40話
世界ではかつての『三大勢力』に加え『四聖帝』が世界を支配している。いや、均衡している。だが、裏の世界ではかつて『シンカー』こと『悪魔の夜叉』フーランゴによるある果実『L&Uの実』が取引されていた。これはその実の後始末の話である。
銀次は朝宮家の執務室で仕事をしているとそこに小雪、恵美そして美琴が入ってきて
「ねえ・・・何処か行かない?」
「毎日仕事詰めじゃあ・・・身体を壊す」
「たまには息抜きしようぜ」
「そうだな・・・せっかくお誘いだし・・・のるとしましょうか」
銀次は小雪たちのお誘いにのると小雪たちはよしとガッツポーズをする。そしたら、銀次は
「それで・・・どこに行くの?」
「WSOに・・・」
「分かった・・・つまり・・・金四郎兄さんと華銅に会いたいんだな」
「「「うん」」」
三人は揃って頷くと銀次は席を立ち上がり
「よし・・・それじゃあ行こうじゃないか・・・どうせ準備はしてあるんだろう」
「もちろん」
小雪は大きめなバスケットを出すと銀次は三人を連れてWSOに向かった。
その頃、WSOを縄張りにしているユン・ルイルックの『ぬら組』総本部では
「なに?・・・ギンたちがやって来ている?」
ユンはタークの報告でほんの僅か驚くとタークは
「あぁ・・・どうやら・・・向こうは争う気はないそうだ・・・ユキたちと一緒に楽しんでいたところから考えると・・・」
「休日を勤しんでいると・・・違うな・・・これは・・・ギンに構って欲しいユキたち女性陣がおねだりに近いだろう・・・偶にシノもしてくるし」
「なるほどな・・・それじゃあ・・・ギンたちがこの世界に来ているのは・・・ピクニックみたいなものか?」
「そうだろうね・・・」
ユンはそう結論づけるとタークに
「それよりもターク・・・最近・・・庭にネズミが入ったことに気づいているか?」
「あぁ・・・気づいている・・・むしろ気づいちまうよ」
「だよな・・・数は?」
「四人ぐらいだ・・・どうやら・・・四人ともバラバラに別れて行動しているようだ」
「なるほどね・・・ターク・・・」
「分かったよ・・・シノと一緒にこの一件を始末しに行くだろう?・・・行ってこい・・・ここは俺がなんとかしておこう」
「すまんな」
ユンはそう言ってシノを連れて本部を後にした。肝心なシノはユンと一緒に町を遊べるならまぁいっかという気持ちでいた。ついでに言うとユンと一緒になれて嬉しかったのは割愛しよう。
その頃、WSOの上空ではユージが黄金の剣『エマルバビロン』の飛空挺に乗ってお茶をしているユージ、ユリス、ジュンネル・ダール、ラン・アルテ。だが、その四人の中でジュンとランは空の上にいることに怖がっているのかチビチビと紅茶を飲んでいた。ユージはジュンとランを見て
「空の上にいるのがそんなに不服かい?」
「不服じゃなくて・・・今まで上空でお茶をしたことがなくて・・・」
「ていうか・・・普通・・・空の上でお茶をするなんておかしいんだよ」
「仕方ないだろう・・・ユンの奴に俺たちのことを知られたくないし・・・彼奴は勘が良い」
ユージはそう言うとユリスも同意した。わけは
「それにシノも意外と鋭いから・・・女の勘だけど・・・」
「それだけじゃない・・・今、この世界が妙に殺気立っているんだ・・・町のあちこちで『ぬら組』の組員が歩き回っていた・・・何かが起きているんだ・・・きっと・・・」
「そ、そうなんだ・・・」
「たしかに・・・上から見ると・・・何やら不気味な人が少なからず存在するね・・・」
「ランは分かるのか?」
「うん・・・私は狩人なのか・・・よく見えるんだ・・・ここから町の様子が・・・」
「そうか・・・」
ユージはそう言いながら紅茶を飲んでいた。
その頃、WSOに来ていたギン、ユキ、アルマリア・ラゴン、そしてモルファ・レッドは町を歩いていた。だが、ギンは町が妙に殺気立っていることに気づいた。そしたら、ギンは
「それよりも・・・WSOのどこでお茶をする?」
「そうね・・・」
ユキがギンの疑問に考えていると、そこに
