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449話「火星総力戦⑳ 最終決戦!!」

 なんと親と弟を殺され、火星支配もできず、自暴自棄と怒り狂った火闘神(カヴァリン)マルスは『最強形態(ムキックス)』を発動してムキムキになってきたぞ。

 そして燃え盛る両翼が激しく燃え盛らせて激怒を表しているようだった。


「がああッ!!!」


 怒り任せに巨大な拳を振り下ろしてきて、オレは咄嗟に飛び退いた。

 まるでスローのように迫ってきたから回避自体は難なくできた。しかし!


 ドグワッ!!!


 マルスの豪腕が唸って、堅強な拳が大地を穿つ。

 二万七千キロもの高さを持ち、直径六〇〇キロほどの広大なはずのオリンポス山が一気に陥没し、遠くにまで幾重の波紋のように地表が起伏しながら広がって、一気に大噴火のように膨大な土砂を噴き上げてキノコ雲となって宇宙にまで届いた。


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!


 怒涛のように上昇していく破片を足場にオレたちは飛び乗り続けていった。


「パワーだけはすげぇ!!」

《限度ってものがある! パワーを突き詰めて三五〇万ほどの威力値になってたらノロいも何もない!》


 すると巨体のマルスが血眼で迫ってきて、怒り狂ったままブンブン腕を振り回してきた。

 オレは必死にサッサッと屈めたり仰け反ったりしてかわす。

 振り回してるだけで凄まじい烈風が吹き荒れて、遠くにまで山脈や木々を剥ぎ取り、崩れた地形を粉々にして流していく。

 オレはすかさず太陽の剣(サンライトセイバー)で横薙ぎに振るって、 マルスの左頬をバキッと殴りつけた。


「ぐ……このぉ…………」


 マルスは憎々しげに睨む。

 オレは「パワーに頼った変身じゃ勝てねぇぞ」と指摘する。


「な……ならばッ!! 火星ごと砕いてくれるわ──────ッ!!!」


 激昂してて後先もう考えられないマルスは火炎燃え盛る巨大な両翼を羽ばたかせ、はるか上空へ飛んでいく。

 オレは「まっ、まさかッ……!!」と緊迫した。

 四首領(ヨンドン)の面々も戦々恐々に帯びていく。


「避けられるものなら避けてみろッ!! きさまらが助かっても、火星は木っ端微塵だ──ッ!!」

「考えたな!! ちくしょう!!!」


 マルスは激しく燃え盛る灼熱滾る巨大なフェニックスを纏って、一気に急降下してきたぞ!!

 そして自ら右腕がボコボコッと更に筋肉が肥大化して、渾身のパンチを火星へ振り下ろさんとする!!

 しかも数百万度以上の眩い灼熱のパンチだァ────ッ!!!



「おいッ!! このままじゃ皆おだぶつじゃいッ!!」


 ヘインがミニシュパを大量に召喚してきた。


「あァ!! もはや逃げ場はねェなァ!!!」


 ダウートが如意棒を引いて構える。


「一斉に大技を繰り出して迎撃するのが最善よ!!」


 エレサが光子を集めて光り輝く拳を引いて、駆け出す。


「これで最後としよう!! ナッセ行くぞッ!!」


 ヤミザキも魔王のような巨大な偶像化(アイドラ)で文殊利剣を振るう。


「よし!! ここで終わらせっぞ!! 三大奥義が一つ────……」


 オレも光子を集めて太陽の剣(サンライトセイバー)を、超巨大な銀河の剣(ギャラクシィセイバー)に変貌させた。


「ミニシュパ大軍勢!! 百段式・百問大砲一斉射撃じゃッ!!!」

「全魂乱舞! 時の限界を超えて暴れ回れ!! 如意金箍棒(にょいきんこぼう)!!」

「アンジェルス・ディパラ・イラエッ!!!」

夕夏(ユウカ)大魔神(だいまじん)!! 覇極(はごく)降魔滅殺剣(こうまめっさつけん)ッ!!」

「ギャラクシィ・シャインスパァ────クッ!!!!」


「「「「おおおおおおおおおおあああああああああああッッ!!!」」」」


 五人一斉に気合いを吠えながら最大最強の技を繰り出したッ!!

 天空より急降下する獰猛に燃え盛る灼熱のフェニックスムキックスパンチと、四首領(ヨンドン)とオレの最大奥義が衝突!!!

 眩い閃光が火星全体を照らすように弾けた!!


 ズ ド ゴッ!!!!


 巨大な太陽かと錯覚するほどに、上空を覆い尽くすほど超巨大な爆発球が輝いたァ!!!

 爆ぜるように超高熱プラズマが衝撃波とともに広範囲へ拡散ッ!!


 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!


