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記憶が戻ったら、断罪が確定していました。婚約破棄は受け入れますから重労働や死罪は勘弁して下さい  作者: 九幻琴


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5.悪役令嬢の兄、シュテファン=アルフィオーネ様の攻略を妨害しますわ

 夕方、ミリアナ嬢は薔薇の迷宮でアレクサンドル様と仲良くしている……といいですわね。


 私は、今から、お兄様ことシュテファン=アルフィオーネ兄様の攻略を妨害しますわ。


 兄が断罪ステージに登場すると、両親が投獄され、私自身も捕縛、死罪になります。

 急にひどくなったと思うでしょうが、兄がミリアナに攻略されると、両親とおまけで私が捕らえられ、家督が兄に移ります。

 それにアレクサンドル殿下の断罪が組み合わされて死罪ですね。とんでもない事です。



 なので何としても妨害しなければいけませんの。




 シュテファン兄様は、学園を卒業し、学園の上級部に進学していて、アレクサンドル殿下の側近候補です。

 その頭脳と生まれから、将来は宰相も狙えるのでは、と言われていますが、本人はただ出来ることをしているのみと意に介しません。

 そして、兄様は遊んでばかりで勉強しない私、イザベルと、そのイザベルを叱ることもせずに甘やかしてる両親を嫌っていますの。

 ですから家では(自分から)孤立してますのね。


 お兄様との出会いは、校舎の廊下で、ミリアナ嬢が広い校舎に迷っていたところ、お兄様が通りかかり、道案内をした事です。

 そして、図書室で偶然再会して、その後も何度も会います。

 お兄様も初めは遠慮なく大声で話しかけてくるミリアナ嬢を、迷惑と思っていましたが、良く図書室に通って勉強する姿に、好意を覚えていきます。

 それからも校舎のいろいろな所で出会いを繰り返しながら、思いを育む二人。

 最後に図書室の裏の大木の下でプロポーズするのが流れですわ。



 ゲームでは、廊下で出会いイベントを起こせば攻略開始ですの。


 頻繁に図書室に通いながら、決まった日時にイベントを起こしていけば最後にプロポーズイベントが起こって攻略完了ですわ。


 知力パラメータが低いとプロポーズまでいかないのですが、アレクサンドル殿下を攻略できるだけの知力を図書室に通って磨けば達するでしょう。


 妨害方法としては、イベントの妨害と図書室での2人の妨害が有ります。

 

 イベントの妨害は、種類によって対応を変えますわ。


 いじめイベントは起こさない、イベント場所に近づかない。

 これは私がいじめるイベントですから、いじめなければイベントが起きない事を期待します。

 冤罪をかけられないように、念のためその場所に近づかないようにしますわ。

 取り巻きの皆にも関わらないように言ってますので虐めない事を期待しましょう。


 二人のイベントは場所に行かせない、一人にさせない。

 その日時のころに派閥の子息のうちミリアナ嬢に好意が有る子達に、ミリアナ嬢に話しかけて、手伝いをしてもらいましょう。

 会話していれば、時間がずれますし、荷物を持ったりすれば、二人で移動しても不自然でもないでしょう。

 

 とりあえず、2日後にイベントが有るので、今からイベント妨害の準備ですわ。

 手ごろな子息のミルト=ヤンセン子爵令息様と今からそこのお庭でお話しますの。


 「ヤンセン様お待たせしましたかしら。」

 「いえ、今来たばかりですアルフィオーネ様。」


 指定場所の茂みの傍にヤンセン様はおられましたわ。


 「突然ごめんなさい。実はお願いしたいことがございますの。」

 「何でしょうかアルフィオーネ様。」


 疑問に思っている様ね。そう面識があるほうでもありませんし、当然かしら。


 「明後日、ラング嬢の手伝いをして欲しいのですの。」

 「ミリアナ=ラング嬢の手伝いですか?」


 あら余計に疑問に思った様ね。まぁ、私とミリアナ嬢の関係ですものね。


 「ええ、お昼の後からかしら、声をかけて、たくさんの荷物を持っていたら半分持ってあげたり、頼まれごとをしていたら付き合ってあげたり、代わりにやってあげるのも良いわね。」


 「それに何の意味が有るのでしょうか。」

 「意味は人助けよ。駄目かしら?」

 「いえ……ダメと言う訳では無いのですが、その……。」


 疑ってますわね、やってくれませんか。仕方ないですわ彼でなくても良いですし。


 「ごめんなさい無理なことを言ってしまって。他の方に頼むことにしますわ。」

 「え……いえ、やります!」


 あら、急に気が変わりましたのね。助かりますわ。

 

 「あら、有難うございますわ。後、お手伝いって人に言われてやるのって違うと思いますの。」


 「はい、アルフィオーネ様の名前は出しません。それで、ラング嬢の手助けをすれば良いのですね。」


 「ええ、細かいことは任せますので、お手伝いしてあげてくださいね。」

 「はい、わかりました。お任せください。」


 一つ仕事が終わりましたわ。結果は影に教えてもらいましょう。

 


 それから、図書室の妨害がまだでしたわね。


 図書室の方は、本当は中央広場でお友達の皆さん達にちょっと邪魔してほしかったのですけど、絡まないようにお願いしてしまったのよね。


 後は私が図書室に行こうと思いますの。

 入り口から、お兄様が座る席を見た時に目に入る場所に席を構えます。ここならミリアナが入口からお兄様を見れば私も目に入るはずですわ。

 それで攻略をやめてくだされば一番ですけども、そのままお兄様に近づくなら、騒音の苦情で司書の方にミリアナを追い出してもらいましょう。


 

 ここでぼんやりしているわけにもいきませんから宿題でもして時間を潰しますか。

 

    ・

    ・

    ・

 (一時間経過)

    ・

    ・

    ・

  この問題難しいわね

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    ・

    ・

 (二時間経過)

    ・

    ・    

    ・

  宿題終了!


 はっ、もうこんな時間、宿題が終わってしまいましたわ。

 ミリアナも来ませんでしたし帰りましょう。

 ……来てませんでしたわよね。


読んでいただき有難うございます。

もしも少しでも面白いと思っていただけましたら、

★を少しでもいただけますと、喜びます。

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