「あれ?・・・ギンお兄様!!??」
「あっ・・・ギン」
不意に声をかけられたので、四人は振り返るとゴードとロンズがやって来たのだ。ギンたちは二人を見て
「兄貴に・・・バカ銅・・・なにしているんだ?」
「俺とロンズは友人たちの所に行っていただけだ」
「そういうお兄様は?」
「俺たちはここら辺でのんびり出来そうな所を探していたんだ」
ギンはゴードとロンズに訳を話すと二人は少し思案して
「それじゃあ・・・ユーヒルクの丘なんてどうですか?」
「どこにあるんだ?・・・そこは?」
「ここから近いところにある・・・案内しよう」
「すまない・・・兄貴・・・」
ゴードとロンズはギンたちをユーヒルクの丘に案内させた。
ギン、ユージといった超大物がWSOに来ていると考えたら、カズも来ていると考えるだろう。そういうカズはハルナとレイを連れてWSOの喫茶店でお茶をしながら会話をしていた。そしたら、ハルナは
「ねぇ・・・カズ?」
「なんだい?」
「あなた・・・こんな所にいていいの?」
ハルナはカズにこんな所に来ていいのか尋ねると
「いいよ・・・最近の根を詰めすぎていたし・・・ハルナとレイと遊びたかったし・・・さらに言うと・・・この町・・・妙に殺気立っているし・・・」
「そうだね・・・何か異様に変なのを感じるね・・・」
「確かにそうだけど・・・無茶だけはしないでよ」
「分かってるって・・・」
カズはそう言いながら紅茶を飲み始めた。
その頃、町外れでは4名の何かが飢えていた。今にでも、暴れそうになっていた。
それを調査しているユンとシノはロードゥの喫茶店でお茶をしていた。
「それにしても・・・なんで今になってあの果実が出るのかしら」
「知らないよ・・・だが、言えることは・・・そいつらが俺の縄張りに手を出そうとしているんだ・・・叩き潰すのみ!!」
ユンは身体から畏れを滾らせていると不意に強い気配を感じた。それはシノも同じであった。二人は感じた気配がしたところに向かった。
その頃、ギンたちはゴードとロンズの案内でユーヒルクの丘に着くと、ユキたちが大至急、シートを広げて、大きめなバスケットからサンドイッチやら出していた。ギンはユキからサンドイッチを渡されると「ありがとう」と礼を言って受け取り食べ始めた。そして、ゴードとロンズもそれに混ざってピクニックを楽しみ始めた。サンドイッチを食べていると不意に強い気配を感じたギンはサンドイッチを食べ終わると立ち上がり、周囲を見回した。ユキもその気配に気がつき、遅ればせながらもアルマリア・ラゴン、モルファ・レッド、ゴード、そしてロンズも気がつき始めた。そしたら、ギンは上を見上げると上空では何かの機影が見えたのだ。ギンは『超視覚』を見てその機影を正確に確認した。
「なあ・・・あれって新型の戦闘機じゃないか?」
「「「「「えっ?」」」」」
ユキたちもギンの視線が向いている方向に向くとゴードとロンズは、なっとなって驚きを上げた。
「あ、あれって・・・」
「MK-1054の新型じゃないか・・・どうしてここに・・・」
二人もギンと同様に驚いていた。だが、ギンは
「そう言えば・・・隣国の軍部で新型戦闘機が一機消えたとナンバーズから報告があったな」
「そういえば・・・そうだったね・・・どうするの・・・ギン?」
ユキはギンにどうするか尋ねるとギンは
「しょうがないか・・・空のあれはユージに任せて・・・俺たちは・・・こっちの敵に集中しようじゃないか」
ギンはそう言いながら視線を上から近くの茂みに移す。そしたら、『凪』を取り出して抜くと茂みの方から何か人間用な怪物が現れた。ギンとユキはその怪物を見て目を大きく開いた。
「ば、バカな・・・あれは・・・」
アルマリアとモルファはギンとユキが驚きを上げているのを見て、二人に目の前の敵が何者なのか尋ねると二人は淡々と答えた。
「あれは『L&Uの実』による狂化状態・・・もう人間としては死んでいる」
えっとなって目の前の敵を見ているアルマリアたち
