34話
影山家にてユージ・レイロックこと影山竜二は八川由利、七星純菜、二川蘭とお茶で楽しんでいると純菜が
「そういえば・・・由利と竜二はどうやって再開して仲良くなったの?」
「それは同感・・・あんたたち小さい頃から喧嘩していることが多かったじゃない・・・どうしたら・・・そんなに仲良くなったのかしら?」
純菜と蘭は竜二と由利がどうやったら仲良くなったのか気になってしょうが無かった。そしたら、竜二は息を吐きながら昔話をし始めた。
「しょうが無いねぇ・・・いいよ・・・話してあげるよ」
ユージたち『真・整合騎士団』がSWOにやって来て半年ぐらい経過した頃。ユージは正体を隠し攻略に参加しようとしていた。
そんな中、攻略のリーダーだったのがユリスであったのだ。しかし、ユリスはユージの顔を見るだけで嫌みやらよく喧嘩をしていた。しかも、それは攻略組の中では日常茶飯事であった。そして、ユリスは攻略隊の皆に
「それでは・・・今回の攻略会議を終了いたします」
ユリスは部下を連れて会議場を後にした。会議場を出る最中、ユージに向いてベーとして出て行った。ユージもフンとしてユリスから目線を反らした。そしたら、ユージに向かっていく一人の男性がやって来た。
「よぉ・・・お前らは相変わらずだな・・・お前たちはなんで喧嘩することが多いんだ」
「きっと、スタイルが似合わないだろうな」
「スタイル?」
「そう・・・君も知っての通り・・・俺は比較的に優しい・・・相手を思いやる心という良心がある・・・だけど・・・ユリスたち『精錬騎士団』は過激的な人たちが多いじゃん・・・だから・・・僕とはそりが合わないと思うんだ」
ユージはそう言って会議場を後にした。しかし、男性は
「そうかな・・・ユージ・・・おめぇも嬢ちゃんと気が合うところはあるぜ」
そう言って男性も会議場を後にした。
その後、ユージはいつもの店に行って食事を取ろうとした時、そこには『精錬騎士団』のユリスがいたのだ。ユリスの部下の騎士がユージを見てヤベぇとなりユリスの視線にユージが見えないように立ちユリスからユージを見えないようにした。ユージは部下の騎士たちの配慮に感心していつもの席に座ると店員はユージにいつものでよろしいでしょうかと尋ねるとユージはコクッと頷いて食事が来るまで気配を殺していた。店員は相変わらずといった顔をして料理を作り始めた。ユリスは店員が作っている料理に視線を向けると
「店員さん・・・今作っている料理・・・メニューにない料理ですよね」
「えぇ・・・この料理は・・・いつも店に来ている常連客に出す料理で・・・いつも毎日来ておられる方です」
「へぇ・・・そうなんですか・・・」
ユリスはそう言いながら辺りに視線を向けると一番目にしてはいけない人を目にした。部下の騎士たちはヤバいと顔を青ざめているとユリスは目にしてはいけない方に目を向けた。それは気配を消しているユージであった。ユージはユリスの方に視線を向けるとはぁっと息を吐いた。そしたら、ユージは立ち上がりユリスの隣に座ると部下の騎士たちは全員冷や汗を流して喧嘩が起きないように祈っていた。ユージはユリスの隣に座るとユリスはユージに胡乱な眼で、いかがわしい眼で睨んでいた。ユージは平然と料理が来るのを待っていた。他の客はユージ、ユリスの不穏な空気を避けていた。そしたら、ユージは
「そう睨むな・・・他の客に迷惑が掛かる」
「別にあんたの睨んでないわよ」
「じゃあ・・・いったい誰を睨んでいるんだい?」
「うぬぬ・・・」
ユリスはユージがさらに睨みを強くすると部下の騎士たちはもう身体中から冷や汗を流し続けた。そしたら、店員がユージに料理を出すと、ユージは料理を食べ始めた。ユリスはユージが食べている料理に物欲しそうに見ているとユージは
「食べたいのか?」
「べ、別に・・・ただ美味そうに見えただけで・・・食べたいとおもって・・・」
ユリスは否定的なことを言っている途中でユージが料理をユリスの口に突っ込む。ユリスはユージに料理を突っ込まれたことで顔を少々真っ赤にして口からフォークを出すと、口に入った料理を味わっていた。ユリスは料理を美味しそうに食べると、ユージは
「マスター・・・いつもの奴・・・もう一つ頼む」
「はい分かりました」
マスターはユージと同じ料理を作り始めた。そして、料理をユリスに出すと、ユリスはユージに向いて
「借りだなんて思っていないよ」
「貸しだと思っていないから安心しな」
ユージはそう言って食事を再開した。ユリスも食事をし始めた。それを見て部下の騎士たちはほっとすると気が抜けたのかテーブルに突っ伏していた。食事を終えるとユージはユリスの代金も払って店を出て行こうとしたとき、マスターが
「ユージ・・・君とユリスは相変わらず・・・仲が悪いねぇ・・・なんでかな?」
「気が合わないだけさ」
「同感よ・・・私もあんたとは気が合わないわ」
ユージとユリスは目線だけでバチバチとしているとマスターは
「そうなの・・・私から見れば・・・二人は気が合うと思うんだよね」
「「はぁあー・・・俺が(私が)・・・こいつを(こんな人を)」」
二人は声をそろえてそう言うとユージとユリスはまた睨み合うとマスターは
「うん・・・気が合うねぇ・・・君たち・・・」
「邪魔したな・・・マスター・・・」
ユージはマスターにそう言って店を出て行った。ユリスも部下を連れて店を出て行きユージと反対方向に歩いて行った。そんな中、マスターは
「うーん・・・私の目にはあの二人は仲良いと思うだけどねぇ」
マスターはそう言って皿を洗い始めた。
道端を歩いていたユージは寄り道をして平原に着くと無窮から白き剣『エクスカーバル』を出し握ると、もう片方の手に蒼き剣『ユミヘル』を出し握る。ユージは『ユミヘル』を『アーマメント』とするとユージの周囲から草木がだんだんと凍っていく。だが、ユージはこのままじゃダメだと思っていた。それは『シャーラン・ドルク』でのギンや他の奴らのことを思い出していた。ギンは炎を斬って自分の力の糧にして斬撃を放った。しかも、ユージたちを威圧して動きを止めた。その時にユージはこう思った。
「(今の俺じゃあ・・・彼奴には勝てない・・・このままじゃ・・・仲間を守れない・・・ちくしょう・・・ちくしょう・・・)・・・ちくしょう!!!!!!」
ユージは悔しく雄叫びをあげると、突如、ユージの目の前の光景が灰色一色に染まった。ユージはそれを見ていったい何が起きたのか分からなかった。しかし、周囲の動物たちはユージの威圧でどんどんと気絶していった。ユージはそれを見て
「(今のいったい何だったんだ!?)」
不思議そうに思っていると、ふと周囲から何かの気配を感じ取れた。しかも、この気配の主は完全に気配を消しているのにもかかわらずユージは気配を感じ取った。そしたら、ユージは剣を握った状態で力を込めると手が黒く変色して剣がその黒いのに変色していくのだ。ユージはそれを見て自分の身体にいったい何が起きたのか不思議そうに思ったが、今は気配を殺した敵に集中するだけであった。そして、ユージは茂みに隠れている敵に向かって剣を振るおうとした時、不意に声をかけられた。
「待つのじゃ・・・儂はお主の敵ではない・・・剣を納めてくれ・・・頼む」
ユージは敵にそう言われては仕方なく、剣を納めると敵は自身の名を言った。
「儂はジンフェーという者じゃ・・・お前さん・・・『真・整合騎士団』の団長・・・『青薔薇』のユージで間違いないか」
「あぁ・・・そうだが・・・俺に何かようか?」
「いやな・・・お主は『真世界』は初めてだと思い・・・一つ・・・『真世界』の経験者としてアドバイスしようと思ったんじゃ・・・」
「アドバイス?」
「そうじゃ・・・ついさっきの現象のことについてじゃ・・・それは『覇気』と言うってのぅ・・・本来人が持っている力のことじゃ・・・威圧、気迫、気合いといったのがそうじゃ・・・しかし・・・本来は長期の鍛錬で開花するのじゃが・・・お主のように覚醒したりする・・・」
「『覇気』・・・それが前にギンが使ったものなのか」
「お主・・・ギンにあったのか・・・」
「あぁ」
「そうか・・・確かにギンは既に『覇気』を修得済みじゃ・・・しかし・・・彼奴の基本的スペックは化け物並じゃ・・・君もギンと同じ力を秘めている・・・いまこの力を習得しとかないと・・・これからの世界は通用せんぞ」
ユージはジンフェーに言われたことに痛感して悔しがっていた。
「ちょうど良い・・・儂がここで教えてやろう・・・お主ならすぐに修得できるはずじゃ」
「あぁ・・・分かった・・・頼む」
ユージは今晩、ジンフェーのもとで『覇気』の修業をしていた。
その頃、ホウたちも独自に修業をして『覇気』が目覚め修業し始めた。そして、翌日、ユージはユリスたちの攻略に参加し、ボスをやり合っている最中、昨晩修業した『覇気』でボスを倒すことに専念する。ユージは剣に『武装』の『覇気』を纏わせる。ユージはその剣を見て昨晩のことを思い出していた。
「『覇気』には三つあって・・・1つめは『見聞』・・・2つめは『武装』・・・3つめは『覇王』・・・1つめは相手の力量、気配、先の動きを予測できる・・・2つめは見えない盾があると考えよ・・・その盾は並の攻撃をはじくことができる・・・そして、その盾は攻撃にも転じることが出来る・・・霊軍の大将を知っておるじゃろう・・・ああいう奴らに対抗できるのはこの『武装』の『覇気』が唯一無二の有効手段・・・全てを実態として捉えることが出来る・・・3つめはこの世で最も名を上げる者にはその『覇気』を持っている・・・相手を威圧する『覇気』じゃ」
思い出していると、ユージは黒くした剣でボスに斬りかかるとボスの左腕は切られ、左腕がポリゴンと化して消滅した。そしたら、ボスはユージにヘイトが溜まり右腕で果敢に攻撃を仕掛けた。しかし、ユージは両目を閉じ『見聞』で躱し始めた。ユリスたちはユージの攻撃、回避に驚いていた。そしたら、ユリスは
