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魔法少女アリウムフルール!! 魔法少女を守る魔法少女の話 + 魔法少女を守る妖精の話  作者: 伊崎詩音
真実と暴虐と黒紫の魔力

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侵攻

ドローンを飛ばして視界を確保。アメティアお姉ちゃんが使っている『紫水晶の片眼鏡』の技術も私が偵察と視野確保の為に使うドローンにも利用されている。


ドローンカメラから標的への距離、速度、風向き。狙撃に必要な情報は全て手元にあるタブレットと音声で逐一私に報告される。


【使い心地はどう?ノワールちゃん】


「ばっちり。威力も精度も上がってる。けど、ちょっと重い」


引き金を引いて、魔力弾を放つと標的にしていた魔獣の逃げた方向に着弾して、地面ごと爆ぜる。


うん、良い感じ。前は衝撃ばっかりだったけどこの徹甲弾を真似した弾の威力が地面を抉るほどになってるんだから、十分に威力は上がってると言える。


何より良いのは狙いが付けやすい。スコープって便利だね。


【あー、重いか。重さは大事よね。うん、フィードバックしておくね】


通信越しに雛森さんが頷いてパソコンのキーボードを叩く音がする。


こういう新しい装備の情報を集めて解析するのも雛森さんの新しいお仕事らしい。

難しそう。ノワールには多分出来ない気がする。


そしてまた引き金を引く。音が大きいのもあれかな。

もうちょっと小さい方がいい。いる場所がバレちゃう。


そんなまだまた未完成な試作品『30式狙撃銃』がノワールの新しい武器。


最初に貰った時はビックリした。アメティアお姉ちゃんが眼鏡、クルボレレお姉ちゃんが鍵を挿し込むシリンダー?だっけ?


とりあえず2人とも両手に収まるくらいだったのに、ノワールだけ自分の身長くらいの大きな銃を渡されたから。


でも使ってみて分かった。これは完成したらスゴい武器になる。

ノワール専用だって言ってたから、他の人が使うのは難しいらしいけど、ノワールにとってはバッチリ。


これで、もっとお姉ちゃん達の役に立てる。


【流石っすね!!】


「まだまだ。クルボレレお姉ちゃんの方が凄いよ」


スコープの向こう側で物凄い勢いで変な魔獣に飛び掛かるクルボレレお姉ちゃんから声が掛かる。


戦いながらでも私に気を使ってくれるのは嬉しい。


それにしても速い。ノワールでも目で追い付くのがやっと。クルボレレお姉ちゃんに当てろって言われたら自信は無い。


「もっと本気で動いて良いよ」


【大丈夫っすか?】


「うん、任せて」


だからなのか、クルボレレお姉ちゃんはちょっと遠慮してたみたいでいつもよりは遅かった。


私に遠慮してても、あの変な魔獣の速い尻尾の動きに対応出来るのは凄い。

でもそれじゃダメ。クルボレレお姉ちゃんの邪魔をしてるって事だから。


ノワールは1番遠いところにいるから、せめて皆の役に立つ事をしなくちゃいけないと思う。

皆はそんなに気にしなくて良いって言うけど、ノワールが嫌なの。


「じゃあ、任せるっすよ」


【うん】


そう言った瞬間、クルボレレお姉ちゃんのスピードが一気に上がる。


やっぱり遠慮してた。いきなりスピードが上がったクルボレレお姉ちゃんに、変な魔獣は全然対応し切れてない。


すかさず、弾を通常の貫通力に特化した物に変える。


サポート要員の入れ替え、というよりはなんだろ?

さっきまではクルボレレお姉ちゃんをメインにして、ノワールがサポートだったけど、どっちもメインに据えると言うか。


2人で攻める。うん、そんな感じ。


【ナイスショット!!】


「気を抜いちゃダメだよ」


【分かってるっすよ!!】


引き金を引き、『30式狙撃銃』から魔法の弾丸が飛び出る。


何キロも離れてるのに、すぐに目標に着弾。スコープ越しでも、魔獣が苦しんでるのが見える。


すぐにクルボレレお姉ちゃんが畳み掛けて、ボコボコにする。

あの魔獣はそんなに強くないね。


他のお姉ちゃん達の方が強そう。早く倒して、皆の応援をしないと。


「ふぅぅ……」


大きく息を吐いて、集中力を高める。ここから先は1発も外さない。

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[一言] 一人だけ純粋な武器
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