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45話

 SWO、第50層、とある平原にて精霊術の修行していた少年カズ・リレイク。


「『ガメイル』・・・『グラビティ・ブラッド』・・・『ブラックボックス』」


 カズが唱えた精霊術によって平原の一部の草木が消滅した。カズはそれを見て


「このままじゃ・・・ダメだな」


 と言うとカズは『シャーラン・ドルク』での一戦が忘れずにいた。カズたち『セイント・ヴォルガル・スウィーナ』のカインズたち幹部(後に大幹部になる)は既に『覇気』を修得していた。カズは基本、剣や拳による近接戦闘、術や精霊術による中、遠距離から戦闘ができる。しかし、最近、近接戦闘技術を疎かにしていた。この世界でギン、ユージ、ユンたちに渡り合えるだけの腕にしていないと思っていた。だが、既にカズの剣の腕は超人の域にいた。だが、ギンたちはその先にいると数は考えていた。そしたら、無窮から黒き剣『ガメイル』の剣を出すとGRO(グランド・ライズ・オンライン)に来る前に師匠から習った剣術の鍛錬をしていた。そして、鍛錬し終わると剣を無窮に戻し、町に戻ることにした。




 SWO、それはGRO(グランド・ライズ・オンライン)、『真世界』の近くにあるVR世界である。その世界では剣や槍といった武器による戦闘を主流している世界である。この世界は層構造からなっており全100層からなっている。現在、解放されている層は67層まで解放されている。残り33層でこのゲームはクリアされるのだ。この世界の運営はこの世界の人々(プレイヤーたち)を閉じ込め、ゲーム攻略に専念させるようにさせた。そういうこと知らずにこの世界にやって来たカズの『セイント・ヴォルガル・スウィーナ』、ユージの『真・整合騎士団』、ユンの『ぬら組』、そしてギンである。なお、今回はギンが出る回数少ないです。




 カズは50層にある主要都市にある自分の家で食事を作り食べて風呂にはいって眠りについた。明日は67層のボス攻略があるからだ。


 そして、翌日、カズは第67層の主要都市の広間にいるとそこに


「やあ・・・カズ・・・元気そうじゃないか」


「カズ・・・修行していたのか?」


 ユージとユンがやって来た。カズは二人の見て


「まあな・・・もっと強くならないと仲間たちを守れないかもしれないから」


 カズはそう言うとユージは


「そうだな・・・俺たちには実力をつけて『真世界』でも渡り合えるほどの実績をやらないとな」


「そうだな・・・しかし・・・焦りは禁物だぜ」


 ユージとユンは互いにそれぞれの意見を述べるとカズは


「確かに焦りは禁物だな・・・根を詰めすぎるのもいけないな」


「そういうこと」


 などを話しているカズ、ユージ、ユン。そしたら、そこに今回の攻略隊の指揮をする『精錬騎士団』の団長、副団長たちがやって来た。そして、他の攻略隊もやってきた。ユージは当時副団長であったユリスと目線が合うとフンと互いに目線を反らしまっていた。ユンもシノに手を振るとシノはユンに冷たい視線を送っていた。カズはハルナとレイと目線が合うとカズは目線をすぐに反らしてしまうことが多かった。毎回のボス攻略で馴染みのある光景であった。


 その後、攻略隊はボス部屋の扉の前まで来るとカズの所にある集団がやって来た。


「よぉー・・・カズ・・・元気そうだな」


「あぁ・・・ヴァル、ハクア、ティア、フルム、ルナリオ、コータ、コウメイ・・・みんな元気そうだな」


 カズの所にやって来たヴァルたちはカズが互いに元気なのか挨拶をしていた。それを見ていた他の攻略隊の皆は緊張感とかねぇな彼奴らはと思っていた。




 彼らの紹介しておこう『黒霜蓮鎧』


 ヴァルこと獅子郷烈夜。槍使い。薙刀に近い槍を振るっている。桐峰和則とは一つ下の幼馴染みである。


 ハクアこと天草志郎。鎌使い。桐峰和則とは一つ上の幼馴染みである。


 コウメイこと沖田弘樹。片手剣使い、盾使い。主に盾による守備に特化している。桐峰和則とは二つ上の幼馴染み。


 コータこと銅垣孝一。刀使い。桐峰和則とは同世代の幼馴染み。


 ルナリオこと月峰刻。棒使い、ハンマー使い、破壊球使い。桐峰和則とは一つ下の幼馴染みである。


 ティアこと朝霧雫。短剣使い。弘樹と同世代で恋人である。


 フルムこと間藤琴音。細剣使い。弘樹、雫と同世代である。


 以上が『黒霜蓮鎧』の紹介である。




 そして、カズはヴァルたちと別れると目を閉じて時が来るまで待っていた。そしたら、『精錬騎士団』の団長が音頭を取った。


「皆さん・・・今回は第67層のボス攻略に参加していただき感謝する・・・それでは・・・行くぞ!!!!!!」


「「・・・「オォー」・・・」」


 皆も雄叫びをあげた。カズ、ユン、ユージは目を開けて集中力を最大限にしていた。その時、カズは『超聴覚』によって上層の方から僅かだが、何かが落ちた音、何かが吹雪いている音が聞こえた。もっと集中すると、上層にはある二人が戦っていた。それを感じ取った数は内心驚きを上げてしまった。顔色は変えなかった。


「(これは『聖霊軍本部』大将ガイルドに・・・グレンだと!?・・・何故・・・この世界に・・・それよりも・・・これから行くボス部屋の方から大将の気配を感じる・・・ユン・・・ユージ)」


 カズはユンとユージに視線を送るとユンとユージも感じ取ったようだ。攻略隊の皆は三人の異変に気がつかなかった。


 そして、攻略隊がボスの部屋の来ると『精錬騎士団』の団長は


「皆・・・私が言うことはただ一つ・・・勝とうぜ!!」


 と言うと皆、真剣な表情になって頷くと団長はボス部屋の扉を開き、中に入っていくとそこにいたのは一人の男が椅子に座っていた。攻略隊の人混みの中で男を見たカズ、ユン、ユージは驚きを上げた。その男は『聖霊軍本部』大将ブライトだったからだ。そんなことを知らずに『精錬騎士団』の団長は近づいていくと


「すまないが・・・この部屋にいたボスは知らないか?」


 ブライトは団長の問いにあっけらかんように答えた。


「あぁ・・・さっき来た時にいたあれ・・・倒してしまったよ・・・邪魔だったからね・・・君たちが倒しに来たのかい?・・・これは失礼したねぇ~」


 ブライトは椅子に座った状態で言うと攻略隊の一人が


「おい!!・・・団長が尋ねているのに・・・まじめに答えろ!!」


 怒鳴るとブライトはそれを聞かずにただ椅子に座っていた。ブライトの態度に攻略隊の大半が苛立ちをしていた。だが、団長は


「君が倒したんだら・・・この先を進んで良いかな?」


 と尋ねると


「それはできないねぇ~・・・今この先に行かせるわけに行けないんだよねぇ~」


 と言って立ち上がると攻略隊の大半が武器を構え始めた。だが、『黒霜蓮鎧』と『精錬騎士団』の副団長たち、そしてカズ、ユン、ユージの三人だけは武器を構えずにいた。そしたら、攻略隊の一人が武器を構えて大将の所に近づくと


