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38話

 これは『真世界』に行く前の話。『剣霊界』、最強の流派、『剣蓮流』、『水蓮流』、そして、『北蓮流』の3つの流派の頂点を決める話しである。




 『ナイト・オブ・ラウンズ』の称号を持つジノとリーナはギンの命により、かつての地、『剣蓮流』の道場に戻っていた。ギンに課せられた修行期間は半年。半年以内に『真世界』の猛者たちと渡り合えるだけの実力を手に入れないといけなかった。特にジノは今のままではこれから先の戦いでリーナを守れないと思っていた。なので、仕方なく『剣蓮流』の道場に戻ってきた次第である。剣蓮流の道場に戻ってみると、みんな久々に帰ってきたジノたちを見て歓迎の奇襲をすると、ジノがその奇襲を一瞬のうちにやってしまったのだ。それを見て剣蓮は


「よぉ・・・ジノ・・・リーナ・・・しばらく見ないうちに剣の腕を上げたじゃないか・・・それからなんだぁ・・・ジノ・・・その目は・・・お前・・・この俺を倒したいのか?」


「そのまさかだ・・・だが・・・あんたから・・・剣蓮流に伝わる奥義を奪ってからだ!!」


 ジノが言ったことに剣蓮はいや、剣蓮とその近くにいた剣聖たちはなんだとといった顔をしていた。そしたら、剣聖の一人が


「ジノ!?・・・お前は何を言っている・・・お前が奥義を?・・・バカなことを言うんじゃない・・・あれは初代剣蓮が編み出した技・・・今の我々には使えることは出来ない」


「しかし・・・それは剣蓮のみが口伝に伝えられている・・・」


 ジノは剣聖が言ったことを事実で言い返すと剣蓮は


「ほれ見ろ・・・ジノは俺をぶっ潰してぇようだ・・・今の時代の剣蓮はお前じゃなく俺が相応しいと言っているぜ」


 剣蓮はそう言うと剣聖たちは木剣を持って今すぐにでもジノとリーナに斬りかかろうとしていた。だが、剣蓮がそれを制止する。ジノとリーナはこの場を去って個人鍛錬をしに言った。


「だが・・・今はその時じゃない・・・もって1、2ヶ月後にはジノとリーナは俺の所にやって来る・・・その時まで待とうじゃないか・・・彼奴が俺を倒しに来ることを・・・」


 それからの1、2ヶ月間、二人は互いに剣技を磨き上げながら『覇気』の鍛錬を怠っていなかった。この機関にジノとリーナは既に『真世界』の猛者といった怪物たち相手できるほどの実力を得ていた。特にジノは『聖霊軍本部』の大将と互角に渡り合えるだけの領域にいた。そして、2ヶ月後、ジノとリーナは剣蓮たちの前に立つとジノは剣蓮に木剣を突きつけると剣聖たちが


「ジノ!?・・・何のつもりだ!?」


「お前が剣蓮様に相手をするのは千万年早い!!」


 と言いながら剣聖たちは木剣でジノとリーナに斬りかかろうとした時、リーナがジノの前に立ち剣聖たちを一瞬にして一蹴させてしまった。しかも、その一瞬の間に剣聖たちの手首と足首の骨を砕かせた。そして、ジノは剣蓮の前に立ち木剣を突きつけると


「剣蓮・・・貴方を倒す」


「いいぜ・・・かかってき・・・」


 剣蓮はかかってきなと言いきる前に木剣を取って構えていた。いや、対峙していた。既にジノの木剣が剣蓮の木剣とぶつかり合っていた。だが、体勢としてはジノに分があった。剣蓮は座っていた状態から立ち上がった状態でジノの木剣とぶつかり合った。だが、次の二撃目に繋げるかどうかであった。剣蓮は既に腕が伸びきり体勢を崩されていた。しかし、ジノは腕を完全に伸びきっておらず二撃目に繋げて剣蓮に斬りかかっていった。そして、ジノの木剣が剣蓮の木剣をたたき折って手首の骨をへし折った。剣蓮はジノに木剣を叩き付けられたことで脂汗を流していた。剣蓮は脂汗を流しながらジノを見ていた。ジノは剣蓮を見ながらこう言った。


「剣蓮・・・俺の勝ちだ・・・これからは俺が剣蓮だ!!」


 ジノはそう宣言すると、剣聖たちはジノが剣蓮を倒したのに驚いているとリーナは


「お疲れ・・・ジノ」


「あぁ」


 ジノとリーナは互いに軽く挨拶していると剣蓮は手首を押さえながらジノにあることを尋ねた。


「ジノ・・・おめぇ・・・普段・・・どんな鍛錬をしているんだ?」


 剣蓮の問いにジノは


「別に・・・普段からやっている鍛錬だけど・・・」


 ジノはそう答えるが、リーナが訂正を入れた。


「嘘おっしゃい!!・・・あんた普段から『覇気』の修行をしていただけじゃない・・・今回は剣蓮流の秘奥義を修得しようとしていたじゃない!!」


 リーナはそう言うと剣蓮や剣聖たちは驚愕して声を出せずにいた。そしたら、ジノは木剣を握った状態で『武装』の『覇気』を纏わせるとジノはある技をしようとしていた。


「剣蓮流奥義・・・無・・・『無蓮世界』」


 ジノは『武装』を纏った状態の木剣で一閃すると剣蓮が握っていた木剣が粉々斬られてしまった。ジノが斬った木剣を見た剣蓮や剣聖たち。いや、ジノが使った技に驚いていた。剣蓮はそれを見て


