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50話㉖

 煌大は左右の手に刀を出現させると、美雪姉は3本の刀を出現させた。1本を口にくわえ、残り2本を左右の手に握った。煌大は二刀を交差させる。美雪姉も構えをとる。地上から見ている結女姉たちはその構えから予測できた。そして、動いた。


「帝剣技弐の型・・・二刀・・・『檄・飛龍一閃』」


「参刀流・・・『烈魔王斬り』」


 煌大の二刀と美雪姉の三刀がぶつかり合う。二人の刀が拮抗していた。だが、煌大の二刀が押しはじめた。美雪姉も押し返しはじめた。しかし、煌大が完全に吹き飛ばされた。吹き飛ばされた美雪姉は地上に叩き付けられた。結女姉たちは地上に叩き付けられた美雪姉を見ていた。美雪姉が精霊と一体化した姿を見た。その姿に清恵、亞矢、絵美は見とれていた。同じ女性なのに圧倒的な美貌を醸し出していた。煌大は二刀に闘気を込め、斬撃を飛ばす。美雪姉も斬撃を飛ばし、相殺させた。煌大も地上に降り立つ。地上に降り立った煌大は背中の闘気の翼を消し、刀を構えていた。対する、美雪姉も構えていた。そしたら、外野の銀次たちは次々と後にし始めた。陸遄たちは父親の龍樹に


「父さん・・・もう行くんですか?」


「ここからは剣と剣での勝負だ・・・俺たち観客は退散する」


 龍樹はそう言うが、華喬が


「手の内を知られたくないだけよ・・・私たちラウンズたちだって隠していることだってあるんだから」


 補足説明をする。陸遄たちはそういえばそうだった。思い出した。そしたら、結女姉たちも自分らの鍛錬をし始めた。陸遄は亞矢を、周一は絵美を連れて行った。清恵はというと煌大と美雪姉の勝負を見届けた。


 煌大は突きの構えをし、美雪姉は口にくわえた刀を消し、居合の構えをした。


「帝剣技初の型・・・二刀・・・『神・紫雷電』」


「弐刀流・・・居合・・・『閻魔・羅生門』」


 二人の刀が一瞬、ぶつかり、互いの位置が移動していた。美雪姉はというと


「(受けきった・・・私の居合を突きだけで相殺させた!?)」


 二人が放った斬撃が地面に斬りつけられた。煌大は鈍い顔をする。それは代償である。銀次から教わった帝剣技は誰もが使える剣技ではないからだ。


「(クソっ・・・二つの帝剣技を使っただけで・・・これほどとは・・・)」


 煌大は頭に銀次の描写が映った。


「(父さんは・・・使いすぎると酷使すると言っていたな・・・これ以上使ったら・・・一日二日は動けないかも知れないな・・・)」


 煌大はそう思っていると美雪姉は口に刀をくわえ、構えをする。


「参刀流・・・『極・王狩り』」


 両手の刀が煌大に斬りかかる。だが、煌大は闘気を刀に込め


「帝剣技・・・異の型・・・二刀・・・『鏡・氷雨羅刹』」


 煌大は刀の切っ先を地面に叩き付ける。叩き付けられた地面から飛礫が美雪姉に目掛けて飛ばした。美雪姉は煌大が飛ばした飛礫を躱しながら斬りかかる。だが、美雪姉の刀は煌大に斬ることが出来ずすり抜けた。美雪姉と清恵は!?と驚きを上げていた。


「帝剣技・・・霞の型・・・二刀・・・『影・水影鏡』」


 煌大の身体は霧のようにすり抜けて消え失せた。美雪姉はそれを見て


「『神竜』の能力と闘気を織り交ぜた技ね」


 呟く。そしたら、煌大は美雪姉の背後に回っており


「帝剣技・・・閃の型・・・二刀・・・『紫・胡蝶閃檄』」


 刀による突き技を刀で受けきったり、いなしたりした。美雪姉はハアハアと息を切らしていた。対して、煌大は息を乱さずに美雪姉を見ていた。二人はもう一度、刀をぶつかり合おうとしたとき