「邪魔だ!!・・・そこをどけ!!」


 と言いながら斬りかかる。だが、それは大将ブライトの身体をすり抜けたのだ。攻略隊の大半、『精錬騎士団』の副団長たち、『黒霜蓮鎧』は驚きを上げていた。だが、カズ、ユン、ユージはいつでもやれるように臨戦態勢を取っていた。そしたら、ブライトは


「これだけの敵を相手にするのは・・・あっしでも苦労するねぇ~」


 ブライトはそう言うと光の粒子となって消え去りさっきの所より上空にいるとある構えをする。カズは前に見たあの時の構えを頭によぎってしまった。


「(あの構えは・・・仕方ない・・・『シューケー』)」


 カズは精霊を解放するとブライトは


「『八鎖の曲玉』」


 一気に光の雨が降ってきた。その光の雨に攻略隊の皆はここから退散しようと退避し始めたが、それでは間に合わないと思ってしまった。だが、そこに蒼い炎を纏った何かが光の雨の前に現れて、光の雨を真っ正面から受けた。しかし、光の雨はその蒼い炎から漏れずに攻略隊の方には降ってこなかった。そして、光の雨が止むとそこには蒼い炎を纏った男が上空にいた。ブライトはそれを見て


「こいつは驚いたねぇ・・・まさか・・・『第一級特異危険視』・・・『セイント・ヴォルガル・スウィーナ』の頭領のカズ・リレイクがいるとは・・・ということは・・・まさかこん中に・・・仲間がいるかい?」


 などと言っているとだんだんと炎は形をなしてその姿を表した。


「さぁ・・・それはどうかな?」


 カズはそう言った。だが、攻略隊の皆は数が受けた傷がみるみる回復していくのを見て驚きを上げていた。


「おい・・・彼奴(カズ)の身体・・・」


「あぁ・・・さっき・・・あの男から受けたというのに・・・」


「みるみる回復していくぞ」


「なんて回復力・・・」


 などを言っている中、『精錬騎士団』の副団長たちは


「な、なにあれ?」


「カズ・・・どうしちゃったの?」


「何ですか・・・あの回復力は!?」


 ハルナ、レイ、ユリスはカズの回復力に驚いていたがシノは


「(回復力・・・違うわ・・・あれは精霊の能力に違いない・・・それにしても・・・カズ・・・貴方があの『セイント・ヴォルガル・スウィーナ』の頭領なんてね・・・急速に成長しているという情報を手に入れているけど・・・どうしてこんな所に?)」


 シノは内心にカズがどうしてここにいるのか気になってしょうが無かった。


 だが、そんなことはどうでも良い。ブライトと対峙することになったカズにブライトは


「自然能力を有する精霊よりさらに希少な精霊・・・神級精霊の『シューケー』・・・君がその精霊を使う度に耳にする異名・・・『不死のブラッキー』・・・あらゆる攻撃をしても炎と共に再生するという不死鳥そのものだと言われているねぇ~」


 ブライトは『シューケー』の説明をすると攻略隊の皆、驚きを上げて声を出せずにいた。だが、シノは


「(なるほどね・・・不死の能力・・・今のカズはどんな攻撃をしても倒せないということになる・・・しかし・・・それは『覇気』を使えない者には有効・・・『覇気』を使える相手には相性が悪い)」


 シノはすぐに能力の弱点に気づくとカズは


「しかし・・・効くなぁ・・・お前の攻撃は・・・」


「嘘をつけ・・・」


 カズはブライトの攻撃は効くと言うとブライトは嘘をつけと言う。そしたら、カズは瞬時に不死鳥の姿に変貌して、ブライトの方に突進していた。ブライトはまた『八鎖の曲玉』を放つ。だが、不死鳥と化したカズには一切効かずウライとの所まで近づくと元の姿に戻って蹴りかかる。しかし、その蹴りはブライトの左腕でガードされてしまった。


「う~ん・・・これは効くねぇ」


「嘘をつけぇ!!」


 と言っててぇたりゃぁと叫びながら蹴り飛ばす。蹴り飛ばすとブライトは光の線となって吹き飛ばされて壁にぶつかると爆発した。だが、そこからブライトが飛び出して地面に降り立つとカズの方を向きながら


「まぁ・・・そう簡単に彼奴が邪魔してくるだろうね」


 ドヤ顔をしながら言うとカズは笑みをこぼした。そしたら、ブライトは光の剣を生み出しカズに向かって斬りかかった。だが、すぐに不死鳥と化し、さらに蒼い炎を強くさせるとブライトに向かって突進していた。


「『神不死鳥(シューケルニック・ゴッド・フェニックス)』」


 不死鳥のカズはブライトに向かって突進していき、ブライトにぶつかると爆発を起こした。だが、爆発の中からブライトが出てきた。そして、カズも人の姿となって降りてきた。そして、互いに


「チッ・・・流石は霊軍大将・・・今の攻撃を受けてなお・・・立っていられるとは・・・自身が失うよ」


「いやぁー・・・今の攻撃は中々の一撃だったよ・・・並の霊兵であればやられていたね・・・確実に・・・」


「そりゃどうも」


 賞賛していた。そしたら、カズは無窮から黒き剣を『ガメイル』の剣を出す。カズは内心で


「(大将相手に小細工は通用しない・・・あれを使うか・・・『ガメイル』と『シューケー』・・・二体の精霊を使う・・・『ガメイル』・・・起きろ!!)」


 カズは『ガメイル』を解放する。そして、黒き剣に『武装』の『覇気』を纏わせる。ブライトはそれを見て


「ほぉ・・・『覇気』は使えるだねぇ・・・油断はできないというわけか」


 ブライトはそう言うとカズはブライトにあることを尋ねた。


「一つ聞きたい・・・何故、『聖霊軍本部』がこの世界に来ている?・・・それに上層には大将ガイルドとグレンの気配を感じただが・・・」


「それは教えられないねぇ~・・・それは・・・」


「それに討伐前に感じ取れた・・・上層から聞こえた吹雪の音、溶岩の塊が落ちた音などが聞こえたんだが・・・これはどう説明する?」


「君はそこまで知っているなら・・・何となく分かるだろう」


「あぁ・・・分かったよ・・・ガイルドとグレンがやり合っているだろう」


「流石だねぇ・・・」


 ブライトはそう言うとカズは何かを感じて上を向くと天井に亀裂が入り、天井が崩壊した。崩落した石やそこから流れてくる溶岩が落ちてきた。カズや攻略隊の皆はそれを見て、カズはすぐに


「逃げろ・・・大至急逃げるんだ!!・・・この67層から下層に退避するんだ!!」


 カズは大声で言うとユンとユージは


「皆・・・転移してこの事を下層の人たちにも伝えるんだ!!」


「早く避難しろ」


 二人も大声でそう言うと攻略隊の皆は転移してこの場を離脱した。


 全員離脱した後、この場に残ったのがカズ、ユン、ユージそしてハルナとレイもいた。カズはハルナとレイを見て


「バカァ!!・・・なんでここにいる!!」


 カズはハルナたちに怒鳴るとユン、ユージも二人の方に向いて驚きを上げていた。それでもなおハルナとレイはここに残った。カズは二人の目を見て


「(仕方ない・・・彼奴らだけは俺がなんとかしないと・・・)」


 カズは覚悟を決める。だが、ブライトは


「このような状況下で君たちとやり合うのは少々分が悪い・・・今回は退かせてもらうとしよう」


 ブライトはそう言ってこの場を離脱した。そしたら、上層から流れてくる溶岩が強まってきたので、カズは不死鳥と化してハルナとレイの腰を掴んでこの場を離脱した。ユンとユージはそれぞれの空での移動方法でこの場を離脱した。そして、67層から下層に転移するとカズは二人を地面に下ろして元の姿に戻った後、住処に帰った。ユン、ユージもそれぞれの住処に帰って行った。




