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第五十六話 紙にある場所

「その髪の色超可愛いじゃん」


「そうですか?……ありがとうございます」


 ヤワラカイの言葉にミナが確かめるように毛先を見ると照れながらお礼を口にした。


「でも、今はミナさんと瞬間移動をできないわね」


「確かにね」


 雄一を追いかけるために瞬間移動をすればミナが一人で行くしかない。それはミナと雄一は精霊の宝物をまだ見つけられなくて、そのゆえにミレイに渡せないからだ。


 ミナが肩をすくめると開口をする。


「そうですね……こうしましょう。私は川宮さんは連れられた場所に行って、そこの景色を描きます。そして、ここに戻ってミレイちゃんとアヤちゃんに見せます」


「そうだね。この場合にはもっとも実際的な方法かもね」


 ミレイが賛成するとこっくりと頷いた。


「それじゃあ、行ってきます」


 それを口にした後で、ミナはミツキたちの視線の前から消えた。


 気がつくとミナは別の場所に到着して、彼女のあたりの風景をうかがう。


 曇った空にしたでミナの前に圧倒的な城があった。その城は丘の頂上であり、丘のもとには村があった。その村はノスタ村より広い見えるけれどしその城はその村よりも幅広いのだ。


 ここに瞬間移動というのは雄一はその城の中にいるからかもしれない。


 ミナは彼女の右へ視線をやると、そこには城の正門があった。そして、正門の上には大きな十字架が付かれた。


 彼女のあたりに誰もいないのを確かめた後で、ミナは土に座って透明な袋から二枚の紙と一本の鉛筆を取り出した。それで、そのままに彼女の前にある城を描き始めた。城と終わると振り返って丘のもとの村も描く。


 二つの絵を描ききったところで、ミナが立って二枚の紙を透明な袋にしまうとノスタ村へテレポートした。


 ミナの姿を見取ったのでミツキがソファを立つと彼女に話しかける。


「ミナさん、どうだったの? 大丈夫なの?」「ミナちゃん! 平気なの?」「大丈夫ですか、ミナちゃん」「ミナちゃん、無事だね?」


「はい、大丈夫です」


 ミツキたちの質問にそう答えるか早いが、透明な袋から二枚の紙をあらためて出して、言葉を継ぐ。


「……それで、これを描きました」


 二枚の紙をミレイに渡すと、彼女はじっくりと絵を睨む。


「間違いないよね」


「なんのことですか? ミレイちゃん」


 ミレイが言いたいのは説明すると促すように小首を傾げつつミナはそう問いかけた。


「この場所知ってるよ」


 丘のもとの村の絵にあった紙を上げて、ミレイは言い続ける。


「ここはリフン村だ……そして、その城にカツオという総偽精霊が住む場所だ」

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