もしも、ユンたちがラゴン、レッド、ダール、ランに出会った場合の話
50話のストックがないのでもしも話をします。これはその一つ
これは、もしもの可能性の話。WSOでユン・ルイルック率いる『ぬら組』がアルマリア・ラゴン、モルファ・レッド、ジュンネル・ダール、ラン・アルテに出会った場合の話である。
WSOについた『曳船』。WSOの街を歩いていた。正体を隠して歩いていたユン。『曳船』内では「またか」といった表情をしている幹部たち。それを探すように命じる幹部たち。総大将であるユンを探しに行く小妖怪たちであった。
ユンはWSOの町並みを見ていると
「昔とはだいぶ変わったな・・・ミウたち元気かな?」
ユンは歩きながら街を見て呟いた。街の中を歩いているとユンは大広場に出てしまった。だが、そこにはユンの実の妹であるミウがいた。ユンは今すぐにでも会いたいという衝動があったが、自制し近くの物陰で身を隠した。それから数十分後、そこに集まったのは、ユンの実の姉であるシズ姉に、WSOで知り合ったゴード、ロンズ、ユーイチ、リリ、アルマリア・ラゴン、モルファ・レッド、ジュンネル・ダール、ラン・アルテといった強者が出揃っていた。そんな中、彼らが話していたことは
「では・・・シズさんの『谷野界』、ゴードさんの『エンプレス』、ユーイチさんの『高麗・騎士団』だけで・・・」
「あのシャー・リンネンこと『大食いマム』率いる『大食らいの悪魔たち』に挑まなきゃいけないですね」
ユンはその会話を聞いて驚愕の表情を上げていた。何故なら、あそこにいる100も満たない精鋭だけで『四聖皇』の一人『大食いマム』を相手にしようとしている。ユンはそれを聞いて
「(バカなのか・・・シズ姉たちは・・・相手は『四聖皇』だぞ!?・・・しかも・・・マム自身・・・俺たち『ぬら組』に目の敵にしている・・・おそらく、俺たちがこの世界にいることは承知済みの筈・・・とにかく、姉さんたちを止めにいかないと・・・死んでしまう!!)」
などと思っていると、『見聞』の『覇気』で複数の気配を感じ取った。そしたら、シズ姉たちの所に『大食らいの悪魔たち』のメンバーがやって来て、しかも、シズ姉たちに襲いかかった。シズ姉たちは『大食らいの悪魔たち』の者たちになんとか善戦するも、歯が立たずにいた。そんな中、『大食らいの悪魔たち』の者たちは
「この程度でマム様に挑みかかろうとは・・・」
「口ほどでもない」
「『ぬら組』の奴らも所詮この程度の実力だよ」
と笑い上げていた。物陰に隠れていたユンは畏れを滾らせていた。完全に怒りが浸透していた。ユンは瞬間的速度でシズ姉たちの前に立ち、『大食らいの悪魔たち』の者たちの攻撃を防いだ。
シズ姉たちは『大食らいの悪魔たち』の者たちからの一撃を受けようとした。だが、目の前に現れた人にその一撃を受け止められてしまった。その一撃を受け止められて衝撃でその者のフードが外れてしまった。『大食らいの悪魔たち』の者たちはその者の顔を見て
「おめぇは・・・『第一級特異危険視』の一人」
「『薬髪』のユン・ルイルック」
「またの名は『妖髪』のユン・ルイルック」
ユンはというと不敵な笑みをし、完全に妖怪化しており、右手に握っていた鍔のない刀に畏れを込めた状態で握っていた。不敵な笑みをしているユンを見て、『大食らいの悪魔たち』は
「なんだい?・・・その笑みは・・・これだけの人数を見て・・・そんな笑みができる」
「ここはマム様の縄張りだぞ!!」
ユンは不敵な笑みをしながら
「ここがおめぇらのボスの縄張り?・・・違うな・・・ここは『ぬら組』の縄張りだ!!」
ユンは不敵な笑みをしながら言って『覇王』の『覇気』を放っていた。『大食らいの悪魔たち』はユンが放つ『覇王』の『覇気』に、威圧に圧倒されていると、ユンは瞬間に左手に右手と同じ刀を出して畏れを込め、横一閃する。一閃されただけ『大食らいの悪魔たち』の大半を倒してしまった。ユンは滾っているのか左頬に黒いタトゥーが出現し、左目が黒く変色していた。『大食らいの悪魔たち』は