 カズに助けられたハルナとレイはカズが住処に帰って行くのを見ていた。そして、『黒霜蓮鎧』も見ていた。ハルナとレイはあの時にブライトが言っていたことを思い出していた。


「『まさか・・・『第一級特異危険視』にして・・・『セイント・ヴォルガル・スウィーナ』の頭領のカズ・リレイクが来ているとは・・・』」


 というところを思い出していた二人は


「(『セイント・ヴォルガル・スウィーナ』?)」


「(『第一級特異危険視』?)」


「「(いったい何なのそれ?)」」


 などと思っていると二人の所にユリスとシノがやって来て


「大丈夫?・・・ハルナ・・・レイ・・・」


「無茶しちゃダメよ」


「う、うん・・・」


「ありがとう」


 二人はお礼を言うと二人はそれぞれの住処に帰って行った。『黒霜蓮鎧』も隠れ家に帰っていった。今回の討伐戦から数日近く経過後、攻略隊の誰が最前戦を層に行くとそこにあった光景はなにも燃やしてしまいそうな灼熱地獄の世界とあらゆる物を凍らせてしまいそうな氷塊地獄の世界になっていた。この事をすぐに他の攻略隊に伝えられた。その後、ハルナとレイは『精錬騎士団』本部にいた。攻略隊の報告を聞いて副団長たちだけで話し合った。


「それにしても・・・上層が氷炎世界になっているとは・・・あの時の討伐の所為ね」


「えぇ・・・あの時にいったい何があったのか知らないけど・・・どうしたの?・・・ハルナ?」


「う、うん・・・カズは何か知っている気がするんだ・・・ううん・・・カズだけじゃない・・・ユンもユージも何か知っていると思うの」


「それには同感ね・・・あの時に会ったあの男・・・カズ、ユン、ユージのことを知っている顔をしていたわ・・・」


 レイが言ったことにユリスは


「それって本当?」


 言い返すとハルナとレイはコクッと頷くとシノは少々視線をそらす。


「(無理もないわね・・・カズはかの有名な『セイント・ヴォルガル・スウィーナ』の頭領・・・そして・・・相手をしていたのは『聖霊軍本部』の大将ブライト・・・奴が言うことは本当でしょう・・・でも・・・いったい何が起きているの?)」


 シノは今の世界になにが起きているのか見当もつかなかった。そんな中、結論づけたのかハルナとレイでカズに、ユリスでユージに、シノでユンに聞き込みすることになった。その後、部下からシノに団長から幽霊、お化け騒動の出所が分かったという報告でシノは仕方なく、まず、それを先に片付けることにした。四人はまず、お得意の鍛冶屋に行った。


「リスリー・・・お願いがあるんだけど・・・」


「分かってるよ・・・武器のメンテナンスでしょう」


「お願いね」


 ハルナたちはリスリーに武器のメンテナンスをしてもらうとシノは幽霊、お化け騒動の出所の所に向かって出発した。その後にやって来たのはカズ、ユージであった。ハルナ、レイ、ユリスはカズ、ユージに声をかけようとするが、いつものような関係で空気が悪い状況になってしまう。そして、カズ、ユージも店を後にすると、ハルナ、レイ、ユリスも店を後にした。


 その後、シノがユンに助けられてユンに自分の気持ちを伝え、ユンも自分の気持ちを伝えて付き合うことになったが、そこんとこは割愛しよう。


 カズとユージは別れて互いにそれぞれの行くべき所に向かった。ユージが向かった方向は後にユリスとの恋路になるので割愛しよう。


 ユージと別れたカズは道を歩いていたが、途中で止まって周囲を見回すと


「出てこい・・・ティアさん・・・隠れていることは分かっている」


 と言うと茂みからティアが出てきた。茂みから出てきたティアは


「どうして分かったの?・・・完全に気配を殺したのに・・・」


「気配を消すんじゃなくて・・・気配の偽るんだ・・・ティア」


 カズは笑みをしながら言うとティアは


「分かったわ」


「それで俺に用があったんだろう」


「えぇ・・・ハクアたちが貴方を呼んでいたわ」


「そうか・・・分かった・・・それより・・・」


 カズは投擲ナイフを茂みに放つと茂みの方からヒッと声が聞こえた。そして、茂みからハルナとレイが出てきて


「こ、恐かったじゃない!!」


「ど、どうしてここが分かったの?」


 ハルナは涙を浮かべながら言い、レイはここが分かったわけを尋ねると


「お前らはティアより隠れるのが下手だからすぐに分かった」


 カズはそう言うとハルナとレイは何故か涙目になっていた。カズはそれを見てはぁっと息を吐きハルナとレイの唇を奪った。しかも、ティアの目の前でだ。ハルナとレイはかずにキスされたことで顔を真っ赤にして昇天していた。ティアは二人を見てはぁっと息を吐いた。そしたら、カズは『シューケー』を解放して不死鳥と化し三人を連れて隠れ家に向かった。


 そして、隠れ家に着くとカズは能力を解いて元の姿に戻るとカズはハルナトレイを連れて隠れ家に入っていく。ティアもその後をついていった。中に入るとそこにはハクアたちが既にいた。カズはハクアとリスリーを見て


「お前ら・・・いつ結婚するんだ?」


 二人は顔を真っ赤にすると


「お前が言うなよ!!」


「そうよ!!」


 二人は抗議すると、今度はヴァルとシータを見て


「お前らは?」


 二人も顔を赤くして抗議した。そしたら、ハクアとヴァルは


「カズ・・・聞きたいことがある」


「上層にあれ・・・お前はどう思う?」


 二人はカズに上層にあるあれ、つまり、氷炎地獄絵図のことだろう。だが、カズもそれについて分からなかった。そしたら、外に何か落とした音が聞こえてカズは外に出ると、そこには新聞が落ちていた。カズはこの世界にも新聞が来るんだなと思っていながら新聞を持って中に戻る。ハクアたちはカズが持っている物に不信感を持った。何故なら


「この世界に紙面タイプの新聞なんてあるのか?」


「いいえないよ・・・でも、どうしてこんな物が?」


 などと言っているがカズは新聞の内容を読み始めた。だが、カズは新聞の内容を見て途端、目を大きく開け汗を流していた。ティアたちはカズの様子が変なので大丈夫かと声をかける。その間にハルナとレイも意識を復活していた。だが、カズは皆に新聞を見せた。ハクアたちは新聞の内容を見ると首を傾げた。


「なにこれ?」


「この内容本当なのか?」


「信用できん」


 などとハクア、ヴァル、コウメイが言う。だが、ハルナとレイはカズを見て心配そうな顔をしていた。だが、カズは少々思案顔をしていた。


「(この新聞の内容は事実だろう・・・『聖霊軍本部』大将ガイルドとグレンの大喧嘩ならぬ一騎打ち・・・それに続いての前に『神下七星界』・・・『大砂漠王』ダイールの後任に・・・『銀王』ギン・ライラックが任命・・・これにはギンの思惑がある・・・ギン・・・お前の思惑はなんだ?・・・なにを狙っている?)」


