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3つの神部隊 隊長は半分人間 〜やがて神を越え歴代最強隊長になる物語〜  作者: タッピー


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アステール

神界で鍛錬し始めて約1週間。

実践用の神術の鍛錬は想像以上に楽しかった。気づけば、使える神術も増えてきている。僕は神力量が多く、才能もあるらしい。

「っはー。疲れたー。」

風呂上がってからベットに直行する。ふと、右手に持ったスマホがなった。


【火曜日、一丁目の喫茶店で会えない?】

瑠胸るくからのRINEだった。繋いだ覚えはないのだが、クラスのグループから追加したのかな。まあいいか。一丁目の喫茶店、喫茶アステールのことか。

火曜日、火事があった日、か。獣神の鍛錬の日だけど、ちょっとなら良いか。


【いいよ。1時で良い?】

【18時でもいいかな?大丈夫。門限は守れるよ。】

なんだろ?なんとも思わなかったので了承した。



火曜日___

僕は5分前には着くように予定をたてている。アステールに行くまでも妖霊ようれいが襲いかかってきたが、全て返り討ちにした。鍛錬の成果が出ていて嬉しい!というか、妖霊たちの技も知りたいんだよな。


『おい!俺はまだ成仏していないぞ!』

またコイツかよ・・・。生命力だけ高いGみたいだ。さっきから何度か襲いかかってくるショタ系のなんとも可愛らしい男の子だが、僕に愛嬌は効かないんだよ。

「あぁ、めんど。取得済神術しゅとくずみスキル神獣尾叩しんじゅうおたき”。」


____ドォォォォォォォォォン!!!!!!


妖霊が地面にのめり込み、足だけが見える。

”神獣尾叩”。神獣の尾をだす単純な術だ。これは実現化ができる神術だが、周りの目もあるし何より街の修理代を払いたくないので今回は実体なしの対妖霊だ。のめり込んでいる地面は異界いかい。神界は神だけ、異界は妖霊や神も混合して入れるところで現実世界に似た世界だ。


「初歩的な技だよ。とはいっても僕の神力量しんりょくりょうだから巨大ハンマー並の硬さと強さだけどね。じゃ・・・Gくん。」



さて、着いたね。アステール。

チリンチリンーとなる扉についた鈴の音と共に僕は店に入っていった。

どこに座ろうかなー。真ん中も良いけど角がいいか・・・な!?

「ゆいー。ここだよ。」


「う、うん。」

早すぎるでしょー。5分前だよね?

「こっちに座って。」

そう言いながら瑠胸は自分の横を手でトントンと叩いた。


横に座って荷物をおいていると後ろにある花の匂いがしてくる。

「これ朱色あかいろのアステール。」

爽やかでありながらはちみつのように甘い匂い。

「あそこの絵もアステール。黄昏時から匂いが強くなるんだ。」

どうしても嗅いでもらいたくって___と瑠胸は幼子のような笑顔を見せた。


「いい匂いだね。・・・それで今日はどうしたの?」

「借りを返したい。火事の時、助けてくれた借りを。祠建ててほしいって言ってたからどんなのが良いのか聞こうと思って。」


そう言いながらカバンからメモ帳とペンを取り出した。

「祠かー。気持ちがこもってたら小さくても十分だと思う。大切なのは信仰心だからね。」

「大切なのは信仰心っと。オッケー。今日はありがとう。」

「うん。じゃあ学校で。」


「じゃあね。」

(祠について調べて、材料買わないと。)

あっさり終わった。でも祠建ててもらえるのは少し嬉しい。


ユラァ___

『復活したぞ!今こそ、お前の力を奪ってやる!』

「うげっ。Gかよ。」

Gがまた、目の前にいつの間にか泥だらけで立っていた。


『下等生物と同じにするでない!俺を舐めたことを後悔するが良い。’遊郡影踏ゆうぐんかげふみ’!!!』

Gが指を鳴らすとGの影から大量の複製体が出てきた。わらわらと出てきた複製体は悠然と立つ影を踏んだ。すると複製体から無数の鎖が出て、影の主を拘束する。


『どうだ!動けないだろ!』

勝ち誇ったように笑うG。

「37体。内9体消費。これが限界?」


『は?数を正確に数えただと?この素早く動く複製体を!?』

「はぁ、興ざめ。取得済神術”爪乱斬華そうらんざんか”」

僕の周りから放たれる無数の爪の斬撃が鎖を粉々になるまで切り刻む。ダイヤモンドならまだしも、こんな鉄なんてすぐ切れるよね。


『な、何だと!』

遊郡影踏、面白い技だ。ぜひとも取得したい・・・。良いこと思いついたー!


「取得済神術”荊棘監獄いばらかんごく”。・・・これ”吸除監荊きゅうじょかんい”の下位互換なんだよね。あれってイメージむずくて。ま、十分か。」

地面から出てきた大量の荊棘がGを拘束する。


『くっ。なぜ殺さないっ!』

Gが動くごとに肉にどんどん食い込んでいく。

「生きたいだろ?だから交換条件を出そうと思って。」


監獄に囚われたGの顔に近づく。

「妖霊のことについて教えてよ。術から定義まで全部。その代わり神術をちょーーーっとだけ教えてあげる。」

『・・・教え合いか。それは禁忌を犯す共犯ってことか。』


「そーゆーこと。共犯といっても君が死にかけの時は助けに行かないし、僕が死にかけの時も助けに来なくて良い。ただの情報として扱うんだよ。」

『いいだろう。俺は命が最優先だ。将来、ボロボロのお前を見て嘲笑ってやる。』


僕の口角が勝手に上がる。こいつは使える。

「あ、だからといって裏切りとか舐めた態度はなしだから。」

『痛い痛い!分かった、分かりましたから!荊棘で締め付けないでください!』

「あぁ、悪い悪い。」


『改めまして利用させていただきます。』

「よろしく。」


「じゃあ、名前はGみたいだから蜚哀じあい。かわいいっしょ。」

『どこがだーーー!!!』

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