「ば、バカな・・・ジノ・・・おめぇ・・・まさか・・・奥義を修得したのか」


「あぁ・・・今の技が奥義なのか・・・道場内で見つけた巻物に書いてあったのが奥義だったのかぁ・・・なんだぁ・・・こんな簡単な剣技だったのか」


「簡単だと・・・」


 剣蓮はジノが言ったことに驚いていると剣聖の一人が


「ち、調子に乗るな!!ジノ!!・・・お前ごときが剣蓮になる資格なんてない!!」


 怒鳴りながらそう言うとジノは


「俺だって・・・剣蓮になる気なんてない・・・俺はギンの直属剣士『ナイト・オブ・ラウンズ』の『ナイト・オブ・スリー』だ・・・こんなぬるま湯の所にいる気なんてない・・・俺の次の舞台は『真世界』だ!!・・・こんな所でいるつもりはない!!」


 ジノはそう言うと剣聖たちや剣蓮流の門下生たちは驚きを上げて声を出せずにいた。だが、剣蓮は


「ジノ・・・リーナ・・・おめぇら・・・あの小僧と共に『真世界』に行く気か」


「そうだ」


 ジノは剣蓮の問いにそう答えると剣蓮は


「調子に乗るなよ!!・・・餓鬼がぁ!!・・・おめぇらごときがあの世界・・・『真世界』で通用すると思っているのかぁ!!」


 剣蓮は大声で怒鳴りつけるとジノはそんな剣蓮を見て


「あんたは・・・『真世界』を経験して剣蓮になった・・・あの時の俺だったら分からなかったけれど・・・今の俺なら分かるぜ・・・あんたは『真世界』に怯え恐怖した敗北者の目だ・・・強大な・・・いや・・・圧倒的な力の前に恐怖した者の目だ・・・だから、あんたは俺に負ける・・・圧倒的な力に恐怖して・・・」


 ジノはそう言って剣蓮から去ろうとした時、剣蓮は折れていないもう片方の腕で木剣を握りジノに向かって斬りかかりに行った。だが、それは無駄に終わった。剣蓮の木剣がジノに当たることもなく、リーナが自分の木剣ではじき飛ばしたのだ。リーナはそんな剣蓮を見て、いや、父親を見て


「見苦しいです・・・父さん・・・父さんはジノに負けた・・・これが現実なのです・・・ジノはラウンズの三番目の称号を持つ剣士・・・私もラウンズの一人・・・十二番目の称号を持つ剣士・・・ラウンズは戦いにおいて敗北はない・・・いかなる敵にも全力を持って叩き潰す・・・それが私たちの主を守る義務なの」


 剣蓮はリーナが言ったある一言に驚いていた。それはラウンズつまり『ナイト・オブ・ラウンズ』は戦いにおいて敗北というのは存在しないということに驚いていた。それについては剣聖たちも門下生たちも驚いていたが、剣聖の一人が


「ジノ・・・リーナ・・・お前たちは恐くないのか敗北を・・・死を・・・全てを!!・・・恐くないのか!?」


「恐くない」


「恐くないわ」


 ジノとリーナは剣聖の一人の問いに迷いもなくそう答える。


「な、何故!?」


 剣聖の一人は問い返すと


「何故って・・・俺より上なんて一杯いるから・・・前にギンと一緒に来たハクリュウたちのことを覚えているだろう?」


 剣蓮や剣聖たちそして門下生たちはジノが言ったことにコクッと頷いた。


「ハクリュウたちはギンと共に『ジ・エンパイア』創立時からいた・・・その時の彼らは『聖霊軍本部』の大将を退けるほどの実力を持っていたと聞く・・・つまり・・・俺よりも上なんてごまんといるんだよ・・・だからこそ、俺はそいつらと相手をしたい・・・勝ちたいから」


 ジノはそう言って道場を後にした。リーナもジノに続いて道場を後にしようとした時


「1つ言っておきます・・・私やジノだけでなくナルスリー、シューテルも力を磨いて『真世界』の猛者たちを倒す気でいるわ・・・自分たちこそ最強だという示すために・・・」


 リーナはそう言って道場を後にした。


 そして、ギンが出した期限の半年が経ち、ジノとリーナは小型の戦闘艦空挺に乗って、ギンたちがいるのであろう『超巨大戦闘艦空挺クロウ』に向かって出航し始めた。




 ナルスリーは水蓮流の道場がある王国に帰還して道場に帰ると、道場の皆はナルスリーの帰還に喜んでいると、そこに水蓮の婆さんがやって来て


「お帰り・・・ナルスリー・・・見違えるほどに強くなったね・・・それに女らしさも・・・」


「ただいま帰りました・・・御婆様」


「帰ってきたわけ・・・いや、一時帰宅したわけを聞こうか」


「私は・・・総帥であるギンの命により半年間で剣の腕を・・・力をつけろと言われました・・・そのために道場に一時帰宅をした所存です」


「そうか・・・だが・・・お主の腕前は既にこの私・・・水蓮と同じ域にいると考えているが・・・まだ・・・力を求めるのか?」


「はい」


「何のために?」


「最強の剣士になるために・・・」


 ナルスリーは力を求める者の目をして水蓮を見ると、水蓮はナルスリーの目を見て、笑みをこぼした。


「最強の剣士か・・・ナルスリー・・・お主は『真世界』に行く気じゃな・・・」


「はい・・・私たち『ジ・エンパイア』は『真世界』に行きます・・・そして・・・ギンは・・・頂点に君臨されるお方です」


「そうか・・・『真世界』に行くんだな」


「はい」


「なら・・・」


 水蓮はナルスリーに何かを言いかけようとした時、門下生たちが


「大変です!!・・・水蓮様!?」


「どうした?」


「道場に挑戦者が・・・」


 水蓮とナルスリーは門下生たちが言ったことに立ち上がり、急いで道場に戻っていった。そこには道場破りの者たちがいた。その者たちは水蓮の顔を見ると


「こいつは驚いた・・・かの水蓮流の頂点にいるお方が・・・こんな婆さんとは・・・これで水蓮流もお終いだな」


 そう言いながら盛大に笑っていた。門下生たちはクッといった顔をして道場破りの者たちを睨んでいるとナルスリーが前に出て行こうとした。だが、それをナルスリーの腕を掴んで止める水蓮。ナルスリーは水蓮の方に向くと水蓮はナルスリーに