 カズは汗を流しながら考えているとハルナが汗を拭いていた。カズはそれに気づいて


「オォー・・・ありがとう」


「い、いえ・・・どう・・・いたし・・・まして」


 ハルナは顔を赤くしながら言うと、ハクアたちは二人を見てニヤニヤしていた。そしたら、フルムが


「カズ・・・貴方・・・ハルナさんとレイさんと結婚しないの?」


 ハルナとレイは顔を赤くするがカズは


「あぁ・・・しないよ」


「「「「「「「「「えっ?」」」」」」」」」


 ハクアたちは驚きを上げるが、ハルナとレイは顔を青ざめていた。ティアとフルムがカズに断固抗議してきた。だが、カズはちゃんと訳を話した。


「俺には時間がないんだ・・・とにかく力をつけないと・・・これから先の敵に勝てないんだよ・・・世界を取るためにもな」


 カズはそう言うとハクアたちは唖然としていた。そしたら、そこにユンとシノ、ユージとユリスがやって来た。


「カズ・・・お前も見たか・・・新聞!?」


「あぁ・・・見たよ」


「驚いたぜ・・・まさか・・・あの時のブライトが通さなかったのはこういうわけか・・・面倒くさいことをしやがって・・・」


「同感だが・・・どうする?・・・攻略にも支障が出るぞ・・・あの層は攻略隊でも一部の人間しかいけないと考えていい」


 ユージ、ユンは互いにそれぞれの意見を言う。カズは


「確かに・・・今のあの層を見るとモンスターもだいぶ変わっているはず・・・いや・・・あの時の所為で68層以降の層は氷炎世界になっている可能性も・・・」


「「否定できない」」


「天地を変えるほどの戦いをした二人の能力・・・灼熱と豪雪・・・どちらも地獄のような世界だ・・・常識を越えているというなら・・・『真世界』に対応できるかも知れないな」


「そうかな」


 カズ、ユン、ユージは恐ろしいことを言い合っていると不意に隣の部屋から感じた強者の気配を感じた。だが、この気配はだいぶ弱々しい気配であった。そしたら、三人は隣の部屋に入るとそこには『聖霊軍本部』大将グレンがベッドの上で横たわっていた。三人はそれを見て声を出せずにいた。そしたら、ハクアが


「昨日・・・68層に行ったら・・・そこの男の人が倒れていたんだ・・・重傷だったし・・・仕方なく・・・運んできて・・・治療しているんだ・・・何しろクリスタルやポーションが効かないんでな」


 ハクアはそう言うと三人は顔を見合わせコクッと頷くとハクアたちを部屋から追い出すと三人はグレンが起きるのを待った。しばらくしてグレンが目を覚まし起き上がる。そして、カズ、ユン、ユージの顔を見た。そしたら、ハクアが部屋に入ってくるとハクアはグレンが目を覚ましたのを見て皆に伝えると皆は部屋に入ろうとした。だが、それをユンが静止した。ハクアたちは静止したユンに抗議を上げるがユンは無視してグレンの方を向いていた。ユージはグレンに向かって


「動けば・・・どうなるか分かっているな?」


 ユージは白き剣『エクスカーバル』を無窮から出し今にでも剣を抜こうとしていた。だが、グレンは


「あぁ・・・分かっている・・・そう・・・殺気立つな・・・って言っても無理か」


 グレンはそう言い放つとユージも気が収まったのか『エクスカーバル』を無窮に戻すとカズはグレンに向かって


「グレン・・・何故・・・お前がここに?」


 こう言い放つとグレンは


「お前ら・・・新聞は読んだのか?」


 三人はグレンが言ったことに頷くとグレンは


「俺は・・・ガイルドの奴に惨敗して・・・あそこに倒れていたというわけだ」


「そうかい・・・それでお前はこれからどうする?」


 カズはグレンに今後のことを尋ねるとグレンは


「俺はもう霊軍を辞めるよ・・・ガイルドが元帥になるんだ・・・俺は彼奴の下に就く気はない」


 三人はグレンが言い放ったことに驚きを上げ、声を出せずにいた。そしたら、グレンは立ち上がるとカズは


「もう行くのか?」


「あぁ・・・これ以上はここの奴らに世話をかけるわけにはいかねぇ・・・それに・・・ここの奴らに迷惑をかけたしな」


 グレンはベッドから立ち上がろうとした時、身体が動くことができなかった。そしたら、カズは


「すまないが・・・それだけはできない・・・お前が強いのは分かっているが・・・彼奴らまでの熱意まではお前でも凍らせないだろう」


 カズは後ろに視線を向けるとそこにはユンがドアを開けてのぞき見ていたヴァルたちであった。グレンはそれを見て息を吐いた。だが、カズは


「すまないな・・・今のお前が動かせないのは・・・俺の精霊の能力だからだ・・・『ゾルフンガ』・・・力の流れを支配できる能力だ・・・今は停止の能力をかけているだけ・・・声は出せるが・・・身体は動かすことはできない」


 と説明するカズにグレンは


「仕方ない・・・しばらくは大人しくしていよう・・・それじゃあ・・・寝かせてもらう」


 グレンはそう言うとカズは能力を解除してグレンを寝かせた。そして、カズ、ユン、ユージは部屋を出て行った。だが、カズは部屋にとある仕掛けをしていた。カズたちが部屋を出た後、グレンは起き上がり、部屋をくまなく調べると窓はカズの能力で開けられないようにしており、ドアは鍵をかけていなかったようだ。それだけ分かればグレンはベッドの横になって眠りについた。カズたちは『見聞』でグレンの動きを把握した後、ハクアたちに


「済まないけど・・・今日の間だけ・・・彼奴に部屋を貸してやれ」


「今日の間?」


「それってどういうこと?」


 ティアとフルムはカズが言ったことに首を傾げるとユンが答えた。


「グレンの奴は・・・今夜にでもここを出ていくだろう」


「そ、そんな・・・あんな身体で・・・動けるの!?」


「動けるだろう・・・もう戦闘できるほどの体力を回復しているだろう」


「そ、そうなんだ」


 ユリスはユージが言ったことに驚きを上げていたが、ユリスはユージに


「ユージ・・・さっきの男・・・知り合い?」


「いや・・・知り合いではない・・・敵だった奴だ」


「敵?」


「それっていったい?」


 フルムはユージが言ったことに言い返すとカズは新聞を皆に見せた。新聞の一面、内容に記されていた名前を見せると、ユリスたちはさっき見た男とそっくりであった。そしたら、ユンは


「奴の名はグレン・・・元職業は新聞に書かれているとおり・・・『聖霊軍本部』の大将だ・・・今回の一件の重要人物だった男だ・・・実力もあるし・・・人望もある男だ」


 説明するとシノは


「そうなんだ・・・(大将・・・私は一度も会ったことないし・・・やり合ったこともないのに・・・名前だけは知っているから・・・実力が全然分からない)」


 内心は少々卑屈になっていた。


 その後、カズはハルナとレイを連れて隠れ家を後にし、ユンはシノとユージはユリスを連れて隠れ家を後にした。


 そして、今夜、グレンはベッドから起きて立ち上がり、荷物を持って部屋を出た。部屋を出ると書き置きを置いて隠れ家を出て行った。書き置きにはこう書いてあった。


「『世話になった』」


 と書いてあった。


 グレンは道なりに歩きながら、昼間のことを思い出していた。


「(カズ・リレイク・・・ユン・ルイルック・・・ユージ・レイロック・・・彼奴ら・・・『覇気』まで修得済みか・・・全く・・・彼奴らの成長が恐ろしいよ・・・そして・・・あそこにいた女・・・あの外見と雰囲気からして『魔狐のシノ』・・・まさか・・・彼女までこの世界に・・・しかも・・・僅かに見えた『ぬら組』のエンブレム・・・シノほどの妖怪がユンの下に就くとは・・・いったい・・・この先の世界・・・なにが起きる?)」


