50話④
翌日、学院に向かっている最中
「煌大くん」
煌大を呼ぶ声が聞こえた。振り返ると会長が手を振りながら走ってきていた。そして、煌大たちの前まで来ると
「煌大くん・・・おはよう・・・美雪さん、結女さん、彩華さんもおはようございます」
「おはようございます・・・会長」
「おはようございます」
「おはようございます」
「おはようさん」
会長が挨拶してきたので煌大たちも挨拶をすると
「美雪さん、結女さん、彩華さんにお話ししたいことがあるだけど・・・今日のお昼は予定が開いているかしら?」
会長が言ったことに煌大たちは互いに顔を見合わせていた。
会長と別れた煌大たちは教室の前で美雪姉たちと別れてそれぞれの教室に入っていた。
煌大は自分の教室に入ると陸遄が
「おす・・・煌大」
「おはよう・・・陸遄」
「お前の席は俺の後ろだ」
「そうか・・・感謝する」
煌大は陸遄の案内で席に座るとふと視線を感じたので振り向くとそこには二人の少女が煌大を見ていた。そしたら、陸遄が
「あの二人は光伊清恵と北川亞矢というらしい・・・」
「へぇ」
「大方お前に興味があるんだろうな」
陸遄がそう言うが煌大には清恵の目を見る。
「そうかな・・・あの目は俺に対する何かを感じるんだが・・・」
煌大は二人の目を見てそう言うと陸遄はニヤリとした表情になって
「つまり・・・お前に好意を持っているかも知れないな・・・」
「そうかも知れないな・・・」
煌大は呆れたように言い返す。だが、煌大は清恵の方に見続けた。陸遄は煌大が清恵を見ていることにもしかしてといった表情をしていた。はぁっと息を吐いた。おそらく、内心では
「(こいつ・・・あの娘に惚れているな・・・彼奴が恋か・・・そういえば父さんたちも俺たちの年の頃に恋をしたって言っていたな・・・大変だな・・・一応、美雪さんたちに報告しておくか)」
陸遄は内心考えていると、教室に担当教師が入ってきた。それから午前の講義が始まった。午前の講義を終えると煌大は陸遄に
「悪い・・・この後、生徒会室に用があるから・・・昼は他の奴らと食ってくれ」
「あいよ」
陸遄は返事をして煌大は教室を後にした。
煌大が教室を後にした後、陸遄も教室を後にした。そして、周一たちを呼んだ。陸遄たちは食堂で座って食事をしていると
「秋雨・・・他の奴らは?」
「もうすぐ来るよ・・・おっと来た来た」
秋雨は陸遄が言った奴らを目にするとそこにやって来たのは陸遄と同じ一年生であった。
「二狼、白瑛、宗吉、紅葉、果凛」
「来たか・・・お前らに話したことがある」
陸遄が話を切り出した。そして、話を終えると皆、驚きを上げていたが
「それにしても煌大が恋をするとは・・・」
「凄いことが起きているね・・・」
「それにしても・・・煌大に春が来るとは・・・これは・・・」
「どうやって美雪さんたちに伝えようか・・・」
「放課後に聞いてみる・・・煌大に・・・」
「いや・・・煌大が気になっている少女から聞いてみようよ」
「そうだな」
昼休みからおかしな会議をしている陸遄たち。
それを見ていた清恵と亞矢は
「なんだか・・・凄いことになっているよぉー」
「うん・・・凄いことになっている」
「でも・・・煌大くんと彼らってどういった関係?」
「聞いてみれば」
「無理だよ・・・第一どうやって話を切り出せば・・・」
「清恵・・・周り周り・・・」
亞矢は清恵に周りを見渡すとように言うと既に二人の周りに陸遄たちが取り囲んでいた。明梨が
「大丈夫よ・・・ちょっと話したいだけだから」
清恵は身体中震え怯えながら亞矢に抱きつくと亞矢は清恵の頭を撫でていた。周囲からは異様な光景に思わされていた。
その後、明梨といった女性陣が清恵と亞矢に話し合っていた。
「つまり・・・清恵さんは煌大に惚れたということで良いかしら?」
明梨が言ったことに清恵は顔を真っ赤にしながら頷くと亞矢が
「前の入試時に起きた一件で彼に助けられて一目惚れしたらしいよ」
「あぁ・・・あの時に・・・でも・・・清恵さんは煌大のことをよく知らない」
清恵は白瑛が言ったことに頷くと果凛は
「煌大にあの時のお礼を言いたいというわけね」
清恵はまた頷いた。今の清恵は頷いてばかりであった。そしたら、紅葉は
「大丈夫よ・・・貴方にとっても大きな転換期だから」
「えっ?」
清恵は首を傾げる。紅葉が分かりやすく説明すると、清恵は顔を真っ赤にして茹蛸状態になってしまった。そんななか亞矢は明梨たちと煌大との関係を尋ねると
「私たちと煌大は幼馴染みよ」
「私たちの両親は煌大たちの両親に仕えている剣士なの」
「ちなみに・・・煌大、陸遄、貴方たちの隣のクラスにいる美雪さん、結女さん、彩華さんは煌大のお姉さん・・・美雪さんとは実の姉弟で・・・結女さんと彩華さんとは異母姉弟なの」
明梨、白瑛、紅葉がそれぞれ話すと亞矢と復活した清恵はほへぇっと少々驚きを上げていた。そして、放課後の計画を立てていたことは内緒にしておこう。