「ナルスリー・・・お主が水蓮だ・・・腕を掴んだだけで分かる・・・お主・・・水蓮流の全奥義を修得済みじゃな」


「えぇ・・・そうですけど・・・それが・・・」


「ナルスリー・・・お主が水蓮流を守れ・・・それが・・・前水蓮の願いじゃ」


 水蓮はナルスリーに水蓮の称号を譲ると水蓮はその場に座り込んだ。そしたら、ナルスリーは覚悟が決まったのか、真剣な表情で道場破りの者たちの方に向いて歩くと


「私が新しく水蓮になったナルスリーだ・・・この私を倒したい奴はかかってこい!!」


 ナルスリーはそう言った。ナルスリーから発する視線に一歩下がる挑戦者たち。そしたら、一人がナルスリーに向かって刀で斬りかかろうとした。だが、それはナルスリーの木刀によっていなされ反撃を受けてしまった。反撃の受けた挑戦者を見て、残りの挑戦者たちも一斉にナルスリーに挑みかかった。しかし、挑みかかった挑戦者たちを一瞬にして一掃させたナルスリー。門下生たちは今、何が起きたのか分からず、ナルスリーが一瞬にして挑戦者たちを一掃したことに驚いていたが前水蓮はそれを見て顔には出さなかったが驚きながら


「恐ろしい太刀筋じゃ・・・」


「どういうことですか!?」


「速い!・・・ナルスリーは彼奴らの剣筋を即座にいなして反撃をしたんじゃ・・・じゃが・・・その一連の動作が恐ろしいほど速い・・・儂の目でも追えるのが精一杯じゃった」


 門下生たち前水蓮が言ったナルスリーの凄さに驚愕してナルスリーの方に向くとナルスリーは一連の動作として木刀を納めると挑戦者たちの方に向いて


「まだやりますか?・・・やるというのなら・・・止めはしません・・・かかってきなさい」


 ナルスリーはまだ戦う意思があるのか尋ねると挑戦者たちは立ち上がり道場を後にしようとした。だが、一人がナルスリーにあることを尋ねた。


「一つ聞く・・・あんたはナルスリーと言ったな・・・それは『ジ・エンパイア』にある『ナイト・オブ・ラウンズ』の一人・・・『ナイト・オブ・ナイン』でよろしいか?」


「えぇ・・・私が『ナイト・オブ・ラウンズ』・・・九番目の剣士よ」


 ナルスリーが言ったことに挑戦者たちは驚きを隠さないでいた。そしたら、その一人は


「そうか・・・邪魔をしたな」


 そう言って道場を後にした。他の挑戦者たちも道場を後にした。


 そして、ナルスリーは門下生たちの所に行くと、皆から手厚い歓迎を受けた。


「よくやったわ・・・ナルスリー」


「これで水蓮流の名を汚されずに済んだよ」


「いいよいいよ・・・それに身の程を知らない剣士たちだったし」


「身の程を知らないって・・・ナルスリー・・・貴方・・・」


 門下生たちとナルスリーは少し楽しい会話をしていると前水蓮はナルスリーに


「ナルスリー・・・見事な太刀筋じゃ・・・」


「ありがとうございます・・・御婆様」


「一つ聞いてよいか?」


「はい・・・どうぞ」


「お主は・・・先ほど・・・『ナイト・オブ・ラウンズ』の九番目の剣士と言った・・・他にその剣士たちがいるのか?」


「はい・・・私の他に・・・剣蓮流のジノやリーナ・・・北蓮流のシューテル・・・御婆様が一度お目にした・・・ハクリュウさんたち・・・そのような彼らが『ナイト・オブ・ラウンズ』です」


 ナルスリーはそれぞれの名前を連想させながらそう言うと前水蓮が


「そうか・・・ナルスリーよ・・・今のお主は満ち足りているか?」


「いいえ・・・全然です・・・総帥であるギンについて行って分かったんです・・・世界はこんなに広いということに・・・そして・・・今まで敵対した相手はみんな強敵でした・・・そのような相手と相まみえて・・・今では総帥のことを感謝しています・・・私は・・・総帥であるギンの直属の剣士ですから」