 などと内心思っていた。そして、グレンはSWO世界を後にした。彼が向かう世界はGRO(グランド・ライズ・オンライン)、『真世界』向かって行った。


 翌日、カズはハクアたちからの連絡でグレンがいないことを聞いた。そして、カズは『ウラシル』の窓から外を見ながら


「やっぱり・・・行っちまったか・・・次に会えるとしたら・・・『真世界』かな」


 と言っているとそこに


「カズ!!」


 カルラがやって来た。カズはカルラの方に向いて


「どうしたんだい?・・・カルラ」


 カルラは少々息を吐きながら


「この世界に・・・『神下七星界』が・・・」


 カズは目を大きく開けて驚きを上げていた。この情報はユージ、ユンの耳にも入った。そして、この世界に来ていたギンの耳にも届いていた。そしたら、カズはカルラに大至急伝達させた。


「カインズたちに俺の指示があるまで待機と伝えてくれ・・・俺は出てくる」


 カズは急いでSWOに向かった。そして、50層の主要都市につくとカズは『見聞』で気配を探っているとある一つ強大な気配を感じた。しかも、圧倒的強者の気配であった。カズはその気配する方に向かって走り出す。


 カズがそこに向かっている頃、ハルナとレイはカズが言っていたことにゲンナリしていた。それを見て『黒霜蓮鎧』は


「元気出してください・・・ハルナさん・・・レイさん・・・」


 フルムが二人を元気づけようとしたが、二人は若干涙目になって


「「だって・・・」」


 そんなことを言うとフルムは少々顔を引き攣っていた。そしたら、ティアは二人にデコピンした。二人はティアにデコピンされてしまい頭を抑えていると


「いつまでめそめそしているの!!・・・「「だって・・・」」だってでもクソでもありません・・・良いですか!!・・・二人のアプローチが足りないからです・・・もっと強くアタックしないと!!」


 ハルナとレイはティアの言ったことに少々元気がつくと二人は皆に笑みをしながら


「ありがとう・・・ティアさん」


「少しは元気がついたわ」


「どういたしまして」


 そういった会話をしていると『黒霜蓮鎧』のヴァル、ハクア、ルナリオ、コータ、コウメイは何かを感じ取って冷や汗を流していた。それを見たハルナは


「どうしたの?」


 どうしたのか尋ねてみるとヴァルが


「何か・・・もの凄い何かを感じ取れた・・・まるで空から見ているかのように・・・睨まれているように・・・殺気に近いものを感じ取れたんです」


 ヴァルが言ったことにハクアたちもコクッと頷くと


「ほぉ・・・こいつは驚いた・・・この俺の気配の感じ取るとは・・・リアルで相当武術を仕込まれていると見えるな」


 ハルナたちはいきなり声をしたと方向に目をむくとそこには椅子に座ってお茶をしていた男がいた。その男の近くに大きな黒糖が置いてあった。ハクアはその黒刀を見て


「あんた・・・剣士か」


 尋ねると


「いかにも・・・俺は剣士だ・・・そして・・・」


 男は何か言おうとした途中で言葉を止めた。そして、とある方向に目を向けた。そこからやって来たのはカズであった。カズはその男を見て、男は


「こいつは驚いた・・・ただの気分転換で『第一級特異危険視』の一人にして『セイント・ヴォルガル・スウィーナ』の頭領・・・カズ・リレイクとは・・・」


「ジャン・キュウール・ホーク・・・世界最強の剣士」


 ヴァルたちはカズが言ったことに驚愕していた。そしたら、コータがジャンの前に立ち


「貴方が世界最強の剣士なんだな?」


「いかにも・・・貴様は?」


「俺はコータ・・・あんたと勝負したい!!」


 ジャンはコータの果たし状に


「勝負?・・・哀れなき弱気者よ」


 ジャンはそう言うと一瞬にして距離を取ると


「この俺に言葉の刃を向けるわ・・・己に勇気うえか・・・端なる無知なる無謀うえか」


 コータはジャンの問いかけに


「俺の夢のため!!」


「そうか・・・何を目指す?」


「最強!!」


 ジャンはフッと少々口角を上げ


「愚かな・・・」


 と言いながら首元にかけた十字架の小型刀を取って抜く。コータはそれを見て


「おい!?・・・何の真似だ」


「あいにく俺はウサギを狩るのに全力を出せん・・・それに似合った刀はこいつしか持ち合わせていないんだ」


 ジャンはそう言うとヴァルたちは怒りに触れたのか怒り出した。


「巫山戯るな!!」


「コータは真剣に勝負に挑もうとしているのに!!」


「何よその言い草は!!!!」


 などと言っていた。だが、カズはシステムウィンドウでとある操作をする。そしたら、ヴァルたちの身体、コータの身体に変化が起きた。ジャンはそれを見て


「何のつもりだ・・・カズ・リレイク」


「なぁーに・・・俺は元々こいつらを将来仲間にしようかと考えていた・・・それだけのことだ・・・だが・・・それが早まっただけのことだ・・・安心しろ・・・勝負の邪魔はしない」


 カズはそう言うとジャンは何の構えをせずに小型刀を手に前に出していただけだ。それに対して、コータは刀を出して構えをとる。ジャンはコータを見て


「井の中の蛙・・・世の広さを知るがいい」


 コータはそれを聞いたのか否やジャンに斬りかかった。だが、凄いことが起きた。それはコータの刀がジャンの小型刀の切っ先で止められてしまった。ヴァルたちはそれを見て驚愕して声を出せずにいた。だが、カズは


「流石は・・・ジャン・キュウール・ホーク・・・恐ろしいまでの剣の腕・・・鳥肌が立つぜ」


 カズは鳥肌をたちながらそう言う。そんな中、コータは自分の刀を受け止められたことで驚いて目を大きく開けていながら


「(コンナことがあってたまるか!?)・・・オォオオオオオオオー」


 コータは果敢に斬りかかるもジャンは全ての太刀筋を見切って受け止めていや、いなしていた。コータは一度距離を取り落ち着かせる。その間、コータの拍動ドクンドクンと強く拍動していた。そして、上段構えで斬りかかろうとした時、ジャンは一瞬にしてコータの胸元を刺していた。コータはジャンに胸元を刺されたまま動かずにいた。ジャンはそれを見て


