。

 斧、杖、弓はナッセの手元で聖剣団と関わる形になっているのだが……。



「きさまら……! 魔剣武団ウェクサを不届きにも名乗っていた二本か!」


 コンビニ内で散乱する商品の元で、ダブエクシが立ち上がって睨みつける。

 オカマサとドラゴリラは嘲笑する。


「もう魔剣武団とかどうでもいい。風魔槍ウィドラン、毒魔鞭ポインウィ、珍魔大剣バンバスタ、桜魔小剣フレイワーア、斬魔短剣シタャドー、竜魔爪ドラクロゴ……勝手にいなくなりやがったからな!」

「しばらく待っても珍魔大剣バンバスタと斬魔短剣シタャドー帰ってこんし、やっぱ逃げたんだろうな……」


 見た目はオカマサとドラゴリラが怒りに滾っているように見えるが、電魔剣サダソドと火魔斧フアックレイの感情が乗っ取った体に出てるだけなのだ。


「それだったら俺には関係ないだろう? さっさと逃げれば良かったものを……」


 ダブエクシは殺気立って黒いオーラを漲らせる。オオオ……!

 電魔剣サダソドと火魔斧フアックレイはビリビリ気圧されるも、ギリッと怒りの方が勝っていた。


「そっちに裏切ってないか聞いておこうか!?」

「答え次第では楽に壊してやれるぜ……?」

「フン! 知りたければ力ずくで来るんだな! もっともムリだがな……!」

「「なにをッ!?」」


 オカマs……電魔剣サダソドと火魔斧フアックレイは血気盛んに斬りつけたが、ダブエクシは漆黒の剣を横薙ぎにかざして受け止めた。

 ギギギギ……力比べすると、ダブエクシは力任せに押し切っていく。

 電魔剣サダソドは刀身に電撃を放ち、火魔斧フアックレイも刃に炎を吹き上げて押し返さんとする。


微温(ぬる)いんだよオオオッ!!!」


 それでもダブエクシは黒いオーラをあふれさせてコンビニを爆破させて、ガラスやら商品やら破片が外へとばら撒かれた。

 電魔剣サダソドと火魔斧フアックレイは抜け出して、道路へ着地してズザザザッと後ろへ滑っていく。

 明かりをつけた魔導車が突っ込んできて、電魔剣サダソドはギッと振り向く。


 プップ────────────ッ!!!(車のクラクション)

「邪魔だァ!!!」


 稲妻迸る軌跡が斜めを描いて、魔導車が真っ二つに裂かれて通り過ぎてドッガアァァン爆発炎上。

 集まってきたらしい野次馬も騒然とする。

 アレクシも呆然としながら、野次馬に混じって見てるしかない。


「電魔剣サダソドと火魔斧フアックレイだったか……? ちょうどいい、きさまらも生け贄に捧げてやろう!」


 ダブエクシは血眼で笑んでいく。

 電魔剣サダソドと火魔斧フアックレイはゾクッと悪寒がしたが、コイツ一本ならなんとか倒せるだろうと駆け出す。

 しかしダブエクシは横薙ぎ一閃と漆黒の剣を振るって二人を弾き飛ばす。


「ぐおっ!」「ぐあっ!」


 それでも電魔剣サダソドと火魔斧フアックレイは宙返りして、受身を取ってすぐダブエクシへ飛びかかる。


 ギギギギギンッ、ギギギンッ、ガギギギインッ、ギインッ!!!


 電魔剣サダソドと火魔斧フアックレイは二本がかりで、ダブエクシを追い詰めんと剣戟を繰り出す。

 それでもダブエクシは歴戦の狂信者なのでものともしない。

 周囲に地響きと衝撃波を撒き散らしながら激戦が続く。


「魔剣技サンダーボルト・ファイブエッジーッ!!」


 電魔剣サダソドは稲妻を纏う縦斬りを五連発して、ダブエクシへ襲いかかるが「ダブルエックス・ストライクーッ!!」と交差する斬撃に加えて突きを放つ突進技で衝突!

 しかし火魔斧フアックレイが連続爆破を放つ斧をかざしながら突進!


「なんのーッ!! 喰らいやがれーッ! 魔斧技・フレイム・ボムテイルッ!!」


 電魔剣サダソドと火魔斧フアックレイの協力技が重なって、ダブエクシの必殺技と相殺!!


 ドグワッ!!!!