「そうか・・・だそうじゃ・・・もう出てもよいぞ・・・トルル・・・」


 前水蓮は大声で誰かを呼ぶとそこに


「随分変わったね・・・いや・・・女らしく・・・綺麗な剣士になったかな」


 一人の男性が入ってきた。ナルスリーはその男性を見て顔を少々赤くしながら


「と、トルル!?・・・来てたの?・・・いつから・・・!?」


「最初からだ」


 ナルスリーはトルルが最初からいたということを聞いて前水蓮に


「御婆様!!・・・なんで最初に言わなかったのです!?」


「まぁ・・・なんじゃ・・・ナルスリー・・・お主・・・剣蓮流にいたリーナと同じように・・・幼い頃からの友のトルルと付き合ってみるのもどうじゃあ?」


「つ、付き合うって!?」


 ナルスリーは顔を赤くしながらそう言うと前水蓮はトルルの方に向いて


「トルルよ・・・ナルスリーと遊んできてはどうだ?・・・小さい頃の仲だろう」


「えぇ・・・良いですけど・・・どうするナルスリー?」


「良いけど・・・」


 ナルスリーは顔を赤くしながらそう言う。若干目線を背き、手で口を抑えながら。その後、ナルスリーはトルルに連れてかれて王都内を歩き回り始めた。それを見て門下生たちは


「ナルスリーもついに恋を・・・」


「前から結ばれると思ったけど・・・」


「それが今のとなってとは・・・運命は粋なことを・・・」


 などと言っているとそこに鷹がやって来てあるメモを受け取った。メモの内容を読んだ門下生はこの事を前水蓮に報告した。


「さっき連絡鷹からメモに剣蓮流の頂点であった剣蓮が・・・同流派のジノによって惨敗したという報告が・・・!!」


 門下生たちはその報告に小声であるが話し合っていた。


「そんなバカな・・・」


「三蓮流の一つ・・・剣蓮が・・・ジノに負けただと・・・!?」


「俄に信じられんが・・・今のナルスリーの実力を見ると・・・もしかしたら・・・」


「あり得るな・・・今のナルスリーの実力は歴代の水蓮以上・・・いや・・・初代水蓮とどうとうの実力かも知れないぞ」


 そんな話をしていると前水蓮は


「そうか・・・ご苦労じゃ・・・時代も時代かな・・・今は安定した世じゃが・・・いつか来る戦乱の世の前触れにも感じるのじゃ・・・じゃが・・・それもまた面白い・・・」


 前水蓮はそう言いながら門下生が出したお茶を飲み始めた。


 その頃、ナルスリーとトルルは王都の喫茶店でお茶をしていた。ナルスリーは店員が出した紅茶をチビチビと飲んでいるとトルルは


「ナルスリー・・・君に渡したいものがあるんだ」


 トルルは懐から小さな箱を取り出し、ナルスリーに向けて開けた。ナルスリーは箱の中身を見て口を両手で塞いだ。そして、目元には涙が溜まっていた。トルルはナルスリーに


「な、ナルスリー・・・俺と・・・け、結婚してくれ」


 トルルはナルスリーにプロポーズをするとナルスリーは目元に溜まった涙がこぼれ落ちながら


「えぇ・・・もちろんですとも」


 ナルスリーはトルルのプロポーズを受け答えると、そこに


「あらあら・・・熱いわねぇ」


 ナルスリーとトルルは声がした方に向くとそこにいた人に二人は少々驚いてしまった。


「じょ、女王陛下!?」


「どうしてここに!?」


 二人はここにいる女王陛下にわけを尋ねると女王陛下は


「いやいや・・・久しぶりに帰ってきたナルスリーの顔を見に来たのよ・・・そしたら・・・トルルとのプロポーズを見れるなんて・・・」


「へ、陛下・・・」


 ナルスリーは女王陛下が言ったことに顔を赤くしているとトルルは


「陛下・・・お願いが・・・」


「何ですか?」


 女王陛下はトルルが、お願いがあるので尋ねるとトルルは


「それは・・・俺を・・・近衛隊を抜かせてください」


 トルルは女王陛下に近衛隊の止めさせるのをお願いした。ナルスリーはえっといった表情をして


「ど、どういうことですか?」


 話の流れを掴めていなかった。そしたら、女王陛下が


「トルルは私の剣士・・・つまり・・・近衛隊の剣士なのです・・・しかし・・・トルル・・・その願いはできません」


「何故です!?・・・女王陛下!?」


「安心しなさい・・・トルル・・・貴方はしばらくの間・・・近衛隊としての任を解きます・・・ナルスリーと共に世界を見てきなさい」


「えっ?・・・それはいったい・・・?」


 トルルは女王陛下が言っていることが分からなかった。だが、今のことだけでナルスリーは何となく理解できた。女王はナルスリーの顔を見て


「ナルスリーは何となく分かったようですけど・・・トルル・・・私たちは世界を知らなすぎる・・・世界は強大な力で支配されている・・・それだけは分かります・・・これから来る事態に私は大いなる脅威を感じます・・・真の強者だけが生き残る時代が・・・来ると思われています・・・先日の新聞を読んで分かっていると思いますが・・・今の世界は不安定な情勢です」


「分かっています・・・」


 トルルも女王陛下が言っていることは分かっていた。だが、ナルスリーはここであることを付け加えた。


「ちょっと良いかしら?・・・今の世界情勢なんて・・・平和なんてものじゃないわよ・・・『三大勢力』の一つ・・・『神下七星界』の一角を潰してしまった・・・それだけで世界は大きく狂わせた・・・それについては分かっているわよね」


 トルルと女王陛下はコクッとナルスリーが言っていることは理解していた。


「それだけのことをしでかして『中央政府』は何もしてこない・・・そんなことよりもさらに大きな問題でも抱えているのか・・・それが分からない・・・それでも・・・総帥のギンが言っていた・・・「いずれ来る・・・真の豪傑たちだけが生き残る・・・新時代が・・・」って言っていたわ」


 ナルスリーはそう言うと女王陛下は


「まさか・・・今の世界がそうなっているなんて・・・そういえば・・・ナルスリー・・・聞きたいことがあるんだけど・・・先日の新聞に載っていた写真には貴方の写真が載っていたけど・・・貴方・・・まさか・・・その『神下七星界』の一角を潰した一件ってナルスリーたちが起こしたの?」


「はい・・・そのとおりです・・・女王陛下」


 ナルスリーは既に冷めてしまった紅茶を飲みながらそう告げるとトルルは


「ま、マジかよ・・・ナルスリー・・・そこまで有名になっていたんだな・・・ナルスリー・・・」


 トルルはそんなことを言っていると、そこに水蓮流の門下生がやって来てナルスリーに報告してきた。


「水蓮様・・・報告が・・・剣蓮流に変化が・・・」


「剣蓮流に変化・・・?」


「はい・・・剣蓮がジノという少年に敗北したという報告が・・・」


 門下生が言ったことにトルルと女王陛下は驚きを上げていた。だが、ナルスリーは


「流石はジノね・・・剣蓮になったのね・・・これでジノは剣蓮という名で知られることになる・・・私も水蓮という名で知られるのね・・・おそらく・・・シューテルも北蓮という名で呼ばれることになる・・・数日の後に世界中に知れ渡るわ・・・『剣霊界』最強の流派とも言われている三蓮流がたった一つの組織の幹部なのだから」


