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3つの神部隊 隊長は半分人間 〜死に損ないの少女が人間をやめ、やがて神を越え歴代最強隊長になる物語〜  作者: タッピー


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12/14

神様

田上たのうえ、生徒に何ができる!神伺雀かみしざくは倒れているかもしれない。ここは大人である俺が行くべきだ。」

「先生の図体では狭い道はいけないだろう?僕は通れる。」


「保護者から預かっている大切な生徒を行かせるわけには行かない。いいから体育館で待ってなさい。」

そう言い、強引に体育館から出ようとした。

・・・あと5、4、


「あと3秒待って。」

「なぜだ。」

「2、1。」


ピシッ。・・・バキ、バキバキバキ。ドォォォォォン!


体育館の入口を塞ぐように上の階からコンクリートが落ちてきた。

「待ってて良かったですね。んじゃ。・・・決して追いかけてくるなよ?安心しろ、死ぬつもりはない。」

「っまて!まて!」

先生の話を背に火の海に飛び込んでいく。あの瓦礫じゃあ、追いかけることはできないだろう。



(・・・なんとか呼吸できている。水飲み場にいたのは不幸中の幸いか。)

「うっ・・・。」

「大丈夫?・・・おいっ!」

(煙を吸いすぎたんだ!気を失うのも当然、時間がない!)

「仏様、神様!どうかお助けください!後輩だけでもっ!」


「あっ、いたいたー。」


(田上!?何呑気に歩いてるっ!)

「っ来るな!ゴホッ、早く避難しろよ!」


「いやいや、助けに来たんだ。感謝してよ。」

排水溝を詰め、蛇口を全開。窓を少し開け呼吸をする余地を残しておく。このおかげで持ちこたえることができたのか。


「いい判断だ。おっと、建物がもうボロボロじゃんか。」

これじゃ、来た道戻るのは無理そうか。いたるところから瓦礫が降ってくる。

「何で来たんだよ!死にたいのか!?」


ハハッ!こんくらいで死なないよ。

僕は心のなかでそう思いながら、瑠胸の頬に手を当てぐいっと近づいた。

「助けに来てあげたんだよ。」


今のは貸しを返されなくても本心だ。瑠胸といると心が温かい。そして僕は瑠胸から離れ、クルッと一回転をした後言った。

「貸し一つ〜!!!」


「っ!」

(なんだその小悪魔みたいな可愛い顔は。顔が自分でも分かるくらい熱いっ!心臓がっ、うるさい!・・・そんなことより!)

「どうやって脱出するんだよ。」


確かにこの状態は普通は難しいよね。1年は気絶しちゃってるし、瑠胸も結構煙吸ってるだろうから。ま、安全に帰れるんだけどねー。さすが僕って感じ!

「後輩くん背負ってー。あと静かにね。集中できないから。あぁ!後これから見たこと、皆に言わないで。」


火に手を伸ばす。

取得済神術しゅとくずみスキル操火そうび”」

操火そうび”。火神が最初に学ぶ火を操る神術。この神術を使えば火の海に道を作ることなど造作もない。


「それじゃあ、避難しようか。」

「あ、あぁ。」

瑠胸が慎重に歩く。


階段まで避難できたものの、段が途中までしかない。

「田上、崩れてるぞ。」

「大丈夫ー。乗って。」

瑠胸を背負い、後輩を抱える。普通、2人も背負ってこの距離を跳ぶことはできないが身体強化をした僕にとっては楽勝だな。


「ほい。」

「わるい。ちょっと体力が・・・。ゴホッ。」

「あぁ、ごめん。煙吸ってんのに。」

僕が後輩くんを背負って瑠胸は自力で歩く。


「助けに来てくれて良かった。」

歩きながら他愛もない会話をする。


「・・・体育館だ。もう大丈夫だね!」

体育館前の瓦礫は先生たちが避けてくれたみたいだ。


「大丈夫かっ!?良かった。」

涙をながしながら安否確認してくる剛永ごうえ先生。

「何度追いかけようかと思ったか!」


他の先生曰く、全力で止めたらしい。

どうやら僕の事を見て不思議と信じることができたらしい。


数分後、消防車や救急車が来て怪我人は搬送、学校は消火された。

「先に後輩をお願いします。」

「分かりました。君は次の救急車でね。」


「はい。」

(田上・・・。教会の勧誘かと思ったけど、あんなん、本物の神様じゃん。)

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