鍛錬
「おはようございます。」
鍛錬は通常、いつ来ても良いらしい。個々神が何かしらの任務をしているため、朝からいるのは新神くらいだ。
_鍛錬1日目_
休校しているので時間はたっぷりとある。とりあえず模擬戦!___と思ったのだが、僕は神になりたての元人間だから基礎からやることになっている。
「その前に、熱系の神術だな。」
「ぼーっとして集中できないからね。」
「まず、体を神術で纏う。そして水を混ぜると神術”常世温神”ができるはずだ。」
神術で覆うことはできたが、水を混ぜるとは?
「この神術は一回できたら取得できるやつだぞー。」
「水ってどーやって混ぜんの?」
「それは白雫に聞いたほうが早いんじゃないか?」
「ん〜?」
僕は白雫と共に講義を受けることにした。白雫は僕の護衛らしいんだけど、講義とかはサボっていたので受講生として隣りにいる。
「なんで今さら講義、受けねぇーといけねぇんだよ。」
珍しく口が悪い白雫。知識、得られるから良いじゃん。
「教えてやれ。」
「はぁ〜い。えっとね、水をだすイメージだよ。人間界でいう、なんだっけ?あれ。」
「水素と酸素?」
「そうそう、それ!それだったらイメージしやすいんじゃない?まあ、霧を信力に混ぜるイメージ!」
「なんか理屈とかないの?」
「それは説明が難しいな。まあ、後でやるから感覚で!」
でた。ディオの無茶振り。
えっと水分子はH₂O。モデルで想像___しても現実では見えないから意味がない。
「あぁ!まどろっこしい!暑いし!」
出てこい、水!!!
「ちょ、量やばいって。大洪水!上之、目開けて止めてよ!」
・・・冷たい。目を開けると当たりは水だらけになっていた。
「おぉ、これが水をだす神術か。」
「上之。それは神術”冥水広大”だ。なんで”常世温神”ができなくて、この神術ができるんだ。」
水をイメージしたらこうなったんだもん。どうやら今ので”冥水広大”を取得したらしい。僕としては嬉しいんだけど、それより”常世温神”を取得したい。
「でも、水のイメージができたんじゃない?」
確かに感覚で分かった。理屈よりも直感。この前、燻り人形に打った”黒雷冥龍”。あれは中級神術くらいなのらしい。理屈なんて今も分からないが、取得できた。
「次は”常世温神”をやってみろ。霧を神力に混ぜるんだぞ!」
目を閉じて。集中。まずは体を神力で囲む。そして感覚で・・・!
「”常世温神”。・・・涼しい。熱くない!最高!!!」
「これで集中できるようになるな。」
「おうよ!」
「白雫もだ。」
逃げようとしたのに首根っこを捕まえてダルそうに文句を言っている白雫。
「それじゃあ、始めるぞー。」
色々な知識を得て、デメリットなんてないだろうに。まあそれは置いておいて。
たくさん知るぞー!!!