「何故退かぬ?」


「分からない・・・だけど・・・ここで退いたら・・・今までの俺の努力が無駄になっていき・・・二度とここに来れない気がする」


 コータはジャンの問いかけにそう答えるとジャンはその答えの意味を教えた。


「そうだ・・・それが敗北だ」


「そ、そうか・・・だったら・・・なおさら・・・ここから退くわけにはいかないな」


「死んでもか?」


「死んだ方がマシだ!!」


 コータは覚悟を籠もった強き目でジャンを見るとジャンは


「(何という男だ・・・敗北より・・・死を選ぶか・・・)」


 などと思っているとジャンはコータの胸元から刀を抜いて納めながら


「貴様・・・コータといったな・・・覚えておこう・・・あの男と同じく強き目を持つ者よ・・・そして・・・剣士たる礼儀を持ってこの最強の黒刀で沈めてやる!!」


「そりゃ・・・嬉しいこった・・・」


 コータは口から血を流しながらそう言うが、ハクアたちは


「もう良い・・・コータ」


「それ以上は貴方が死んでしまうわ!!」


 コータはハクアたちから呼びかけに耳を傾けず、目の前の敵、ジャンの方に向いていた。ジャンは背中に背負った黒刀を抜き構えるとコータは刀を納め居合の構えをとった。


「神源流奥義・・・『獅子一閃』」


 コータとジャンの一閃をぶつかり、互いに背を見せた状態でいると、右肩から左脇腹に目掛けて斬られていて血を流した。コータはそれを見ずに


「(負けた・・・この俺が・・・負けるなんて)」


 と思いながら、コータは正面に向いて大の字にして立つとジャンは


「何のつもりだ?」


「背中の傷は剣士の恥だ」


 コータは笑みをこぼしながら言うとジャンも笑みをし


「見事!!」


 ジャンは、今度は左肩から右脇腹にかけて黒刀で斬ると、大きく血を出した。ハクアたちはそれを見て


「コータぁーー!!」


 コータは刀を手放して倒れるとジャンは倒れるコータを見て


「(生き急ぐな・・・若き力よ・・・お前が死ぬのはまだ早い)」


 そう思っているとそこにカズがやって来て


「この場は退いてもらえるのかな?」


 ジャンは黒刀を納めながら


「構わん・・・ギン以来の強き目を持つ剣士を見た・・・あの男はこれからの世界で大いに強くなるだろう・・・貴様の仲間としてな」


 カズはフッと口角を上げると


「まぁな」


 カズはコータの方に向くとハクアたちがコータに近づき治療にあたっていた。カズはジャンに


「生かしてあるんだろう?」


「あぁ」


「じゃあ良い」


 カズはそう言ってコータの方に近づいていく。そしたら、コータはカズの方に向いて


「か、カズ・・・俺は・・・生きているのか?」


「あぁ・・・生きてるよ」


「そうか」


 コータは意識が覚醒するとジャンは


「貴様が死ぬのはまだ早い・・・我が名はジャン・キュウール・ホーク・・・己を知り・・・世界を知り・・・強くなれ!!・・・この俺を超えてみよ・・・コータよ!!!!」


 ジャンは大声ではなくても心に深く来る強き声で言った。ジャンはそう言うとこの場を後にした。カズはそれを見てジャンが言っていたことを思い出していた。


「(ギンね・・・まさか・・・彼奴がここで関与するとは・・・ギン・ライラック・・・お前とジャン・キュウール・ホークとはどういう関係だ!?)」


 などと思っているとそこにまたジャン・キュウール・ホークが現れた。カズたちはそれを見て驚きを上げた。そしたら、カズは


「何故・・・またここに?」


 ジャンは、今度は黒刀を抜いて


「カズ・リレイク・・・貴様たちの今の力量を知っておきたくてな・・・」


 ジャンは黒刀を真上に掲げ振り下ろすと斬撃が放たれた。その斬撃はカズたちの方に向かって放たれていた。ハクアたちはそれを見てそれぞれの武器を出し構えて斬撃を受け止めようとした。だが、突如、カズたちの前にカズより少し大きな男がやって来て斬撃を受け止めていた。だが、少しずつ下がっていくが、男は斬撃を上へと持ち上げた。男によって持ち上げられた斬撃は上空で霧散した。ジャンはカズたちの方に向くとカズたちの煙が晴れていくとカズたちの前にいたのは精霊『ガルブルンド』を解放していたダンストンがいた。カズはダンストンを見てほぉっと息を吐いた。ヴァルたちはいきなり現れた男の方に向くとそこにはカズより少し大きな男がいた。しかも、カズと話し合っていた。


「ダンストン・・・来ていたのか・・・助かったぜ」


「良いってことよ・・・相手が相手だ・・・それに・・・」


 ダンストンが何か言いかけようとしたその時、ジャン・キュウール・ホークの周りで爆発が起きた。カズはそれを見てあの爆発をした者の正体を見抜いた。


「あれは・・・シズカの水蒸気爆発・・・容赦ないなシズカは」


 カズはそう言うとそこにシズカがやって来て


「カズ・・・大丈夫だった?」


「あぁ・・・大丈夫だ・・・それよりも・・・彼奴らを頼む・・・特にコータの傷を治してくれ」


 シズカはカズが指した方に向くとシズカはそれを見て


「分かったわ」


 シズカはハルナたちの方に行くとシズカはある男を目にした。その男はコータである。シズカはコータを見て顔色を変えなかったが、内心では驚きを上げていた。シズカは内心では


「(孝一・・・どうしてこの世界に・・・それよりもこの傷・・・普通の治療では間に合わない・・・治癒系術のかけないと・・・死んじゃう・・・なんとかしないと)・・・『エッセンシャルヒール』」


 シズカはコータに治癒術をかけるとコータの傷がある程度治癒するとコータは意識を覚醒して起き上がるとそこにいた女性シズカを見ると


「静音・・・静音なのか!?」


「残念だけど・・・私はシズカ・・・静音じゃない!!」


 シズカはコータたちに背を向けた。カズとダンストンはそれを見て


「シズカ・・・無理してないか・・・ダンストン?」


「あぁ・・・シズカは昔から彼奴は自分に嘘をついていた・・・彼奴はそろそろ・・・自分に嘘をつかずに正直に答えれば良いのに・・・」


「それは・・・かつての敵同士としての見解か・・・それとも仲間同士になってからの見解か?」


「両方だ・・・敵同士の頃から・・・シズカは何かを隠しているような雰囲気をしていた・・・だが、互いに仲間同士になった時・・・特にベラをいる時は楽しい顔をしていたが・・・一人の時は・・・少々翳りがあった・・・今なら・・・その翳りが分かるかも知れないな」


「そうか・・・だが・・・ダンストン・・・」


「あぁ・・・今はあの(ジャン・キュウール・ホーク)だ!!」


 二人はジャンの方に向いてカズは無窮から黒き剣をダンストンも精霊を解放してジャンに挑みかかった。


 その頃、シズカの所にベラ、カルラ、ヘレナ、カインズがやって来た。ベラがシズカに


「カズは!?」


「いま・・・ダンストンと共に・・・ジャン・キュウール・ホークとやり合っているわ」


「そう」


「それより・・・シズカ・・・此奴らは・・・そして・・・この二人は・・・」


 カインズはハルナとレイを見るとシズカは


「カズに頼まれて・・・彼らを守っているの・・・それとハルナさんとレイさんには手を出してはダメよ・・・後でカズに怒られるのは御免よ」


 シズカはそう言うとハルナとレイはえっといった表情をした。そしたら、カルラが


「ハルナさんとレイさんは・・・カズの大切な人だと言っていたわ・・・二人を連れて『真世界』に行くと考えていた・・・それにしても・・・ここまで美人だと・・・連れて行こうとするカズの理由も頷けるわ」


「カズの理由・・・それっていったい?」


 ティアはカルラが言ったことに問い返すとヘレナが


「カズはこう言ったわ・・・「ハルナとレイをおいて『真世界』に行く気はない・・・そもそも俺たちは翳りがある者たちが多い・・・そんな俺たちに取ってみれば・・・あの二人は光そのものだ・・・俺はその光に当てられて変わってしまったかも知れないな」・・・と言っていたわ・・・安心してカズは恋事にはしっかりと答えるわ・・・あの時の答えは・・・カズ自身の迷いから来たものだから・・・安心して」


