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無能な吸血鬼少女  作者: 愚かな黒ウサギ
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とある姉妹の過去3



  ニコイ村、酒場付近で謎に正座して向かい合って地面に座る、不審者三人組。一人は頭に白い巻物を巻いているパンツ一丁の成人男と、二人目はメイド服を着た美女と、三人目はこの村では悪い意味で有名な無能少女リンゼルだった。


  三人はそう言えばお互いにまだ名前を知らないな、と思い、改めてお互いに名前を教え合う事にした。



『改めて、俺の名前はザナド・ガナートって言うで。よろしゅう!』


  そうニカッと白い歯を見せて笑顔で名乗る彼の容姿は、頭の白い巻物からはみ出て見える髪は緑色のクセッ毛、瞳の色は琥珀。見た目年齢は二十代後半ぐらいの青年に見えた。


『これは失礼しました。こちらから頼んで荷物を届けに来て下さったお方に名乗りもせず……。申し遅れました、私はサラ、ただのサラでございます。そちらのパン一変態男の残念ながら専属メイドをしています。』


  そう頭を下げながら名乗った彼女は、黒髪ショート、青色の瞳、たわわな胸、メイド服を着た、顔の整った美女。こちらは見た目年齢は十から二十代の女性に見える。


『ええと!わたしはリンゼル!リンゼル・ハルジオンだよ!村のみんなからは“無能”って呼ばれる事が多いけどね!』


『“無能”?あー、それってもしかして……君のその魔力がないせい?』


『えっ、気付いていたの?』


『あー、うん。一応俺は元は商人やからね?商人は“目利き”が良くないとアカンからね、やから【鑑定】のスキルを持ってるねん。正直、君に最初に話し掛けたのも、その魔力の無さに驚いてな、思わず話し掛けてしまってん…』


『へえ~、そうだったんだ~!』


『まぁ思わず話し掛けたは良いものの、特に言うことは無くてな。魔力無しなんて今時珍しいなって思って咄嗟に話し掛けてしまって、でも話し掛けたからには何か言わななって思って、とにかく死にたかったし、酒とロープ持ってきてくれへん?ってブラックジョークのつもりで言ったもんが、まさかホンマに持って来てくれるとは思わんかったわ…』


『村長さんから余所から来た旅行者やハンターさん達が困っているようだったら自分の出来る範囲で良いから、手助けしてあげてねって、言われているんだ!』


『ほー、それは寛大な村長さんやな~?ほな、村出る前に挨拶した方がええかもな。』


『うん!そうしてあげて!村長さん余所から来た人から“外”のお話聞くの好きだって言ってたから!』


『そうなん?それじゃ村長さん宅に寄る事は確定したな。』


『ザナド様、死にたかったのでは?』


『まあ死にたかったけど、流石にこの村で死ぬのは優しい村長さんや、そこのお人好しのリンゼルちゃんに悪いと思ってな。目覚め悪いやろ?もっと人の迷惑掛からんとこで死んどくわ…』


『そうですか…』


  ほんの少し、サラは安心したように目尻を下げる。


『………』


  リンゼルはそんな“サラ”の様子を見て、ザナドの方へ話かけた。


『ねえねえお兄さん…』


『ザナドでええよ』


『んーと、じゃあザナドさんで!

えっと、ザナドさんはどうして死にたいの?』


『……そうやなぁ………さっきも言ったけど、俺、元は商人なんよ。でも訳あって自分の抱えてた商会乗っ取られてな、お金も部下も友人も何もかも無くしてしもうた…』


『……家族はいないの?』


『俺が8才ぐらいのガキンチョの時、両親共々殺されてもうた』


『…ど、どうして?誰に殺されたの?』


『そうやな……君になら見せてもええか…』


  ザナドはそう言って頭に巻いていた白い巻物をシュルシュルと外して、耳まで隠れていた被り物から現れたのは、尖った長い耳だった。


『俺な、エルフやねん。まぁ、ハーフエルフやねんけど…』


『エル、フ…?』


  首を傾げるリンゼル。


『ほけーッとした顔しとるな?もしかしてエルフ見るの初めて?』


『うん!初めて!噂では知っていたけど、エルフさんって本当に存在するんだね!絵本の世界の住人さんじゃなかったんだ!それに耳って本当に長いんだ!すごいね!』


『ウンウン、好奇心盛んで素晴らしいね~目キラッキラッさせとる……眩しいわ~。まあ確かにこれぐらいの規模の田舎やったらエルフなんてそうそう見掛けへんか。ホンマに存在するで~?触って確認するか~?』