「厄介だね・・・」
「完全にスイッチ入っているな」
「どうする?」
声を掛け合っていると、ユンは感覚が鋭敏になっているのか、または『見聞』の『覇気』で感じ取ったのか。あるいはその両方か。
「なんだぁ・・・お前ら来たのか」
声を上げると、片や、両方の手に鎌を持ち斬りつけ、片や、口から氷の息吹を吹き付け、片や、懐から何十本の武器を放ったりして『大食らいの悪魔たち』を倒した。ユンは刀を鞘に収めるとここにやって来た仲間たちに
「ターク、ユキネ、クロ・・・お前らが来たのか・・・どうせ・・・シノに言われたんだろう」
「まぁな・・・お前の畏れを感じ取れたんで・・・ここにやって来ただけだ」
「シノ様かんかんに怒ってましたよ・・・大至急戻ってきてください」
「ユン様・・・これで『大食らいの悪魔たち』との全面戦争ですね」
「ていうか・・・既に俺たちとは全面戦争始まっているんじゃん・・・『ミラクル・レイア』の一件で・・・(ゾクッ)・・・」
「どうしましたユン様?」
ユンは不意に怒りのオーラを感じた。しかも、馴染みのある畏れである。
「ユン・・・な・に・を・し・て・い・た・の#・・・」
ユンはお怒り状態のシノの姿を見て、誠心誠意を込めてどけ座した。
「ごめんなさい」
シノはそれを見て
「分かればよろしい・・・とは言ってもどうせ勝手に遊びほうけるでしょうから・・・いつでも帰ってくるように大船で待っていた方が良いかもしれないわね」
「シノ・・・」
ユンは涙ぐみながらシノを見つめていた。ターク、ユキネ、クロははぁっと息を吐いた。シノはユンの後ろにいる者たちに視線を向けると既にラン・アルテが弓に矢を携えていた。ユン、ターク、ユキネ、クロたちもそれを見ると、ユンが
「ラン!!やめろ!!」
ラン・アルテは目の前の少年にネームを言い当てられるとは思ってもいなかった。
「シズ姉・・・止めてくれ」
「ど、どうして私の名を!?」
「どうしてって・・・姉の名前と顔を忘れるかよ」
ユンが言った事にシズ姉とミウは頭に一筋の閃が走った。その表情には嘘っ、もしかして、などの表情をしていた。
「もしかして・・・駿お兄ちゃん?」
「そうだよ、未海・・・駿お兄ちゃんだよ」
「お兄ちゃん」
ミウは涙をこぼしながらユンに近づき抱き締めた。シズ姉も涙を流しながらユンに近づいていった。ユンは抱きついているミウと隣にいるシズ姉の頭を撫でていた。シノ、ターク、ユキネ、クロは
「あの娘たちがユンの姉弟」
「綺麗ですね・・・ユン様に負けず劣らず」
「家族を泣かせるとは・・・ユンの奴・・・別れるときはちゃんと言わねぇと・・・」
「そうだな・・・だが・・・あれを見ると素晴らしい姉弟愛だ」
と呟いているとラン・アルテが
「水を差すようで悪いが・・・貴様が本当にユンなのか・・・確かめさせてもらおうか」
ランは矢を携えながら言って矢を放つ。その矢はユンに目掛けて放つが、すんでの所で掴んだ。ユンは掴んだ矢を放り捨てて
「ラン・・・相変わらず・・・危なかっしいな・・・だけど・・・今のお前の実力じゃ・・・『大食いマム』は倒せないよ」
「チッ」
「それとモルファ・レッド、アルマリア・ラゴン、ジュンネル・ダール・・・お前らでも勝てないぞ」
「「「・・・っ!?」」」
ランは舌打ちをし、残りの三人は同様な表情をしていた。そしたら、ユンはシズ姉とミウの方に向き、二人の頭に拳骨を堕とした。二人はいきなりのことで頭を抑えた。二人は頭を抑えながら
「何するの・・・お兄ちゃん!!」
「何するのじゃない・・・バカかお前らは!?・・・お前らが相手にしようとしているのは『四聖皇』の一人『大食いマム』だ・・・お前ら程度の実力じゃあ・・・奴の顔を拝むこともできずに撤退するオチだ!!」
ユンが言った事にシズ姉、ミウだけではなく、ゴードたちも漠然としていた。だが、ロンズは剣を抜いて構える。ユンたちはロンズの姿勢を見て、ある男を重ねた。
「おい、ユン」
「あぁ・・・ギンにそっくりだ」
「それにあの娘も構え・・・」
「似てますね・・・ユージに・・・どう思いますシノ様」
