第六十四話 メッセージ
谷和原はファミレスから逃げたの翌日。
俺たちは思ったとおり谷和原は今日は学校に来なかった。
それゆえに、佐々木は落ち込みそうだった。
昼休みの時間が来ると、佐々木はすぐに彼女の席を立って、教室をあとにした。
俺は視線を扉から美月の席へ移動するとそこに美鈴はこっちに来いと言わんばかりジェスチャー俺にしたから俺は席を立ち、そこに足を運ばせた。
「なに」
「雄一くん、放課後には谷和原さんの家へ行きましょうか」
美月は俺にそう促すと美鈴も口を開く。
「そうだよ。櫂ちゃんを励まさせなきゃよね」
そう言いながらずばっと美鈴は頷いた。
「そうか……。行かないほうがいいと思うぞ」
「なんで?」
美鈴はそう聞くと俺はため息を吐いた後で答える。
「今に谷和原の家まで行って彼女を励まそうとするって励ましより迷惑になるかもしれん」
彼女たちの意見が分かるけれど今は谷和原は一人でいたくて状況の関して時間がほしいかもしれないのだ。
「でも、綾乃ちゃんのときに、綾乃ちゃんを励ましたでしょ。今もそうしないとダメだよ」
「綾乃のときって、彼女は誰かに救われたかった。けど、谷和原が救われたいに思えない。だって、谷和原だろ。彼女は俺たちの助けほしければちゃんと言うんじゃねか」
「……うん、たぶんそうだわ」
美月はこっくりと頷いて賛成すると俺は言葉を継ぐ。
「だから、谷和原は何か伝えたいときまで彼女を待っていいんだぞ」
「……分からないでもないけど、力になりたいね」
美鈴がそう述べて不安がった顔を浮かべた。
「まあ、それは簡単だ」
そう口にする俺は自分のポケットを人差し指で示す。
「ああ、確かにそれ」
俺の身振りを理解したようで美鈴は彼女のスカートのポケットからスマートフォンを取り出した。
「放課後では応援のメッセージを送ろうよ」
「ええ、そうしよう」
「いいよ」
俺はそう言うと昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴って、美鈴と俺は席に戻る。
あくびをする俺は、窓の外へ眺めると昼ごはんを食べなかったのが気がついた。