「(なんで彼奴は・・・いつも・・・いつも・・・私の先を行くの・・・ユージ・・・)」
内心悔しがっているとユージはユリスたちに
「今のうちにボスにとどめを刺せ・・・早く!!」
ユージはユリスに指示を出すとユリスは皆にとどめを刺せと指示を出す。そして、みんなでボスを倒して報酬を手に入れるとユージはここから去った。そして、いつもの平原で鍛錬していた。しかも、『ユミヘル』と『エクスカーバル』を出して、『エクスカーバル』に『武装』の『覇気』に纏って斬撃を放つと木々が大きく揺れた。そしたら、ユージは茂みの方から何やら気配を感じた。
「(この気配・・・ジンフェーではないな・・・力量からして手練れではあるが・・・俺より下のようだ・・・しかも・・・この気配からして女性・・・)」
ユージは気配を感じた方に向いて歩き始める。茂みに隠れていた者は気づかれたと思って剣に手をつけているとユージは自身が持つ『超直感』で茂みに隠れている者が誰かに気がついた。
「なんだ君か・・・ユリス出てこい・・・出てこないと斬るよ」
ユージはそう言って剣を構えると茂みからユリスが出てきて
「出てきたわよ・・・ユージ・・・」
ユリスは茂みから出てきた。何やらふてくされていた。
「完璧に気配殺したのに・・・」
ユリスの目元には涙が溜まっていた。ユージはそれを見てやっばと思い泣かせないように宥めさせるとユリスはフッフッフッと笑い始めたのだ。
「なんだ・・・あんたって本当に優しいのね」
「大きなお世話だ・・・それより何か用があってここにいたんだろう」
「はっ・・・そうだった・・・あんた・・・こんな所で鍛錬していたの・・・」
「そうだけど・・・言っておくけど・・・お前に教えることなんて無いからな・・・鍛錬の相手もいらないし・・・」
「そ、そうなんだぁ」
ユリスは残念そうな顔をするとユージは女性を悲しませるのは男として恥ずかしいので仕方なく
「分かったよ・・・鍛錬の相手にはなってやるよ」
ユリスはそれを聞いてパァアアアーと明るくなって「うん」と頷くとユージは
「(俺も随分と甘くなったな)・・・・・・ライ、エモール、ロコ、レーゼ・・・来ているんだろう」
「お呼びですか・・・団長」
ユージの呼び出しにライ、エモール、レーゼ、ロコがやって来た。ユリスはいきなり現れた四人に驚きを上げているとロコはユリスにいかがわしい視線をする。そしたら、ライはユージにある報告をした。
「報告します・・・『聖騎士界』にいる『聖堂騎士団』がこの世界に来ています」
「しかも・・・近い将来・・・奴らは私たちに一悶着をする可能性が」
「それにより『五騎士星』の方々も準備を開始しています」
「団長・・・ご指示を・・・」
四人からの報告でユージは少々思案すると
「仕方ない・・・お前らは奴らの動きを調べ上げろ・・・『五騎士星』は指示がある待機と伝えてくれ」
「了解しました」
ライたちはユージからの指示を受けて直ちにいきなり去っていった。そんな中、ロコだけはユリスにいかがわしい視線をして去って行った。そしたら、ユリスは
「ちょっと!?・・・今の彼らはなに?」
「あぁ・・・彼奴らは俺の部下だよ」
「あんたの部下?・・・あんたってどっかの団長なの?」
ユリスは首を傾げながらそう言うとユージは
「まぁな・・・それについてはまだ後で話すよ」
ユージはそう言って平原を後にした。ユリスもユージの後について平原を後にした。
翌日、ユリスは自分の寝床で目を覚まし起き上がると数日前のことを思い出していた。思い出した途端、顔を真っ赤にして頭をブンブンして霧散させると
「(違うわ・・・私があんな奴のことを・・・)」
ユリスは感情の高ぶりを抑えようと瞑想する。だが、ユージのことを思い出すと感情が高ぶり精神統一が出来ようで出来なかった。ようやく、ユリスは精神が落ち着くと
「(ユージ・・・私の事をどう思っているんだろう)」
ユージがユリスをどう思っているのが気になって内心落ち着きがなかった。
ユリスは今回の攻略会議に参列し全体案を考えているとそこに突如、襲撃に遭った。攻略隊の皆はいきなりの出来事に慌てているとユージは
「(この手のやり方は間違いない『聖堂騎士団』だ・・・まずい・・・敵の狙いは人質だ・・・早くしないと・・・ユリスが危ない)」
ユージは無意識のうちにユリスを助けようとした。しかし、『聖堂騎士団』の一人がユリスを人質に取った。それを見た部下の騎士たちがユリスを救おうと『聖堂騎士団』の団員が部下の騎士たちを斬り伏せてしまった。攻略隊の皆はやられた者たちの身体から血が流れていることに怯えて縮こまってしまった。しかし、ユージだけは果敢に剣で斬り込んでいく。『聖堂騎士団』の団員はユージの剣に斬りつけられ負傷する者が現れた。攻略隊やユリスはユージが迷いもなく斬り伏せることに言葉を失っていた。そしたら、ユージは
「シャルル、ホウ、ララ、リン、ナルカ・・・来い」
ユージは『五騎士星』を呼ぶとシャルル、ホウ、ララ、リン、ナルカがやって来て、そして、部下を引き連れてやって来た。ユージは
「お前ら・・・『聖堂騎士団』を全滅させろ・・・俺に修行の成果を見せてもらおうか・・・行け!!」
ユージがそう命令を出すと『五騎士星』、その部下たちは『聖堂騎士団』の団員とやり合い始めた。そんな中、ユージの右腕であるシャルルはユージの顔を見て分かってしまった。そして、ホウ、ララ、リン、ナルカに話すと
「えぇ!?・・・ユージの奴・・・怒っているの!?」
「もしそうだとしたら・・・あれが出る前に倒さないと・・・」
「私たちも死んでしまいます」
「あぁ・・・せめて『裏時間』だけは使わないで・・・」
「本当だよ・・・『裏時間』だけは使わないでよ・・・ユージは本気で怒った時は加減なんてしないから・・・本気で相手が死んでしまうよ」
シャルル、ホウ、ララ、リン、ナルカ、『五騎士星』はユージが『裏時間』を使用する前に全滅させることにした。そんな中、ユリスを人質に取った『聖堂騎士団』の一人がユリスの首元に剣の刃を当てながら
「お、お前たち・・・人質がいることを忘れるな・・・さもないと人質を殺すぞ!!」
シャルルたちは顔には表れなかったが止めさせるように『聖堂騎士団』の一人に言った。
「それだけはするな」
「もしそんなことをしたら」
「君の命はないぞ」
「私たちがじゃない」
「ユージの手で!!」
「なに!?」
『聖堂騎士団』の一人がそう言った途端、人質として取っていたユリスが消えていて、そのユリスはユージの腕の中にいた。ユリスはさっきまでの行動が目で追えなかった。しかし、『五騎士星』の目には見えていた。
「(なんて速さ・・・いや・・・)」
「(これは・・・『裏時間』の応用)」
「(己の肉体的速度を加速させて・・・認識速度を飛躍的に向上させた)」
「(しかし・・・それは肉体の負荷が凄まじいから・・・人間には決して使えない・・・)」
「(だが・・・それを可能にするのが・・・驚異的な肉体に・・・『裏時間』にも耐えうる精神力・・・)」
「えっ?・・・えっ?・・・いったいどうなってんの?」
ユリスはどうしてユージの腕の中にいるのか分からなかった。しかし、今の現状だけで理解できた。
「(どうやら私・・・ユージの腕の中にいるのね・・・私・・・今にでも昇天しそうだわ)」
ユリスは内心昇天しそうな気持ちでいた。だが、ユージはユリスの顔を見てほっと息を吐くと『聖堂騎士団』の一人の方に向いてこう言い放った。
「かの『聖堂騎士団』もここまでするとは地に堕ちたな・・・この僕を怒らせた罪は重いぜ」
「何を言うのだ・・・我らこそ『聖騎士界』・・・最強の騎士団・・・貴様らごときに破れたりはせん!!」
「そうかい・・・じゃあ・・・これからは僕たちの騎士団が最強の騎士団と呼ばせてもらおう」
ユージは無窮から蒼き剣『ユミヘル』を出す。
「やはり・・・僕のお気に入りの剣は・・・こいつかな・・・『ユミヘル』」
ユージは蒼き剣『ユミヘル』を構えると『聖堂騎士団』の団員はその剣に怯えていた。
「この剣が怖いかい?・・・恐いだろうね・・・かつて・・・君たちこの剣で凍らせたものね」
ユージはそう言うと『聖堂騎士団』の団員は皆恐れをなして逃げ出した。逃げ出す『聖堂騎士団』を追おうとした『五騎士星』たち。だが、ユージがそれを止めた。しかも、蒼き剣『ユミヘル』に『武装』の『覇気』を纏わせて斬撃を放つ。ユージが放った斬撃は逃げ出した『聖堂騎士団』に直撃して全員身体中傷だらけになって倒れ伏していた。シャルル、ホウ、ララ、リン、ナルカは部下たちに『聖堂騎士団』の身柄を拘束させて、この世界の牢屋に輸送されてしまった。そして、ユリスはというと、ユージの腕の中にいた所為か。ぽぉーとした状態でユージを見ていたのだ。流石のユージもこれには内心驚きながら「これらはもしかすると・・・もしかして・・・」と思っていた。その後、ユージはユリスを『精錬騎士団』に預けてシャルルたちと共に『ゼラウス』に一時的に戻った。
数日後、ユージはいつもの店にいた。そして、マスターにいつものを頼む。ユージは料理が来るまで待っていると店に入ってきた客に他の客が驚きを上げていた。そして、ユージの隣に座るとマスターに料理を頼もうとした時、ユージが
「マスター・・・こいつにもいつもの奴を頼む」
「りょーかい」
マスターはそう言って料理を作り始めた。そしたら、ユリスは
「ちょっと・・・せっかくの頼みたかった品があったのに・・・」
「お前が食う品があったか」
「あ、あったわよ」
ユリスはユージの問いに曖昧な返事をすると
「ユージさんは・・・ここの品を全部食べてらっしゃるので・・・」
とマスターが言うとユージは
「チッ・・・マスターめ・・・余計なことを」
「ここの品全部食べたの・・・それって毎日?」
「毎日だよ」