「もしかしたら・・・ユン・・・気がついた?」
「あぁ・・・ロンズの方はギンの妹で・・・リリの方はユージの妹だ・・・間違いない」
ユンは確信めいたことを言うと
「お前ら・・・ユキという女性とユリスという女性を知っているか・・・ちなみにこんな女性だけど」
ユンはユキとユリスの写真を見せると女性陣はえっといった表情になった。ユンとシノはやはりという心境に陥った。そんな中、シズ姉とミウは二人を見て
「駿お兄ちゃん・・・その女性とはどういう関係?」
「俺の彼女だよ」
「そうよ・・・私はユンの彼女よ・・・よろしくね」
ユンは事実を述べるとミウとシズ姉は驚愕してピシッと固まってしまった。ロンズはゴードに写真を見せると、あり得ないという表情になった。リリもユーイチに写真を見せ、ゴードと同様の表情を見せた。特にアルマリア・ラゴン、モルファ・レッド、ジュンネル・ダール、ラン・アルテは放心状態に近かった。
「そ、そんな・・・これは小雪・・・なんでお前がユンと知り合っているんだ!?」
「なんでだなんでだなんで!!・・・小雪はそんな所にいるんだ!?」
「由利・・・貴方は今どこに?」
「会ったら・・・問い詰めないといけないな・・・由利・・・」
四人を見てシノは
「心中お察しできるけど・・・その写真の女性とギン・ライラック、ユージ・レイロックに会えるよ・・・ギンとユキはSSOに・・・ユージとユリスはAAOに行けば会えるよ」
ゴードたちはさっきとは別の意味で驚愕の表情になっていた。ユンとシノはついでにあることを教えた。
「これは言いたくないけど・・・ユキとユリスは何かを隠している・・・それもとても重要な・・・」
シノは自身の腹を触りながら言うと、ユンは
「それ以上は身体に障る・・・休んでいろ・・・」
「えぇ・・・分かったわ」
シノはそう言って席を外す。シノはユキネが用意した氷の椅子に座って休んでいた。女性陣はシノのそれを見てまさかといった心境に陥った。シズ姉とミウは平然としているユンの方に向き近づくと
「お兄ちゃん・・・もしかして・・・」
「ミウ・・・お前まで知らなくて良い」
「駿ちゃん・・・シノさんはもしかして・・・子供が身籠もっているの!?」
切羽詰まって問いかけるシズ姉にユンは平然とコクッと頷く。タークたちも平然とユキネが作った氷の椅子に座っていた。シズ姉は平然としているユンを見て
「駿ちゃん!!・・・貴方・・・分かっているの!?・・・将来悪くなるかも知れないのよ」
切羽詰まって怒鳴るシズ姉にユンは
「分かった上でヤッたんだ・・・悔いは無い・・・俺の将来は俺が決める・・・それに覚悟を決めているんだ・・・父親になる覚悟は・・・」
そう言い返してユンはフッと軽く笑みをする。シズ姉は観念したのか引き下がったようだ。そしたら、ゴードたちの方に向いて
「ゴード、ユーイチ・・・お前らが皆に指示を出して大至急・・・ギンとユージに会いに行ってこい!!・・・こっちは俺に任せろ!!」
ユンはそう言うがジュンネル・ダールとアルマリア・ラゴンが
「任せろってユン・・・貴方たちだけで『大食いマム』を倒せるというんですか!?」
「無謀です」
「そうとも言い切れないよ・・・新聞読んだんなら知っていると思うけど・・・俺たち『ぬら組』とギンの『ジ・エンパイア』、ユージの『真・整合騎士団』、そしてカズの『セイント・ヴォルガル・スウィーナ』の四つで同盟を組み・・・『四聖皇』に喧嘩を振った・・・それに俺たちは『四聖皇』の幹部を倒している・・・向こうは完全にお冠状態・・・それに・・・俺たちはお前らよりも100万倍に強い・・・だから・・・大丈夫だ」
ユンは笑顔で言うとシノも
「当然、私も戦うわ・・・私は『魔狐』よ・・・この程度に屈しないわ」
「無理するなよ・・・この戦いを終えれば・・・ゆっくりと育てよう」
「分かってるわ」
シノはユンと同様に笑顔で言った。その後、ゴードたち『エンプレス』はSSOへ、ユーイチたち『高麗・騎士団』はAAOに向かって出発した。