『ううん!辞めとく!流石にパン一の男性に触るのは普通に抵抗ある!』


『あっれ?急に冷静に言葉のナイフで刺されてんけど…?でもメチャクチャ正論で何も言い返されへんねんやけど…(涙目)』


『ご主人様、ザマァwww』


『あれ?何処にも味方いないんですけど?俺号泣しますけど?泣き崩れるけどええか?グスンッ』


『あれ?ザナドさん、どうして膝をついて号泣しているの?』


『あれ無自覚ナイフ?自分で刺したこと分かっていらっしゃれない?』


『?』


『うん……まぁええわ……。コホンッ、気を取り直して。さっきの話の続きやけど、俺はハーフエルフでな、人間とエルフの子供なんよ』


『そうなんだ~、ステキだね~!何て言うのかな?しゅぞぞくを越えた愛?ってやつだ!』


『リンゼルさん。“種族”、ですね。ぞ、が一つ多いですね』


『あっ、そっか!“しゅじょぞぞく”だね!』


『あぁ、色々と間違いが増えましたね……もうそれで良いと思います。』


『なるほど!わかった!』


『いやアカンわ!それで良くないわ!めんどくさくなって間違いを肯定するんやないわサラ!』


  ザナドはそうツッコミつつ、リンゼルとサラの二人のそんなやり取りを見て、少しだけ目を細めていた。


『(それにしても、こんなに賑やかなのも、サラがこんな風に誰かと笑顔で話している姿も、久々に見たな…。)』



『?……どうしたの?ザナドさん?』


  急に黙り込んだザナドを見て、リンゼルは不思議に思い話し掛けた。


『いや、うん……お嬢ちゃんはホンマに面白い子やな~って改めて思ってな…』


『そうかな?』


『うん、面白くて楽しくて、ええ子やわ。そうか、“素敵”、か……やっぱリンゼルちゃんもそう思う?』


『うん!誰かを愛することに、“しゅぞく”は関係ないよ!まぁ村長さんの受け売りだけどね!』


ボソッ

『……ホンマに、ええ村長さんなんやな~…。


そうやんなぁ……みんながみんな、お嬢ちゃんや村長さんみたいな考えやったら良かったのになぁ…」


『?』


  首を傾げるリンゼル。


『リンゼルちゃんはさ、俺達“亜人族”と人族(ヒューマン)が折り合い悪いの知ってる?』


『おりあい?』


『簡単に言うと、仲が悪いってことですね』


  咄嗟にメイドのサラがリンゼルにフォローを入れる。


『あっ、なるほど!そうなんだ~!魔族としか仲が悪いって聞いてなかったから。そっか、あじん?族の人たちとも仲悪かったの?私達(人族)は?』


『確かに魔族とも仲悪いな~、何度か人族と魔族はバッチバッチに戦争してるぐらいやしな。まあ今は休戦中やけどな。


  亜人っつーか、エルフ、ドワーフ、獣人、精霊、妖精の類いの種族と人間(ヒューマン)は、仲が悪いねん…ものすんっごく!まあ人間は俺達のことを“亜人族”って差別的な意味で呼ぶんやけど、まぁ昔から折り合いが悪くてな…。戦争まで発展してへんけど、まあ今は人族側は魔族との小競り合いで忙しいやろうし、うちらの方もそもそも争い事はあんま好まんから戦争は流石になくてな。まぁそれでもしょうもない小競り合いをしているんやけど、こっちが上や下や此方の方が能力が優れてるだの、高貴な存在だの、お互いがお互いの主張を譲らなくて、まあもっと複雑に言うなら土地や食糧の奪い合いみたいな所もあるねんけど、今魔族と戦争してるのもその辺も少し絡んでそうやけど、まぁ今はそんな難しいことはええ。


つまるところ、そんな折り合いの悪い人間とエルフ(亜人)の子が、そんな異端な存在の俺の父親と母親が、その存在が居るだけで嫌悪された。殺されるのは、ある意味時間の問題やった。まぁ特に、人間側が、な。父親が人間でな、俺の親父の父親、まぁ俺にとって爺ちゃんみたいな人がな、その人が生粋の亜人嫌いやった。それも親父の家系は王家の血筋が入った名門貴族やったらしくて、お貴族様のまあそれは高いプライドだってあるし、貴族の血に亜人が混ざろうものなら、それはそれはカンカンッに怒ってたわ。ありゃもう鬼の顔やった。それでその鬼爺が自分の息子を誑かした女とその息子を暗殺しようとアサシン共を俺達の所に送り込んで来たんやけど、まあ俺が見た限り親父とオカンはどうみても相思相愛やったし、誑かすも糞も何も無いと思うけど、爺ちゃんがまあ狂人というか、人の話を聞かない爺さんでな、俺とオカンは殺されそうやったけど、親父が庇ってくれてな、でも、その時に親父は致命傷を負って死んでもうたんや…』


