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459話「大魔剣ウェクサ編⑤ 空中分解の危機!!」

 山を降りて田舎行ったら、ハンマーと杖がいたんで捕まえてきたった。

 そしてアレクシのいる川岸の平原へ戻ったぞ。


「氷魔鎚アスマハーと岩魔杖アンドースだったっけ?」

「はい……」

「うん」

「魔剣武団ウェクサの仲間で、体を探しに抜けて来たって話だっけ?」

「はい……」

「その通りでございます……」


 オレに握られたハンマーはしょぼんと俯いてて、ヤマミに握られた杖もしょぼんしている。

 そしてアレクシも緊張してかロックマンがカチコチだ。

 なんせ目の前に極悪武団ウェクサの二本が来ているんだからな。


「じゃあさ、オレたちが乗っ取られているフリしてウェクサのいる所へ行くってのどうだ? 一網打尽できるだろ?」

「ええええっ!?」

「そ、それはやめてくださいいい~!」

「あのねぇ……乗っ取られてる人を解放しなきゃでしょ! あんたら極悪武団だし、捕まえないと被害拡大するから!」

「「これやられたら『大魔剣ウェクサ編』が即終了しちまう!!」」メタァ!


 なんとハンマーと杖が絶叫気味にメタ発言してきたぞ。

 オレはバツの悪そうな顔で後頭部をかく。


「それはそうだけどよ……」

「何言ってんの? さっさと終わらせなきゃでしょ!」


 仕方なく乗っ取られたフリ作戦で行く事にした。

 アレクシは後方で追ってもらう事にした。父の仇がいれば飛び出す危険が想定されるが、本人は犯人見てないからなぁ。

 オレとヤマミは顔とか手とかに紋様を走らせて、集合地点へ向かった。

 ……しかしもぬけの殻か、台座のような岩以外はなんの気配も影もない。


「誰もいねぇぞ??」

「……テレパシーで知らせて逃がした?」


 ヤマミがジト目で疑り深く杖を見やる。


「そんな器用な事ができるなら、あんたらとの戦いで援軍頼んでたわよっ!」

「あいつら俺たちを見捨てやがった!!」


 ハンマーが怒りマーク浮かばせていた。

 そんな折、弓を手にしたロックマンがのこのこと現れてきたぞ。

 ロックマンには絵の具で塗りたくって『いかにも人間です』って誇示してる感がした。


「ん? お主ら二人だけか? あいつらどこ行った??」

「……それロックマン?」

「ダグボーウね。ヒトじゃないの?」

「あ、なんでバレた!? せっかく色つけたのに!!」

「どういう事なの……?」


 ヤマミがジト目で突っ込む。闇魔弓的に岩魔杖アンドースが突っ込んでいると思ってるのだろう。

 オレも氷魔鎚アスマハーを装うか。

 ダクボーウは不満そうにヤレヤレというポーズしてくる。


「だってすぐに見つからないじゃん!! ここ田舎過ぎて凄腕のヒトなんか見つかるわけないじゃん!! ってか、あんたらいい体見つけたんだな! ズルい!!」

「ほーん」

「そう思ってるのね……」


 オレとヤマミは「フフフフ……」とあくどい笑みでにじり寄る。

 闇魔弓ダクボーウはしどろもどろで冷や汗タラタラ。


「ぎえー」


 なんなく捕獲できたぞ。


 うりうり尋問すると、最初はチンパンジー乗っ取っていたんだがダメ出しされて、仕方なくヒトを探したけど合う体が見つからないので、ロックマンを作って絵の具で塗って苦し紛れにごまかそうとしてたらしい。

 やはりと言うか、コイツも置いてけぼりされた模様。


「……一時的にいなくなってるだけかもしれないし、小人おいて帰るか?」

「そうね」


 オレは氷魔鎚アスマハーと闇魔弓ダクボーウを手にして、ヤマミと一緒に山を下りる事にした。

 アレクシも一緒に連れて、まずは最寄りの創作士(クリエイター)センターに事情を報告。

 これで、他のところにも情報が伝わっていくはず……。

 ハンマー、杖、弓を封印付きで預けようと思ったら「俺たちがいれば、ヤツらもみつかりやすいぜ。な、な?」と乞うて来たので仕方なく持って帰る事に……。




 マンションに着いて、オレの部屋でアレクシがあぐらをかいて「あ~疲れた」とくつろぐ。おい。


「とりあえず勝手に動き回らないように封印はしておいたわ」

「話すだけならできるからな」

「「「ううう……」」」


 ハンマー、杖、弓はギャグ涙を流して震えるのみ。

 ヤマミが記した『刻印(エンチャント)』によって、アレクシのように浮いて動く事ができない。

 逃げられる心配はねぇって事だな。


「ってか、あいつらどこへ行ったんだろうな」


 ヤマミの小人もあの場所で潜伏してるけど、来る気配ないし……。




 電魔剣サダソド、火魔斧フアックレイ、風魔槍ウィドラン、毒魔鞭ポインウィ、珍魔大剣バンバスタ、桜魔小剣フレイワーア、斬魔短剣シタャドー、竜魔爪ドラクロゴの八本はというと……。