 天地がひっくり返るかと思うほど、海全体が激しく荒れ狂って高々と津波が暴れまわり、地表が騒ぎ出して起伏を繰り返し、稲妻が激しく迸って山脈を打ち砕き森林を爆ぜ、火山から次々と噴火し、凄まじい破壊が蹂躙した!! ゴゴッ!!!

 人々は「きゃあああああ!!」「ぐおおおお!!」と激しく揺れるシェルターの中で縮こまるしかできない!


 ゴゴオオオオオ……ッ!!!


 長く続く乱気流と大震撼も徐々に収まっていく。火星地表は煙幕で漂い、土砂が巻き上げられたらしい暗雲が上空を覆っていた。

 あのオリンポス山すら大きく陥没してて、マグマがうっすら滲んできている。

 なおも煙幕が立ち込んでいる。シュウウウ……!


 ガレキが散乱している中から、ボコッとフクダリウスが這い出てきた。

 次いでマイシやその他の人たちが出てきた。


「あいつらは無事だし……?」

「分からんが、気を感じる。生きているのだろう」


 フクダリウスはキョロキョロ見渡す。

 未だ静かで四首領(ヨンドン)もナッセもマルスも姿が見えない状態だ。同士討ちになって互い消し飛んだかと危惧してしまう。

 しかしどこからか気配が感じれる事から、微かに生きているっぽい。


「ナッセェ!!」


 ヤマミは叫ぶ。



「っててて! まさかこうなるなんてな……」

《だがマルスは……》


 煙幕から抜け出てオレは安心して一息。しかしボロボロで血が滲んでて満身創痍だ。

 ヤマミはホッと胸をなで下ろした。


「へっはっはっは!! 思いっきり行くのは逆に気持ちええわい」

「あァ……! だがマルスも……」

「生きているようね」

「だが、もはや力は残していない……」


 四首領(ヨンドン)ヘイン、ダウート、エレサ、ヤミザキまで出てきて、それぞれの仲間はホッと胸をなで下ろす。

 コクアは「ヤミザキ様、ご無事で……」と安堵。

 しかしダウートの言葉通り、煙幕を吹き飛ばしてマルスが姿を現す。


「ハアッ、ハアッ、ハアッ……!」


 マグマの上で蘇る不死鳥のように、両翼を広げてマルスは血眼で睨んでくる。

 傷だらけで満身創痍、もうすっかり力使い果たしちまったな。

 オレは息を呑む。


「マルス……!」

「くそ! くそぉ……!!」


 なおもマルスは怒り狂ってて、涙がほおを伝っている。


《ふははははははははははははッ!!! これは良い!! 良いぞッ!!!》


 なんとマルスの背後から、もう一人のマルスが両翼を広げてジュクジュク空間を割って現れてきた!?

 そして凄まじい威圧を膨らまして、烈風が荒れ狂った!


「ようやくだ!! ようやく四万年前の過去へたどり着けたッ!!!」


 なんと現代の火闘神(カヴァリン)マルスがオレたち同様に過去へ(さかのぼ)ってきていた!?

 しかも五領主(ゴロード)までもが周囲に現れてきて、凄まじい威圧を漲らせてきたぞ!

 一気に火星を押し潰さんとばかりの絶望的な威圧が席巻ッ!!


「そ……そんな!?」

「バカなッ!?」

過去(ここ)(さかのぼ)ってくるなんてっ!!?」


 仲間の誰もが青ざめて、どうしようもない絶望に愕然するしかない。

 そう、未だ威力値五〇〇万の五領主(ゴロード)と一〇〇〇万の全盛期火闘神(カヴァリン)マルスが現れてきたのだ!

 満身創痍のオレたちじゃ勝ち目ねぇッ!!


「くっ!」


 オレたちを見下ろして現代マルスはニイッと悪辣に笑う。


《ははははははッ!!! 滑稽(こっけい)だったよ! 滑稽(こっけい)だった!! よくここまで頑張ったな!! しかしそれもオシマイだッ!!》


 もはや逆転も不可能の絶望的な状況へ逆戻り……。

 現代マルスはゆっくりと満身創痍のマルスへと降りていく。


「心配する事はない。これで完全勝利となった。故に……」

「そうだな」

「む?」


 満身創痍のマルスは妙に落ち着いてて、現代マルスへ振り返る。

 悲しげな目をしていて、現代マルスは怪訝になっていく。


「まぁいい。今よりナッセどもを駆除して、我らが永遠に宇宙を支配し続ける事としよう!」

「今こそ、我らは一つとなる!」

「過去と現代、一体化して更なる力を得て、完璧な存在へと成り上がるのだッ!!」


 満身創痍のマルスと現代のマルスが融合していくぞ。ズズズズ……!

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