『………』


『お袋はなぁ、まだまだちっこい俺の手を引いて泣きながら逃げていった。


  やけど、逃げた先のお袋の生まれ故郷、エルフの里でも俺達は厄介者やった。エルフ族もまた血筋を凄く気にする所でな、人間などの血が入った俺なんかを受け入れる気はないって。まぁ、お袋だけやったら受け入れてもええって言われてたんやけど、その時に俺は「俺の事はかまへんからお袋だけでもエルフの里に避難してくれ」って言うたんやけど、有難い事にお袋は俺の事を愛してくれていてな、「お前を捨てるぐらいなら、私は故郷を捨てるさ」って……。


  いや、ホンマ、最初それ聞いた時、マジで泣きかけたっていうか……ボロ泣きやったわ。こう言っちゃ何やけど、そんなたいそうな息子でもなかったから、能力もそんなに高い方や無くて、それでも幸い鑑定スキルに恵まれて商人として生きてきたけど、闘うことはホンマのからっきし。やから、そこの戦闘に特化したメイドのサラを雇ってるんや。』


『そうなんだ…。あれ?じゃあお母さんは生きているんじゃ?さっき両親共に殺されたって?』


『……エルフの里に拒絶されて、人間の里もエルフの里も駄目やったから。エルフは引きこもりの潔癖屋さんの集まりやからな~他の種族ともあんまり仲良くなくて、獣人とかドワーフとか、まあ特にドワーフと。俺達親子(エルフ)がドワーフや獣人の方々に受け入れてもらえる事は無いやろうとは正直分かり切ってた。


  それじゃあどこ行くかって言ったら、魔族の住処に行くしかなくてな。まぁやむを得ないと言うか、消去法でそこに行くしか道は無かった。でも知っての通り、人間と魔族は戦争真っ只中、魔族の国に向かう途中、人間側が放った上級魔法が俺達の方へたまたま流れて来てしもうて、お袋は自分の持てる限りの全ての魔力を使いきって魔法で俺の周りに【バリア】をはって俺を庇って命を散らした…』


『………』


『そんで俺は生き残った。お袋の命と引き換えに、やけどな。生き残った俺は命からがら魔族の国に逃げ込んで、そこで商売することになったってわけや…』


『そう、なんだ…』


『あー、すまんな!なんか空気重たくなる話をしてもうた!』


『ううん、聞いたのは私だから…。ごめんね、言いづらいことを聞いちゃった…』


『ええて。もう随分と昔のことや。俺も流石に吹っ切れとるわ』


  ザナドのその言葉を聞いても、まだ少し悲しそうな表情で俯くリンゼル。


ポツリ

『どうして……人間はみんなと仲良くしないのかな?』


『……ホンマやな……何でやろうな?俺が産まれた頃にはもう亜人族とも、魔族とも人間は仲が悪かった。理由は俺も詳しくは分からん…』


『……ザナドさんのお父さんとお母さんみたいに、“しゅぞく”関係なく愛した人たちも居るのにね…』


『………あぁ、そうやな……』


『………』



  サラはザナドとリンゼルのやり取りを、ただただ静かに見守っていた。






 


『……そっか~。だから帰るところがないんだね』


『ないね~何処にも。悲しいわ~』


『だから死ぬの?』


『……』


『もう何処にも自分の居場所がないから?』


『……』


  なんやろ、この子。ホンマ突然、無垢な目をして、凄く鋭いこと言うんよな…。真っ直ぐな表情に、思わずオジサンたじろいちゃうわ…。


『うーん……あのさ、また商売を始めるのは駄目なの?』


『………』


  ザナドは先程リンゼルが差し入れたビンに入っていたお酒をグビッと飲み干す。


『ハァーッ……うん、まぁそれも考えたよ……でもな……うん、何というか、疲れたんよ…』


『………』


『今まで商会を大きくするためにがむしゃらに働いてきた。まあたまに少し危ない橋を渡る事もあった。それでも生きていく為、沢山努力して人脈を作りお金を工面して何とかかんとか成り上がってきた。それでも、乗っ取られた瞬間、ガラガラっとあっという間に崩れ落ちた……』


『………』


『信じてた友人の裏切り、信頼しとった部下達にもあっさり見放されて……なんか、もうな、何もかもどうでも良くなってな……』


『………自暴自棄になったんだね…』


『難しい言葉知ってるんやね?リンゼルちゃん?』


『……妹から教えてもらった』


『フッ、ホンマにリンゼルちゃんの妹さんは賢いなあ?まあ当たりやけど。そうや、自暴自棄になって、もう何も信じられへんくなってな…』


『メイドさん……サラさんは?サラさんとは旅してるよ?それは信頼しているからじゃないの?』


『……鎌持ってめっちゃ殺そうとしてきてるけどな』


『うん、でも、鎌を持って来てってわたしに頼んでいる時にサラさん言ってたよ?「今のあの馬鹿は死にたがりの大馬鹿野郎だから、死ぬってどんなに恐いことか、教えて差し上げなくては」って、「私を置いて逝こうとする馬鹿の目を覚まさせる為に」って…』


