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無能な吸血鬼少女  作者: 愚かな黒ウサギ
15/48

目覚めたら……《14》



  目が覚めた……



  生き、残ったのか?


  あの量の血を注ぎ込まれて……本当に?



  受け止め切れたというの?無能たるこの私が!?あの血の量を!?嘘でしょ!いやでも目覚めてるし!ちょっと体ダルいけど…


「……」


  頬をつねってみた、痛い……ちょっと涙でた……夢ではないようだ……



  そして気が付けばガイエル先輩とヒルダ先輩がいない…



  いつもの朝練かな?あの二人は自分を鍛えるのに余念がない、流石はここの古参の最強コンビだなぁ…。



  はぁ、そんなことより……そっかぁ、生き残っちゃったか~……



「ハァー…」


  私が深く溜め息をつくと……



ドンッ



「うわ!なななにっ!?」


  何事っ!?むっちゃ大きな音がしたよ!?



「上の方から…?屋敷の方だ………ハッ!そうだっ!!」



  バルト先輩がゼディアス様と闘っているんだ!!


  そう言えば昨日そんな話してたじゃん!なぜ忘れてたし!私!


  いやだってあの後色々あったしさ!仕方ないじゃん!誰に言い訳してるんだ!とりあえず怖いもの見たさで屋敷の方へ向かう私!アホなんだと思う!大丈夫!今に始まった事じゃない!



ガチャガチャッ



  あれ?屋敷に繋がる扉が開かない…?よく見ると魔法の陣が扉に描かれている…


  これはヒルダ先輩とガイエル先輩がやったのか!よくよく辺りを見回すと私と同じく下級吸血鬼諸君が一ヶ所に集まってブルブルと震えて縮こまっていた。


  私達を守るために地下に強大な魔法の陣をはったのか……相変わらず凄いな~あの二人……



ドンッガンッバンッガシャーンッ



  だ、大丈夫かな?上で物凄い音立てながら闘っていらっしゃるけど……だっ大丈夫だよね?だってあの二人が作った陣だもん!そんな簡単にっ……



ズンッ



「ひぃいいっ」

「うわあああママァ~!!」

「ぐぅっ……圧がっ……」


「っ…」


  肌で感じる…分かる…二人の力がぶつかり合う度、ヒリヒリとした痛みがこちらにも伝わってくる……下位の吸血鬼諸君もプレッシャーに当てられて怯えていた。うん、私もこれは怖い!



「みんなっ伏せてっ!!」



  するとガイエル先輩の大きな声が私達の耳に入った!



バッシャーンッ




  天井に盛大に穴が空きましたけどーーっ!!?



「ハァッハァッ……チッ」


「……」



  バルト先輩とゼディアス様が登場しましたけどーーっ!?


  ガイエル先輩ヒルダ先輩!魔法の陣の意味はっ!?いやそれだけ二人の闘いが壮絶ってことか!!こっわっ!シンプルにこっわっ!!目の前にするとより怖さが倍増だよ!!



「みんなっ無事っ!?」

「みんなっ怪我はないかいっ?」


  二人とも私達の方へ駆け寄って無事の確認をした。


「ヒルダ様!ガイエル様!」

「うわあああん!怖いよおお!」

「何とか無事です!」

「(怪我人は無しです!)」←(リンゼル)


「ごめんなさい、思った以上に二人の闘いが激しくて、陣が耐えきれなかったみたい…」

「すまない、みんな…」


「いえ!お二人とも無事で良かったです!」

「うっうっ…」

「我々は一体これからどうすればっ!?」

「(とりあえずお二人の言うことに従います!)」


「とにかく僕らの側から離れないで!僕らの近くにいる限りみんなを何としても守りきってみせる!!」


「私達を信じて!!」



「「「っっ……はい!」」」


「(勿論です!!)」



「みんなありがとう!」


「私達に付いてきて!」


タタタッ



ドンッダンッゴンッ



  いや~とんでもない闘いだぁ……もはや何も見えねえ……何が起こってるんだろう?無能には見えない闘いだ……とりあえず分かるのは巻き込まれたら終わりってことだけ……いやもうある意味巻き込まれてるけど……



「!……リンゼルちゃん!左に避けて!」


  突然ヒルダ先輩が叫ぶ!私の方に大きな岩の塊が崩れ落ちてきている!?


「うわ!りょ、了解です!」


  私はヒルダ先輩の指示通り左に避けるため、右にいった……



  そう、右にいった……




「リンゼルちゃん!?」


「ぇっ…??」



  えっ…??何故に右にいったっ!?わたしっ?


  あ~…えっと、あの……


  純粋に左と右を間違えました☆


  テヘ(^з^)-☆



  っ~……いや普通に恥ずかしいっ!こんな時にトチるなよ!私っ!!素でやらかしたよチクショウ!!



  このまま崩落してきた瓦礫に押し潰されて死ぬのかな?馬鹿なのかな?って死に方するのかと思った瞬間、



「リンゼル!」ガシッ


「!…ガイエル先輩!」


  ガイエル先輩が私が瓦礫に押し潰される一歩手前で私の腕を掴んで引き寄せてくれました!


  恥ずかしいからいっそ押し潰されてチーン、ってなった方がある意味助かった!私の心がっ!!でも助けてくれてありがとうございますっガイエル先輩!


「ガイエル先輩っ、すみませんっ、ありがとうございます!」


「…顔が赤いところを見ると、ワザとやった訳じゃないみたいだね?」


「っ~……すみません…純粋に左と右を間違えました…」


「ふっ…君はこんな時でも君らしいな…」



  うぅっ……もう誰でも良いから私を消し灰にしてくれ……穴があったら入りたい……



  ちょっと穴を掘る旅に出て良いですか?





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