表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アリスとお兄ちゃんとシリーズ  作者: ピシコ
アリスとお兄ちゃんと文化祭症候群
30/41

7 深夜の通話その②

三日連続更新ってすごくないですか? すごくない? そう……

「蝉郎さんが警察官?」

亮太は想定外の答えを出してきた。

「そうだ。俺はほぼそうだろうと思っている」

蝉郎さんが警察……仮にそうだとしたら一つ疑問が浮かぶ。

「でもそれはおかしいよ。蝉郎さんが警察なら、どうして夏美と仲良くしてるの? 夏美は警察の事嫌いなんでしょ?」

「……夏美は、蝉郎さんの事を探偵だと信じているんだろ」

「つまり、蝉郎さんは夏美に自分の正体を偽っているってこと?」

「そういうことになる。前、夏美から聞いたけど、夏美と蝉郎さんの付き合いはもう5年以上だって言ってた」

夏美は私よりも数倍賢くて察しの良い人間だ。五年以上も一緒にいる人の職業すら見抜けないものなのかしら……。

「っていうか夏美と蝉郎さんはどうやって知り合ったのよ」

「知らねぇ」

「まぁ、そうよね……」

知ってたらこの問題は解決してるわ。

「あ、じゃあ、どうして蝉郎さんが警察だって思ったのよ?」

「それは、この前、お前と一緒に蝉郎さんと夏美のお父さんと会った時、二人は一緒に校長室から出てきた。なんで二人が校長室にいたかは、一旦置いといて、普通、警察と私立探偵が一緒に行動なんてすると思うか?」

「え、普通にするんじゃないの?」

ドラマとかアニメで良くある話じゃない。

「実際の私立探偵は、推理小説の探偵の様に、事件を解決することはまずないんだ。私立探偵の仕事のほとんどは、推理じゃなくて調査だからな。しかも結構浮気とかそういうタイプの」

そうだったんだ……なんかショック。お兄ちゃんもこのこと知ってるのかな?

「それに蝉郎さんはあの時、段ボールが余っているかどうか、夏美のお父さんに聞いていた。だから職場も一緒なんだって思ったんだ」

亮太、あの時足が震えてたのに、そんなこと考えてたのね。ちょっと感心。

「でも、俺に分かったのはそこまで。どうして夏美が警察官である蝉郎さんを慕っているのか。そもそもなんで、夏美が警察を、お父さんを嫌いなのかはさっぱりわからん。とりあえず俺の考えが当たってるのかどうか、お前のお兄さんに確かめたくてな」

「お兄ちゃんがそんなこと考えてないかもしれないよ?」

「……本物の探偵は、解けた謎を必要以上に公開しないもんだぜ」

えっと……

「……どういうこと?」

「とりあえず早く代わってくれ」

「……はいはい」

私は、お兄ちゃんの部屋へとノックをせずに入る。

「お兄ちゃん起きてる?」

お兄ちゃんは、本も読まずに机に向かって、何か作業をしていた。

きっと文化祭の準備だろう。

「どうしたアリス」

「あの、うちのクラスに亮太ってチビいるでしょ。お兄ちゃんも何回かあったよね」

携帯電話から「お前の方がチビだ!」って聞こえたけど幻聴ってことにしておく。

「あぁ、いたね」

「そいつが、お兄ちゃんに聞きたいことがあるんだって。電話出てくれる?」

お兄ちゃんは、少しめんどくさそうな顔をしたが、黙って私の携帯電話を耳に当てた。

「もしもし。はい……あぁ、手短に……うん……うん……なるほどね」

お兄ちゃんは、少しだけ嬉しそうな顔をした。

「君は鋭いね。そうだね。君の推理は正しいよ。俺も君と同じ考えだ」

ってことは……お兄ちゃんも蝉郎さんの事、警察の人だって思ってたんだ……。

「はい……分った。ほら」

お兄ちゃんは携帯を渡してきた。

私は携帯を耳に当てる。

「良い答えが聞けたの?」

「あぁ。まぁまだ分からないこともあるが、それは明日直接本人に聞くよ」

「本人?」

「明日、蝉郎さんに会うことになってるんだ。一応は段ボールを受け取るって名目でね」

「あんたの行動力は、ほんとうに大したものよね」

「褒めてもなにもでねぇぞ。ってそうだ! もう一回お兄さんに電話代わってくれないか? 蝉郎さんと、夏美のお父さんが学校に何の用で来てたのか、お兄さんなら分かるかもしれないし」

お兄ちゃん、すっかり便利屋扱いね。

「お兄ちゃん、亮太の奴、まだ聞きたいことがあるって」

私は再び携帯をお兄ちゃんに渡す。

「もしもし……まだなにか……うん……あー……」

お兄ちゃんは、私を一瞥すると

「ちょっとお前には聞かせられない話をするから、一回部屋から出てくれ」

「えっ」

私は反論する余地もなくお兄ちゃんの部屋から追い出された。

困惑するのも束の間、数十秒もしないうちに、お兄ちゃんが部屋から出てきた。

「はいこれ」

携帯を私に渡すと、お兄ちゃんはすぐにドアを閉めてしまった。

「……もしもし」

「あ……もしもし」

「お兄ちゃんと何の話をしてたの?」

「……言えない」

「それはなんで?」

「……言えないんだ」

「なんでよ! 理由ぐらい話しなさいよ!」

「理由は簡単だ!」

亮太は即答した。

「お前がきっと嫌な気持ちになる。だからお兄さんはお前に聞かれないようにしたんだ」

「……私のためってこと?」

「あぁ。ひいては、学校中の……いや、この話はもうやめよう。言い訳がましいけど、お前のためを思ってこの話はしないことにする」

ここで、食い下がってもダサいだけよね……。

「分かった。気になって夜も眠れないだろうけど、この話はもうしない」

「ごめんな」

亮太が私に素直に謝るのは二回目ね……。

「はぁ~あ。なんか腑に落ちないけど、もう私も眠いし、明日も文化祭の準備あるし、そろそろ寝るわね」

「あぁ、いきなり電話して悪かったな」

「悪いと思うなら」

「また奢りジュースか?」

「明日期待してるわ。それじゃ、おやすみなさい」

「全く……おやすみ」

通話を切って、私は部屋のベッドへ寝ころんだ。

気になることはたくさんあるけど、それよりも睡魔が勝って、私はすぐに眠りに落ちた。


この夜、私は不思議な夢を見た。

小学生ぐらいの女の子が、一人で泣いているの。そして私には、その女の子が何故泣いているのか分かっているの。

女の子のお母さんが死んでしまったから女の子は泣いているんだ。

可哀相……あなたの悲しみは私にはわかる。お父さんが死んだときも私はとっても悲しかった。

そして、寂しかった。

だれか、あの女の子の手を取ってあげて。

そう思っていたら、誰かが女の子の手を取ったの。

男の人だ……。

誰なんだろう……。

男の人はこういった。

「僕が一緒にいてあげるよ。君の……の代わりに……」


たまには後書きっぽいことを書きます。


最近便秘気味なので、お腹が気持ち悪いのです。食欲もあんまりありません。

しかし、僕はご飯を食べないとお通じが悪いのでご飯を食べます。

しかしお通じが悪いので便秘気味なのです。お腹が気持ち悪いのです。食欲もありません。

おならはよく出ます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