「1,2年前・・・GRO・・・『真世界』中で拡散した果実のことよ・・・食べれば強大な力を得られるという果実・・・ただ、それは・・・」
「人間としての感情が欠落して狂化状態に入り狂戦士という醜い化け物に成りはてる果実なんだ・・・しかし・・・妙だ・・・」
「そうね・・・」
「なにが妙なんだ?」
モルファはギンとユキが言ったことに疑問として言い返すと
「あの果実の製法や製造は・・・とっくの昔に俺が廃棄したはずだ・・・」
「それが・・・何故、今になって・・・」
「全く・・・嫌なことを思い出すぜ」
「えぇ・・・あの非合法な研究施設をね」
二人はSWOとWAOの世界にある研究施設のことを思い出していた。そしたら、ギンは『凪』を
「奏でろ・・・『凪』」
始解を解放すると狂戦士は武器を持ってギンに挑みかかった。だが、ギンは笑みをこぼしながら敵を見ていた。ギンの髪の一部がかつて神々の戦いにおいて得た『女神の力』が発動していた。
その頃、ユージたちも上空から地上に感じる強い気配を感じて下の向くと、どこからか音が聞こえて、その音がした方向に向くとそこには新型の戦闘機が飛んでこちらに向かって行こうとしていた。ジュンとランは少々慌てているとユージはユリスたちを『エマルバビロン』が出した飛空挺に用意されていた椅子に座らせる。そしたら、ユージは無窮から黄金の剣『エマルバビロン』を出し
「『アーマメント』」
武器解放をして、ユリスたちに
「あんまりしゃべるなよ・・・舌噛むから」
と忠告する。その後、地上からユーイチとリリがやって来た。ユージは二人を椅子に座らせて「舌噛まないように」と忠告する。そしたら、ユージは笑みをこぼしながら戦闘機に乗っている敵を見据えていた。ユリスはユージの髪の一部が『女神の力』で色が変わっていた。ユージは敵を見据え椅子に座ろうとしながら
「地に付する犬の分際で・・・『聖帝』の舞う天へと舞い上がるとは・・・」
ユージは敵を見据えながら
「粋がるなよ・・・ゲスの分際が!!」
ユージはそう言いながら上空に無数の金のサークルを出現させて武具を放つ。
敵である狂戦士は戦闘機を操作して躱し、飛空挺の方に目線を向けるとユージと目線が重なった。だが、ユージが放った武具は方向転換して戦闘機に襲いかかった。しかし、それすらも躱す敵の戦闘機。そしたら、敵は2発のミサイルを放つとユージは
「ちょこざいが」
と言いながら仕草をすると飛空挺の羽部分が光って移動し始め、ミサイルを躱した。だが、敵の狂戦士は雄叫びをあげながらミサイルを方向転換させて飛空挺に向かって行く。しかし、飛空挺は巧みにミサイルを躱していると、背後に2つの金のサークルを出現させて武具を放つと、ミサイルと武具がぶつかり爆発して煙を上げた。煙から敵の戦闘機が出てくるとユージは敵を見ずに
「面白い・・・こういう思考のじゃれ合いはポーカー以来だ・・・たかが狂戦士の分際でよくぞこの俺を楽しませてくれるか」
ユージはそう言いながら雲の中に突っ込んでいった。その後を追う戦闘機も雲の中に入っていった。
その頃、地上のカズたちは市街地の裏路地から感じる強い気配がする方に向くとそこから、一人の戦士が出てきた。そしたら、そこにスズ、ズィード、フィーア、スフィア、シュリンがやって来たが、カズ、ハルナ、レイは目の前の戦士の状態に驚きを上げていた。まるで、前に見たことがあるような顔をしていた。スズはカズたちに「どうしたの」と尋ねるとカズは
「あれは狂戦士・・・人間をやめた戦士」
「どういうこと!?」
スズはカズが言ったことに言い返すとハルナとレイが説明した。
「『L&Uの実』・・・その果実があの状態にさせているの・・・無理矢理ね」
「1、2年ほど前にあの果実で事件があってそれを解決したの・・・その時に浮上したのが・・・『L&Uの実』だった・・・かの『銀帝』は・・・『神下七星界』であった男が製造、製法を握っていた・・・その男は『悪魔の夜叉』フーランゴ」
「しかし・・・その事件は同盟時に解決して製造も製法も葬られた気がしたけど・・・」