 ナルスリーはそう言うと女王陛下は


「ナルスリー・・・貴方は確か成り上がりの『ジ・エンパイア』の幹部なのよね?」


「はい・・・そうです・・・女王陛下」


「次の目的ってまさか・・・」


「はい・・・私たち『ジ・エンパイア』の次の目的は・・・『真世界』に行き・・・猛者たちを倒し・・・頂点に君臨すること・・・それが・・・私が仕える総帥の野望・・・」


「そうですか・・・トルル・・・どうします?」


 女王はナルスリーから聞いた情報を元にトルルに再度意思確認をするとトルルは


「もちろん・・・行きます・・・ナルスリーの話を聞いただけで・・・ゾクゾクしてきた・・・」


 トルルは身体中が震え上がっているとナルスリーは笑みをこぼし


「女王陛下・・・事が済めば・・・この国は私が守りましょう・・・いえ・・・正確に言うなら・・・この国は既に『ジ・エンパイア』の縄張りかも知れません・・・」


「どういうことですか?」


「私は『ナイト・オブ・ナイン』・・・つまり・・・ラウンズの一人・・・もし・・・事が終われば・・・この国は『ジ・エンパイア』の名の下に守られることになる・・・つまり・・・この国はギンの名の下に守られ・・・あらゆる者たちから脅威となり得るから」


 ナルスリーはそう言うと女王は


「それでは・・・ナルスリー・・・いえ・・・水蓮殿・・・貴方の活躍を楽しみにしているわ」


「ありがとうございます」


「トルルも」


「はい・・・女王様」


 二人はそう言った。それから数ヶ月、ナルスリーは水蓮の名にふさわしい門下生たちに教え込んでいた。そして、ギンが言われた期間に近づくとナルスリーはトルルと共に小型の戦闘艦空挺に乗って『超巨大戦闘艦空挺(クロウ)』に出航した。




 シューテルは北蓮流の道場に向かっていた。そして、北蓮流の道場に着き、道場の中に入ると、北蓮流の門下生たちはシューテルの顔を見て、動きが止まってしまった。そしたら、シューテルは


「手を止めるな・・・鍛錬を再開しろ!!」


 門下生たちはシューテルに言われて鍛錬を再開すると、シューテルは北蓮の前まで行き


「ただいま帰還しました・・・父上・・・」


「うむ・・・よく帰ってきた・・・シューテル・・・今回はどういった目的で帰ってきた・・・」


「力をつけに帰って参りました」


「そうか・・・つまり・・・この私を倒しに来たのだな・・・『真世界』に行くために・・・」


「流石は父上・・・その通りでございます・・・」


 シューテルは真剣な表情で北蓮を見ると北蓮は2メートル近い木の棒を持って立ち上がるとシューテルも2メートル以上の木の棒を持った。互いに構えて対峙し始めた。門下生たちは対峙し始めた北蓮とシューテルを見て鍛錬するのを止め、二人の戦いを見始めた。


 互いに対峙している北蓮とシューテル。二人が構えて対峙しているだけで空気が重く濃密な空気となった。そして、北蓮から先に仕掛けた。上段で木の棒を振り下ろす北蓮。だが、寸前で止めて後退した。


「やりおるな・・・シューテル・・・」


「そういう父上もな」


 門下生たちは今何が起きたのか分からなかった。だが、北蓮はシューテルを見てこう思った。


「(中々の間合い・・・隙がない・・・いや・・・隙を見せない・・・シューテル・・・お前は既に・・・北蓮の域にいる・・・だが・・・まだ・・・さらに高みをのぼるのか)」


 などと思っている北蓮に対してシューテルは


「(流石は父上・・・今の打ち込みを読んだとは・・・だが・・・その程度では・・・俺には勝てない)」


 シューテルは自身の間合いに入り込んでいくジノのことを思い出していた。ジノは致命的な攻撃以外は全て受けながらもシューテルに斬りかかる。だが、それでも受けきるシューテル。しかし、受けきるだけであった。それはジノの刀がそれ程までに重かったからだ。結局、この勝負はシューテルが勝ったが、シューテルはジノには賞賛するほどに認めていた。果敢に挑んできてそれでも倒れないジノに。その時にこう思った。


「(おそらく・・・ジノ・・・いや・・・ジノ以上のハクリュウさんたちは果敢に挑みに来るだろう・・・今のままでは・・・俺は彼らに勝てない・・・一撃一撃を重く・・・速く・・・鋭くしないと・・・これから先の相手には通用しない)」


 などと思っていたことを思い出していた。そしたら、シューテルは構えを解くと、もう片方の手に木の棒を持ち始めた。北蓮はそれを見て


「(隙だらけだ)」


 などと思ってシューテルに降りかかり行く。だが、北蓮の木の棒が当たる寸前ではじき飛ばされた。門下生たちは今、何が起きたのが分からずに言葉出ずに驚いていた。しかも、それは北蓮にも分からなかった。しかし、ある娘だけには分かった。


「凄いわね・・・シューテル」


「どういうことだ!?・・・ネネ!?」


 門下生たちはネネにわけを聞くと


「剣士は皆、構えをすれば・・・どんな太刀筋が来るのか想像できる・・・しかし・・・今のシューテルの構えは・・・いつ・・・どんな太刀筋が来るのか・・・分からない・・・私は辛うじて見えたぐらいよ・・・それだけシューテルの太刀筋は速く、重く、鋭い太刀筋だったの・・・」


 ネネはそう言うと門下生たちはネネを見ていた視線がシューテルと北蓮の方に向いていた。そしたら、シューテルは


「流石だな・・・ネネ・・・たった一太刀でそこまで見切れるとは・・・この構えに銘がない・・・ただ・・・ハクリュウさんたちやそれ以上に強い相手を倒すために編み出した構えだ・・・ですが・・・父上・・・貴方はどうして仕掛けてこない・・・俺は全力で貴方を倒しに来ているのに・・・貴方は本気を出さないのですか?」