 数十メートルに爆炎が広がって、衝撃波が周囲の建物のガラスを粉々に砕き、魔導車が何台か吹っ飛ぶ。

 道路のアスファルトが剥がれて粉々の破片が飛び散っていく。

 野次馬は「うわああああ!!!」と煽られて、その中の何人かが巻き添え食って横たわったりもした。


 吹っ飛んだ電魔剣サダソドと火魔斧フアックレイはバウンドして魔導車をボコボコに凹ましながら道路へ転がった。


「ぐ……ぐううッ!!」

「くそ!!」


 オカマサとドラゴリラの体は相当傷ついてて、操るにも動かしづらくなってきていた。

 何も知らないハゲオッサンが「大丈夫か?」と近寄る。


「どけッ!!」


 電魔剣サダソドは腕を振るってハゲオッサンをはっ倒した。

 火魔斧フアックレイは野次馬の人々に向かって怒りの形相を向けた。


「邪魔だ!! ブッ壊されたくなければ消えろッ!!」


 ドラゴリラで凄い脅されたもんだから、野次馬はビクッと恐怖を覚えた。


「その前に、きさまらが消えるんだよッ!」


 ダブエクシが漆黒のオーラを纏いながら、電魔剣サダソドと火魔斧フアックレイへ飛びかかる。

 悪党苦戦と三人は激しく攻防の応酬を繰り返す。

 血眼で満身創痍だが、必死に叩き潰すべき剣戟を重ねているのだ。


 ガガギッ、ギギンッ、ギインッ、ギンギギギンッ、ガギギッ!!!


「ど、どないしよ……。割って入れる空気じゃないよお……」


 野次馬に混ざってアレクシは汗をかいて突っ立っているしかない。

 激戦の地響きが地面に伝わり、煙幕が道路を走るように流れている。


 ギギギギギギギギンッッ!!!


 電魔剣サダソドが稲妻迸る一閃を放つが、ダブエクシが飛び上がってかわす。その一閃が魔導車を次々と裂いて、焼肉店へ飛び込んで爆破。破片が四散する。

 飛び上がった火魔斧フアックレイが火炎の軌跡を描きながら振り下ろすが、ダブエクシはサッと横に飛び退く。

 炎纏う斧が信号機もろとも建物の角を砕いて爆発炎上。


「そのブサイクヅラの体でも、なかなか強いな!! きさまらヘタレブキには余るわッ!!」

「うるせぇ!! 死ねいッ!!」

「トコトンやってやるわーッ!!」


 すると、上空から光線みたいなのが交差点へ降りてきて、衝撃波の津波が周囲に広がっていく。

 電魔剣サダソドと火魔斧フアックレイと破魔剣ダブエクシは注視する。


「……破魔剣ダブエクシ!! 何をしているか!? 下手に騒ぐなと言っただろうが!」

「おっ……オヤジ……ッ!?」


 交差点でフードを纏う細身イケオジがキリッと立っていた。頭上には仰々しい魔剣が刺さっている。

 足元にシュウウ……と煙幕が漂う。


「オヤジと言うな! 組織では覇魔剣ダイスドナだ!」

「う……!」


 あの破魔剣ダブエクシもたじたじだ。


 そして野次馬に囲まれていたアレクシはワナワナ震えだす。

 頭上に刺さっている仰々しい魔剣の見慣れた形状で、紛れもなく父だと確信してしまった。

 しばらく会わなかったが、紛れもない。


「だ、だが……なんで父が狂信者に……!?」


 しかし覇魔剣ダイスドナはアレクシに気づく事もなく「戻れ!」と厳しく命令を下す。

 破魔剣ダブエクシは「は、はい……」と項垂れた。


「お父さんっ!! 待ってくれ~っ!!」


 アレクシが手を差し出すも、兄ダブエクシと父ダイスドナは空へフワッと飛び上がって、オーラを纏ってバシュッと去っていってしまう。

 取り残されたアレクシは呆然するしかない。

 電魔剣サダソドと火魔斧フアックレイは、パトカーのサイレンを聞いて舌打ち。


「チッ! 早くズラかるぞ!!」

「ああ!」


 オカマサとドラゴリラが逃げ出したのを、多くの野次馬と警察官が目撃してしまった。



 後日、ニュースで「オカマサとドラゴリラが無差別テロを起こし、その被害は甚大です」と放送されちゃった。

 電魔剣サダソドと火魔斧フアックレイ的にどうでもいいのだが、操った体に更なる罪状が重なってしまったぞ……。どんまい。

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