ユージはユリスの問いに平然と答えるとユリスは少々驚いていた。そしたら、マスターはユージとユリスにいつもの品を出すと二人は
「「いただきます」」
料理を食べ始めた。食事を食べている最中、ユージはあることに気がついた。
「(これは・・・もしや・・・)」
そして、マスターに視線を向けるとマスターはニヤニヤとした顔をしているとユージは
「(マスター・・・謀ったな・・・その手に乗るか)」
ユージの策略に乗らないように努力するが、ユリスが
「ねえねえ・・・あんたの食べさせてよ」
ユリスはユージに強請らせる。しかも、口を開けていた。ユージはますますこのシチュエーションが予想通りに動いてしまった。そして、マスターの方に向くと
「(マスター・・・覚えていろよ!!)」
ユージはマスターに睨み付けるとユージは仕方なく自分の料理をユリスの口に入れるとユリスはユージが口に入れた料理を頬張って堪能しているとユージはマスターに
「マスター・・・今日の代金は・・・いつもの代金で良いよな?」
「はぁ!?・・・何を言っているんだ・・・それはないよ」
「良いよね?」
ユージはマスターにニコッと微笑むとマスターはうぅううっと言っていてガッカリしていた。
「分かったよ」
そのやり取りにユリスたち『精錬騎士団』以外の客はまたかといった顔をしていた。そんな中、ユリスは料理を出しているとユージはそれを頬張り堪能した後、ユージとユリスは料理を完食するとマスターに代金を払って店を出ていった。ユージから代金をもらったマスターは
「クソォおおおー!!・・・またしてもやられた・・・次こそは断ってやるぅううううー!!」
嘆いていた。客たちははぁっと息をついていた。店を出ていたユージとユリスはユリスがユージの腕を絡んで抱きついていながら歩いているとユージはとある店に立ち止まるとユリスは
「この店に用があるの?」
「まぁな」
ユージはそう言って店に入っていくとそこでは先に来ていた客と売買していた。そして、客はガッカリしてトボトボと店を出て行った。そしたら、ユージは
「変わらないねぇ・・・そういう阿漕な商売は・・・」
「おっ・・・ユージ・・・相変わらずの辛口だな・・・安く売って安く買い取る・・・それが俺の商売のモットーだから」
と言うとユージは
「まぁ・・・俺もその商売には賛同するよ・・・最近の商売を見ると・・・平均価格より少し高めで商売しているし・・・困ったもんだよ」
「そうだな・・・ところでユージ・・・このアベル雑貨店に今日はどう・・・いった用件で・・・」
アベルはユージと一緒にいるユリスを見てユージをカウンターに引っ張る。それによってユリス絡みから解放されるユージ。ユリスは少々残念がっていた。
「なぁ・・・お前とユリスは仲悪かったよな・・・そんなお前らがどうして」
ユリスはユージとアベルの会話を聞いて苦笑いをしていた。
少々時が経過して、アベルがユージにとある品を出した。
「これは?」
「こいつはここ最近この世界で出回っている果実だ」
ユリスはアベルが言ったことにえっと驚いて
「そんな・・・そんな商品見たこともないわ」
否定的なことを言うと
「表向きにはな・・・この果実は裏の中で売買されている果実だ・・・『精錬騎士団』の副団長の一人であり会計顧問のユリスでも知られていないことだ」
「そんな・・・」
ユリスはあり得ないといった顔をしているとユージは
「で・・・その果実の特徴は・・・」
「あぁ・・・この果実にはもの凄い力が秘めているという話だ・・・」
「もの凄い力?・・・それっていったい?」
「分からないが商品名は『L&Uの実』らしい・・・正確な商品名は知らないが・・・闇の世界ではそう呼ばれている」
「価格は?」
「価格もな・・・だが、分かることは高値での商売をしている話だ」
「闇の世界では・・・表向きな商売ができない商品がある・・・武器の密輸、その果実といった物だ」
「その商品はどういった目的で使われるの?」
「戦争だ」
「えっ!?」
ユリスとアベルはユージが言ったことに驚きを上げていた。
「今、世界中のVR世界は密輸による戦争が活発に起こっている・・・この果実も裏で取引されているとしたら・・・合点がいくよ」
「合点がいくって?」
「世界中の大物たちが急速的に力を増している情報が流れていた・・・もしかしたら・・・この世界でその果実を作っている工場があると予想できる」
「だけどよ、ユージ・・・この果実を取引しているギルドは・・・例の殺人ギルドにまでこの果実は流れているんだ・・・近い将来・・・殺人ギルドを討伐するだぞ」
「そうだな・・・ユリス・・・奴らのアジトは割り出せたのか」
「どこの誰かは知らないけど・・・有力な情報を手に入れたわ」
「そうか」
ユージはユリスが言った情報に疑問視していた。しかし、可能性といった考えはしていた。
「(その情報の提供者は・・・おそらく・・・殺人ギルドの誰かが流した情報だ・・・奴らの目的は攻略鯛の皆に殺しというのを体験させるために・・・ったく・・・嫌らしい手だ)」
ユージはそう考えていると、ユリスは
「ユージ・・・どうしたの?」
「いや・・・何でもない・・・アベル・・・その件について・・・他に尋ねた奴はいるか?」
「いや、いない」
「そうか・・・じゃあ、行こう・・・ユリス」
ユージはユリスを連れてアベルの雑貨店を出て行った。
アベルの雑貨店から出たユージとユリスは町を歩き始めた。しかも、ユリスはまたユージの腕に絡みついて抱きついたのだ。そしたら、ユージはいつもの平原に向かって歩き始めた。そして、平原に着くとユージは横になって眠り始めた。つまり、昼寝をし始めた。ユリスはそれを見て少々ガックリしてしまう。しかし、すぐに切り替えて近くに影がある場所を探すと近くに木があってそこまでユージを運ぶと木を背にして膝にユージの頭を乗せてユリスも眠り始めた。ユージとユリスが寝ている場所は誰も知られていない神聖な場所になっていた。
夕暮れ時にユージは柔らかい感触するので、目を開けてみると目の前に寝顔のユリスを見てユージはドキッとした。ユージは今、感じている感触がもしかしたらと思い目線を横に向けるとそこにはユリスの膝の一部が見えた。ユージはこう結論づけた。今、ユージはユリスの膝の上で寝ているということになる。これは全ての男性が望む膝枕である。そしたら、ユリスが目を覚ましユージの顔を見ると、顔を少々赤く染めていた。
「起きても良いかな?」
「うぅん・・・もう少しだけこのままでいさせて・・・」
「分かったよ」
ユージはそう言って目を瞑った。そして、少し時が経過するとユージは目を開けて
「もう良いかな」
「うん・・・良いよ」
ユージは起き上がると軽く準備運動をすると、ユリスも軽く準備運動した。準備運動をしたユージとユリスはその場に座り込んで平原に吹く風を感じているとユリスはユージに
「ねえ・・・ユージ・・・」
「なんだい・・・」
「ユージは私の事をどう思っているの?」
ユリスはついにユージがユリスのことどう思っているのか尋ねてみるとユージはクイクイと手招きするとユリスはそれに応じてユージに近づくとユージはユリスの唇を重ねるというか唇を奪うとユリスは顔がどんどんと赤く染まっていき、ユージはユリスから離れると顔を少々赤く染めながら
「これで・・・俺がお前に対する質問の答えになるかな」
ユリスはそのまま状態でコクッとも頷かないでいた。その間、ユリスは
「(えっ・・・えっ・・・えっーーーーーーー!?・・・ど、どど、どうしよう・・・わ、私・・・ユージとき、キスをしてしまった・・・それってつまり・・・ユージも私の事を・・・す、好きということ!?)」
そして、感情の高ぶりが収まるとユリスは
「ユージ・・・ユージは私のことを好きということで良いよね?」
「そうじゃなきゃ・・・さっきのことはしないよ」
「そ、そうだよね・・・///」
ユリスはさっきのことを思い出して顔を赤く染めていた。そしたら、ユージは平原に咲いている一輪の花を見つけ摘むと神威で手を加え、ユリスの髪に添えると
「うんうん・・・似合うね・・・この平原だけに咲くという・・・ユウマリの花・・・ユリスの髪と良く合うよ」
「ユウマリの花?」
「この平原は特殊な環境でね・・・ここに咲く草木はその環境の影響で特殊効果が付与されている・・・ユウマリの花には恋が実るとも言われていて・・・この平原で恋が実るとあの花が咲くと言われている・・・しかも・・・花の色は女性に似合う色に咲くと言われている・・・だから、俺はここでしようかなと思ったんだ」
ユージはそう言うとユリスは髪についているユウマリの花を取り見てみると、花に何かをコーティングしていた。そしたら、だんだんと花がアクセサリーへと変わっていった。ユリスはアクセサリーを見るとさっきの花の色をした花柄のアクセサリーになった。ユリスはそれを見て嬉しそうに見ているとまた、髪に付け直すとユリスは笑顔で
「ありがとう・・・ユージ」
ユージはユリスの笑顔にドキッとする。
「どういたしまして」
ユージは礼を言うと今度はユリスが平原で何かの花を見つけ花を摘む。ユージはその花を見て
「こいつは・・・フネルプの花・・・言い伝えでは・・・その花にはどんなことがあっても切れない思いが出来ると言われている・・・ちょっと失礼・・・」
ユージはフネルプの花に神威を流すと花がだんだんと二つの指輪に変わっていった。しかも、同じ色の指輪であった。ユージはそれを見てユリスの指に指輪をはめる。そしたら、ユリスもユージの指に指輪をはめてあげた。ユージとユリスは互いに笑みをするとユージは改めて自己紹介をした。
「俺はユージ・レイロック・・・『真・整合騎士団』の団長・・・『青薔薇』と呼ばれている・・・よろしくな」
「『青薔薇』?・・・それっていったい?」
「それはまた後日見せてあげる・・・お姫様」
ユージはユリスの耳元で呟くとユリスはいきなりのことで顔を少々真っ赤にする。そしたら、ユージはユリスに手を差し伸べるとユリスは手を取って平原を後にした。