「随分と生意気なことを言うようになったな・・・シューテル・・・お前に・・・我が流派の奥義を使うまでもなく・・・勝てるからな」


「そうですか・・・でしたら・・・こちらは本気で行きます・・・さっきの一太刀では納得いかないのでしたら・・・この一太刀を受けたら・・・そうとも言えなくなります」


 シューテルはある構えをすると北蓮はそれを見て木の棒に力を込め始めた。つまり本気になったのだ。そして、北蓮も同じ構えをすると二人は


「「北蓮流奥義・・・『竜王・一刀斬り』」」


 二人は互いに北蓮流奥義を放つ。だが、二人の決定的な違いは北蓮が一本、対してシューテルは二本で奥義を放った。そして、シューテルと北蓮は互いに背を向けた状態で立っていると北蓮が倒れ始めた。完全に倒れてしまった北蓮を見て門下生たちは言葉が出ずにいた。そしたら、シューテルは北蓮の方に向いて


「俺の勝ちだ・・・父上」


 北蓮は倒れながら


「そのようだな・・・シューテル・・・我が息子よ」


 北蓮はそのまま気絶してしまったようだ。シューテルは手に持っていた二本の木の棒を放り捨てて道場を出て行こうと歩き始めた。だが、シューテルを引き留める女性がいた。それはネネであった。シューテルはネネの方に向くと


「やあ、ネネ・・・久しぶりだね」


「いきなり帰ってきて・・・実の父を倒して北蓮になりに来たの?」


「俺は北蓮になる気はない・・・俺はただ力を求めてここに帰ってきただけだ・・・『真世界』に向かうために・・・俺の主・・・ギンを・・・世界の頂点に導かせてあげたい・・・それだけだ」


 シューテルはそう言って道場を出て行った。ネネはいや、ネネたち門下生たちはシューテルが言っていることに驚いていると北蓮が目を覚まして起き上がるとシューテルが言ったことが本当かどうか尋ねると北蓮は


「そうか・・・シューテルは・・・息子はそう言ったのか」


「はい」


「息子が言ったことは本当だ・・・自分も若い頃・・・『真世界』に行き・・・力を見せつけようとした・・・だが・・・自分は『四聖皇』の一角である・・・『白鯨のエド』に敗北した・・・その時に自分は力を求めることを諦めただろう・・・現実を知って・・・その後・・・北蓮となって道場を守続けたが・・・まさか・・・息子が・・・かつての俺以上の力を有して北蓮になり・・・さらにその高みを求めるとは・・・彼奴シューテルは・・・いったいどこまで上り詰めるだろうな」


 北蓮はシューテルがどこまで上り詰めるのかを気にしながら言うとネネは


「(シューテル・・・貴方は・・・いったいどこに行く気なの?・・・何を求めて力を欲しているの?)」


 そう思っているとそこに連絡だかがやって来てメモを落とした。一人の門下生がそのメモを拾って読むとそこに書いてある内容に驚き上げてしまう。門下生はそのメモを北蓮に渡すと北蓮はメモの内容を見て目を大きく開いた。その内容は


「剣蓮と水蓮が・・・変わっただと・・・剣蓮はジノに惨敗し・・・水蓮はナルスリーに譲ったと書かれている・・・これは三蓮流間での密書・・・これは事実だろう・・・もし・・・これが本当なら世界が動くぞ」


「シューテルはこれを承知の上で父である北蓮に挑んだのかしら?」


 ネネはメモを見てそう言うとそこに


「違うよ・・・ネネ・・・二人は力を求めて・・・やった行為・・・強者だけの世界・・・真の豪傑たちだけの世界・・・それが『真世界』・・・俺たち『ジ・エンパイア』は・・・いや・・・ギンは世界を取る気でいる・・・『剣霊界』の頂点に君臨するお方だ・・・俺はギンに仕える剣士として力を求めただけだ」


「シューテル・・・貴方はさっき・・・ギンという方に仕える剣士と言ったよね・・・それっていったい?」


「俺は『ジ・エンパイア』・・・総帥であるギン・ライラックの直属の剣士である『ナイト・オブ・ラウンズ』の一人だ・・・自分は『ナイト・オブ・テン』・・・十番目の剣士・・・ラウンズには総帥と同等に近い権限を持ち・・・あらゆる決定をすることが出来る・・・それに・・・俺たち『ナイト・オブ・ラウンズ』は戦いでは負けることない・・・つまり・・・敗北という文字はない・・・いや・・・存在しない」


「そんな・・・」


「あり得ない」


 門下生たちや北蓮はシューテルが言ったことに驚いていた。あり得ないと否定的になっていた。しかし、ネネは


「シューテルはもう帰っちゃうの?」


「いや・・・半年間はここに残るつもりだ・・・俺以外の門下生たちを鍛え上げなきゃいけないしな・・・といっても・・・この情報はすぐに知れ渡るだろうな」


 シューテルはそう言いながら空を眺めていた。そして、半年後、シューテルはネネを連れて小型の戦闘艦空挺に乗って『超巨大戦闘艦空挺(クロウ)』に向かって出航した。




 その頃、GROグランド・ライズ・オンラインの中心に位置する『中央政府』内部、『五星』がいる部屋ではある情報で驚きを上げて震撼していた。


 ここはGROグランド・ライズ・オンラインのほぼ中心に位置する『中央政府』。その機関が建っているのは世界最高峰の山脈である『スペースライン』。その山脈の頂上にあるのが『中央政府』である。その機関にいる『五星』こそ世界中の国々に指令を出し、この世界の歴史を管轄している機関である。


 『五星』は報告を出した衛兵を下がらせて互いに話し合っていた。


「まさか・・・『剣霊界』にある三蓮流の頂点にいる剣蓮、水蓮、北蓮が破れるとは・・・」


「それもそうだが・・・それよりもまずは『神下七星界』のほうをなんとかせねば・・・ダイールの後継人を決めねば・・・穴一つ抜けていけない・・・『三大勢力』の均衡は世界に直接響く・・・保たねばならぬ・・・」


「確かにそうだな・・・しかも・・・今回一件に加えて・・・あの一件を起こしたのは『第一級特異危険視』の一人・・・ギン・ライラック率いる『ジ・エンパイア』だ・・・奴らを甘く見るなと『聖霊軍本部』全員に伝えておけ」