 ヘレナはそう言うとシズカの方に向いた。今のカルラとヘレナはシズカのことを気にしていた。しかし、ベラもルナリオを見ていた。そして、内心では


「(刻・・・どうしてここにいるの・・・こんな危険な世界に・・・どうして・・・)」


 ベラも翳りをしていた。それはかつての親友がいたからだ。だが、ベラはそれを切り捨ててシズカに協力した。カインズはシズカとベラを見てフンとしているとカルラとヘレナに


「俺は・・・頭領とダンストンの手伝いに行く・・・カルラとヘレナはこっちを頼めるか?」


 カルラとヘレナはカインズが言ったことにコクッと頷く。そしたら、カインズはカズとダンストンの手伝いに向かった。


 その頃、カズとダンストンはジャン・キュウール・ホークとやり合っていた。二人は精霊を解放してジャン・キュウール・ホークと対峙していた。そこにカインズが精霊を解放して乱入してきた。ジャンはカズ、カインズ、ダンストンを見ていた。そして


「流石に・・・『セイント・ヴォルガル・スウィーナ』の頭領・・・そして幹部クラスを二人と相手をするのは・・・つらい・・・」


「嘘つけ・・・お前がこの程度でやられる玉なのか?」


「確かにそうだな・・・俺はまだ精霊を解放すらしていない」


 ジャンが言っていることにカズは


「(確かに・・・『神下七星界』の中でここまでの実力者はそうはいない・・・ジャン・キュウール・ホーク・・・奴は化け物か・・・仕方ない・・・俺も本気で行かないと・・・勝てないようだな・・・あの精霊だけは使いたくなかったが・・・仕方ない・・・目覚めよ・・・『ゾルフンガ』)」


 カズは『ゾルフンガ』を解放するとカインズとダンストンに


「お前らここから下がれ・・・俺一人でやる・・・久々に本気を出そうと思う」


 カズはそう言うと二人はコクッと頷いてこの場から下がった。そして、ハルナたちの近くまで下がるとカズは


「流石に俺でも『神下七星界』とやり合うには本気出さないといけないな」


「ほぉ~・・・つまり・・・今まで本気を出していなかったことだな」


「そうだ・・・俺自身・・・まだ自分の力を制御しきるほどの力を得ていない・・・しかし・・・相手が相手だ・・・この戦いで経験値を積むとしよう・・・行くぞ・・・『ゾルフル・ゲルレーサー』」


 カズが精霊術を行使した途端、ジャンの動きが止まってしまった。だが、口を動かせることができた。


「これはいったい?」


「此奴は俺の七二の精霊の一つ『ゾルフンガ』という精霊の力だ・・・此奴は人では視ることできない世界・・・力の流れを視ることができ行使できる精霊だ・・・わかりやすく言ってあげよう・・・風の向き、流れといった支配できる能力といえば良いかな」


 ジャンはカズの能力の説明で納得したような顔をしていた。だが


「だが、その能力を教えてどうする?」


「だって・・・この情報は『中央政府』に知れると思うし・・・それに・・・その方が勝負は楽しめるだろう」


 カズは笑みをしながら言うと、ジャンは


「つまり・・・お前は戦闘狂(バトルジャンキー)というわけか」


「そういうことだ・・・『ゾルフル・ルガイン』」


 カズじゃそう言うととある仕草をした。そしたら、ジャンの身体が突如、上空まで向かって飛ばされて行った。いや、上空ではなかった。ジャンが飛ばされたところは宇宙空間であった。そしたら、カズは


「『ゾルフル・ルイーラ』」


 そして、カズが仕草をすると宇宙にいたジャンが一気に地上に叩き付けられた。地面に叩き付けられたジャンは身体中から血を流していた。急激な重力変動で身体が追いつかず、血を流していた。ジャンは身体中から血を流していたが、立ち上がり黒刀を背中に納めるとこの場を去った。カズはこう思った。これ以上はやり合っても無意味だということに思ったのだろうとカズは思った。カズは『ゾルフンガ』の解放を納めるとハルナたちの所に向かって歩き始めた。そして、ハルナたちの所まで歩くとカズはハルナとレイの方に向いて


「大丈夫だったか?」


 ハルナとレイは嬉しそうな顔をして


「「はい」」


 微笑みながら言うとカズはシズカとベラの方に向いていた。二人は翳りがあるが、カズには笑顔で振る舞っていた。だが、カズはそれを見通していた。そしたら、カズは少々思案する。そして、カインズに


「仕方ない・・・カインズ・・・『超巨大戦闘艦空挺(ウラシル)』に皆を連れていこう・・・全員の傷を癒やしてからだ・・・話をしよう」


 カインズはカズの命にしたがってハルナたちを『超巨大戦闘艦空挺(ウラシル)』に連れて行った。だが、ヴァルたち『黒霜蓮鎧』はこれを拒否した。


「せっかくの所悪いが・・・しばらくは俺たちも雲隠れをしようと思う・・・すまない・・・カズ」


 カズはそれを聞いて


「そうか・・・分かった・・・何かあったら俺に連絡してくれ」


「あぁ・・・分かった・・・じゃあ・・・」


 ヴァルたちは怪我しているコータを連れて隠れ家に転移した。そしたら、カズたちはハルナとレイを連れて『超巨大戦闘艦空挺(ウラシル)』に向かった。




 そして、『ウラシル』につくとカズはカルラとヘレナにハルナとレイを大浴場に行かせるように指示すると二人はハルナとレイを大浴場に連れて行かせた。その間にカズも中浴場で疲れを癒やしていた。シズカとベラも大浴場で疲れを取っていた。しかし、元気がなく翳りがあった。カズは中浴場を後にすると隠れ家にいるのであろうヴァルたちに連絡を取っていた。


「すまない・・・ヴァル・・・こんな時間帯で・・・」


「『いいよいいよ・・・俺も数と連絡しようと思っていたところだ・・・それで用件は?』」


「あぁ・・・それは・・・コータとルナリオのことだ・・・コータはシズカのことを知っていた・・・ルナリオはベラのことを知っていた・・・この事から・・・何か隠していると考えた・・・ヴァル・・・お前はどう思う?」


 カズは自分の意見を言うとヴァルの考えを尋ねた。だが、ヴァルは


「すまないが・・・ここからは二人から聞いてくれ」


 と言って連絡を切った。そしたら、次に連絡が来た。その連絡相手はコータとルナリオであった。カズは通信を開くとコータが


「『話はヴァルから聞いている・・・俺とシズカ・・・ルナリオとベラさんのことだろう』」


「あぁ・・・」


 カズはコータが問いかけに曖昧に答えるとコータは


「『俺はシズカのことを知っている・・・シズカも俺のことを知っているだろう・・・俺とシズカはリアルの頃からの幼馴染みなんだ・・・彼奴(シズカ)が行方不明になってから・・・俺は彼奴を探し続けた・・・もしかしたらと思い・・・彼女(シズカ)の両親に聞いてみたらGRO(グランド・ライズ・オンライン)とゲームのことを知った・・・そして・・・あらゆる手を尽くして調べていた・・・リアルで教えてもらっている師匠の所に通いながら調べ尽くしていた・・・そして・・・やっと思いでシズカを見つけたのに・・・彼奴は・・・』」