ハルナとレイは互いに意見を言うとカズはこう結論づけた。
「おそらく・・・当時に製造した残りが流されて誰が口にした・・・その可能性が高い」
カズはそう言いながら『シューケー』を解放させるとハルナはカズにある変化を感じた。カズの髪の一部が変化していた。かつて女神から頂いた『女神の力』が発動していたのだ。そしたら、カズは蒼い炎を纏って飛び上がると敵は武器を構えてカズに挑みかかった。
町中を歩き回っていたユンとシノ、そして、途中で合流したミウとシズも強い気配がしたところにつくと、ユンは『見聞』で探るとあることが分かった。
「おいおい・・・ギン、ユージ、カズ・・・彼奴らそれぞれの液と交戦中だ・・・そして・・・あそこから敵が出てくるぞ」
ユンは視線を路地の方に向くとシノたちもそれにつられて見ると、そこから狂戦士が現れて雄叫びをあげた。ユンは瞬時に背中を露出した状態で戦闘態勢を取ると背中に畏れを込め始めた。だが、ユンとシノは目の前の敵の状態を見てあることを思い出した。
「こいつ・・・まさか・・・」
「えぇ・・・『L&Uの実』を食べているわ」
ミウとシズは二人が言った果実のことが分からず首を傾げる。そしたら、シノが説明しユンが補足した。
「『L&Uの実』・・・それは果実に宿っている精霊の力を取り込んで強大な力を手に入れることが出来る果実・・・」
「もともと・・・その果実の存在自体が違法であり・・・今では規制されている・・・1、2年前に研究していた果実だ・・・製造も製法も闇に包まれた果実であった」
「しかし・・・それも私たちの手によって葬り去った・・・今では規制されて手に入ることすら難しいのに・・・何故?」
「分からないことは後で調べるとして・・・今は目の前の敵に集中だ!!」
ユンはそう言うと敵は雄叫びをあげながらユンに挑みかかった。しかし、ユンは笑みをこぼしながら敵を見ていた。シノはユンの髪の一部が変化していることに気がついた。それは『女神の力』で発動し変化していることであった。
狂戦士たちがギン、ユン、カズ、ユージの所に現れたことで四人はそれぞれ臨戦態勢とって応対していた。そして、ユーヒルクの丘で激突していたギンと狂戦士の戦いは過熱していった。だが、狂戦士の攻撃を一つ一つはギンに当たることはなかった。それはギンが全てに攻撃を難なく躱してしまうからだ。狂戦士は攻撃が当たらないのが気に入らず、雄叫びをあげながらさらに手数を増やして攻撃をする。だが、ギンは全ての攻撃を精霊刀で軌道を反らしたり、攻撃そのものを躱したりして相手に血を上らせ攻撃を単調させようとした。しかし、ギンは『凪』に闘気を込め居合のように一瞬にして狂戦士に一閃する。ギンは一閃した後に
「帝剣技弐の型・・・『飛龍一閃』」
ギンが『凪』を納めると狂戦士の身体が縦に真っ二つに斬れて倒れ込んだ。そしたら、ギンはユキたちの所にやって来て
「さてと・・・ユキ・・・」
ギンはユキに手を差しのばして
「腹減った・・・サンドイッチくれ」
「はいはい・・・どうぞ・・・ギンちゃん」
ユキは両手でサンドイッチをさし渡すとギンは受け取り頬張った。それを見てゴードたちは
「敵は?」
「死んだよ・・・いや・・・救わせてやったといった方がいいかな」
「そうね・・・人として死んだ・・・あの戦士を救わせる方法は・・・殺してあげることしかないものね」
ユキもギンが言ったことに同意した。そしたら、町の方に向いて
「どうやら・・・町の方の敵も駆逐されたようだな・・・後は空か」
ギンはそう言いながらユキが作ったサンドイッチを食べ続けた。ゴードたちは唖然としていたが、はあっと息を吐いた後、シートに座り直してバスケットの中身を食べ始めた。
その頃、町の方ではカズとユンがそれぞれの敵と対峙していたが
「『神不死鳥』」
カズは不死鳥と化して狂戦士に突っ込んでいくと敵は蒼い炎に呑まれて倒れ込んでしまった。
「『瞬蓮煌』」