その後、ユリスは『精錬騎士団』本部に戻ると、そこでは『精錬騎士団』の副団長たち。ハルナ、レイ、シノがいた。そして、『精錬騎士団』の団長クリーフもいた。そしたら、シノがユリスの髪飾りを見て
「あら・・・ユリス・・・その髪飾りどうしたの?」
「あぁ・・・これね・・・ちょっとね・・・」
ユリスはそう言いながら笑うとシノはユリスが言ったことを何となく察してフッとして
「そう・・・良かったわね・・・ユリス」
「えぇ・・・」
ユリスはそう言って団長の下にやって来ると
「団長・・・ただいま戻りました」
「ご苦労・・・揃ったところで悪いが副団長たち全員・・・あの殺人ギルドの討伐を頼む・・・攻略鯛を連れて」
「はい、分かりました・・・団長」
「明日にでも、出発して討伐に向かいます」
ハルナとレイはそう言うとシノとユリスは
「了解」
「分かりました」
そう答えると、副団長たちは団長の部屋を出ると
「団長・・・今回も参加しないの?」
「えぇ・・・そうらしいわ・・・」
「むしろ・・・この事件の結末を知っていそうな顔をしていたわ」
「そうだよね・・・」
「どうしたの・・・ユリス?」
レイはユリスの雰囲気が変だったので声をかけると
「なんでもない」
ユリスはそう答えると
「そう・・・それじゃ・・・私とハルナはこっちだから」
「それじゃあ・・・また明日・・・」
「えぇ・・・また明日・・・」
ハルナとレイはシノとユリスとは反対方向に歩いて行った。そして、シノとユリスもハルナたちと反対方向に歩きはじめた。
シノとユリスは本部を出て、何処かの店に入るとシノはユリスに
「ユリス・・・その髪飾り・・・ユージからもらったんでしょう?」
ユリスはシノに指摘されて顔を少々赤く染めながらコクッと頷くとシノは
「良いわね・・・ユリスは・・・私だってユンから・・・何かもらいたいものだわ」
シノは羨ましそうに言うとユリスは
「えっ?・・・ユンからもらってないの?」
「そうなの・・・彼奴ったら・・・たまに彼奴の店に行くと・・・」
シノは顔を赤くしながら身体をもじもじさせるとユリスは
「(えっ・・・えっーーーーーーー!・・・シノ・・・もしかして・・・ユンと・・・)」
ユリスは何を想像したのか顔を真っ赤にする。そしたら、シノは
「ねえ・・・ユリス・・・明日の件・・・貴方は・・・いや、ハルナ、レイ、ユリスは・・・参加しないで欲しい」
「えっ?・・・どうして?」
ユリスはシノが言っていることに疑問符を浮かべると
「今回の一件は・・・貴方には荷が重すぎる・・・きっと・・・殺伐となるわ・・・私は貴方には手を汚して欲しくないの・・・そういう汚れ仕事は私が向いているわ」
「でも・・・」
「それに・・・貴方にはユージがいるでしょう?」
「っつ!?」
ユリスはシノの指摘に顔を赤くする。だが、シノは
「ユリス・・・貴方・・・ユージのことどこまで知っているの?」
「えっーと・・・ユージは『真・整合騎士団』の団長で『青薔薇』と呼ばれているだけ・・・」
「そう・・・じゃあ教えてあげる・・・ユージは・・・いや、ユージたちは・・・GRO・・・世界最強のVRゲーム・・・いいえ・・・世界最強のVR世界・・・『中央政府』が最も危険視している騎士団の団長よ」
ユリスはシノが言っていることにえっといった表情で訳の分からないことを言っていた。
「えっ?えっ?・・・どういうことなの?」
「『第一級特異危険視』・・・それがユージにつけられた忌名・・・私はGROからこの世界に来てプレイしているけど・・・とにかく、あの世界はこの世界とは常識が違う・・・このまま貴方がユージについて行けば・・・死ぬわよ」
ユリスはシノに言われたことに頭が追いついていなかった。そしたら、そこに
「こら・・・シノ・・・そこまでキツく言わなくても・・・」
ユンがやって来てシノは
「でも・・・これじゃあユリスが・・・」
「それは彼女自身が決めること・・・君だってそうしたじゃないか」
「そ、それはそうだけど・・・私とユリスは違う・・・私はあの世界を経験しているから分かるけど・・・ユリスは違う・・・彼女はこの世界が初めて・・・もし、このまま・・・この世界を飛び出して他の世界に行ったら彼女今まで通りにいられるか心配で・・・」
「安心しろ・・・そうなることはない・・・彼女の髪飾りに指輪・・・あの二つに畏がかなり込められている・・・ユージの奴・・・彼女の身に何が起きても守れるようにプレゼントしたんだろう・・・抜け目のない奴だ・・・そうだろう・・・ユージ・・・隠れてない出てこい!!」
ユンはとある方向に目を向け、声をかけると、そこから
「何だぁ・・・気づいていたのか・・・ユン・・・『見聞』は修得しているんだね」
「まあね・・・それより君は彼女をどうする気だい?」
「どうするってそれはユリス自身が決めること・・・強制する気はない・・・もとい俺は自分の素性を話した上でユリスに決めさせようとした・・・シノ・・・君にとやかく言うことではない」
ユージはシノに向かって威圧をするとシノはユージの威圧にビクッとなってしまう。しかし、ユンが前に立ちシノを守った。ユージはユンが前に出たことで威圧をすることを止めると
「ユリス・・・行こうか?」
「う、うん」
ユージはユリスを連れて店を出て行った。
ユージとユリスが店を出て行くとユンはシノの隣に座って
「大丈夫かい?・・・シノ?」
「え、えぇ・・・大丈夫よ」
シノは若干涙目になっていた。ユンはシノの頭を撫で始めると
「流石はユージ・・・もの凄い『覇気』だ・・・たった数日であそこまで修得するとは・・・」
「えぇ・・・『覇王』の『覇気』・・・凄かったわ・・・」
「シノ・・・良く耐えた・・・でも・・・彼女の行く末は・・・彼女自身が決める・・・明日には答えが出るだろう」
ユンは先を見据えて言うとシノは
「あんたがそう言うなら・・・そうするけど・・・ユリス・・・自分で決められるかな」
ユンとシノは互いの意見を言うと店で時間を潰した。
ユージとユリスはユンとシノと別れて、いつものあの草原にいた。そして、平原に座っていた。そしたら、ユリスは
「ユージ・・・私・・・どうしたら良い?」
ユージはユリスの問いにどう答えれば良いか頭をかきながら言った。
「さあな・・・それだけは俺にも分からない・・・ユリス・・・君が決めな」
ユリスはユージの方を向く。涙目状態で
「安心しろ・・・例えどんな道を進もうと俺はお前に手を貸してやる」
ユージはそう言って笑みをする。ユリスはそう言われて心がほっと落ち着いたのかついに決壊してユージに抱きついて泣き始めた。ユージはというとユリスの頭を撫でユリスが泣き止むまで撫で続けた。
そして、ユリスは泣き止むと何やら覚悟を決めた顔で
「私・・・決めた・・・ユージと一緒に行く」
ユージはフッとすると
「俺と・・・いや・・・俺たちと一緒に行くということは命がけの冒険となるぞ・・・今まで以上の強敵揃いだ・・・それでも構わないか?」
「言ったはずだよ・・・私はユージとついて行くと・・・もう迷わない」
ユリスはそう言うとユージも
「分かった・・・君はこれから・・・俺たち『真・整合騎士団』の一人だ」
「えぇ」
ユージはユリスを正式に『真・整合騎士団』の一人として仲間に向かい入れた。
正式に『真・整合騎士団』に向かい入れたユリスは妙に身体をもじもじしていた。ユージはそれを見て
「どうかしたのか・・・ユリス」
ユリスは顔を少々赤くして
「う、うん・・・今日・・・いろんな事がありすぎて・・・身体がほってしまって・・・その・・・///」
ユリスはユージにうるうると見つめるとユージはドキッとなってユージ自身も顔を赤くなっていき、今まで自制した感情が今にでも崩壊しそうになっていた。だが、ユージは
「(落ち着け・・・今日は確かにいろいろあったが・・・それはそれだ・・・だが・・・だが・・・あぁーもう・・・こうなったら自棄だ)」
ユージはユリスに抱きつくと
「もう我慢しなくても良いよ」
とユリスにそう言われてしまい、ついには自制していた感情が崩壊してユージはユリスに襲いかかった。そこから先はまたのことで割愛しよう。
翌日、とある町のとある広場に集まった攻略隊。その中にはユージ、カズ、ユンがいた。しかし、ユンは秘密裏にギンと『同盟』を結んでいた。しかも、この『同盟』は世界中に知られていない。それについての後のことなんで割愛しよう。攻略隊を先導する『精錬騎士団』の副団長たち。ハルナ、レイ、シノ、そしてユリス。その四人が攻略隊の皆と共に殺人ギルドの討伐に向かった。それを見ていたギンは秘密裏にそのアジトに先回りをした。
攻略隊が殺人ギルドのアジトに着き、中の探索を入り始めて数十分経過した。そんな中、皆一切の緊張を乱していなかった。ただ、三人を除いては
「(隠れているのは見え見えだが・・・なんだこいつら・・・)」
「(気配を全然殺していないが・・・こいつらの力量・・・)」
「(完全におかしい・・・何かある)」
ユン、カズ、ユージは『見聞』を使い辺りを探っていた。ギンは攻略隊より前にアジトにやって来て気配を完全に殺しなおかつ『見聞』で周囲を探ると
「(こいつら・・・間違いない・・・あの果実を食べたな・・・あの中で渡り合えるのは・・・カズ、ユン、ユージに・・・あそこにいる『精錬騎士団』の副団長たちだけかな・・・だが、それは・・・力を解放していたら話・・・解放したら・・・あの三人だけだろう・・・渡り合えるのは・・・)」
ギンはそう思っていると、不意に気配を感じた。どうやら、殺人ギルドが痺れを切らして攻略隊に襲いかかった。ギンは気配を殺して傍観者として見物していた。
時を同じくして突如、気配を感じ取れた三人は剣を取り出し構えると他の者たちもそれにつられて武器を取り出し構え始めた。ユン、カズ、ユージはそれぞれの目線から見ると殺人ギルドの団員たち全員が攻略隊を囲むようにして襲いかかってきた。
