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設定集 登場人物紹介①

霧島(きりしま)透(とおる)

挿絵(By みてみん)

22歳/大学3年生

香椎(かしい)のコンビニで夜勤をしている大学生。 とにかく影が薄く、3年働いても出勤するたびに店長を驚かせてしまう。

その正体は、祖父から「遊び」として仕込まれた隠形(おんぎょう)術の使い手。 ……ただし、その技を使ってきたのは、ほぼ覗きのため。ところが、霧とともに現れた異界の怪物たちにとって、その技は天敵だった。息も鼓動も消した透を、怪物は見つけられない。

口数は少なく、誰にでも淡々と敬語。胸もとには、祖父に「鳴らさんように暮らせ」と掛けられた鈴の根付(ねつけ)を下げている。

身長172cmの中肉中背で、服の上からはどこにでもいる大学生。だが、覗きのために一日も欠かさず続けてきた稽古のおかげで、体には無駄な肉が一つもない。常連客の不倫も、店長のカツラも、町の秘密はだいたい知っている。口ぐせは「知ってますよ。見てたんで」。

人の輪に入るのは苦手で、褒められると目をそらして逃げてしまう。そのくせ、子どもや善良な人が危ないときは、考えるより先に体が動いている。横柄な人間を助けるときだけは、舌打ちしながら最後に。本人いわく「寝覚めが悪いだけです」。

好物は微糖の缶コーヒー。祖父に教わっただし巻き卵が得意。

【技】

• 息殺し(いきごろし):呼吸を風や換気扇の音に重ね、息づかいを周りの音に溶かす。

• 鼓沈め(つづみしずめ):心拍を一分に八回まで落とす。常人なら気を失う数字。

• 闇眼(やみめ):目ではなく、音や空気の揺れで、闇や霧の中の形をつかむ。

• 気配逸らし(けはいそらし):空き缶や小石で別の場所に音を立て、相手の注意をそらす。

• 影刃(かげば):気づかれないまま間合いに入り、首の付け根を一太刀で断つ。

「……やっぱり、見えてないな」

お読みいただきありがとうございます。

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