「煌大くん!!・・・美雪!!・・・やめて!!」


 二人は外野からの声で動きを止め、声がした方向に目線を向けるとそこには清恵が近づいてきた。清恵が二人に近づくと煌大の耳を引っ張る。煌大の耳を引っ張りながら


「美雪・・・煌大くんが限界だよ・・・これ以上やったら・・・煌大くんが倒れちゃうよ!!」


 煌大は清恵に耳を引っ張られながらそれを聞いて


「清恵・・・父さんや母さん以上に鋭いかも知れない・・・いつ分かった?」


「煌大くんが・・・その剣技を使っていく度に・・・顔に僅かだけ苦悶の顔をしていたから」


 煌大の問いに清恵はそう応えると煌大は一体化を解いて『神竜』を納めると美雪姉も『陽竜』を納め、フッと笑みをこぼした。清恵の方に向いて


「清恵・・・あなた・・・案外鋭いのね・・・父様や母様以上に鋭いかも」


「同感だよ・・・でも・・・止めてくれてありがとう・・・あのままやり合ってたら・・・俺が先に倒れてしまうだろう・・・ありがとな」


 煌大は清恵に感謝の笑みをすると清恵は顔を赤くしてあわあわとしていた。そしたら、煌大は少々立ち眩みをしてしまった。


「大丈夫!?」


「大丈夫だ」


 清恵は煌大の身を案じると煌大はそう言い返す。煌大は修練場を後にした。美雪姉は後にした煌大を見届けてから清恵の方に向いて


「清恵・・・小唄から精霊の解放を教えてもらわなくて良いの?」


 清恵は美雪姉の問いに笑顔で応えた。


「良いよ・・・ボロボロ母状態で教えられても意味が無いよ・・・それに・・・」


 清恵はそう応えながら刀を抜くと


「雷鳴せよ・・・『雷光』」


 清恵は精霊を解放する。美雪姉はそれを見て


「どうやら・・・始解はできるようね・・・でも、卍解はできるわけないよね」


 美雪姉はそう言う。だが、次に目にしたものに彼女は驚愕の表情をしていた。それは


「卍解・・・『雷蓮麟子』」


 途端に清恵の精霊刀から光と雷が放たれていた。いや、漏れ出していた。そして、その光と雷は清恵の身に纏いはじめた。その姿は細い腕に獣の皮が纏われており、清恵の女性のボディーラインに獣の皮を纏われており、所々に雷が迸っていた。美雪姉はその姿を見て


「その姿で煌大を籠絡させる気かしら?」


 清恵は美雪姉が言ったことに顔を赤くしながら


「そ、そんなわけ・・・な、ないで・・・しょう」


 慌てながら言い返すが、美雪姉はというととある方向に指を指す。清恵は向いてみると、そこには煌大が目を点にして突っ立っていた。突っ立っていた煌大というと卍解状態の清恵の姿に理性が崩壊し襲いかかろうとしたい衝動を自制して二人の所に歩き始めた。こちらに近づいている煌大を見て清恵は煌大が襲いかかってこないかで気が気でなかった。そして、煌大が来ると清恵は真っ赤にして茹蛸状態。そんな彼女を見て美雪姉は


「どうしたの煌大・・・もしかして・・・清恵の姿に目が映ってみとれているんじゃないよね?」


 煌大は美雪姉の問いにも応えず、沈黙していた。沈黙は肯定と受け取った美雪姉は


「どうする清恵?・・・煌大・・・貴方のことしか目に映っていないよ・・・どうする?」


 そういう清恵も美雪姉の声かけにも応じず


「へ、変かな?」


「変じゃないぜ・・・可愛すぎるぜ!!」


「やった・・・嬉しい!!」


 煌大と清恵は周りを気にせず会話をしていた。二人に無視された美雪姉はというと


「(む、無視された・・・私も・・・恋をしようかなぁ・・・でも・・・あの二人のようなバカップルにはならないようにしないと・・・)」


 美雪姉は多少ガッカリしながら修練場を後にした。その後、煌大と清恵も修練場を後にした。




 その後、煌大たちは屋敷に戻って夕食を取り、お風呂で疲れを取る。清恵は煌大にマッサージをした。部屋に入ってベッドに座って談笑していた。


 陸遄と亞矢も鍛錬後、白鉄家に帰らず、朝宮家にある白鉄家用の屋敷を与え、今日はその屋敷で疲れを癒していた。亞矢自身が自分の意思で陸遄にマッサージしていた。


「気持ちいい?」


 亞矢は無表情のまま問いかける。


「あぁ・・・気持ちいいぜ・・・ありがとな・・・亞矢」


 陸遄からのお礼を言われて、亞矢は顔を少々赤くしながら


「どういたしまして」


 亞矢もお礼を言い返した。マッサージを終えると亞矢はふとあることを思い出した。


「ねぇ・・・一つ聞きたいけど・・・良いかな?」


「なんだい?」


「遜姫といったけ・・・貴方の妹さんも精霊の解放できるの?」


「できるぞ・・・来年・・・剣士学院に入学する予定だ」


「そうなんだ・・・ところで私・・・ここに泊まって良いの?」


「何言ってんだ・・・お前は俺たちの友達であり仲間でもあり俺の恋人だろう」


 亞矢は陸遄が言ったことに真っ赤にしていた。その後、二人はベッドで一緒に眠った。




 周一と絵美も鍛錬後、朝宮家にある黒鉄家の屋敷で疲れを癒していた。食事とお風呂を取った後、部屋で絵美が周一にマッサージをしていた。絵美は周一にマッサージをしながら


「そういえば・・・周一の精霊は何なの?」


「それについて教えられないな・・・でも・・・近い将来見られるかも知れないよ」


「うん分かった」


 絵美は周一に応えに頷いて言い返した。絵美はまた質問をした。


「周姫ちゃん・・・来年・・・学院に入学するんでしょう?」


「うん・・・そうだよ・・・陸遄とこの遜姫と一緒に入学する予定だ」


「フゥ~ン・・・そうなんだ」


 絵美は何気ない表情で言う。今度は周一が


「絵美・・・一緒に寝ないかい?」


「えっ?」


 絵美は周一が言ったことに少々赤くしながら言い返した。赤くしながら


「そ、そそそそ・・・そりゃもちろん・・・一緒に寝たいよ・・・/////////////」


 言い返す。その後、周一たちもベッドで一緒に入って眠った。

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