『精錬騎士団』の副団長たちは懸命に声を張り上げて攻略隊の皆に士気を上げさせた。そして、攻略隊の勢いが押し始めた時に、殺人ギルドに変化が起きた。それは突如、殺人ギルドの全員が雄叫びをあげて身体がだんだんと変化していった。殺人ギルドの変化が終えると変化した姿が醜い化け物になってしまった。攻略隊の皆はそれを見て戦意を喪失してしまう者が現れてきた。カズ、ユン、ユージはそれを見て
「無理もない」
「あんな化け物を見たら・・・誰だって戦意を喪失する」
「それよりも彼奴らいったいどうやったらああなるんだ」
「知るかよ・・・だが、分かることは・・・こいつらはもう人として生きることは出来なくなってしまったな」
「同感だ・・・ユリス」
ユリスは急にユージから声をかけられユージの方に向く。だが、ユージは背を向けながら
「お前は攻略隊の皆を避難させるんだ・・・そして・・・お前も逃げろって言ってもお前はここに残るだろうな・・・ユリス・・・攻略隊だけは避難させろ・・・俺たちが時間を稼ぐ」
「分かったわ・・・シノ、ハルナ、レイ」
「分かってるわ・・・さあ、皆・・・私たちについてきて」
攻略隊の皆、シノたちについて行き、この場を脱出した。そして、ここに戻ってきたシノたちは互いに背中合わせにして殺人ギルドの団員たちと相手した。そんな中、ユージは無窮から蒼き剣『ユミヘル』を出すと逆手に持ち地面に突き刺すと
「『アーマメント』」
ユージが武器解放の解号すると、蒼き剣『ユミヘル』が蒼く光り出し、突如、剣から氷の蔦が出てきた。氷の蔦が敵全員に絡みつくとだんだんと凍り始めたのだ。だが、僅かであるが氷に罅が入っていた。そしたら、ユージは
「『リコレクション』」
記憶解放の解号すると、蒼き剣はさらに光り出すと凍っている敵の氷がどんどんと増していき完全に凍り付くと、ユージは
「咲きな・・・『ユミヘル』」
氷の蔦にある蕾が蒼い薔薇となって咲き始めた。それを見たカズ、ユンは咲き始めている薔薇を見て分かったことがあった。
「まさか・・・この薔薇の養分は・・・生命力を・・・」
「それだけじゃない・・・これは・・・生命力だけじゃなく・・・畏を吸い上げている・・・吸い取られている対象が死ぬまで・・・」
「そうだよ・・・俺の蒼き剣『ユミヘル』は命を吸い取る精霊だ・・・凄いだろう・・・この世界・・・全てを凍らせる力・・・瀬部手を停止させる力を・・・」
ユージはそう言いながら『ユミヘル』の剣を抜き、ユリスに服を羽織らせると
「さて・・・どうする・・・こいつらから情報を聞くかい・・・と言ってももう話せるか分からないけど・・・仕方ない・・・」
ユージは無窮から赤き剣「ヘファイス」を出すと
「『アーマメント』」
ユージは『へファイス』を武器解放すると、赤き剣が赤く光り出し熱を発生させた。しかし、凍っていた敵が砕けてしまった。カズとユンはユージの方に向くがユージは周囲に視線を向けた。
「(今のは・・・間違いない・・・第三者からの追撃・・・俺の氷は熱をも吸収する・・・『へファイス』を使っても溶けることはない・・・)」
ユージは『へファイス』を解放した状態で周囲を見回していると、『超直感』で感づき右に向くと、そこから三人の殺人者が現れてきた。カズとユンもユージと同じ方向に向いて三人の殺人者の方を見ると
「おいおい・・・たった七人にやられたのか・・・お前ら・・・まぁ良いか・・・もう俺の剣の錆になっちまったし・・・」
「しかも・・・良い鴨ですぜ・・・リーダー」
「こいつら・・・『精錬騎士団』の副団長さんたちだ・・・殺し合えそうだぜ」
「It’s showtime!!」
リーダーらしき人が英語の流暢にしゃべるとハルナが
「Poph」
「クソ・・・とうとう幹部たちの登場だ」
「ということは・・・Pophの両隣にいるのは・・・ザンザスに・・・ジョー・ウィルね」
「どうする・・・あの三人は・・・殺人の中で化け物並よ・・・やられた者たちの大半は彼奴らじゃない・・・どうする」
ユリスはどうしようかしているとユージは
「慌てるな・・・ユリス・・・」
「ユージ・・・」
「俺の近くにいろ」
ユリスはユージの近くによると、ユージは赤き剣『へファイス』を
「『リコレクション』」
記憶解放すると『へファイス』の刀身が強く光り始めると刀身からもの凄い熱が発してきた。ユリスはその熱にもの凄い汗を流し始めた。
「(なんて熱量・・・まるで溶岩・・・いいえ・・・太陽・・・まさに太陽そのものの熱量・・・ユージ・・・貴方は熱くないの)」
ユリスは『へファイス』の熱を別で表現しユージにはその影響を受けていないか心配していた。そしたら、ユージは『へファイス』の熱を抑えると周囲の壁や天井が完全に焼け焦げていた。しかも、僅かである溶けている物さえあった。カズとユンたちはユージに向かって
「ユージ!!」
「死にかけたじゃないか・・・俺たち」
「そうよ・・・しかも汗ばんだじゃない」
「これが・・・ユージの力・・・」
お叱りを受けるとユージはユリスにタオルを渡す。そして、カズとユンにタオルを渡すと
「カズ・・・ユン・・・お前らにタオルを渡す・・・今のは・・・奴らをここから退かせるため・・・俺の直感が言ってんだ・・・彼奴らはヤバイてな」
ユージは直感で感じたことを言うとカズとユンは引き締まった顔をして
「ほぉ・・・つまり・・・」
「あぁ・・・彼奴らもこいつらと一緒にあの果実を食べた感じがする・・・しかも、二つぐらいな・・・」
「あっそ・・・それじゃあ・・・」
「あぁ・・・」
ユンが言いかけて言葉にカズとユージはそれぞれ剣や刀を出すと
「一人・・・一人ずつ相手するで・・・良いかな?」
「あぁ・・・それでいいぜ」
「それじゃあ・・・俺はここに残るよ・・・その方が良いだろう」
「あぁ・・・それでいいぜ」
カズとユンはそれぞれの敵の所に向かって走り始めた。そして、ユージはここで待機した。ハルナたちはいきなりカズたちの行動に驚き放心しているとユリスはユージに近づくとユージは
「ユリス・・・俺から離れろ・・・巻き込まれるぞ・・・」
「うん・・・分かった」
ユリスはユージから離れるとハルナたちと一緒にいるとユージは無窮から白き剣『エクスカーバル』を出す。そして、『ユミヘル』と『へファイス』を無窮に戻す。そしたら、そこに一人の殺人者がやって来た。しかも、その殺人者はPophであった。Pophを見たハルナたちは顔から冷や汗を流し武器を構えているとユージは
「『アーマメント』」
『エクスカーバル』の武器解放をして、さらに
「『リコレクション』」
記憶解放をする。そしたら、ユージを中心に白いドームがどんどん大きくなっていきPophはそのドームに呑まれていった。ユリスはユージに近づこうとするが、Pophが入ったドームに触れた瞬間、ドームを触れるとはじき飛ばされてしまう。はじき飛ばされたユリスはその場に座り込むとシノがユリスに近づいていき
「ユリス大丈夫?」
「シノ・・・」
「なんなの?・・・これ・・・見たことがないわ・・・それよりも・・・何体精霊を持っているの・・・ユージは・・・」
ユリスはシノが言ったことを内心で疑問視する。
「(精霊?)」
ユリスは目の前にある白いドームの中にいるユージを心配した。
白いドームに入ったPophは目の前に写った光景に驚いていた。それは目の前の光景は雲一つも無い青天の世界であった。そしたら、ユージは
「この空間に術理や精霊関係のものは持ち込むことは出来ない」
「おまえなにをした?」
「戦う当人同士しか入ることが出来ない絶対的遮断空間・・・それが『エクスカーバル』の記憶解放」
Pophはユージが言ったことに確証を持つとユージに向かって斬り込みに行った。だが、斬り込みに掛かるPophを見ながら
「一つ言い忘れていたが・・・この空間では外部からの干渉・・・内部からの破壊行動は無理だから・・・それはこの空間を作るだけでもかなりの神威を消費するし・・・維持するだけでも空間内の酸素を消費し続けるつまり、ここでは酸欠状態の殺し合いをしなければならない」
「そうかよ・・・だがな・・・先手必勝」
Pophはユージに自身の武器であるデルバ包丁で斬りかかるとユージは『エクスカーバル』で受け止める。ユージは受け止めた状態で
「そろそろ君も本気出したら・・・この空間では・・・内部の状況は外部の奴らに知られることはない・・・安心してやり合えるよ」
ユージはそう言うとPophは口角を大きく上げて高笑いをした。そしたら、Pophは身体全身で力を込めると変化が起きた。Pophの姿が醜い化け物へと変貌した。そして、ユージも精神を統一して身体から神威を漏れ出す。ユージ、Poph。二人の殺し合いは『エクスカーバル』の空間で行われた。
カズとユンはユージのいるところからPophたちが退いた道を追っていた。そして、Pophたちを発見すると、ユンはジョー・ウィルをカズはザンザスを蹴り飛ばして三叉路に別れてしまった。そしたら、Pophはカズとユンが来た道を向いて走り出した。ザンザスを蹴り飛ばしたカズは少し広めな大広間につくとザンザスは笑い出して
「良いのか?・・・貴様・・・ここで俺様と相手していたら・・・リーダーが『精錬騎士団』不断町さんたちを殺しちまっているかも知れないぞ」
「大丈夫だよ・・・あそこにはユージがいるんだ・・・彼奴は・・・早々負けはしないし・・・彼奴の本気が見れないのは残念だが・・・」
カズはそう言いながら『シューケー』を解放するとザンザスは身体全身に力を込めるとザンザスの姿が醜い化け物に変貌した。ザンザスは不気味にカズを見て一気に襲いかかった。しかし、ザンザスの攻撃はカズには効かなかった。そしたら、カズは身体全身に『シューケー』の蒼い炎を纏わせるとその姿は不死鳥へと変貌した。それを見てザンザスは醜い顔になってしまったが驚いていることだけは分かった。カズは能力の説明をした。