 カズはコータがシズカの関係を話すが、だんだんと愚痴をこぼし始めた。そしたら、カズはコータにあることを問いかけた。


「コータは・・・シズカのことは好きなのか?」


「『っ・・・///』」


 コータはカズの問いかけに言葉を詰まらせてしまった。おそらく、顔を赤くしているだろうと想像したカズである。そしたら、コータは


「『好きだよ・・・そりゃ・・・もちろん・・・行方不明になってから・・・気づいたことだけど・・・』」


「そうか・・・(だとすると・・・このまま有耶無耶するのはまずいな・・・俺たちの士気にも影響及ぼすかも知れない)」


 カズはコータの気持ちを聞いて考えことをすると今度はルナリオがベラとの関係を話した。二人の関係もコータたちと同じであったようで、カズはこれまた思案していた。そして、こう結論づけた。


「仕方ない・・・お前らは明日・・・とある場所に二人を送るから・・・その時に掛ける言葉を考えておくんだぞ」


「『あぁ・・・分かった』」


 コータはカズが言ったことに了承すると連絡を切った。そしたら、そこにハルナとレイがやって来た。カズは二人を見て、手で招き寄せると二人はカズの両隣に座った。そして、カズは二人に話しかけた。


「あの時はごめんな・・・俺はお前らの気持ちを考えていなかった・・・でも・・・今思う・・・俺を連れて行く・・・俺たちと共に『真世界』に行こう・・・そして・・・将来・・・ちゃんと・・・

二人にプロポーズするよ」


 カズはそう言いながらハルナとレイの左手薬指に指輪をはめると二人は嬉しそうな顔をすると何やら物欲しそうな顔をした。カズはそれを見てすぐに察したようだが、二人の唇を指で押さえながら


「もう少し待っていてくれ・・・少し話しておきたいことがあるから」


 二人はむぅっとした顔をしていた。そしたら、二人はカズに言われた部屋に行かせるとカズはシズカとベラにあることを言ってから部屋に向かった。カズは部屋に入るとそこにはハルナとレイがいた。そこからの先は割愛します。




 翌日、シズカとベラはカズが二人に言われた場所で行き、誰かが来るので待っていることと言われたので待っていた。そしたら、そこにやって来たのはコータとルナリオであった。シズカの方にはコータが、ベラの方にはルナリオがやって来た。


 シズカはコータがやって来たのに内心驚いていた。そしたら、コータはシズカの方に近づき


「静音・・・静音で良いよな」


「いいえ・・・私は静音じゃないわ・・・」


「嘘をつくな・・・俺が幼馴染みの顔を忘れるかよ」


 コータはシズカの顔を見ながら言うとシズカは内心悲しんでいた。


「(今の私に孝一に合わせる顔なんてない・・・)」


 シズカは内心では涙を流しているだろう。だが、コータはシズカもっと近づき


「静音・・・なんで悲しそうな顔をしているんだ」


「えっ?」


 コータはシズカが悲しそうな顔をしているのを見てシズカはすぐに笑顔を取り繕うとしたが


「無理しないで・・・話したらどうだい?・・・君の悪い癖だよ」


 シズカはついに目から涙をこぼして泣き始めた。そんなシズカをコータが抱きしめた。


 数十分後、泣きはらしたシズカはムスッとした顔をしていた。コータはそれを見て


「俺がこの世界にいるのが不服か?」


「そうよ・・・それよりもあんたバカァバカでしょう!!・・・あんた・・・なに世界最強の剣士にして『神下七星界』の一人・・・『鷹の邪眼』ジャン・キュウール・ホークに勝負を挑むのよ・・・命知らずにも程があるわ!!・・・今回は『鷹の邪眼』が・・・あんたを強き剣士として見てくれたから良かったけれど・・・次は容赦なく斬り殺されるわよ・・・心配して損した」


「そこまで言わなくても・・・」


 コータはシズカの説教に近い話を聞いてそこまで言わなくてもと言うとシズカはさらに鬼にしてこう言った。


「あんたは身の程を弁えなさい・・・鉄も斬れない、『覇気』も使えないあんたが勝てる相手じゃないでしょう!!」


 シズカはぜぇぜぇっと息を吐いているとコータはフッと笑みをこぼす。


「久しぶりに見たな・・・静音の説教・・・そして・・・心配性の所も変わってないね」


 シズカはコータに言われたことに顔を赤くしフンとそっぽを向きながら


「大きなお世話よ・・・それで話は何なの?」


 シズカはそっぽ向きながらコータに尋ねた。そしたら、コータは


「静音・・・お前・・・なんでカズと一緒にいるんだ?」


「それはカズが私の主だからよ」


「お前がカズの下に就くとは・・・変わったもんだな」


「う、うるさいわね」


 シズカはまたそっぽ向いてしまった。だが、コータは真剣な表情になってシズカを見ていた。シズカは真剣なコータを見るとコータは


「お前はこれからどうするんだ?」


「このまま『真世界』に行くわ」


「どうして?・・・お前は・・・」


「分かってるわ・・・今の私では・・・ダメでしょう・・・けどね・・・私は本気を出したことがないの・・・いつもは治癒術、水魔術だけ使っているの・・・精霊なんて一度も使ったことがないわ」


「そうそう・・・その精霊ってなんだ?」


「精霊というのは人が生まれ持っているものよ・・・大抵は気づかずに一生を終えるけど・・・GRO(グランド・ライズ・オンライン)に行けば・・・自ずと力を求めて精霊の力が解放される力の存在ね」


 シズカは精霊のことを話すとコータはほぉっと納得といった顔をしていた。そしたら、シズカは立ち上がりこの場を後にしようとした。コータはシズカを止めようと立ち上がり


「行くのか?」


「えぇ・・・この世界に来て・・・もう一年半近く経過した・・・そろそろ動きそうだからね・・・世界が・・・」


 シズカはそう言って『ウラシル』に戻ろうとした時、シズカはさらにこう言った。


「全てが終わったら・・・告白なりプロポーズしてよ・・・その時までは頑張ってみるわ」


「あぁ・・・元気でな」


 シズカはそう言って『ウラシル』に戻っていった。そして、コータも隠れ家に帰っていった。




 その頃、ベラはルナリオと話し合っていた。


「久しぶりだね・・・佳織」


「今はベラって呼んで・・・リアルのことは厳禁よ」


「それもそうだ・・・それにしても驚いたよ・・・ベラがカズの所にいたなんて・・・」


「そうね・・・これも運命・・・この世界で幼馴染みに会うわ・・・カズと一緒にいるとか驚いたわ」


「驚いたのはこっちだよ・・・誰の下にも就かない・・・ベラが・・・カズの下にいるとは・・・」


「そうね・・・今思うと・・・カズの下に就いたことで人生が楽しく思えてしまうの・・・」


「そうか・・・ベラ・・・俺は今でも・・・お前のことを・・・」


 ルナリオは自分の気持ちを口にしようと言葉が詰まる。だが、ベラはルナリオの口に指で押さえるとベラも


「貴方が今言おうとしていることは分かっているわ・・・でも・・・今はダメ・・・全てが終わったら・・・言ってくれないかな・・・刻くん」


 ベラはそう言って『ウラシル』に戻っていった。ルナリオも話せること話せたので、隠れ家に帰っていった。




 それから、数日後、殺人ギルドと殺し合い、『L&Uの実』の食した者たちとの殺し合い、ハルナとレイに精霊の使い方を教え込み、『L&Uの実』を研究している研究所に向かっている最中でギン・ライラックに気絶させられて、そして、『真世界』中に混乱を引き起こすほどの事件を起こした。『黒霜蓮鎧』は研究所に向かう前にギンが現実世界に送らせていた。

志郎たちが師匠の所で修行しているところから話します

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