『えっ……?』


『………』


  ザナドが驚いたようにサラを見ると、ふいっとそっぽを向いたサラの姿が目に入った。耳が赤いのは隠せていなかった。


『…まだ今月分の給料を支払い済ませてへんからって、今月分の給料渡すまでは傍におるって…言ってたやんな?なのになんで…?』


『……貴方に、救われたからに、決まっています。人間に、奴隷にされそうになっていたところを助けて頂いた恩を、私は忘れはしません…』


『サラ…』


  メイドのサラの頭にはいつの間にか猫耳が2つ、そして腰にも細長い尻尾が生えていた。


『ほえっ!?あれっ!?サラさんの頭と腰に耳とシッポが現れた!?』


  リンゼルは突然のことに目をゴシゴシと擦りながら、改めてぱちくりとさせてサラの頭と腰に注目する。


『やっぱり耳とシッポが生えてるよ!?』


『幻術の魔法で隠して居たんですよ。獣人族は人間に人気なんですよ、“奴隷的”な意味で、ですが。下手に耳と尻尾を晒すと危ないので、普段は幻術の魔法で隠しているんです。』


『ほえ~?そうなんだ~突然耳とシッポが出てくるからビックリしちゃった~!』


『申し訳ありません。ですが、リンゼルさんの前でなら、良いかな?って思って…』


『えへへ~“しんららい”をしてくれてるってことかな?』


『はい、“信頼”、ですね。ら、が一つ多いですね。そうです、リンゼルさんを信頼して出しました。』


『うへへ~照れるな~』


  わたしがニヘニヘと照れながら笑っていると…。


『……キミ、結構笑顔キッ……ゴボッッ』


  突然ザナドさんがサラさんの回し蹴りを食らってふっ飛んでいった。


『ほげえええっ!?なんで!?』


『いえレディに失礼なことを言いかけた馬鹿をぶっ飛ばしておいただけです。』


『へっ?えっ?どゆこと!?』


  ザナドさん結構遠いとこまで吹っ飛んでいったよ!?アレ戻って来るの大変だろうな~。


  というかザナドさんはなんて言おうとしたんだろう?



『下手に考えない方が良いかと』


『わたしの心よんでる!?』


『顔に書いてあります』


『ええ?』


  そう言われ、リンゼルは自分の顔をペタペタと両手で触るが、勿論分かることはない。


『ふふっ……ザナド様も言っていましたが、貴女は本当に、面白くて、純粋で、優しい方ですね』


『?』


  リンゼルはサラの言葉に首を傾げる。顔に手を置いているので、ちょっと変顔みたいな状態で首を傾げる状態になっているが。


『ふふっ…変な顔ですね…』


『うえっ!?そんなに変な顔してる!?』


『はい、面白い顔です。』


『え~?』


  リンゼルは頬を引っ張ったりして『そうかな~』と言いながら再度首を傾げる。



コツコツコツ


『ホンマ、その子の前やとお前さんはよう笑うなぁ…』


  そう言いながらボロボロになって足を引きずりながら戻ってきたザナド。


『おや?お早いお帰りで…』


『いきなりご主人様吹っ飛ばすメイドが何処におる?』


『ここに。』


『ハァーッ……ホンマやな。まあ吹っ飛ばされたのはちょっと俺が失礼なこと言いかけたからやから、とりあえずええわ。むしろ回し蹴りしてくれて良かったわ。危うく女の子に失礼なこと言うところやった』


『ええ、全くです。ザナド様は時々デリカシーと言うものが無いですからね。』


『はいはい悪うございました!』


  ザナドはそう返した後、少し間を開けてサラの方をジッと見つめた。


『?…なんですか?急に見つめて、気持ち悪い…』


『最後一言余計やねんお前は!


ハァーッ………なあ、サラ……』


『なんですか?』


『俺に生きてて欲しいか?』


『………当たり前です』


『ハハッ……当たり前、か…』



  ザナドはサラの言葉を聞き、目を瞑り天を仰いだ。


ボソッ

『………そうか………独りになってもうたって思ってたけど……独りやなかったんやなぁ…』



『はい?何か言いましたか?』



『フフッ……そうやな……もうちょっと旅しようかって話や…』


『!……そうですか…』


『サラ、ついて来てくれる?』


『ええ、勿論ですよ。貴方に助けてもらったあの日から、私は何処までも貴方と一緒に行くと決めて居ましたから。』


『そうか…』


  ザナドとサラは笑いあった。これからのことはまだまだ分からないが、二人がこれからも一緒に居続けることが、この日この瞬間決まったことだけは、確かなことだった。




『ふふっ、やっぱりお二人とも仲良しさんだな~』


  そんな二人をニコニコと笑顔で見守るリンゼルなのであった。





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