ユンの背中から拳に伝わった畏が塊となって拳から放たれて狂戦士にぶつかり敵の身体はバラバラに崩壊した。カズとユンはそれぞれの敵を倒した後、カズはハルナたちを連れてこの場を去って何処かの喫茶店でお茶をすることにし、ユンはシノたちを連れて『ぬら組』総本部に戻っていった。
その頃、空で戦っているユージと狂戦士。ユージは飛空挺を上下巧みに操作して戦闘機を翻弄させている。しかし、戦闘機はしつこく追いかけていた。だが、狂戦士はなかなか追いつかないので雄叫びを上げて、ミサイルの8発も撃ってきた。ジュンとランはひいぃとなりあわあわとし、リリは顔を青ざめていた。ユーイチも頭を抑えていた。しかし、ユリスは平然として敵とミサイルと見据えていた。そしたら、飛空挺は巧みにミサイルから逃げ始める。それを追いかけるミサイル、そして、狂戦士が乗った戦闘機はユージたちが乗っている飛空挺とぶつかる場所に先回りをすると、ユージは右手で頬杖をした状態で笑みをこぼすと、飛空挺の背後に今度は八つの金のサークルを出現させてミサイルと武具がぶつかり合い爆発し煙を上げる。ユージは敵を見ながらフフフと笑っていて、狂戦士は雄叫びをあげていた。
その後、巧みに移動する飛空挺を追う戦闘機。ユージは背後の戦闘機を見ながら笑みをし、飛空挺の羽が光ると一回飛空挺が回って、戦闘機の後ろを取った。狂戦士は背後を見ていた。そしたら、ユージは
「どうする・・・狂戦士?」
狂戦士は雄叫びをあげて戦闘機を器用に操作し飛空挺から逃れようとしていた。
狂戦士が乗った戦闘機が急上昇する。しかし、その後を追っている飛空挺。そして、戦闘機が雲の中に入っていくとユージは
「無駄なことを」
と言って飛空挺を操作して戦闘機を追っていった。そして、雲の中で下に急降下していると、雲を突っ切って地上を見るとユージは
「いっそひと思いに山にぶつかってみるのはどうだ・・・ゲスが」
無数の金のサークルを出現させて武具を螺旋のように放つ。だが、戦闘機は噴射口から方向転換して上空に上昇する。しかし、ユージは前に使った経験からか、武具を方向転換させて追いかけ続けた。そしたら、戦闘機の噴射口に当たり戦闘機の噴射口当たりから組む里が上がっていた。ユージはそれを見て無数の金のサークルを出現させて次々の武具を放ち続けた。そして、ついに戦闘機が完全に崩壊して地上に真っ逆さまに落ちていく狂戦士にユージは金のサークルから鎖を出して敵を縛り上げる。敵は鎖を振りほどこうとするが
「無駄だ・・・『神の鎖』・・・いかなる力を使っても振りほどくことが出来ない・・・『四聖帝』クラスなら振りほどかれるだろうが・・・貴様のようなゲスが振りほどけるものか」
ユージはそう言いながら、霧散した『エマルバビロン』を出現させ
「『リコレクション』」
記憶解放すると『エマルバビロン』から赤い網目状の線が幾重にも出現した。そして、その線が収まっていくと金の玉ができ、そこから一つの剣が出てきた。そしたら、ユージは鎖で縛った敵を遙かなる上空に放り投げると剣の円柱部分が回転し始めた。
「さあ・・・目覚めよ・・・お前に相応しい舞台は整った・・・いざ仰げ!!・・・裁きを与えよ!!・・・『天地を開闢せし乖離星』」
剣の円柱部分がもの凄い勢いで回転し、上空では雲すら巻き込んで巨大な渦ができていた。その渦が狂戦士に向かって放たれた。狂戦士は巨大な渦にぶつかりながら雄叫びをあげながら消え去った。ユージは乖離剣を『エマルバビロン』に戻し武器解放した状態で霧散させた。ユージは息を吐いて立ち上がりユリスたちの方に向くと
「悪かったな・・・気持ち悪いだろう」
「だ、大丈夫だけど・・・」
「これ以上は身が持たないわ」
ジュンとランはぐったりとした状態で言うとユーイチもリリもぐったりした状態でいた。そしたら、ユリスが
「ユージ・・・はい・・・」
ユリスはユージにサンドイッチを渡す。ユージは受け取ると
「小腹が空いていたんでしょう?」
「あぁ・・・それよりもお前は無事だったのか!?」
「えっ?・・・あれぐらい普通でしょう?」
ユージはへっといった表情をして
「流石は・・・ユリスだ・・・」
と呆れていた。