「それだけじゃない・・・『妖怪界』では・・・かつての七星界の一人であったハムラもユン・ルイルック率いる『ぬら組』によって乾杯したという情報じゃないか・・・それに世界中の夜行たちも『ぬら組』に加担したじゃないか・・・奴らの力はますます拡大している一方だ」


「『トリエンティア』は?」


「奴らの考えなど理解できん・・・何を企んでいるか見当もつかぬ・・・特に『トリエンティア・ゼロ』・・・彼奴らだけは・・・目を離しておけぬ・・・」


「それで『神下七星界』の招集は済んだか?」


「招集の通達はしたが・・・何人来るか?」


「所詮は極悪共・・・身勝手な奴らだ」


「ダイールめ・・・厄介なことをしてくれた・・・それを討ち取った彼奴らも・・・さらに危険視しなければならない」


「その仲間たちもな・・・『ジ・エンパイア』」


「それだけじゃない」


「今や『ぬら組』、『真・整合騎士団』、『セイント・ヴォルガル・スウィーナ』も強化されている・・・彼奴らも注意しないとな」


 『五星』はそんな話をしていると、そこにまた新たな衛兵が


「『五星』・・・『五星』・・・大変なことが・・・!?」


「どうした?」


「『赤髪』に動きが!!」


「『赤髪』が・・・?・・・奴にいったいなにが?」


「前回の報告で・・・『赤髪』が全ての『四聖皇』に使者を送ったと報告をしたのですが・・・今回は・・・つい先日・・・『真世界』に送った軍の艦空挺隊を破り・・・『四聖皇』・・・『赤髪のシュン』、『白鯨のエド』、『魔王カイ』そして『大食いマム』が接触を!!」


 『五星』は衛兵からの報告で驚き冷や汗を流しながら


「なに!?」




 『真世界』、とある孤島にて集まり始めている『四聖皇』。そして、『中央政府』に集まり始めている『神下七星界』たちに『聖霊軍本部』。世界最強勢力といわれている『三大勢力』がそれぞれ集結しようとしていた。


 『真世界』、とある孤島に集まる『四聖皇』。孤島にある会議に相応しい場所に座っている『赤髪のシュン』。そこにやって来た『真世界』における最強生物とまでいわれている『魔王カイ』がやって来た。その後にやって来たのはお菓子が大好物の『大食いマム』である。最後にやって来たのは『真世界』、歴史史上伝説の怪物とまで言われる『白鯨のエド』がやって来た。そしたら、『赤髪のシュン』は他の『四聖皇』を席に座らせると『赤髪のシュン』は話を切り出した。


「白鯨・・・魔王・・・大食い・・・今日、お前たちを来てもらった理由は・・・『第一級特異危険視』たちだ」


「『第一級特異危険視』~?・・・あぁ・・・最近成り上がっているガキ共のことか」


「我々が舐めたり、油断したりするか・・・あんな餓鬼共・・・一捻り倒してやる」


 カイとマムはそれぞれ意見を述べるとエドは


「そんなことを言っていると墓穴を掘るぞ・・・カイ・・・マム・・・」


「「アッ・・・なんだと!!」」


 カイとマムはエドが言ったことに怒りながら言うとシュンは


「そうだ・・・奴らを甘く見ていると俺たちが墓穴掘る危険性がある・・・彼奴らはたった短い期間で我々と渡り合えるまでに力をつき始めている・・・少し前に『聖霊軍本部』の大将も奴らに手傷を負わされたばかりじゃないか」