「『シューケー』は不死の力を持つ精霊・・・いかなる攻撃は俺には効かない・・・そして、この身は不死鳥と化すことが出来る」
カズは説明を終えると不死鳥へと変貌した羽で飛び上がりザンザス目掛けてダイブし始めた。
「神不死鳥」
不死鳥状態のカズに襲われそうになる化け物に変貌したザンザスは近くに転がっている石でカズに投げつけるがカズに当たっても不死鳥状態のカズには効いておらず、そのまま受けてしまった。カズの突撃を受けたザンザスは身体中蒼い炎に包まれてしまい焼かれてしまった。そして、カズは不死鳥状態を解いて降り立つとザンザスの方に向かずにユージたちの所に向かって歩き出した。
ジョー・ウィルを蹴り飛ばしたユンは道端まで来るとジョー・ウィルはユンに向かってあることを聞いた。
「お前・・・良いのか・・・リーダーがあそこにいるであろう『精錬騎士団』の副団長たちを殺しに行くぞ」
「大丈夫だよ・・・あそこには・・・副団長さんたちよりも強い騎士がいるし・・・彼奴らは負けねぇよ」
ユンはそう言うと刀に畏れを込め、さらに畏れを纏わせると黒く包まれてジョー・ウィルはユンの気配を感じ取れなかった。そしたら、ジョー・ウィルは身体に力を込める。ジョー・ウィルの身体は醜い化け物へと変貌した。だが、ユンはそんなことを関係なくジョー・ウィルに一瞬に近づき刀で斬りつける。
「『神・瞑鏡死水・斬』」
ユンの斬り込みを受けたジョー・ウィルは切り口からもの凄い勢いで血が出ていき、その場に倒れ伏せてしまった。ユンはジョー・ウィルに見向きもせずにユージの所に向かって走り出した。
カズとユンは三叉路が重なるところで合流すると最初に来た道を走り始めた。そして、ハルナたちの所にやって来ると、そこには白いドームがあって、その周りにハルナたちがいた。カズとユンはハルナたちの所に行くと
「ハルナ、レイ・・・大丈夫だったか」
「えぇ・・・こっちは大丈夫だったよ」
「Pophが来て・・・そのPophはユージと」
「シノ・・・大丈夫だったか」
「えぇ・・・大丈夫だけど・・・」
ハルナ、レイ、シノは白いドームに視線を向けるとカズ、ユンも視線を向けると
「いったいなんだこれは・・・」
「分からないわ・・・ユージを中心に白いドームが広がっていきPophもそのドームに呑まれたの・・・そして、Pophが呑まれた瞬間・・・私たちはドームからはじき飛ばされたの・・・ユリスは・・・それにはじき飛ばされてしまって・・・あそこに・・・傷は治癒したけど・・・ずっと、あの白いドームを見ているわ」
「そうか・・・」
ユンはシノからわけを聞くとふとアジトの入り口から複数の気配を感じた。ユンが感じた気配がここにやって来た。それはライ、エモール、レーゼそしてロコが来た。ライたちは白いドームを見ると四人は顔から冷や汗を流していた。カズたちはライたちの冷や汗を見てヤバいことが起きていることが分かった。そして、ユンはライに尋ねてみるとライは
「あれは間違いない『エクスカーバル』の記憶開放の空間」
「えぇ・・・早くしないと団長が死んでしまう」
レーゼが言ったことにユンたちはなっといった。そしたら、ユリスはレーゼにしがみついて
「ねぇ・・・それっていったいどういうこと?」
「あの白いドームは神威と多量の酸素を使用して形成されている・・・そして、それを維持するためにドーム内の酸素を取り込んで維持している・・・しかも・・・急速的にね・・・」
「そんな・・・それってまさか・・・」
「そう・・・つまり・・・デスマッチ・・・酸欠状態でのね」
ユリスはそれを聞いてドームの方に向いて目から涙をこぼし始めた。ユリスを見ていたロコは何となく察してしまった。そして、同じくドームの方を向くと
「(先輩・・・女の子を泣かせるとは・・・いけませんよ・・・後でユリスさんからのお仕置きを受けてくださいね)」
ロコは心の内に秘めておいていた。ユンはライにあることを聞いた。
「あの白いドームは外部から破壊することは出来るのか?」
ユンの問いにライは首を横に振ってこう言った。
「分からない」
「分からない?」
ユンはライが言ったことをオウム返しに言い返すと
「あのドームの強度は比べものにならないぐらい硬い・・・前にあれを使って破壊しようと試みたが・・・罅一つも入らなかった・・・皆の全力の一撃でだぞ・・・」
「そうか」
ユンはライから聞いた情報を元に打開策を考えたがあのドームを並の力では破壊できないということは分かった。そしたら、ライは
「ここから先は推測だが・・・内部も外部と同様に全力の一撃を放っても罅一つ入らないだろう」
ライはそう結論づけるとユンも今回はそれに同意するしかなかった。だが、ユリスはドームに近づいていき、ドームの壁面に触れる。そしたら、頭の中に何かが流れ込んで来た。それはドームの中にいるユージとPophの殺し合いが流れ込んで来た。ユリスは頭の中に流れ込んでくるユージを見て
「無茶しないで・・・ユージ・・・」
呟くとドームの上の方を向く。
その頃、ドーム内で殺し合いをしているユージとPophは白熱していた。だが、Pophの斬り込み、殴り込み、全ての攻撃が全部、ユージは躱しいなして回避していた。ユージはPophの攻撃を躱しながら
「当たらないね」
Pophは苦悶の叫びを呟くとユージは
「そろそろいくよ」
「(させん)」
ユージは白き剣でPophを斬りに行く。だが、Pophはその斬り込みを包丁で受けきる。Pophはユージの斬り込みを受けきりながら
「(なんという・・・)」
Pophは後退して左手に仕込んだ超小型ナイフを数本取りだしユージに投げつける。ユージは剣を回してナイフをはじき飛ばすと、地面に着地した。Pophは肩で息を吐いていると
「(なんということだ・・・体術、剣術で俺以上の力量を秘めているとは・・・だが・・・)」
ユージはPophを見て
「だいぶ息が上がってきたね」
「何故、笑っている・・・この空間は外部との干渉は出来ないけど・・・己の力を解放すれば・・・その差は歴然・・・力と持つ者と持たざる者の力の差は知っているだろう・・・体技において・・・この俺と互角やり合えることは今分かったはず・・・力を持たぬ貴様には勝てる通りがないのに何故笑っていられる」
「確かに・・・君のその状態の力量は凄いよ・・・これで俺の計算が大いに狂った・・・でも・・・嬉しいんだ・・・久々にここまでの高揚感を得られることはなかったから・・・これなら・・・あれを使っても楽しめそうだ」
Pophは内心で「(計算だと!?)」と思っているとユージは無窮から黄金の剣を出すと右手に『エクスカーバル』、左手には黄金の剣を握っていた。Pophと意識を通じているユリスは左手に握っている黄金の剣を見ているとユージは剣の名を教えた。
「この剣は『エマルバビロン』・・・俺と本気でやり合えるほどの力量とやり合う時に使うことにしたんだ・・・見せてあげる」
「『アーマメント』」
ユージは『エマルバビロン』の武器解放をすると、『エマルバビロン』は堅固と霧散して消えた。だが、ユージは『エクスカーバル』でPophに向かっていく。Pophは包丁でユージの白き剣『エクスカーバル』をたたき折ろうとしたが、包丁が白き剣とぶつかると白き剣は刃毀れもせずに健全としていた。Pophはそれを見て舌打ちをする。そしたら、どこからか剣と槍が放たれてきたのだ。Pophはそれを躱して地に降り立つと放たれた剣と槍は地に着弾した途端、爆発を起こし土煙を上げた。Pophと意識を介して見ているユリスは驚きを上げていた。そして、土煙が晴れると剣と槍は金色の粒子となって霧散した。そしたら、ユージは
「良く躱したね・・・今の狙いを躱すとは・・・良い身体能力を底上げしたんだ・・・けど・・・解せないという面持ちだ・・・さっきのことだろう・・・今のが『エマルバビロン』の能力さ・・・『エマルバビロン』は蔵だ・・・神級精霊以下の精霊の刀剣、槍、斧といった武具を放つことが出来る・・・さてと・・・そろそろ・・・この空間の維持が出来なくなってきた・・・崩壊のほころび出来てしまった・・・まだ加減が難しいね・・・意識を介して見ているんだろう・・・ユリス・・・ドームから離れろ」
ユリスはユージの指示に従ってドームから離れハルナたちの所まで行くとユリスは
「もうすぐ・・・ドームが崩壊するよ」
「なんで分かるの?」
「あのドームに触れると中の状況が見れたの・・・ユージが・・・空間が綻び始めたって言っていたわ」
ユリスはそう言うとライたちはえっとなってドームの所に行こうとした時、ドームに亀裂が入り、崩壊し始めた。そして、崩壊した瓦礫から現れたユージとPoph。だが、Pophの方は既に肩から息を吐いていた。ユージは平然と立っていた。しかし、ユージは『エクスカーバル』を無窮に戻すと丸腰になってしまった。いや、自らしたのだ。ライ、エモール、レーゼ、ロコはえっといった表情になる。だが、カズ、ユン、ハルナ、レイ、シノも同じであった。だが、ユリスだけはユージの考えが何となく分かってしまった。そしたら、ユージの頭上に無数の金のサークルが出ると、そこから武具出てきたのだ。ライたちユージの部下たちとカズたちはユージの頭上にある金のサークルから出ている武具に驚いていた。しかし、ユリスはユージを見て、もう勝負がついたという顔をしてユージに近づいていく。ライたちはユリスの行動に驚きを上げる。ユージはユリスが近づいてきたのでユリスを抱くとサークルから出ている武具が振動し始め放たれた。放たれた武具はPophに向かっていき爆発していく。ライたちは爆発による爆風に耐えるとさっきの攻撃に度肝抜かれていた。そしたら、追撃といわないばかりかサークルからどんどんと武具を放ち続けた。そして、放ち終えるとそこに身体中に『エマルバビロン』の武具が刺さっていた。ユージは仕草をすると武具は粒子となって霧散した。さらには右手に『エマルバビロン』の剣を出現して無窮に戻した。そしたら、ユージは
