表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒翼契約譚《レイヴン・クロニクル》 IF:血月の黙示録  作者:
第一章:血月の黙示録

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
21/52

第二十一話:紅獅子

爆音。

硝煙。

砕け散るステンドグラス。


武装聖職者達が、時計塔へ雪崩れ込む。


「始祖を拘束しろ!」


「高位眷属を確認!!」


「排除を――」


言葉は最後まで続かなかった。


ドォン――!!


赤黒い衝撃が、正面入口を吹き飛ばした。


聖職者達が壁へ叩きつけられる。

悲鳴。

瓦礫。

血。


煙の中から、ゆっくり現れる影。


「……うるせぇな」


低い声。


長い赤髪。

着崩した黒コート。


そして。


獣のような赤い瞳。


レグルス・ブラッドレイン。


『紅獅子』


教会側の顔色が変わる。


「ば、馬鹿な……!」


「紅獅子だと!?」


レグルスは牙を見せて笑った。


「久々だなぁ。その呼び方」


次の瞬間。


消えた。


いや。

速すぎて見えない。


ズガァッ!!


聖職者の一人が、壁ごと吹き飛ぶ。


レグルスは片手で、別の男の顔面を掴み上げていた。


「お前らさぁ」


赤い瞳が細くなる。


「人ん家、土足で上がってんじゃねぇよ」


ドゴン――!!


床へ叩きつける。

石畳が砕けた。


セレナが思わず息を呑む。


強い。


いや。


化け物だ。


教会上位騎士級を、まるで相手にしていない。


エルが静かに分析する。


「高位古参眷属」


「危険度、特級災害指定相当」


レグルス

「聞こえてるぞ無機質」


エル

「事実です」


クロエは、少し困った顔をしていた。


「レグルス、壊しすぎ……」


レグルスの動きが止まる。


「……あ?」


クロエ

「床抜ける」


沈黙。


レグルスは、砕けた床を見た。


「……あー」


「まぁ……後で直す」


ノクスが静かに言う。


「前回もそう言って、逃げましたね」


レグルス

「うるせぇ黒薔薇」


空気が、ほんの少しだけ緩む。


だが。


外の空気は違った。


上空。


巨大な魔法陣が、さらに展開されていく。


セレナの表情が変わる。


「……まずい」


「あれは、対始祖拘束術式」


ノクスの目が細まる。


「本気ですか」


教会は、始祖を消すつもりだ。


クロエは、不安そうに空を見る。


その時。


ノクティスが、静かに前へ出た。


「……俺が行きます」


全員が見る。


ノクティスは、空を見上げていた。


自分でも分かる。


血が騒ぐ。

始祖の力が、呼応している。


そして。


守りたい。


その感情だけが、はっきりしていた。


クロエが不安そうに呟く。


「ティス……」


ノクティスは、小さく振り返る。


その瞳には、もう迷いがなかった。


「大丈夫です」


「今度は、俺が守ります」

読んでいただきありがとうございます!


少しでも面白いと思っていただけたら、

ブックマークや評価で応援していただけると嬉しいです!

引き続き「レイヴンクロニクル」をよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