追放された元宮廷魔術師、辺境で育てた弟子と共に王都を滅ぼすか救うか選ぶことになる

宮廷魔術師として王国に仕えていたリディア・アルバーンは、
ある日突然、王宮で断罪される。

「国を裏切った罪により、宮廷から追放する」
「婚約も破棄だ。二度と私の前に現れるな」

王太子――かつて未来を誓い合った相手の冷たい言葉と共に、
彼女はすべてを失った。杖も、地位も、居場所も。

絶望の淵で、リディアは誓う。
「生き延びて、必ず見返す」

王都を離れ、たどり着いたのは荒れ果てた辺境の村。
そこで出会った孤児の少女マリアと共に、
彼女は再び魔法を学び、村を立て直していく。

やがて辺境は力をつけ、王国にまで噂が届く。
腐敗が進む王都、迫り来る陰謀、王太子の妹の涙――。

復讐か、救済か。
かつて追放された女は、国を滅ぼすか救うかを選ぶ立場となる。

これは、絶望の淵から立ち上がった魔術師が、
弟子と共に王国の未来を揺るがす物語。