「ライ、エモール、レーゼ、ロコ・・・こいつらをこの世界の牢にぶち込んでおけ」
ライたちはユージの指示で瀕死状態のPophをSWOの牢に送り行った。ユージは首の骨を鳴らすとユリスは
「ねぇ・・・何か私に言いたいことがあるよね?」
目が笑っていない笑顔で言うとユージは
「分かってる分かってる・・・何でも一回付き合ってやるよ」
ユージはそう言うとカズとユンが来て
「オホン・・・せっかく所悪いけど・・・ユージ・・・今のいったい・・・」
「どう見ても・・・さっきの武具は・・・全ての精霊の力が付与されていた・・・あれはいったい・・・」
「あぁ・・・『エマルバビロン』のことね・・・『エマルバビロン』は神級精霊中でも上位な神級精霊だ・・・あの精霊の武器は・・・さっきの武具だ・・・確かにあの武具には精霊の力が付与されている・・・まぁ、『エマルバビロン』は武器解放するだけでも破格の攻撃力があるから加減がしづらいんだよ・・・そもそも・・・あれを使うのは俺が本気になった時にしか使用しないし」
ユージはそう言うとユリスを連れてアジトを出て行った。ユンはシノと、カズはハルナとレイを連れて、ユージたちの後を追った。
翌日、『精錬騎士団』の報告で殺人ギルドは壊滅したというSWO中に知れ渡った。攻略隊の皆は町で宴を催していた。そんな中、ユージは町の一角で空を見ながら立っていると、そこにユリスがやって来た。
「ご、ごめん・・・待った」
ユリスは息を吐いているとユージは
「いや、今、俺も来たところだ・・・それじゃあ行こうか」
ユージはユリスの手を握るとユリスは
「うん」
と呟いてユージと一緒に歩き始めた。そんな二人を影から見ていたライ、エモール、レーゼ、ロコたち
「ユージの奴・・・デートの心構えというか紳士の心構えというのがあるんだな」
「しかも・・・すかさず自分も今来たと言うとは・・・」
「しかし・・・あの二人が付き合っているとは・・・驚いたわ・・・ユージからは彼女も騎士団に加入するって言っていたし・・・ただの上下関係なら良いけど・・・まさかここまでとは・・・」
「先輩・・・女を泣かせるのは男の風上にも置けません・・・絶対ユリスさんに謝るか・・・プレゼントしないと・・・」
「そうかな・・・ロコ・・・ユージの奴・・・既にプレゼントしている節があるんだけど・・・」
「えっ?・・・どういうこと?・・・レーゼ・・・」
「見なさい・・・ユリスさんの髪についている髪飾り・・・そして、ユージとユリスの指にはめている指輪・・・どうみても・・・ここ最近、送られているアクセサリーだよね」
「あぁ・・・しかも・・・目ではっきり見える・・・あのアクセサリー・・・神威を感じる・・・」
「どうやらユージは神威を使用してアクセサリーを作成した痕跡がある」
「先輩・・・器用なんですね・・・あれってもしかして・・・ペアルック!?」
「そうなるわね・・・それにしても・・・ユリスさんの服装・・・可愛いというか綺麗だね」
「そういうユージだって・・・良く選んでいやがる・・・彼奴は・・・いったいどれだけ持ち合わせているんだ」
「とにかく・・・移動開始したし・・・尾行開始ね」
「そうね」
ライたちはユージとユリスの尾行を開始し始めた。
ユージとユリスは町の中を仲良く過ごしていた。ユージはユリスの服装を見ていた。
「ユリス・・・なかなか良い服を着ているね」
「へへ・・・///、そう・・・似合っている?」
「もちろん・・・君の髪にも似合って華があるよ」
「ありがとう・・・ユージも薔薇のように似合っているわ」
「どういたしまして」
ユージとユリスは互いに今日の服装を褒めていた。それを見ていたライたちは完全に言葉にならないほどに唖然していた。その後、二人は店を回った。服屋で互いに仕立てたり、店の前で食べ合いっこしたり、レストランで楽しく食事したりしていた。そんな中、尾行のライたちは交代で見ていた。しかし、それはユージにお見通しであった。目線は向けなかったが、ちょっとした仕草で気づいて欲しかったのが心情である。ライとエモールはユージの僅かに仕草に気づいてはぁっと息をつくとレーゼとロコの首根っこを掴み『ゼラウス』に戻ることにした。ロコはなんでなのかわけを尋ねると
「ユージに完全に気づかれていた・・・」
「罰を受けたくはないからね」
レーゼとロコは罰という単語だけで顔を青ざめていた。そして、仕方なく『ゼラウス』に戻ることにした。その後、ユージとユリスはいつもの店に行くとマスターはユージとユリスを見て
「やぁ・・・ユージ・・・今日はユリスさんとはデートかい?」
「マスター・・・今日もあれで頼む」
「毎度あり・・・それじゃあ、ユージ・・・久々にあれをしないかい?」
マスターはユージにトランプを出すとユージははぁっと息を吐いた。そして、他の客も青ざめていた。
「あれをするの!?・・・いや・・・今までのけりをつけるために招待したな」
「そういうこと・・・今回は負けてもらうよ」
「残念ながら、今回も勝たせてもらう」
ユージはマスターに睨むとマスターもユージに睨み付けると二人の視線で火花を散っていた。話の流れが見えなかった。そしたら、他の客がユリスにこれから起こることを話すと
「えっ!?・・・今からポーカーをするの!?」
「はい・・・しかも・・・ユージは今まで一度も負けたことはないんです」
「ユージってギャンブル強いの!?」
えぇー!!と驚きを上げているユリス。そんなユリスを無視してマスターは参加者を募った。そして、ユージを含む参加者がマスターのポーカーをし始めた。しかし、その参加者にユリスも参加していた。ディーラーのマスターが参加者にトランプを配るとユージは自身の手札を見る。その後、次々と参加者が負けて出ていく。そんな中、ユージはユリスのことを心配していた。そして、最終的に残ったのがユージとユリスだけが残ってしまった。他の参加者はユージが残るのは分かっていたが、ユリスは初めての参加だったので驚いていた。そしたら、ディーラーのマスターがユージとユリスにカードを配るとユージとユリスは自身の手札を見る。ユージとユリスは自身の手札を見て
「(おいおい・・・全ての手札がスペードで10からAっか)」
「(よし・・・手札にダイヤの10が三枚とKが二枚・・・フルハウスが出来る・・・この勝負・・・勝ったわ)」
ユージとユリス。二人とも賞賛の目処が立つとユリスが
「フルハウスよ・・・ユージ・・・これで貴方の無敗記録は終わりよ」
負けた参加者たちはユリスの手札に驚いているとユージは手札を伏せて立ち上がる。マスターにお手洗いに行くと伝えるとユージはお手洗いに行った。そして、ユージが戻って来て席に着くとユリスは
「さぁ・・・次はユージの手札よ」
「残念だがユリス・・・マスター・・・今回は俺の勝ちだ」
ユージは伏せていた手札を見せると店にいた全員驚きを上げて声が出ずにいた。それはユージの手札が
「ろ、ロイヤルストレートフラッシュだと・・・」
「まさか・・・フルハウスより強い手札を出すとは・・・」
一般のポーカー上、最も強い手札ロイヤルストレートフラッシュ。その手札を一発で引き当てたユージの引き運も凄かった。ユリスはユージの手札を見てわなわなとしていると
「う、嘘でしょう・・・私がユージに負けるなんて・・・」
「ユリスの手札もなかなかだったよ・・・でも・・・勝ちを急ぐのはダメだよ・・・僅かではあるが・・・顔に出るから」
ユージは指摘をするとユリスは
「私・・・『精錬騎士団』でもポーカーする時は・・・いつも負けなしだから・・・今回も勝てると思っていたのに・・・」
ユリスは悔しそうに言うとユージは
「マスター・・・今回も俺の勝ちでいいな」
「うぅ・・・悔しい」
マスターもユリスと同様に悔しがっているとユージはユリスを連れて店を出て行った。
その後、ユージはユリスを宥めさせていた。ポーカーで負けたのが屈辱的だったようだ。そしたら、ユージは仕方ないという顔をして
「ユリス・・・何かして欲しいことはあるか?」
ユリスはえっという顔をしてうんと思案すると
「じゃあ・・・あそこに行こう」
ユージはユリスが言うあそこという見当がつくとユージはユリスの手を握ってユリスが言った場所に向かった。ユージとユリスが向かったあそことはユージがいつもいる平原であった。そしたら、ユリスは二人で昼寝をした場所に行くと顔を赤くしてユージを見る。ユージは赤くしているユリスを見て何となく分かってしまった。その後のことは割愛するとして、茂みの中にいたライ、エモール、レーゼ、ロコは平原にいるユージとユリスを見かけて茂みに隠れた次第である。夜の月に照らされて平原で寝ているユージとユリス。茂みに隠れていたライたちは顔を真っ赤にしていた。
「ま、まさか・・・あの二人がそこまでの関係だったとは・・・///」
「今見たことは忘れよう・・・///」
「もしばれたら・・・///」
「うん・・・///・・・絶対酷い罰になるよ」
四人はそう言って平原から離れようとした時、そこにはユージがいた。しかも、かなり怒っている顔であった。四人はそれを見て一目散に逃げ出した。だが、ユージは無窮から黄金の剣を出し武器解放して無数の金のサークルを出現させて武具を放ち続けた。そして、ライたちはユージの『エマルバビロン』による武具の投擲に倒れ伏していた。ユージは平原で寝ているユリスの寝顔を見てほっとしていると平原に咲いている蒼い薔薇を見つけるとそれを摘み取ると神威を流し込んで花に光沢をすると、花は蒼い薔薇のブローチになった。さらに、金色の薔薇が見つかり摘み取ると神威を流し込んで花が金の薔薇のブローチになった。ユージは二つのブローチを見て顔を少々赤くする。ユージの頭の中にユリスの笑顔が浮かんでしまったのだろう。そしたら、ユリスは目を覚まし起き上がり、辺りを見回してユージを見つけるとユリスはユージに抱きついた。しかも、ぎゅうっとだ。ユージは腕から感じる柔らかい感触を極力抑えると