「大将が甘く見ていただけだ」


「それしかない」


「アホんだらぁ・・・あの小僧共を舐めているな・・・俺やホークもジンフェーもあの小僧共に酷い手打ちを受けたばかりなんだぞ」


「なに!?・・・ホークにジンフェーも」


「世界最強の剣士とまでいわれているあいつがか!?」


「ジンフェー・・・あの戦士もそこまで言うのか」


「そうだ・・・奴らの恐ろしいことは成長速度・・・戦う度に奴らは成長し続ける・・・底知れない何かを感じ取れる感じが今でもするんだぁ」


 エドがそう言って話を切り上げた。


 その頃、『聖霊軍本部』では


「『聖霊軍本部』から『中央政府』へ・・・『神下七星界』・・・フーランゴ様・・・並びにクマグ様がご到着になりました」


 二人の『神下七星界』がやって来て『中央政府』へと移動させた。


 そして、『中央政府』にある会議所に移動させる。そこでは霊軍の将官クラスが互いに殺し合いをしていた。


「なにをする」


「いや違うんだ・・・身体が言うことが聞かないんだ」


「なにをバカなことを・・・」


「おい・・・見苦しいぞ・・・いい加減にしないか」


「フーランゴ・・・貴様の仕業か・・・いい加減に止めろ」


 霊軍の将官の一人がフーランゴの方に向くと、フーランゴは何かの動作をしながら


「だったら、さっさと終わらせようぜ・・・こんな集会なんざ・・・」


 そしたら、将官クラスが互いに剣を抜きだし、今でも斬り合おうとしていた。だが、そこに


「やめぬか・・・お主ら戦争でもしにきたのか」


 やって来たのは、当時の元帥センガイが来たのである。


「いやいや・・・ご足労であったな・・・世界の屑共」


「おうおう・・・えれぇいわれようだぜぇ」


 センガイは席に座りながら


「さっそく・・・始めよう・・・これ以上待っても誰も来ないだろうし・・・六人中二人が来ただけでも上々だ」


「だろうな・・・島の商売が変わりなくて退屈していたから・・・この招集を引き受けただけだ」


「なるほど・・・それは残念だ・・・極悪共も商売が潤うほど・・・我々にとって良いことがない」


「おいおい、そこまで言うと説教じみたことになるぜ・・・元帥センガイさんよ」


 フーランゴはそう言っていると、会議所の出入口から足音が聞こえた。


「つまらぬ言い争うが聞こえるな」


 会議場にいた誰が入ってきた者の異名を言った。


「『鷹の邪眼』」


「『聖霊軍本部』に『神下七星界』・・・その円卓も余り意味をなさないな」


「おうおう・・・えれぇ奴がきたもんだぜぇ」


「まさか・・・お前が・・・」


 フーランゴとセンガイは意外な人物が来たことに驚いていると『鷹の邪眼』と異名されているジャン・キュウール・ホークは


「フン・・・今回は傍観希望者だ・・・今回の議題の奴に興味があるだけだ・・・それだけだ」


「なんじゃ・・・ホークも来ていたのか」


 ホークの後ろからまた声が聞こえてきた。さらにそこからやって来たのはジンフェーであった。センガイはここにやって来たジンフェーに驚きを上げながら


「ジンフェー・・・貴様も来たのか!?」


「儂もホークと同じ傍観者だ・・・今回の一件の奴らに個人的な興味を持っているだけじゃ」


 ジンフェーもホークと同じことを言って席に着くとセンガイは会議の話を切り出した。


「今回お前たち『神下七星界』を呼んだわけは・・・ダイールの後釜だ」


「ふふふふふふ・・・アホだな・・・ダイールの奴は・・・」


 フーランゴは笑いながらそう言うとセンガイは


「よさんか・・・この後の後継人を決めないと・・・」


「後継人を決めても『第一級特異危険視』たちに返り討ちに遭うだけだ」


「そうじゃな・・・彼奴らは相当強い・・・舐めてかかると命取りじゃ」


 ジンフェーはそう言ってホークに賛同した。そしたら、フーランゴは


「おいおい・・・お前たち二人は・・・今回の事件の話題の男を知っているのか?」


「言うまでもなく・・・ギン・ライラックに剣を教えたのは俺だからだ」


 ホークは事実を言うとセンガイは


「なるほど・・・グレンの報告通りに貴様が修行させていたのだな・・・ホーク・・・」


「なるほど・・・それで奴の太刀筋にお主を太刀筋が見えたわけじゃ・・・じゃが・・・ホークよ・・・本当にお主が教えたのか・・・あの速度、跳躍力はお主が教えたものじゃないはずじゃ・・・」


「流石はジンフェー・・・そこに気づくとは・・・彼奴の速度と跳躍力は狼王(ゲン)蛇王(クインズ・ベルグ)とやり合った時に得たものだ・・・」


「やはりか・・・じゃが・・・彼奴の力・・・精霊の力は桁違いに以上じゃ・・・奴は神と同等の力を有している・・・儂は奴に少し前に手傷を負わされてな・・・その時に痛感した・・・あの力は世界の変えうる力・・・天と地がひっくり返るほどの力を秘めていると感じた」


 ジンフェーは自身の意見を言うとセンガイは


「まさか・・・ジンフェー・・・一度やり合っているのか!?」


「えぇ・・・儂だけではなくホークも・・・そして・・・エドのおやっさんもやり合っています・・・ギン・ライラックと・・・」


「エド・・・『白鯨のエド』もだと・・・!?」


 センガイや将官クラスの霊軍兵たちは驚きを上げていた。そしたら、ホークは席を立ち、会議場を出て行こうとした。それを止める霊軍兵たち


「『鷹の邪眼』・・・どこに行く?」


「今回の議題はこれで終わる・・・ダイールの後継人も決まらずにな」


 ホークが言ったことになっとなり固まる。ホークはついでと言うばかりかこんなことを言った。


「それにもうすぐ・・・『赤髪』の方のところも決裂して終わるはずだ・・・『第一級特異危険視』の勢いを止めることも出来ずにな・・・引き際だ・・・」


 ホークはそう言って会議場を後にした。




 その頃、『真世界』、孤島にて話し合っていた『四聖皇』は互いに話がこじれ決裂して終わってしまった。


 赤髪は今回の話し合いで互いに気をつけようと言っただけなのに、カイとマムは自意識過剰に反応して一通り文句を言って孤島を後にした。エドは去り際にあることを言った。


「ハナったれ小僧・・・お前が言ったことは彼奴らに聞きやしない・・・だが・・・お前の行動は正しい・・・急成長する餓鬼共を倒すなら今しかない・・・だが・・・奴らの恐ろしいところは・・・その学習能力にある・・・俺たちは墓穴を掘って完敗するかも知れないな」


 エドはそう言って孤島を後にした。シュンはエドに言われたことを思い出した後、空を見上げていた。




 その頃、小型の戦闘艦空挺でクロウに向かっているシューテルとネネは空挺内でお茶をしていた。


「しかし・・・ネネが準備をしてこの艦空挺に潜んでいたとは・・・まぁ・・・目的は一緒に行きたいだろうな」


 ネネはシューテルに的確に言われてしまい、顔を赤くしていた。だが、シューテルは


「まぁ・・・お前だけは連れて行こうかと考えていたから」


 ネネはえっといった表情をしてシューテルを見ていた。そしたら、ネネは彼が私を連れて行こうかと考えた理由を分かると


「もしかして・・・自分を制御出来る人が欲しかったのかしら?」


 シューテルはネネの指摘を聞いて紅茶を飲むのをやめると


「なにを言っているんだ・・・俺は・・・お前が好きだから・・・連れて行こうとしただけだぞ」


 ネネはシューテルからの告白にえっとなって顔を一気に赤面して紅茶をチビチビと飲み始めた。そんな中、シューテルは


「ギンたちと冒険をすると身体からゾクゾクするんだ・・・世界にはこんなに強い奴がいることとは思わなかった・・・世界が広いことに痛感したぜ」


 シューテルは身体中から震え上がっているとネネは笑みをこぼしていると


「シューテル」


 シューテルはネネに声をかけられてネネの方に向くと


「不束者ですが・・・これからのよろしくね」


 ネネはとびきりの笑顔で言うとシューテルは


「あぁ・・・こちらもな」


 シューテルも笑顔で言った。

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