 夜になっていて、丘から煌びやかな都市を眺めていた。


「氷魔鎚アスマハーと岩魔杖アンドースと闇魔弓ダクボーウは迎えなくてよかったの?」


 風魔槍を手にする長身の女ウィドランは、オカマサの電魔剣サダソドに振る。


「フン、後から加入した新参者だからな。我らの中で最弱だから要らん」

「まぁ否定しないけど可哀想ね……」

「前々から面倒事を嫌がってたからな、足手まとい切ってせいせいするわ」


 オカマサはフンフン鼻息を鳴らす。

 ドラゴリラの火魔斧フアックレイもニヤついて「そうそう」と頷く。

 ボインな女の毒魔鞭ポインウィは目を細める。


「それはいいけど、今度は何をするの?」

「決まってるだろう! ここで国を作るんだ!! 我々が地球で本格的に活動をする為には多くの仲間が必要だ」


 青い大男の珍魔大剣バンバスタは華やかな都市の煌きを眺めていた。


「……仲間を集めるとな? どうするんだ?? 金星から呼ぶのか?」

「決まってるだろう! こっちにはメスブキの風魔槍ウィドラン、毒魔鞭ポインウィ、桜魔小剣フレイワーア、竜魔爪ドラクロゴがいるんだ! 子作りして徐々に我らが国を作っていくんだ!!」

「おおお、それいいな!!」


 バンバスタは血塗られし股をフリフリさせてゲヘヘ顔をする。

 斬魔短剣シタャドーもイケメンだったのにゲへへ顔してヨダレ垂らす。

 ブキでもちゃんと性欲があって、人にも負けずお下劣なスケベなのだ……。


 オスのブキ:電魔剣サダソド、火魔斧フアックレイ、珍魔大剣バンバスタ、斬魔短剣シタャドー。

 メスのブキ:風魔槍ウィドラン、毒魔鞭ポインウィ、桜魔小剣フレイワーア、竜魔爪ドラクロゴ。


「このようにちゃんと(つがい)ができる数だ。できれば愛ブキ枠として岩魔杖アンドースも入ってて欲しかったがな……」

「ん? あれ……??」

「どこ行った??」


 なんと風魔槍ウィドラン、毒魔鞭ポインウィ、桜魔小剣フレイワーア、竜魔爪ドラクロゴが姿をくらましてしまったぞ。

 脱兎のごとく逃げ出したらしいぞ。


「あんにゃろ~~~~!! まだエッチさせてもらえなかったのに~~!!」

「オラだって風俗行けずガマンしてたんだぁ~~!!」

「むうっ! 俺様だってやっと童貞卒業できると思ったたのに!!」

「イケメン捕まえたのに、なんだよ!? コイツらはともかく、俺もイヤだっていうのかよー!!」


 うっかり斬魔短剣シタャドーが本音を滑らして、三本のブキに睨まれたぞ。


「てめぇ……! いつも俺たちの事見下してたのか……!!」

「そうだ!! オラよかモテてさ、前から気に入らなかったんだ!!」

「ぬぬぬ……! 許しがたしっ!!」

「ま、待てっ!! 俺たち仲間だろっ!? 六股かけてたのバレて修羅場になったから、ウェクサはちょうどいい隠れ家だったんだ!!」

「「「なんだとッッ!!?」」」


 火に油を注ぐ結果となり、電魔剣サダソド、火魔斧フアックレイ、珍魔大剣バンバスタは激昂した。


「「「やろう!! 六股するほどモテやがって!! 野郎ブッ壊す!!!」」」

「ひいいいい~~!! た、助けてくれぇぇ~~!!」


 イケメン金髪男は走り出し、激怒した三人が追いかけていく。

 斬魔短剣シタャドーは素早いのがウリなので、追ってを振り切ってピューンと逃げ切ったのだった。

 もはや魔剣武団ウェクサは空中分解の危機に……。

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