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455話「大魔剣ウェクサ編① 聖剣どっから来る?」

 オレはRPGゲームをやっていたぞ。

 ダンジョンを進んでいたら、台座に刺されている剣を引き抜くと「なんと『レトロの剣』を手に入れた!」とメッセージが出た。

 装備する時、勇者の攻撃力が一三〇アップする表示になった。


「もうそんな終盤?」


 当たり前のようにオレの部屋にいるヤマミが側に寄ってきた。


「ああ、そうだな。っていうか聖剣って現実にもあるよな?」

「そうね」

「ヤミザキんトコの息子にも聖剣たくさんあったし、ヨネ校長もスーパー聖剣持ってたし、どっから持ってきたんだろうな?」

「私も聞いてないけど、そういえばそうね」


 ヤマミもヤミザキの娘なんだが、世界大戦前は結構ひどい境遇だったから聞いてないだろう。


「……誰かが聖剣を作ってんだろうな?」

「聖剣そのものが生きているって話だけど、そんな風に作れるってのも凄くない?」

「まぁ……」


 漫画とかじゃ、魔力を使って錬成すると命が宿る云々設定とかがあったな。

 特にダイの大○険はアバ○と獄炎の○王も含めて、確実に生きている剣が存在している。

 いや、めっちゃフラグ立ててますね。これ。



 そんな折、空からキラーンと煌めいたら流星のように窓を砕いてオレの顔に迫ってきた。

 咄嗟に白羽取りでハシッと受け止めた! シュウウ……!

 なんと鋭く反射光で煌く剣だった。切っ先が眼前に二ミリほど迫っていたのだ。


 ひぇ……肝が冷えた……。


「離してよー!」


 なんと剣がピチピチ揺れる。活きのいい魚のようだぜ。

 思わず取り落とすと、その剣はフワフワ浮いていて生きているかのように鍔の左右の翼みたいなのがウニウニ動く。


「……窓をブチ破ってなんなのだ、お前!」

「あ、こりゃ失礼しました! ボクは金星から遥々やってきたブキ族ソード種のアレクシです!」


 柄の翼が腕のようになっててお辞儀してくる。

 唾中心の赤い宝玉は目のようになってるのか、こちらに向けている。


「勝手に窓破るなよ。怒られんのオレだからな」

「こりゃ失礼しました。金星から宇宙へ飛び出して居眠りしてましたからね。地球の地表へ迫った時に起きたんですが間に合わなくて……」

「一歩間違ったらオレ刺されてたからな?」

「ごめ」


 ジト目でアレクシを見やる。

 相手がオレだからいいようなものの、普通の人だったらバッサリだぞ。バッサリ。


「金星から来たって、どういう事?」

「……髪が長い。胸部がやや膨らんでいる。ヒト族のメスというヤツですなー! 側のオスと比べて細いですなー!」


 ヤマミを見るなり、初めて見るようでなんかはしゃいでいるぞ。


「金星……。オレの知ってるのじゃ、大気層は二酸化炭素で分厚くて強い温室効果で地表は約四六〇度で気圧は地球の約九〇倍。加えて濃硫酸の雲に雨。とうてい人類が暮らせる環境ではない」


 地球の気圧が九〇倍とは、地球の水深九〇〇メートルの水圧と同等。

 超高熱である為、濃硫酸の雨が降っても地表へ落ちる前に蒸発するという。

 大気層が厚いので、太陽の光が届かず地表は真っ暗とも聞く。


「どこの世界線の話なんですかー!? そんなんボクらも溶けちまいますぜ」

「じゃあ金星はどんな感じなんだ?」

「黄金色の大地に、金色の雲と海、他の惑星の人からは極楽浄土のようだと好評でっせ!」


 オレの知ってるのとは違いすぎるぞ……。

 まぁ『インドピース編』の冒頭で太陽系惑星は全て生物が住める星ってたからな。

 今んとこ火星、木星、土星には人が存在すると判明してる。

 ……まぁ火星はこないだで歴史改変したから火星人いる事になってるけどさ。


「あなたはなに? 金星の人に作られたの?」

「ええっ?? なんでそーなるん?」


 勝手に驚いてグネグネ動いてる事から材質が気になる。


「なんで驚く?」

「ブキ族は大昔から、地中のナノサイズの金属から長い時間をかけて進化してきて高い知能を得た金属生命体ですぞー!!」

「なんで剣の形してるのだ……?」


 オレはジト目のまま、星光の剣(スターライトセイバー)を生成してみせる。


「おお~!! ボクと似た形に作れるんかー!」


 なんか宝玉をキラキラさせて、オレの光の剣をまじまじと眺める。

 ヤマミと目を合わせる。

 なんかこっちとは生物の体系が違うっぽいな。


「コホン! ウワサに聞いてた通り、我らに模したもので戦う種族なのですね」

「金星じゃ、逆にそういう生命体なんだなぁ……」

「では、もしかしてそちらのヒト族は()()()()()()()()()ではなく、我らと同じように進化してきた生命体なのですか?」

「えー!」

「違うわよ」


 アレクシの話だと、金星はあべこべ?


「オレたちは海から発生した微生物から進化してきたっぽい」

「ふむふむ。こっちのヒト族ロックマンは我らが彫刻して作るものなんですがねぇ……」

「なんでなの?」

「そりゃあ、自分で振るよりロックマンに振ってもらった方が強いですからね」


 どうやら話を聞くに、ゴーレム製法でヒト族を作って自分を装備させて戦うのが主流らしい。

 戦争が起きるとロックマンに装備させて戦うのが当たり前らしい。

 こっちでは殺傷能力が高い武器を作って戦うのだが、そっちは逆のようだな。


「って事は、そのまま素手でこっちへ来たって事か……?」

「持っていくには重いですので、現地調達した方がコスパいいじゃないですか!」

「そりゃそうか……。岩なんてゴロゴロあるもんな」

「ともかく、なんの用?」


 ヤマミは腕を組んで呆れる。アレクシは「あっ! そうだった!!」とリアクションする。

 そんな感情豊かなリアクションは運命の鍵とそっくりだなとオレは思った。


「最近、地球へ侵入した魔剣武団『ウェクサ』を追いかけに来たんだったー!」

「「う、ウェクサ!?」」


 オレもヤマミも目を丸くする。


「彼らは強いブキ族で、金星でも恐れられた破壊武団なんですよっ! 多くのブキが破壊されてしまってるんです!!」

「……作者はアバ獄炎のベル○スをパクりたいようだなぞ」メタァ!

「メタ発言はおよし!」


 キリッと突っ込むオレに、ヤマミがチョップかます。ぺしん!


「というわけで、お暇しますっ!!」

「待てや!!」


 脱兎のごとく窓へ飛び出そうとするところを、オレはジト目でガシッとアレクシの柄を掴んだ。


「弁償しろや!」

 GⅢ

 G芝

 ※競馬の意味ではないですw(G=ごめんなさい)

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