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日常の中の幸せ  作者: ぱるち
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呼び出し…?(2)

手紙での呼び出し……しかも差出人の名がない…


これは



先生からの……補習の呼び出しか‼︎


というつい最近の出来事。

困惑中の僕にガタイのいい人……リーダーさんと呼ぼう。

リーダーさんは、手を腰の後ろに回し,高らかに言い放った。

「自分たちは、島ブラザーズファンクラブである!

我々が正式にファンを名乗るには本人の承諾が必須! そこで最後に竹島さんの許可をもらいたいのです! 

まずは魅力を知ってもらおうと思い、これを作ってきたので見てもらいたい!」


リーダーさんは手を上に上げてスクリーンのスライドが変わったのを確認してまた応援団ポーズに戻る。


「我々はー!……」


………..


そこから約10分間にわたり、スクリーンを使用した僕達に関する魅力やファンクラブの意義,主な活動内容をガタイのいい軍団に囲まれながら聞いた。


「で,どうでしょうか!」


リーダーさんが僕に問うと周りの人が一斉にこっちを向いた。


「えっと……いいと思います…?」


お願いだからみんなでこっちを見ないで欲しい。

緊張する。

そして早く僕は部活に行きたい。

お願いだから注目はしないで……


「そうですか! ありがとうございました!!!」


リーダーさんは満面の笑みを浮かべた。

僕はホッと息をついて

「えっと、プレゼンありがとうございました。

すごく分かり易かったです。

僕部活あるのですが、もう行っても?」

とリーダーさんを見やる。


“はい!”と言われることを期待したのだが、リーダーさんはサッと顔を背けてしまい、目を合わせてくれない。


ジーっとリーダーさんを見て返事を待つ。

でもリーダーさんからは

「えっと…その…えー…」しか言わない。


なんだなんだ?まだ何かあるのかな?


辛抱強くリーダーさんに言葉を待っていると入り口から知ってる声が聞こえてきた。


「こーら、他人を誘惑しないでくれるかな?竹島」


柳田は入り口の壁に体をもたれさせて腕組をしていた。


「!柳田。 僕そんな事してないよ。

ただ、部活に行って良いか返事を待ってたんだよ。」


身に覚えのない事を言われてムッとしつつ言い返す。


「そもそも柳田は生徒会は?なんでここにいるのさ」


不思議に思って首を傾げると柳田はツカツカこちらに向かって胡散臭い笑顔を顔に張り付けて歩いてきた。


柳田の笑顔を見てから嫌な予感しかしない。

怖い。

思わず後ずさった。


「や…柳田?」


僕も顔が引きつる。

何を考えているか検討もつかないが、いやつきたくもない。


「竹島、こっちおいで。」


僕の前で止まると柳田は両手を僕にむかって広げた。

柳田はいつもこの手の嫌がらせをするが、みんなに前ではしない。どうしたんだ?


…?

……!


“約束”か!


何もみんなの目の前でやる事ないじゃないか!


恥ずかしくなって僕は勢いよく下を向いた。

無理無理無理!


頭ではそう思うのに、彼が僕に向かって手を広げてくれていることに体は歓喜している。

心臓も存在を主張するようにドク--ドク--と脈打つ。


嬉しいけど

恥ずかしい


グルグル渦巻く感情にどうすればいいか分からなくなって、柳田を見上げる。


「っ! 竹島,それ無意識だったらお前たち悪い」


柳田も口に手を当ててそっぽ向いてしまった。


だってどうすればいいのかわかんないんだもん。

だから僕は逃げを選択した。


「ぶ…部活に行きますっ!」


思いっきり入り口のドアまで走って部室に向かう。


全力疾走で。


部室に着くと、パート練習を始めていたパーカッションの人たちが不思議そうな顔で僕を見ていたが僕は何でもないと曖昧に笑った。



読んでくれた人ありがとうございます!

明日も投稿しますのでよかったらぜひ!!

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