「おはよう」
「おはよぉう・・・」
ユリスはまだ寝惚けた状態で言うとユージは空を見上げ夜空を見ていた。
ユリスは完全に意識が覚醒すると自身の今の状況を確認すると、みるみる顔を赤くしていた。しかし、ユリスは顔を赤くした状態だが、ユージにさらにぎゅうっと抱きついた。
ユージはさらに感じる感触を押さえ込んでいると、ユージはユリスを連れてとある場所に向かった。それは『真・整合騎士団』の本部でありユージたちの寝床でもある『超巨大戦闘艦空挺』に向かった。数十分経過してユージとユリスは『ゼラウス』の近くにやって来るとユリスは『ゼラウス』の大きさに驚いていた。ユージはユリスを連れて『ゼラウス』に転送される。
ユージとユリスが『ゼラウス』に転送されるとユージの元に部下たちがやって来て跪くとユージは
「今・・・帰ってきたぞ・・・ライたちは?」
「はっ・・・ライさんたち既に帰還しており・・・お部屋で休んでおります・・・何やら身体中ボロボロでしたけど・・・」
部下からの報告でユージは笑みをしながら
「そうか・・・じゃあ、後で呼んできて・・・ついでに『五騎士星』も・・・」
「分かりました」
部下たちはユージの指示で散っていくとユージはユリスを連れて『ゼラウス』内を案内し始めた。特に浴室を。ユージはユリスを連れて廊下を歩きながら
「こいつは俺の物だ・・・この空挺には設備が充実している・・・浴室は大浴場、中浴場、そして個室にもお風呂がついている・・・これほど設備が良い生活空間は知らないだろう・・・ユリス」
「えぇ・・・お風呂がそんなに多いのかは分からないけど・・・最高級の生活空間は初めてよ・・・こんな所で暮らしているユージが羨ましいわ」
「なに言ってんだ・・・お前もこれから住む場所だから・・・案内しているんだけど・・・」
「えっ?・・・どういうこと?」
「どうも何も・・・お前は俺の騎士団に入るんだ・・・これからの暮らしはここになるんだぞ」
「そ、そうなんだ」
ユリスはユージが言ったことに少々残念がるとユージは
「安心しろ・・・お前が使っていた家具は・・・既に『五騎士星』が回収済みだ・・・それぞれの部屋は各個人で模様替えしている・・・お前も自分の部屋の模様替えはして良いぞ」
ユリスはユージが言ったことに内心「いつの間に」と驚いてはいたが、嬉しいことには変わりなかった。そしたら、ユージは
「それじゃあ・・・俺は風呂に行くけど・・・お前はどうする・・・部屋に戻って家具の配置をするか・・・風呂にはいって疲れを癒やすか・・・自由にして良いぞ」
ユージはそう言って中浴場に入っていった。ユリスは少々思案した。思案した後、ユリスも大浴場に入っていった。大浴場に入るユリスは先に入っていた『五騎士星』、シャルル、ホウ、ララ、リン、ナルカが入っていた。シャルルたちは大浴場に入ってきたユリスを見て、シャルルは
「どうぞ・・・入っても良いよ・・・ユリスさん」
「えぇ・・・ありがとう・・・って何故・・・私の名前を!?」
ユリスはシャルルが名前を知っているのかが不思議でしょうがなかった。そしたら、リンが
「そりゃそうだよ・・・貴方のことはユージが聞いていたから」
「ユージが?」
ユリスはリンが言ったことにオウム返しに言うとホウとララが
「そうだ・・・毎日・・・ユージから・・・」
「君の話をすれば・・・嫌でも名前を覚えてしまう」
「ユージがそんなことを言っていたんだ」
「あぁ・・・しかも・・・俺にとって大切な女性と言われては・・・嫌でも覚えてしまう」
「実際・・・この目で見ると・・・ここまで華があるとは・・・思ってもいなかった・・・まったく・・・世界が広いとはこの事を言うのだな」
「そ、そうなんだ・・・で実際ユージは私のことをどう言っていたの?」
ユリスは『五騎士星』からユージがユリスのことをどう言われているのかに興味があった。そしたら、ナルカが
「先ほど申しましたとおり・・・ユージは貴方のことを大切な存在と言ってました・・・そもそもユージは女性からの人気はありましたが・・・恋に興味が無いのか・・・彼女たちを一蹴してしまったです・・・それでも・・・女性からの品機は上昇する一方でした・・・」
「確かに分かるわ・・・蒼い薔薇を思わせる凜々しいし・・・身体に染みついてる紳士の立ち振る舞い・・・」
「もの保持しない態度・・・言葉使い・・・」
「しかし・・・そんな彼奴が自分にとっての大切な存在が出来たと聞かれた時は驚いたわ」
「ど、どうして?」
「だって・・・彼奴・・・自分勝手で女性たちすら弄ぶところがあるから」
「彼から聞いた話だと・・・彼は幼少期から厳しい家訓で遊ぶことが出来なかったって言っていた・・・彼の自分勝手さは・・・それによる副作用だろう・・・溜まっていた鬱憤を吐き出したくて・・・」
『五騎士星』から聞いた話を聞いてユリスは
「ユージは小さい頃から・・・そんなことが・・・」
「そうだ・・・ユージは・・・こうも言っていた・・・なんで自分が・・・か、影・・・の次期当主なんだよって言っておられた」
「次期当主って?」
「すまないな・・・そこまでは聞けなかった」
「そう・・・さっきホウさんが言った影という名に関連する家は知っていると思う・・・おそらく・・・影山家のことだと思う」
「影山家?」
「ちょっと待ってください・・・影山家って確か・・・現実世界・・・日本の経済を担っている一家じゃないですか!?」
「そう・・・正確に言うと・・・影山家は世界経済の大半を占めている一家よ・・・世界中の財務機関が影山家には頭が上げられないの・・・」
「何故・・・そこまで知っているの?」
「私は・・・リアルでは・・・影山家の・・・影山グループの幹部層の一家・・・『十済の花』と呼ばれている・・・八川家の娘なの・・・だから・・・影山家のことをよく知っているの・・・」
ユリスはそう言うとユリスはあることに気がついた。
「(ちょっと待って・・・ユージが影山家の次期当主って言っていたよね・・・確か・・・次期当主の名前は・・・竜二じゃなかったっけ・・・でも・・・彼は数年前に行方不明になったって・・・まさか・・・ユージの・・・リアルネームって・・・まさか!?)」
ユリスはユージのリアルネームに思いつくというか気がついてしまった。シャルルたちはユリスにどうしたのと声をかけるとユリスは大丈夫と言った。そしたら、ユリスはシャルルたちに話の続きを聞かせた。
「ユージは・・・貴方の美貌に惚れてしまったと言っていたわ・・・一緒にいたハルナ、レイ、シノといった女性にも目もくれずに貴方にだけ惚れたと言っていたわ」
シャルルが言ったことにユリスは顔を赤くしながら
「そ、そうかな・・・確かに私は・・・周りから付き合ってくださいとか言われているけど・・・そんなに私って綺麗なのかな?」
「ユリスさんは・・・自分を客観論的に見ていないのかな・・・」
リンはユリスが言ったことに呆れながら言うとララが
「君は私たち『五騎士星』以上にスタイルが良いし・・・ユージの話だと・・・家事能力も優れていると聞いている・・・あらゆる男性から引く手数多だと思うが・・・そんな君にユージが惚れたんだ」
ララは客観論的に言うとシャルルは
「そうかな?」
「どういうことだ?・・・シャルル?」
「私としては・・・ユージはユリスさんの何かに惹かれたんじゃないかな」
「それは・・・右腕としてか」
「右腕?」
「シャルルは『真・整合騎士団』・・・団長ユージの右腕なの」
「それで何だけど・・・私はユージがユリスにしかない何かに惹かれたからだと思うの・・・ユージが言っていたわ・・・ユリスは人を導く力を持っている天然でな・・・俺も確かに持っているが・・・ユリスは俺以上のカリスマを持っていることに気がついた・・・俺はそれに惹かれた・・・それともう一つ・・・ユリスの笑顔に知らない間に惹かれて惚れてしまった・・・と言っていたわ」
全員、シャルルが言ったことにユージがユリスに惚れた理由を知ると
「こいつは驚いたよ・・・ユージがそんな理由で惚れてしまうなんて・・・」
「そうだな・・・しかし・・・それがユージらしいと言えばユージらしいが・・・」
「まぁ・・・ユージは・・・今・・・世界で有名な騎士ですし・・・その彼が恋をしたという情報は世界中に知られてしまうでしょう・・・ユリスさん・・・貴方は世界中の猛者たちに知れ渡りますわ・・・しかも・・・急速的ですわ」
「私が・・・世界中に・・・」
ユリスは自分が世界の猛者たち知れ渡ることに少々驚いていた。そしたら、ホウが
「しかも・・・貴方は・・・私たち『五騎士星』と渡り合えるだけの精霊を有している・・・それと身体能力を・・・」
「そうだよね・・・こういうのを・・・才能を持っているというのかしら・・・」
「貴方って天才とか言われたことはないかしら?」
「えぇ・・・あるけど・・・飲み込みが早いとか天才とか鬼才とか言われたことがあるけど・・・そんなに私って才能あるのかしら?」
ユリスは自身のことを見くびっているとシャルルが
「ユリスさんって・・・少々天然が混じっているよね・・・いいかい・・・貴方は世間で言う10年に一度・・・もしくは100年に一度の天才なの・・・そんな才能をこんな所で潰すのは良くないわ・・・しかも・・・精霊を宿しているんだから・・・せっかくの才能を開花させないと・・・宝の持ち腐れよ」
ユリスはシャルルが力説していることをほへぇっとしているとナルカは
「そろそろ出ましょう・・・のぼせてしまいますわ」
ナルカに言われてシャルルたちは大浴場を後にした。
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